DtoDコンシェルジュ


転職活動で、DtoDコンシェルジュに登録してみようか、と考えているドクターもいらっしゃるかと思います。口コミを見ると評判も良さそうだし、登録者数も多いので気になっているかもしれませんね。
登録するために、「自分に役に立つのかな?」と情報を探してみても、公式サイトには表向きの情報しかありませんし、口コミ系のサイトでも情報量が膨大で見るのも大変です。結果、本当に登録して大丈夫なのかな?と思ってしまうでしょう。
このページでは、DtoDコンシェルジュを使った転職について、どうしたら有益な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう利用すべきか、現役エージェントの知見から、DtoDコンシェルジュでの転職について触れたいと思います。
このページを読んでいただければ、DtoDコンシェルジュを利用した転職についての情報は一通り揃っているかと思います。あなたがDtoDコンシェルジュを使って転職すべきかの判断材料になり、さらに転職したいと思った場合、DtoDコンシェルジュで理想の転職が実現できる可能性が高まるはずです。
ちゅうちゅう

転職活動でDtoDコンシェルジュは使えるのかな?と思っている方向けの記事です。読んで損はないはずですよ。

リアルリアル

(医師向けの総合的な転職支援サービスが受けられるようだな。)

次章以降で詳細について触れますが、DtoDコンシェルジュでの転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべきDtoDコンシェルジュの特徴

  • 医療機関専門経営コンサルティング会社としての知見。
  • 創業40年以上かけて積み上げた8,000件以上の医療機関との強固なパイプ。
  • ドクター1人1人のキャリアプランに沿った転職活動をサポート。
  • エージェントによって対応に差がある。
  • 他の転職サービスと大差が無いと感じるかもしれない。

DtoDコンシェルジュに登録するうえで、押さえておくべきポイント

  • 担当エージェントによって紹介求人に差がある。
  • 求人数が多い為、他社から紹介される求人と重複する場合があるかも。

2.DtoDコンシェルジュって、どんな転職エージェント?

DtoDコンシェルジュって、どんな転職エージェント?
DtoDコンシェルジュは、総合メディカル株式会社が運営する、医師専門の転職エージェントです。DtoDコンシェルジュは医師会員7万人を超えており、創業40年以上の実績を活かした全国規模の医療ネットワークによる情報収集が可能です。エージェントサービスの他にも医業経営コンサルティング・医療モール開発運営・医療機器のリース等の事業も行っており、医療業界を俯瞰した上でドクター1人1人にあった選択肢を提案してくれます。
項目 内容
対応地域 日本全国
面談形態 オンライン対応あり(電話・メール等も可)
取り扱い施設 一般、療養、精神、一般+療養、一般+精神、療養+精神、クリニック、老健、その他
取り扱い診療科目 内科(一般内科・呼吸器内科・消化器内科・循環器内科・内分泌内科・ 神経内科・心療内科・血液内科・腎臓内科・老人内科・リウマチ内科・総合診療科)、外科(一般外科・呼吸器外科・心臓血管外科・消化器外科・乳腺外科・小児外科・脳神経外科・整形外科・形成外科・美容外科)、産婦人科、産科、婦人科、小児科、精神科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、麻酔科、リハビリテーション科、放射線科、救命救急科、病理科、その他
求人数 約1万件 ※2023年9月時点
特徴
  • 医療機関専門経営コンサルティング会社としての知見
  • 創業40年以上かけて積み上げた8,000件以上の医療機関との強固なパイプ
  • ドクター1人1人のキャリアプランに沿った転職活動をサポート
  • エージェントによって対応に差がある
  • 他の転職サービスと大差が無いと感じるかもしれない
ちゅうちゅう

コンサルティング会社ならではの質の高いサービスが期待できそうですね。

リアルリアル

(いいぞいいぞ。)

3.DtoDコンシェルジュのメリットは?

医療機関専門経営コンサルティング会社としての知見。

DtoDコンシェルジュのメリット
DtoDコンシェルジュを運営する総合メディカル株式会社は、転職支援サービスの他にも医療経営コンサルティング、医療モールの開発・運営、一般薬・介護用品の販売、医療機器のリース・販売など、「よい医療はよい経営から」をコンセプトに医療機関専門経営コンサルティング会社として医療機関を多方面からサポートしています。
DtoDコンシェルジュも単なる転職エージェントサービスでは無く、多角的な視点でドクターの転職活動をサポートしてくれます。

創業40年以上かけて積み上げた8,000件以上の医療機関との強固なパイプ。

DtoDコンシェルジュのメリット
DtoDコンシェルジュを運営する総合メディカル株式会社は創立1978年と40年以上の歴史を持っており、前述の通り多方面で医療機関のサポートを行ってきました。DtoDコンシェルジュもサービス開始から20年以上経っており、その中で培ってきた医療機関との繋がりは8,000以上。現在も全国規模で営業ネットワークを張っており、多数の医療機関との強固なパイプはDtoDコンシェルジュならではの強みであり、ドクターの転職活動にもプラスへ働くでしょう。

