中途採用で、Googleに転職したいと考えている方は多いかと思います。もはやインターネット企業の代表格ですからね。
このページでは、Googleへの転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、Googleへの転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(Google。うおォンうおォン。)

Googleの転職難易度は非常に高いと言えます。世界的に有名な超大手IT企業であり、求職者に高い人気を誇っているため、当然求人倍率は高くなります。また、即戦力として働けるハイレベルな実績やスキルを持つ人材を求めており、未経験向けの求人はほぼないでしょう。
一般的に、営業職は未経験でも転職しやすい職種といわれますが、Googleの場合は異なるようです。広告営業の経験やソリューション営業の経験がある人を求めており、ベテラン層を中心とした募集が多く、経験が浅い場合は難しいと言えます。 経験年数を問われない求人もありますが、実務経験があることや流暢な英会話力が求められています。

2.Google(グーグル)への転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、Googleへの転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべきGoogleの特徴

  • 検索エンジン「Google」、動画サイト「YouTube」を運営する世界的大手IT企業。
  • 自由闊達で働きやすい環境、福利厚生も手厚い。
  • 中途採用で募集中の職種は幅広く、特にエンジニア、セールス、サービス/サポートが多い。
  • 職種特化型の採用で、スキル・経験を最重視。
  • 残業時間は長くはないが、部署によっては激務。
  • 中途採用で入社後数年で営業系は年収1,000万円、技術職は同数千万円とかなりの好待遇。

Googleへ転職するために、押さえておくべきポイント

  • 配属先の部署により、激務かそうでないかにかなり違いがあるため注意が必要。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.Google(グーグル)ってどんな会社?

項目 内容
会社名 グーグル合同会社
代表取締役 奥山 真司
本社所在地 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー
創立 2001年2月
資本金 1000万円(2015年12月31日現在)
主な事業内容 インターネットなどでの情報サービス
従業員数(連結) 非公開

事業内容

インターネット関連のサービスと製品に特化したアメリカの多国籍企業で、検索エンジン、オンライン広告、クラウドコンピューティング、ソフトウェア、ハードウェア関連の事業を展開しています。

検索エンジンはシェア率が極めて高く、2023年現在、世界では91.9%のシェア率、日本では76.19%のシェア率を誇ります。国内2位のヤフーはシェア率約14%ですが、2011年からGoogleの検索エンジンを使用しています。そのため、日本の検索エンジンはほぼ100%Googleと言っていいでしょう。
そのシェア率の高さから、Web広告運用やSEOといったWebマーケティングを行う際には最重視すべき存在となっています。また、動画でおなじみ「YouTube」も同社が提供するサービスです。

今後の事業展開

「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」という使命のもと、最近特に力を入れ始めている領域は以下3点です。
  1. AI(人工知能)
  2. ヘルステック
  3. 自動運転車
自然で自由な会話を実現する「LaMDA(ラムダ)」を活用した会話型AIサービス「Bard」は、2023年5月から日本語版の試験運用がスタートしました。「Bard」はGoogle検索と連動して回答を行うことが可能で、Web上からリアルタイムで最新の情報を取り込み提供します。
現在採用されている「LaMDA」は軽量モデルであり、今後、回答精度や速度が上がると予測されています。

海外展開

世界50か国に70以上のオフィスを構えています。ロシアなど旧ソ連圏、アフリカ大陸では目立ちませんが、それ以外のエリアではきめ細かく拠点展開を行っているのが分かると思います。
前述のとおり、世界の主要国では、Googleの検索エンジンが9割以上を占めている状態です。この記事を書いている私も、イギリスで働いていた期間がありますが、イギリスで検索エンジンシェアは99%と日本よりも占めていました。もはや世界的に圧倒的な存在感を示している企業と言えますね。

