中途採用で、ゴールドマン・サックス証券に転職したい、と考えている方はいらっしゃるかと思います。アメリカニューヨークのウォール街の、世界を代表する証券会社ですね。
このページでは、ゴールドマン・サックス証券への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、ゴールドマン・サックス証券への転職について触れたいと思います。
ちゅう
新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。
リアル
ゴールドマン・サックス証券の転職難易度は非常に高いと言えます。世界的に有名な金融グループであり、年収が高額な事でも知られているので、新卒・中途問わず憧れを持っている人も多いでしょう。求められるレベルはかなり高く、ビジネスレベル以上の英語力、金融業界の実務経験、職種に関連する認定資格などが必要です。入社後も厳しい環境で高いパフォーマンスが要求される為、肉体的にも精神的にもタフであることが求められます。
公式サイトからの自己応募も良いですが、今の実力でゴールドマン・サックス証券に転職できるかどうか相談する意味でも、ハイクラス向け転職エージェントに登録することをおすすめします。
2.ゴールドマン・サックス証券への転職についての所見まとめ
次章以降で詳細について触れますが、ゴールドマン・サックス証券への転職についての所見をまとめます。
転職を考える際、押さえるべきゴールドマン・サックス証券の特徴
- 世界有数の金融グループであり、幅広い金融サービスを展開。
- 徹底した実力主義であり、チームワークを重視する。
- 会社専用の託児所や社宅借り入れ制度など福利厚生が充実。
- 転職サイトでの公開求人はない。
- 優れたコミュニケーション能力を持ち、自ら問題解決できる人材を求めている。
- 部門によっては、ワークライフバランスは調整しにくい。
- 年収は、日系企業ではあり得ないほど高額である。
ゴールドマン・サックス証券へ転職するために、押さえておくべきポイント
- 年収は非常に高いが、それに見合う長時間労働やハイプレッシャーが見込まれるので注意が必要。
- 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。
3.ゴールドマン・サックス証券ってどんな会社?
項目 |
内容 |
会社名 |
ゴールドマン・サックス証券株式会社 |
代表者 |
代表取締役 吉村 隆 |
本社所在地 |
東京都港区六本木6丁目10番1号 六本木ヒルズ森タワー |
設立 |
1974年1月 |
資本金 |
836億1,600万円 |
主な事業内容 |
金融商品取引法その他の法律により金融商品取引業者が行うことができる業務及びこれに付帯関連する一切の業務。 |
従業員数 |
約 800名 |
事業内容
ゴールドマン・サックスはニューヨークに本拠地を置く世界有数の金融グループであり、各国の主要な金融市場に拠点があります。M&Aアドバイザリー業務においては、2023年まで7年連続で世界シェア1位を獲得しています。日本では、1974年に東京駐在員事務所が開設されました。現在では、投資銀行業務、セールス&トレーディング業務を中心に、投資業務、資産運用、不動産業務などの幅広い金融サービスを提供しています。
今後の事業展開
ゴールドマン・サックスは業務遂行における重要な優先課題として、以下の3つを挙げています。
- グローバル・バンキング&マーケッツの取引シェアの最大化とファイナンス業務の拡大
- アセット&ウェルス・マネジメントの資産運用報酬等の増加
- プラットフォーム・ソリューションズの拡大による収益性向上
プラットフォーム・ソリューションズは他と比較すると小規模セグメントですが、純金利収入と手数料による持続的で安定した収益が得られる魅力的な事業であり、将来性が見込まれます。
日本市場での投資拡大
近年、海外投資家の日本市場への関心が高まっており、ゴールドマン・サックスは日本のプライベートエクイティ(未公開株)投資を拡大する方針を示しています。2022年にはENEOSホールディングスと組んで道路舗装大手NIPPOを非公開化しました。また、日本では機関投資家のほか、富裕層を中心に個人からの資金調達にも注力するとしています。2024年以降にはプライベートクレジットなどの未公開資産に投資するファンドの販売を計画しています。
4.ゴールドマン・サックス証券の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)
項目 |
コメント |
給与・福利厚生 |
- 業界でもトップクラスの年収。
- 360度評価を取り入れている。
- 転職時の交渉次第で年収が変わる。
- 福利厚生は全体的に充実している。
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ワークライフバランス |
- 配属先によるが、バランスを取るのは難しい。
- 給与の割にバランスは悪くない。
- 労働時間が長い上、オンオフをつけにくい。
- 休暇は取りやすい。
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社風 |
- 徹底した実力主義。
- 人材の入れ替わりが激しい。
- チームワークを重視する。
