中途採用で、ソフトバンクに転職したい、と考えている方は多いかと思います。大手通信キャリアとして、もはや知らない人はいませんね。
このページでは、ソフトバンクへの転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、ソフトバンクへの転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(ソフトバンク。うおォンうおォン。)

ソフトバンクの転職難易度は比較的高いと言えます。30歳以上は即戦力採用となっており、各ポジションに見合った高い専門性が必要です。人気企業であることから、応募人数の多さもネックとなるでしょう。一方で入社時30歳未満の方は、求められるスキルや経験がなくても、新卒と同様にポテンシャル採用枠で挑戦できます。
難易度は高いですが、ソフトバンクはエンジニアを中心に中途採用を積極的に行っています。2016年に「キャリア採用課」を立ち上げるまで、年間20~30人ほどの中途採用しか行っていませんでしたが、現在では年間300~500人ほどの中途採用を行っており、2022年度の中途採用比率は35.8%となっています。
とにかくソフトバンクで働きたいという方は、まずソフトバンククルーに挑戦するのも一つの手段です。2023年11月時点で、販売クルー・イベント特販クルーの募集があり、高卒以上なら応募できます。販売契約社員ですが、正社員にチャレンジできる正社員登用制度があります。

2.ソフトバンクへの転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、ソフトバンクへの転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべきソフトバンクの特徴

  • 巨大なソフトバンクグループの中心的役割を担う会社であり、携帯三大キャリアのひとつ。
  • ベンチャー気質と大企業的気質が合わさった文化で、スピード感を重視。
  • 年に何度か別の部署に異動する機会がある。
  • 募集中の職種は幅広く、特にエンジニアと事業企画の求人が多い。
  • 30歳以上は即戦力採用で、高い専門性が求められる。
  • テレワークやサテライトオフィスの利用など、柔軟な働き方が可能。
  • ボーナスが高く、評価次第で大幅アップも可能。

ソフトバンクへ転職するために、押さえておくべきポイント

  • 会社の文化に馴染めるかどうかは重視されるので、ソフトバンクバリューを理解しておくこと。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.ソフトバンクってどんな会社?

項目 内容
会社名 ソフトバンク株式会社
代表者 代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 宮川 潤一
本社所在地 東京都港区海岸一丁目7番1号
設立 1986年12月9日
資本金 204,309百万円(2023年3月31日現在)
主な事業内容 移動通信サービスの提供、携帯端末の販売、固定通信サービスの提供、インターネット接続サービスの提供
従業員数 単体:19,045人 連結:54,986人(2023年3月31日現在)

事業内容

携帯電話キャリアとして馴染みの深いソフトバンクは、孫正義氏が率いるソフトバンクグループの中核を担う会社であり、以下5つの主要事業分野があります。
  1. コンシューマ事業
  2. エンタープライズ事業
  3. ディストリビューション事業
  4. メディア・EC事業
  5. ファイナンス事業
メディア・EC事業ではグループ傘下のLINEヤフー株式会社と連携し、オンラインからオフラインまで一気通貫でサービスを提供しています。この他にも、ビリティ・ヘルスケア・ビッグデータ/AIなどの様々な新領域で事業展開を行っています。

今後の事業展開

ソフトバンクの主力であるコンシューマ事業は、料金値下げの影響もあり増収減益となりましたが、2023年度を底に2024年度からは反転を目指しています。金融事業では2025年度までに黒字化を目指しており、PayPayカードを子会社化して決済手段を多角化させることで、PayPayの更なる拡大を目指していくとしています。
また、2023年4月1日以降に給与のデジタル払いが解禁されたことを受け、ソフトバンクでは一時金という名目で、全社員のPayPayアカウントに5万円分を支払う実験をしました。給与の振込先としてPayPayが使えるようになれば、金融サービスへの誘導がさらに効果的になると期待を寄せています。

海外展開

ソフトバンクは2022年4月に独1NCE社へ出資し、アジア太平洋(APAC)の19カ国・地域において、同社の格安グローバルIoT回線サービス「1NCE IoTフラットレート」の独占販売権を取得しています。2025年度中には、APAC地域全体で「1NCE IoTフラットレート」の回線契約数200万件を目指すとしています。
また、業務プロセスの自動化やDXのニーズが高まると予想される東南アジア5カ国(インドネシア国・フィリピン国・ベトナム国・タイ国・マレーシア国)での高精度測位サービス「ichimill(イチミル)」の展開に向けて、事業実施可能性調査を開始しています。

