中途採用で、全日本空輸(ANA)に転職したい、と考えている方は多いかと思います。日本を代表する老舗の航空会社として、もはや知らない人はいませんね。
転職するために、「本当に大丈夫なのか?」と情報を探してみても、転職サイトやその企業のサイトには表向きの情報しか無いのは間違いありません。また、最近口コミ系のサイトが流行っていますが、それを見てみたとしても、そのサイト自体に登録するためのハードルもあり、登録したとしても情報量が膨大で見るのも大変です。結果、本当に転職して大丈夫なのか?と思ってしまうでしょう。
その一方で、この方法なら失敗しないという唯一無二のやり方が、単純ですがあります。
このページでは、ANAへの転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、ANAへの転職について触れたいと思います。
このページを読んでいただければ、ANAへの転職についての情報は一通り揃っているかと思います。あなたがANAに転職すべきかの判断材料になり、さらに転職したいと思った場合、ANAに理想の転職が実現できる可能性が高まるはずです。
ちゅうちゅう

全日本空輸(ANA)に転職したい方向けの記事です。ちょっと長いですが、読んで損はないはずです。

リアルリアル

(ANA。うおォンうおォン。)

次章以降で詳細について触れますが、ANAへの転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべきANAの特徴

  • ANAグループ経営の要であり、航空運送事業を手掛ける業界首位の会社。
  • コンプライアンス意識が高く、社員のモラルも高い。
  • 社員優待搭乗制度があり、自由に国内線に乗れる。
  • グループ会社での採用が多い。職種は総合職、営業、事務職など。
  • 職種により、語学習得に抵抗がないことが求められる。
  • 残業時間は少なめ。
  • 給与は年功序列型に近く、各種手当てが非常に手厚い。

ANAへ転職するために、押さえておくべきポイント

  • 現在はANA採用としての募集はないようだが、幅広いグループ会社の募集がある。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

2.ANAってどんな会社?

項目 内容
会社名 全日本空輸株式会社
代表者 代表取締役社長 平子 裕志
本社所在地 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター
発足 2012年4月2日
資本金 25,000百万円
主な事業内容 定期航空運送事業、不定期航空運送事業、航空機使用事業 その他附帯事業
従業員数 13,928名(2018年3月31日現在)

事業内容

ANAグループ経営の舵取りとともに航空運送事業の柱となる航空機の運航を担っており、ANA(全日本空輸)、エアージャパン、ANAウイングスの航空運送会社3社で、ANAブランドの国内線・国際線・貨物路線のネットワークを形成しています。近年は国際線旅客事業が好調となっており、業績を伸ばしています。

今後の事業展開

ANAグループは、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年、そしてその先の持続的な成長の実現に向けて、「2018-2022年度ANAグループ中期経営戦略」を策定しています。アジア・新興国の経済成長などを背景とした航空需要の拡大や旺盛な訪日需要に加えて、2020年の首都圏空港の発着枠拡大など、グループとして大きく成長するビジネスチャンスを迎えるとしています。

国際線旅客事業

ANAは、国際線旅客事業における成長の柱として路線ネットワークを拡大するとしています。具体的には次の4つが挙げられます。
  1. 首都圏空港(羽田・成田)を拠点に事業を拡大
  2. ホワイトスポットへの進出、提携戦略の推進
  3. 新たなプロダクト・サービスの展開
  4. 新機材の導入
2020年に拡大する発着枠を最大限活用して国際線ネットワークを拡大し、未就航エリアへの路線拡大を図るとともに、海外エアラインとの提携も進化させる考えです。また、最新鋭機材の導入や新たなコンセプトによるサービスの提供なども行うとしています。

3.ANAは、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

中途採用で募集中の職種は、2018年の時点ではグローバルスタッフ職(事務、技術)、客室乗務職総合職などがありましたが、現在は募集を中止しているようです。グループ採用では、総合職、営業、事務職などがあります。現時点ではグループ採用として幅広く募集しているようです。
応募要件は、あまり細かくない印象ですが、資格が必要な職種もありますので注意が必要です。また、入社時は英語力を厳しく問われなくても、語学習得に抵抗のない方を求めているようです。

求める人材

ANAのサイトには、ANAグループの強みとして以下が記されています。

『私たちのこれまでの歴史を振り返ったときのキーワードは「常に挑戦者」。純民間資本の航空会社としてスタートして以来、新たな価値を生み出し続けることにより、その存在意義を果たしてきました。ANA グループの DNA を、新しい世代へもしっかり受け継ぎ、グローバル競争に打ち勝つために、これからも常に努力と挑戦を続けていきます。』