- 女性社員同士のつながりが強い。
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成長機会・キャリア開発 |
- グローバル人材として成長できる。
- かなり厳しい環境で鍛えられる。
- 優秀な人が多く、いい刺激になる。
- 多彩な業務を経験できる。
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入社後のギャップ |
- 想像以上に長時間勤務。
- 思ったより社内政治のようなものがある。
- 意外と気さくな人が多かった。
- バックオフィスの給与は高くない。
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退職検討理由 |
- やるべきことはすべて経験した為。
- 上司の裁量で評価が決まるので不公平感がある。
- 仕事量が多すぎた。
- マーケットが不安定な場合はレイオフがあり、安定しない職種だから。
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ワークスタイル |
- 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)制度がある。
- 結果を出していれば勤務時間は自由。
- グローバルなやり取りがある為、定時の概念がない。
- 海外とのやり取りがあるので、深夜に働くこともある。
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給与・福利厚生
給与は世間のイメージ通り、業界でもトップクラスのようです。アナリストで年収2,000万円~3,000万円、アソシエイトで3,000万円~4,000万円、ヴァイスプレジデントになると5,000万円~8,000万円ほどになるようです。360度評価を取り入れており、互いに評価し合うようですが、結局は上司の意見が強く反映されるという声もありました。
福利厚生は大変充実しているようです。基本的なものは全て揃っているほか、会社専用の託児所や育児の諸経費がキャッシュバックされる制度、社宅借り入れ制度などがあるようです。
ワークライフバランス
基本的に即時即日対応が必要なことや突発的なことが毎日起こる業界なので、予定通り仕事を済ませて定時に退社というのは難しいという声がありました。海外とのコールが頻繁にあり、主要拠点が集まれる時間ということで必然的に夜8時~10時開始となるため、ワークライフバランスを保つのは難しいようです。オンオフをはっきりさせたい人には向いていない会社、という意見もありました。一方、バックオフィスはワークライフバランスを調整しやすいという口コミがいくつかありました。
社風
高い職業意識を持った優秀な人が多く集まっているようです。基本的には個人主義を強く感じることが多いけれど、成果のためにチームでサポートするところも多々あるという声がありました。チームワークをとにかく尊重する文化があるが、外資系らしいさっぱりとした部分もあり、気持ちよく働けるという意見もありました。部門や国籍が違ってもお互いを知り合えるようなイベントやボランティア活動なども盛んに行われているようです。
成長機会・キャリア開発
圧倒的な仕事量をがむしゃらにこなすうちに、気がついたらすごい勢いで実力がついていた、その後のキャリアで困ることはなかったという声がありました。厳しい環境で業務に取り組む中で、意識せずともキャリアアップできるようです。コミュニケーションは基本的に英語で行う為、グローバル人材として良い経験を積めたという意見も複数ありました。
入社後のギャップ
想像以上に激務である、英語力が必要等の声がありました。バックオフィスでも英語を使う場面が多く、話せる人ばかりのようです。また、外資に勤めるということは、所詮ローカル採用(本国や地域ハブではできないローカルならではの業務を行うという立場)と割り切ることが必要だという意見がありました。国際的な経験が積みたければ、海外事業を多く手がけている日系の方が良いかもしれないというアドバイスがありました。
退職検討理由
生涯働ける環境ではないという意見が多くありました。キャリアアップのために一時的に在籍し、豊富な人脈や業務経験を得て次のステージへ移るという考えの方が多いようです。短い期間でも濃密な体験ができる為、やるべきことはすべて経験して次のステップに進むという声もありました。その他、業務量が多すぎる、ハイペースで働き続けるよりも専門性をじっくり高めたいと思った等の意見がありました。
ワークスタイル
ゴールドマン・サックス証券は結果重視なので、どのような働き方をするかは個人に委ねられているようです。上司の許可があれば在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)や早帰りも可能という口コミがありました。また、職種によっては日常的に海外とのやり取りがある為、時差の都合上、夜から深夜にかけて仕事をすることも多々あるようです。
ちゅう
極めて高額な給与や、充実した福利厚生について満足している方が多いようです。ただ、高額な給与に見合う仕事量と結果が求められるようなので、それなりの覚悟が必要ですね。
リアル
5.ゴールドマン・サックス証券は、転職者に対してどんな人材を求めている?