4.ソフトバンクの現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

ソフトバンクの口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • 基本給は普通だが、ボーナスが大きい。
  • ボーナスの占める割合が高いので、評価次第で年収は大きく変動。
  • グレードが上がれば50万~100万くらい上がる。
  • 社員持株制度がある。
ワークライフバランス
  • リモート勤務を織り交ぜた勤務形態。
  • 休暇を取得しやすい。
  • ノー残業デーやプレミアムフライデーがある。
  • 部署によってはオンオフの切り替えが難しい。
社風
  • 新しいことに取り組んでいく文化。
  • 原則的に成果主義、実力主義。
  • 全体的にスピード感がある。
  • 若手からベテランまで自立が求められる。
成長機会・キャリア開発
  • 様々な事業があり、年に一度異動希望を出せる。
  • 新規事業へのジョブポスティングが定期的にある。
  • オンライン研修やOJTなどスキルアップの環境は整っている。
  • 会社の成長に合わせて色々なことに挑戦出来た。
入社後のギャップ
  • 本人の意思に関係ない部門異動が3~4年に一度ある。
  • 思ったより大企業感がある。
  • 目新しいものを次々と生み出すわけではない。
  • 実力主義で厳しく、人の出入りが多い。
退職検討理由
  • 店舗異動や転勤に不満があった。
  • プライベートと仕事のメリハリがつけにくい。
  • 自社開発の仕事が減ってきた為。
  • 役職定年制がある為。
ワークスタイル
  • 基本的に在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)の部署もある。
  • 各地にサテライトオフィスがある。
  • スーパーフレックスタイム制度がある。
  • Zoomで会議が行われる。

給与・福利厚生

基本給はそれほどでもないが、ボーナスがとにかくよいという意見が多くありました。年二回のボーナスは評価によって大きく左右されるため、年収の振れ幅も大きくなるようです。年間評価が上がれば基本給が上がる仕組みで、基本的にグレードを上げないと基本給は増えないという口コミがありました。
福利厚生は、持株会、ストックオプション、財形貯蓄などがあり、退職金のかわりに確定拠出年金があるようです。また、自己成長支援金として毎月1万円の補助や、テレワーク用の光熱費代わりとして毎月4千円の支給があるようです。

ワークライフバランス

コロナ禍で在宅勤務中心となり、現在も継続している為、ワークライフバランスはとりやすいという声が複数ありました。有休取得も取りやすいようです。ただ通信インフラという立場上、職種によっては休日でもトラブル対応があり、心休まらないこともあるという意見がありました。ワークライフバランスは部署による差が大きいようです。

社風

組織が肥大化しており、大企業のような雰囲気があるという意見がいくつかありました。前へ前へと進むベンチャー気質と大企業的な保守的側面が同居した文化があり、部門や状況により使い分けられているように感じるという声もありました。その他、何をするにもスピードを意識する文化があり、早く結果を出すことが求められているという口コミもありました。

成長機会・キャリア開発

一案件に対して複数の部署との連携が求められる為、複数メンバーをマネジメントする能力が高まるという意見がありました。営業では自社ブランドだけでなくグループやパートナー企業の製品も取り扱うので、幅広い知見が身につくという意見もありました。自分で将来を開拓していくガッツがある人には無限にチャンスが与えられる可能性があり、非常にダイナミックに多くのことを経験できるようです。

入社後のギャップ

次々と新しいことに挑戦していくベンチャー企業のイメージを持っていたが、実際は大企業で意外と堅い会社だったという意見が複数ありました。会社自体が買収などによって大企業に成長しており、関係部署との調整業務や根回しが必要なこともあるようです。その他、ギャップはあまり感じなかったという意見も多くありました。

退職検討理由

色々な部署を経験させる為、本人の意思とは関係なく転居を伴う異動があるようです。営業でも居住地の考慮がなく店舗配属されるので、仕事は嫌でなかったが退職したという意見もありました。また、ソフトバンクは「課長50歳まで、部長55歳まで」とする役職定年制を導入しています。定年後はグレードを落としての再雇用か退職の選択になるので、退職を考えているという声もありました。

ワークスタイル

新型コロナの影響下において、ソフトバンクは新たなワークスタイルを導入しました。在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)やサテライトオフィスの活用、外出先への直行・直帰などを回数制限なく組み合わせることができ、柔軟な働き方が可能です。また、スーパーフレックスタイム制度を活用したオフピーク通勤もできるので、密な空間を避けて通勤することができます。
ちゅうちゅう

実力主義で、ボーナスが良い会社のようです。在宅勤務やサテライトオフィスなどの制度が整っているので、柔軟な働き方を望む人に向いているかもしれませんね。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