また、「人財の育成」として以下のことが掲げられています。

『ANA グループは、それぞれの高い専門性を持つグループ会社・プロフェッショナルが結びつき、「グループ総合力」を実現することで、日々の価値を生み出しています。安全の堅持はもちろん、お客様視点、社会への責任を妥協することなく追求し、「グローバルレベル」へと競争力を高めていきます。徹底して議論し、自信に変えて実行に移す。その時に重要となるのは、「ダイバーシティ&インクルージョン」。多様性を変革への原動力に、事業を通じたグループの成長とよりよい社会への貢献に取り組んでいます。』

これらのメッセージから
  • 挑戦し続けることができる人材
  • 様々な文化・習慣・価値観などを理解し、能力を発揮できる人材
  • 国や会社・属性などの枠を超え、時代の変化を先取りできる多種多様な人材
を求めていると考えられます。
また、ANAの採用情報ページには社員の声として、様々なグループ会社の方のインタビューが詳しく載っており、転職へのヒントを与えてくれると思います。「人財の育成」として、通信教育制度や各種取り組みについての情報もありますので、ANAのサイトを一度覗いてみることをおすすめします。ANAグループの社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。

給料(年収)

平均年間給与:818万円 (2016年現在)
平均年齢:47.2歳(2017年現在)
平均勤続年数:2.6年(2017年現在)
平均勤続年数が短いように感じますが、持株会社へ移行した2013年4月1日以降についてカウントしているようです。

労働時間

平均残業時間:10~11時間/月
部署によって繁忙期は忙しくなりますが、基本的に残業はそれほど過度ではなく管理もしっかりとされているようです。現場部門では残業が少なく、間接部門ではやや多いようなので注意が必要です。ごく一部の部門を除いては残業は基本的に20時間未満が平均値であり、プライベートとのバランスは良好だという意見もありました。
ちゅうちゅう

グループ採用としては、幅広い職種で募集があるようです。また、挑戦し続ける姿勢を持った多種多様な人材を求めているようですね。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

4.ANAの求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトやANAのホームページを調べたところ、総合職、IT系総合職、コンサルタント業務、空港の地上業務スタッフなどの求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
  • ANA採用は現在のところ中止している。
  • ほとんどがANAグループ採用。
  • 会社により、応募要件も様々。年齢制限があるものもある。
参考までに、2018年のANA採用は4年制大学卒業以上が応募要件になっており、勤務地は国内外の各地となるようです。グループ採用は、ANAグループが巨大なだけに色々とあるようです。人材・ビジネスサポートやIT、商社、物流、空港地上支援など様々な形で、安全で快適な航空運送を支える職種があります。職種が幅広いため応募要件も様々ですので、転職サイトやホームページなどで確認することをおすすめします。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅうちゅう

幅広い職種で募集があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

5.ANAの現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

口コミや内部情報を以下にまとめました。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
※参照元:OpenWork、enライトハウス、転職会議、キャリコネ他

項目 コメント
給与・福利厚生
  • 年功序列の給与体系。
  • 基本給は少なめだが手当てが非常に手厚い。
  • 管理職になるまでは給料にあまり差が出ない。
  • 空席があれば国内線は自由に乗れる。
  • オフィスが綺麗で設備も新しい。
ワークライフバランス
  • 一か月休暇制度など、大型の休みを取りやすい。
  • 現場に近い部署は残業もほぼなく、自分の時間を取れる。
  • 残業時間は管理されており、残業代もしっかり出る。
  • フレックス制度を使って早めに帰ることもできる。
社風
  • コンプライアンス意識が極めて高く、社員のモラルも高い。
  • コミュニケーションをとることに力を入れている。
  • 挑戦の文化があり、前に突き進む雰囲気がある。
  • 若手に元気があり、チャレンジしようという風土がある。
成長機会・キャリア開発
  • 現場での仕事はやりがいが多く、対人スキルがかなり向上した。
  • ジョブローテーションにより国内外、他社出向など多くの環境を経験できる。
  • イレギュラー時に短時間で解決策を見出す力、忍耐力がついた。
  • 見分を広めることが出来、英語力がついた。
入社後のギャップ
  • 顧客サービス業であり、現場でのクレーム対応は大変。
  • 現場と管理部門の温度差が大きい。
  • 想像以上に事業領域が広く、責任が重い。
  • シフト勤務は体力的にきつかった。
退職検討理由
  • 狭い業界の為、今後社会全般で通用する能力を身につけたかった。
  • 新しい分野での挑戦をしたくなった為。
  • 作業的要素ではなく、独創性を活かせる仕事がしたかったから。
  • 転勤を懸念して退職した。
ワークスタイル
  • 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が推奨されている。
  • Web会議が増加している。
  • フレックス勤務が可能。