募集職種
ゴールドマン・サックス証券は、グローバルサイトにてキャリア採用を行っています。アナリスト、法務、内部監査、アセット/ウェルスマネジメント業務などの募集があります。英語力があるのは大前提で、Big4企業での監査経験、職種に関連する認定資格(CPA、CFA、CIA など)や深い専門知識が望まれます。
求める人材
- 強力な問題解決スキルを持ち、プレッシャーのかかった状況下でも作業できる人材を求めている。
- 優れたコミュニケーション能力と高いレベルのモチベーションを持ち、職業倫理の重要性を理解できる人材を必要としている。
- あらゆる面でチームワークを重んじているため、チームプレーヤーとして力を発揮できることが求められる。
ゴールドマン・サックスでは、高い倫理観を持ち、チームで最高の結果を生み出すことに情熱を注げるプロフェッショナルを募集しています。
引用元: ゴールドマン・サックス証券採用ページ
ゴールドマン・サックス証券の採用情報ページには、社員インタビューや部門紹介、業務内容などが載っています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。
給料(年収)
平均年間給与:ー(非上場)
平均年齢:ー(非上場)
平均勤続年数:ー(非上場)
ゴールドマン・サックス証券の平均年収は、非上場につき公開されていません。
労働時間
平均残業時間:56~68時間/月
労働時間はかなり多いようですが、近年は若手の労働時間を改善しようという動きがあるようです。部署による差も大きいようで、バックオフィスは残業が少なめだけれど、フロント部門は業務量が多く休日出勤もあるという口コミがありました。基本的によく働く人が多く、ほどほどに働いてプライベートを充実させたいタイプには向かない会社のようです。
ちゅう
英語力があることは大前提で、言語によらず優れたコミュニケーション能力を持つ人材を求めているようです。労働時間や仕事内容から考えても、肉体的・精神的にタフなことが必要そうですね。
リアル
6.ゴールドマン・サックス証券の求人情報にはどんな傾向がある?
転職サイトを各種調べたところ、ゴールドマン・サックス証券の公開求人は見つかりませんでした。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントの
dodaの場合、
非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、
dodaの
非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅう
現時点で転職サイトにて公開されている求人はありませんが、隠れ求人の存在は気になるところです。
リアル
7.ゴールドマン・サックス証券の選考対策
ゴールドマン・サックス証券の面接では、英語力、コミュニケーション能力、テクニカル面などを重視しているようです。英語での面接は必ずあると思って準備しておいた方が良いでしょう。職種によってはネイティブ並みの会話力が求められます。想像以上に英語力が求められたという口コミもあったので、応募する前に確認しておきましょう。
また、体力やチームワークなども求められるようです。高給ではありますが、その分、仕事もそれなりにハードであり、体力があるか、ストレス耐性があるかも重視されているようです。その他、セルフモチベーションがあるかどうかをしっかり見ているという声もあったので、アピールできるエピソードを用意しておくと良いかもしれませんね。
選考ステップ
ゴールドマン・サックス証券の選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。※適性検査に関する確かな情報がなく、実施されているか定かではありません。
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応募・書類選考
ゴールドマン・サックス証券の応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、ヘッドハンターからのスカウトを待つかの二通りの方法があります。知人からの紹介で選考を受けたという口コミがあったので、リファラル採用も行っているようです。
現時点で転職エージェントに公開求人がありませんが、非公開求人がある可能性を考えると
転職エージェントに登録しておいた方が賢明です。
ビズリーチや
doda Xのようなヘッドハンターが在籍するハイクラス向けの転職サービスに登録しておけば、非公開求人が出るのを待ちつつ、ヘッドハンターから声を掛けられるチャンスも逃しません。
とは言っても、ゴールドマン・サックス証券の求人はいつ出るか分からないので、急ぎで転職したい方はヘッドハンティングを待つ時間的余裕がないかもしれませんね。そういった意味でも、転職エージェントへの登録をおすすめします。ゴールドマン・サックス証券に限らず外資系金融やハイクラス案件を紹介してもらえます。
面接複数回
ゴールドマン・サックス証券の面接回数は非常に多いようです。職種や人によって異なるので一概には言えませんが、過去に受けた会社の中で最多だった、2週間で35人程と面接したなどの口コミがありました。ゴールドマン・サックス証券は360度評価を取り入れているので、人事面接、ハイアリングマネージャとの面接通過後に配属予定のチームメンバー複数人と面接があるようです。
面接内容は、志望動機や職務経歴などを聞かれる一般的な面接の他、ケース面接が行われるようです。志望動機などは一切聞かれずテクニカルな話や職務経験の話しか出なかったという口コミもあったので、職種により様々と言えそうです。
実際に、以下のような質問がされたようです。
- あなたが任された仕事が達成できない場合、どのように挽回するか。
- チームの一人が新しいアイデアを思いついたとき、どうするか。
- プロジェクトマネジメントの経験はあるか。
- データが漏洩した場合の適切な対処方法。
- グローバル拠点間で円滑に情報をやり取りをするためのベストプラクティス。
- 他の候補者と比較した時の自分の強みは何か。
- 日経新聞の記事で気になったこと。
- チームワーク経験。
- 自分の意見と上司の意見が食い違った場合にどのように行動するか。
また、面接準備で英語は欠かせないという意見が多くありました。面接官が日本人でも英語・日本語を混ぜた面接となるので、しっかり英語面接の対策をする必要があるという口コミがありました。部署によっては、英語が出来ることはプラス要素ではなく当たり前で、出来ないと話にならないこともあるようです。
その他、リクルートグループのGlassdoorに、過去の面接で聞かれた質問が多く掲載されているという情報がありました。気になる方は一度見てみると良いかもしれません。
選考の口コミ
情報システムエンジニア
選考前にネイティブスピードで英会話練習することが必須。
金融事務
ストレス耐性やモチベーションはかなり見られていたと思う。
経理
会計知識を問うてくる人や英語力を測ってくる人、人柄を見る人など様々な面接官がいた。
アナリスト
体力的にも厳しい業務の1つなので、本当に耐えられるのかは比較的しつこく聞かれる。
ゴールドマン・サックス証券の面接は、カジュアルな雰囲気だった、ざっくばらんな感じがした、意外と穏やかだったなどの口コミがありました。面接官は日本人と外国人が混ざっており、面接も日本語と英語の両方で行われるようです。職種によってはネイティブレベルの英語力が求められるようなので、応募前に確認しておいた方が良いでしょう。