5.ソフトバンクは、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

中途採用で募集中の職種は、営業、事業企画、プロダクト・サービス企画、各種エンジニアなど多岐に渡っています。現時点では幅広い職種で募集があり、特にエンジニアと事業企画の求人が多いようです。
入社後すぐに関連会社に出向が決まっている求人も多いので注意が必要です。また、希望する職種の募集がない場合はキャリア登録も可能です。

求める人材

ソフトバンク採用情報ページには、求める人物像として以下が記されています。

ソフトバンクの変化を楽しみ、何事もチャンスと捉え挑戦する人

常に進化し続けるソフトバンクを楽しみながら

‐いかなる仕事もチャンスと捉えやり遂げる

‐様々な機会へ自ら意欲的に手を挙げる

そんな一人ひとりの挑戦が会社の未来を創ります

 

このメッセージやソフトバンクバリューから
  • 現状維持で終わらず、リスクを恐れず常にチャレンジし続ける人材
  • 「スピード」は価値であると考え、PDCAを早く回すことができる人材
  • 努力自体を楽しいと考え、一番を目指して行動できる人材
を求めていると考えられます。
また、ソフトバンクの採用ページには社員の方のインタビューやプロジェクトストーリーなどが詳しく載っており、転職へのヒントを与えてくれると思います。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。

給料(年収)

平均年間給与:805万円(2023年3月31日現在)
平均年齢:40.8歳(2023年3月31日現在)
平均勤続年数:13.5年(2023年3月31日現在)

労働時間

平均残業時間:27~33時間/月
月の残業時間の上限などは、会社側でしっかり管理されているようです。過重労働には警告があり、以前と比べてかなり長時間労働が減ったという口コミがありました。多くの方は残業時間が少なくなってきていると感じているようですが、部署によっては多く、また上司によるという意見もあったのでバラツキが大きいようです。なお、同社サイトで公表されている平均残業時間は24.3時間(正社員のみ)となっていました。
ちゅうちゅう

幅広い職種で募集があり、特にエンジニアの求人が多いようです。スピード重視で、リスクを恐れずにチャレンジし続ける人材を求めているようですね。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

6.ソフトバンクの求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところ、営業、企画、エンジニア、コンサルタント、販売など様々な職種の求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
  • 全体の求人数が多い。販売の求人の大部分は契約社員での募集となっている。
  • アプリケーションエンジニア、インフラエンジニアなどエンジニアの求人が多い。
  • エンジニアでは基本的に年収600万円以上で、1,000万円超えも多くある。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅうちゅう

幅広い職種で募集があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

7.ソフトバンクの選考対策

ソフトバンクの選考ステップや経験者の口コミについて、転職口コミサイトのワンキャリアプラスOpenWorkを参考に紹介します。
ソフトバンクの中途採用では、かなりスキルを重視しているようです。ロボットやAI・機械学習のサービスなど新領域に事業を拡大している為、専門性の高いプロフェッショナル人材を必要としています。面接には人事と部門それぞれの面接官がいるようですが、部門長の裁量権の方が大きいという口コミもありました。スキルの棚卸をしっかりと行い、技術的な質問に対応できるようにしておきましょう。
また、ソフトバンクのカルチャーに馴染めるかどうかも重要なポイントです。面接でソフトバンクバリューについての質問があったり、会社の文化と馴染めるか、すぐに辞めないかといった確認があったようです。

選考ステップ

ソフトバンクの選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
  1. 応募・書類選考

  2. Webテスト

  3. 面接複数回

  4. 最終面接

応募・書類選考

ソフトバンクに応募するには、大まかに3つの方法があります。
  1. 公式サイトから直接自分で応募する。
  2. 転職サイトや転職エージェント経由で応募する。
  3. 既にソフトバンクで働いている友人・知人に紹介してもらう。
公式サイトによると書類選考は2週間ほどかかるようですが、ソフトバンクはキャリア採用において選考スピードを重視しているので、実際にはもう少し早いかもしれません。口コミサイトでも、応募から内定まで早くて良かったという意見がありました。
また、ソフトバンクはポジションごとにメインとなる採用手法を切り替えているようです。例えば、「転職市場にいる人材、且つ複数人の募集」の採用は転職エージェントやRPO(=採用代行)と相性が良い傾向にあるとしているので、転職エージェントに登録しておいた方が内定に近づきやすいと言えます。

Webテスト

職種によっては適性検査(SPI)があるようです。性格検査だけ受けたという口コミや、能力検査(言語・非言語)と性格検査の両方を受けたという口コミがありましたが、受けてない人も多いようでした。公式サイトの選考フローでも特にWebテストについて触れていないので、広く実施しているわけではないようです。書籍等で一般的な対策をしておきましょう。