給与・福利厚生

年功序列の給与体系であり、人事考課に伴い昇給幅は異なるが、あまり差がつかないので管理職になるまでは実力によって給料に差が出ることは少ないようです。基本給はそれほど高くありませんが、社員への福利厚生が充実していて様々な手当てがあるため、それを十分にカバーできると考えている方が多いようです。
福利厚生の一番の魅力はやはり、社員優待搭乗制度のようですね。国内線は、年間に与えられた回数内であれば自由に乗ることができ、国際線に関しても、空席があれば市場価格の1割程度の運賃で搭乗することができるようです。まとまった休みを取って旅行に行く方も多く、旅行好きの方にとっては最高の環境という意見がありました。

ワークライフバランス

社員のほとんどがシフト勤務であり、残業は少ないようです。また、組合がしっかりしているので残業手当は全額支給され、休日出勤があっても振替休日をきちんととることが出来るようです。有休は比較的取りやすく、長期休暇を利用して旅行に行く方も多いようです。シフト勤務の為、週末に家族や友人との予定を入れることが難しいと感じている方もいらっしゃいました。また、資格が必要な職種の場合、休日も資格の勉強に忙しくなるが取得してしまえばワークライフバランスについて不満はないという意見もありました。

社風

社内の雰囲気は比較的風通しが良いと感じている方と、あまり良くないと感じている方と、それぞれ意見がありました。部署によって雰囲気が異なるようですね。また、業界の特性上、「安全」という部分に接触しない案件に関しては、非常に意欲的に新しいものを取り入れようとする傾向があるが、「安全」に少しでも関わるものについては慎重な態度が徹底しているとのことでした。元気で明るく、ハキハキとした人が上から好まれるような体育会系のノリがある、と感じている方もいるようです。

成長機会・キャリア開発

スペシャリストよりゼネラリストを育てようとしており、約3年ほどでジョブローテーションが行われるようです。自己研鑽意欲のある人には積極的にサポートする体制が整っており、成長のチャンスは多いと感じるという意見がありました。また、常にグローバルスタンダードである国際基準に照らしながら業務当たる為、広い視野で物事を考える癖がつくという声もありました。一方、航空業界という特殊な世界での業界用語や専門知識が多くなるため、他業種へのキャリアアップは難しいという意見もありますので注意が必要です。

入社後のギャップ

ミスが許されない仕事である為、決められたルールやマニュアルを遵守することが重要であり、自由に仕事をやりたい人には向いていないという意見がありました。また、職種によっては全国、全世界への転勤もあるようです。花形の業界であった過去とは若干異なり、近年は競争環境が激化しているため華やかなイメージだけを持って入社するのは危険という意見も多くありました。

退職検討理由

特殊な業界である為、自分のキャリアが航空業界でしか通用しなくなることを恐れて退職したという意見が多くみられました。総合職であっても業務内容は専門知識を求められることが多く、一般的な社会人としてのスキルや知識を獲得しがたいと考えている方もいらっしゃいました。また、この業界で培った力を様々な業界で試してみたかったというポジティブな退職理由もありました。

ワークスタイル

航空業界は、新型コロナの影響を大きく受けた業界の一つです。感染拡大で大幅減便となる中、ANAは国の雇用調整助成金を活用するなどして休業手当を支払い、社員の雇用を維持してきました。企業として、労働者を守る対応を堅実に行っています。
最近では事務職などを中心に、在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が急速に浸透しているようです。Web会議も増加しており、出社せずに働く工夫がされています。
ちゅうちゅう

福利厚生が充実していて、航空業界ならではの社員優待搭乗制度が人気のようです。長期の休みも取りやすいということですから、旅行好きな方には見逃せない会社ですね。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

6.ANAへの転職を成功させるには?

ここまで読んで、ANAへの転職意欲は高まりましたか?

ANAに転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、ANAに転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、ANAの求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、ANAに特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、ANAの求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、ANAの非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、ANAに対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、ANAのサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、ANAに特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、ANAの書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

7.ANAへの転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
ANAに転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • ANAの求人について、取り扱い実績がある。
  • ANAへの転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • ANA以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
  登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。ANAへの転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。ANAへの転職サポート実績多数。提案力に強み。
ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、ANAへの転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • ANAへの転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • ANA側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
ANAへの転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

8.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

(お頼み申します!)

ここまで読んでいただいた、あなたに
ANAへの転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
ANAへの転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅうちゅう

ANA攻略がんばりましょう!

リアルリアル

(ごちそうさまでした!)