8.ゴールドマン・サックス証券への転職を成功させるには?
ここまで読んで、ゴールドマン・サックス証券への転職意欲は高まりましたか?
ゴールドマン・サックス証券に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。
※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、ゴールドマン・サックス証券に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
- 一般には公開されていない、ゴールドマン・サックス証券の求人情報について入手できる可能性がある。
- 書類選考・面接について、ゴールドマン・サックス証券に特化した対策を行ってもらえる。
- 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
- 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
一般には公開されていない、ゴールドマン・サックス証券の求人情報について入手できる可能性がある。
例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。
※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、ゴールドマン・サックス証券の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、ゴールドマン・サックス証券に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、ゴールドマン・サックス証券のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。
書類選考・面接について、ゴールドマン・サックス証券に特化した対策を行ってもらえる。
転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。
どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、ゴールドマン・サックス証券の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます。
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします。
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう。
年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。
「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。
転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。
一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅう
そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。
リアル
9.ゴールドマン・サックス証券への転職で、おすすめの転職エージェントは?
転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
ゴールドマン・サックス証券に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
- ゴールドマン・サックス証券の求人について、取り扱い実績がある。
- ゴールドマン・サックス証券への転職をサポートできるノウハウを持っている。
- ゴールドマン・サックス証券以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
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登録すべきか |
特徴 |
リクルートエージェント |
◎ |
業界最大手。ゴールドマン・サックス証券への転職サポート実績多数。 |
doda |
◎ |
業界2番手。ゴールドマン・サックス証券への転職サポート実績多数。提案力に強み。 |
ビズリーチ |
〇 |
ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。 |
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『
ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。
リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、ゴールドマン・サックス証券への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
- ゴールドマン・サックス証券への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
- ゴールドマン・サックス証券側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
ゴールドマン・サックス証券への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力
『
doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み
『
ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
リアル
10.転職エージェントを上手に使いこなすには?
ここからは、実際に『
リクルートエージェント』『
doda』『
ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。
仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。
転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、
「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう。「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅう
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。
リアル
ここまで読んでいただいた、あなたに
ゴールドマン・サックス証券への転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
ゴールドマン・サックス証券への転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅう
リアル