ドクター1人1人のキャリアプランに沿った転職活動をサポート。

DtoDコンシェルジュのメリット
DtoDコンシェルジュでは、ドクターへのサポートを「転職」という単発のものと考えてはいません。ドクターが考えるキャリアプランを共有しながら、前述した医療機関専門経営コンサルティングとしての知見と40年以上かけて積み上げた医療機関との強固なパイプを組み合わせて、ベストな情報の提供・アドバイス・サポートをしてくれます。

4.DtoDコンシェルジュで失敗しないために知っておくべきデメリット

エージェントによって対応に差がある。

DtoDコンシェルジュに限った話ではないかもしれませんが、担当エージェントによって紹介求人に差があるようです。例えばドクターの希望を曲解してしまい、イメージとは違う求人を紹介してしまう、等です。ただ、前述の通りDtoDコンシェルジュが会社として抱えている求人・知見は非常に高いと思われますので、担当エージェントに不満がある場合はエージェント変更希望を出してみるのがおすすめです。

他の転職サービスと大差が無いと感じるかもしれない。

DtoDコンシェルジュはその求人数の多さ故に、他社と求人先が被ってしまうことも多々あるようです。被ってしまうこと自体は仕方ない面もありますが、その際はドクター自身の希望を詳細に伝え、エージェントに理解してもらいましょう。そうすることでドクター・担当エージェント間での認識の差が小さくなっていき、DtoDコンシェルジュオリジナルかつドクターの希望に沿った求人を紹介してもらえる可能性が高まります。

5.DtoDコンシェルジュの特徴から、向いているドクターは?

これまでのメリットやデメリットを踏まえ、DtoDコンシェルジュの利用をおすすめしたいのは、以下のドクターです。
転職先へ求める条件・キャリアプランが明確であるドクター
勤務形態や給料などの基本的な条件は勿論ですが、より詳細な部分が明確となっており、かつそれを担当エージェントに明確に伝え、エージェントと共に理想の転職先を見つけるという姿勢を持っているドクターにとって、DtoDコンシェルジュは最高のサービスと言えるでしょう。

6.DtoDコンシェルジュの登録~求人紹介の流れ

基本的な個人情報を入力し、エージェントからの連絡を待つという、オーソドックスな流れとなっています。流れは以下のとおりです。
会員登録
 ↓
ヒアリング
 ↓
転職先の提案
詳しく見ていきましょう。

会員登録

DtoDコンシェルジュの登録画面
どこから流入するのかにもよりますが、「会員登録(無料)」や「キャリア相談(無料)」と書かれたオレンジ色のボタンが目印です。また、この時点で勤務形態(常勤、定期非常勤、スポット、開業)を選ぶこともできます。 オレンジボタンをクリックしたら、基本情報の入力です。入力項目は下記の通りです。
  • 現職種
  • 希望勤務形態
  • 氏名、性別、生年月日
  • 電話番号
  • 住所
  • メールアドレス
  • 医師国家試験合格年月
  • パスワード(新しく設定する)

ヒアリング

会員登録が終わったら、担当エージェントから連絡が来ます。そこでヒアリングの日時・場所を決めましょう。多忙なドクターの為に、対面・オンライン・電話等、様々な形態に対応しています。また、この時点で希望条件を詳細に伝えておくと、後のヒアリングがより有意義なものになるでしょう。

転職先の提案

ヒアリングの情報を元におすすめの求人を提案してくれます。ここでドクター・担当エージェントの認識をどんどん擦り合わせていきましょう。

7.DtoDコンシェルジュを使うときのコツ・注意点

ここからは、実際にDtoDコンシェルジュに登録完了した後の話にフォーカスを当てます。DtoDコンシェルジュの担当者から、ヒアリングの誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

ドクターにとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人施設との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな病院を受けたいのか、どんな病院は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、ドクターは「商品」という位置付けです。そのため、ドクターがどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。ドクターにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この病院か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この病院にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その病院で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ新たにドクターが必要なのか(例、新しいポジションか、既存ドクターが辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)。
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。

  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの病院ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「このドクターにはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

(お頼み申します!)

8.まとめ:明確な希望・キャリアプランがあるなら是非登録を

DtoDコンシェルジュについて、必要な情報は全て提示しました。
会社としての力が強力なエージェントサービスとなりますので、自身の希望・キャリアプランを明確に持っているドクターにはお勧めです。仮に明確でなかったとしても、面談を通してエージェントと共に希望を「見つけていく」という姿勢を持っているドクターにもおすすめです。
大手のエムスリーキャリアエージェント医師転職ドットコムとよく比較されますが、登録するための入力内容はほぼ同じですし、どちらも無料です。両方利用して、転職市場価値を知るための情報収集として使ってみても良いのではないでしょうか。
理想の転職が実現できるよう、少しでも参考にしていただければ光栄です。
ちゅうちゅう

DtoDコンシェルジュ、転職に使えそうでしたか?引き続き活動がんばりましょう!

リアルリアル

(ごちそうさまでした!)