面接複数回

職種により選考フローは異なりますが、カジュアル面談→1次面接の形式が多いようです。募集ポジションによっては、原則として1次面接後にリファレンスチェックがあります。 カジュアル面談では、内定した場合に同僚となる予定の社員に、実際の働き方、組織の雰囲気、待遇の満足度などを聞いたという口コミがありました。配属先の部長や課長が面談相手となることもあるようです。
1次面接は、人事と配属予定部門の部長が面接官となることが多いようです。面接で聞かれる内容は、志望動機、技術的な強み、技術的学習の取り組み、やりたい事業領域やストレス耐性などオーソドックスな質問が多いようです。ソフトバンクバリューについても聞かれることがあるようなので、同社のサイトで事前学習しておきましょう。

最終面接

最終面接でも、志望動機や前職での経験など一般的な質問が多いようです。落とすための面接というより、ソフトバンクのカルチャーにフィットするかを確認するのが目的だという意見もありました。他にも、この時点で内定が決まっているようなもので、最終的な意思確認が中心という口コミがありました。1次面接で気になった部分を深掘りされることもあるようなので、これまでの回答と食い違いがないようにしっかり説明できるようにしておくと良いと思います。

選考の口コミ

法人営業

他社と比較し、自身で考え抜く力と学び続ける意欲を重要視されていると感じました。幅広い事業・サービス内容について話を聞いたところ、常に学び続ける事が重要とコメントがありました。

インフラエンジニア

業務に必要な技術的スキルを持っていることは前提。新しい技術を習得するための具体的な取り組みについて質問を多く受けた。

代理店営業

志望理由と熱意を重視していると感じる。学生時代に行ってきたことや自分自身の強み、困難な状況での対応の仕方を見ていると感じた。

デジタルマーケティング

即戦力として働けるかのスキルチェックはきちんと見られた。特に10名以下のチームにおけるマネジメントのやり方は質問された。

ソフトバンクの面接は、穏やかで話しやすい、落ち着いた雰囲気の中で見極めようとしている等の口コミがありました。カジュアル面談後に志望度が上がる人も多いようです。聞かれる質問もベーシックなものが大半で特に難しい質問はなかったという声が多かったので、自己分析を十分に行い、これまでの経験をソフトバンクでどう活かせるか語れるようにしておきましょう。

8.ソフトバンクへの転職を成功させるには?

ここまで読んで、ソフトバンクへの転職意欲は高まりましたか?

ソフトバンクに転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、ソフトバンクに転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、ソフトバンクの求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、ソフトバンクに特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、ソフトバンクの求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、ソフトバンクの非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、ソフトバンクに対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、ソフトバンクのサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、ソフトバンクに特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、ソフトバンクの書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

9.ソフトバンクへの転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
ソフトバンクに転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • ソフトバンクの求人について、取り扱い実績がある。
  • ソフトバンクへの転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • ソフトバンク以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。ソフトバンクへの転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。ソフトバンクへの転職サポート実績多数。提案力に強み。
レバテックキャリア エンジニア向け。専門的なスキルを活かしたい場合は異常に強い。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
エンジニア志望であれば、『レバテックキャリア』が実績十分のためまず登録して損はありません。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、ソフトバンクへの転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • ソフトバンクへの転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • ソフトバンク側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
ソフトバンクへの転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

レバテックキャリア|IT・WEBエンジニア経験者のキャリアUP支援に特化

レバテックキャリア』は年収UPやキャリアUPを狙う、ITエンジニア経験者の支援に特化した転職エージェントです。※エンジニア未経験者向けの求人は保有しておりません。

保有求人7,000件以上のうち約8割が年収600万円以上であり、WEB・アプリエンジニア,インフラエンジニア,PM,ITコンサル,SEなどIT特化ならではの専門性の高いハイクラス求人が豊富です。

また、サービス対象エリアは関東圏・関西圏・九州となっており、オンラインや電話でのカウンセリングに対応しています。平日夜や土曜日でも対応しているなど、不規則なIT業界のニーズに合わせた柔軟性もレバテックキャリアの強みです。

レバテックキャリア公式サイトhttps://career.levtech.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

10.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『レバテックキャリア』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

(お頼み申します!)

ここまで読んでいただいた、あなたに
ソフトバンクへの転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
ソフトバンクへの転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅうちゅう

ソフトバンク攻略がんばりましょう!

リアルリアル

(ごちそうさまでした!)