4.Google(グーグル)の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

Googleの口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • 朝昼晩の食事付き、自己啓発費用も負担。
  • 給与は基本給+賞与+RSU(譲渡制限付株式報酬)で支払われる。
  • 30代で年収1,600万円。
  • ビジネス職よりエンジニア職の方が給与が高く、年収数千万円。
ワークライフバランス
  • ストレスを感じたことは無い。
  • 部署によっては残業があるが、無いところは全く無い。
  • 成果主義のため、成果を出していれば残業は関係無い。
  • 仕事だけでなく、プライベートも充実している社員が多い。
社風
  • 自由闊達で合理主義。
  • リスクを恐れず、新しいものを生み出そうという意識が高い。
  • 個人の専門性が高く、上下関係はあまり感じない。
  • 本社が全てではなく、日本法人独自の風土がある。
成長機会・キャリア開発
  • 情報は揃っていて、自分から学ぶ姿勢があればいくらでも学べる。
  • グローバル企業のため、国際感覚が自然に身につく。
  • 将来的にどんなキャリアを目指そうとも、そのスキルは身につけられる。
  • 限られた時間の中で最大限に成果を出す力が身につく。
入社後のギャップ
  • 日本支社には決定権が無く、アメリカ本社かAPAC本社が決定権を持つ。
  • 会社のインフラは英語。
  • 自分から動かなければ何も与えられない。
  • 業務が細分化されているため、やりがいを感じにくい面あり。
退職検討理由
  • 大企業になり、やりがいを感じにくくなった。
  • 会社のブランド力が高過ぎて、個人の成長にはつながりづらい。
  • スタートアップ企業で新しいチャレンジがしたくなった。
  • 別部門へのキャリアパスが乏しく、年齢的にプレイヤーを続けたくなかった。
ワークスタイル
  • 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が認められている。
  • フレックスタイム制度があり、勤務時間を調整できる。
  • チャットやビデオ会議でテレワークを推進している。
  • 在宅期間中のメンタルヘルスケアを実施している。

給与・福利厚生

給与は他社と比べても最高レベルで満足している意見がほとんどです。営業職は1,000万円以上が多く、1,000万円台後半の社員も一定数目につきます。技術職に至っては、数千万円の社員が多いようです。シリコンバレー系企業として、技術職はやはり優遇されていると言えます。

福利厚生についても、食事あり、自己啓発費用負担あり、スポーツジムも付いていて、大変満足という意見が多いです。無い補助を探すことが難しいほどに充実しているようです。

ワークライフバランス

成果を出していれば残業は無いようです。ただ、特に営業職系は求められる成果レベルが高いということで、残業もあるようです。一方、在宅勤務制度も進んでいて、オフィス以外での仕事も認められているようです。

社風

自由闊達でチャレンジ精神旺盛といった意見が多いです。外資系企業への転職で不安なのが、本社の影響力がどれだけ強いか、という点が挙げられます。その点、Googleは日本独自の産休・育休制度などもあり、日本法人の裁量がある程度認められているようです。

成長機会・キャリア開発

社員の自立意識が高く、何でも揃っている環境でどれだけ自分から情報を引き寄せられるかによって、成長度合いが変わる、という意見が多いです。会社として研修の機会が用意されているにしても、実務を通じて学ぶことの方がはるかに大きいようです。

グローバル感覚が身につくという声が多いのも特徴的です。

入社後のギャップ

個人主義で本人に全てかかっているという意見がかなり多いようです。また、外資系大手IT企業に共通する点として、業務が細分化されているためやりがいを感じにくい、という意見も少数ですが目につきました。

その他、大企業になりすぎて外資独特の実力主義が薄れてきているという声もありました。

退職検討理由

とても良い会社で、仕事も充実しているが、大企業であるがゆえやりがいを感じにくいという意見が多数を占めます。また、企業としての圧倒的な存在価値により、社員としてはハングリーさが薄れ、将来の自身の成長に不安を感じる、といった意見も目立ちました。なかなか他の会社では見られない、Googleらしい意見のような気がします。

ワークスタイル

Googleはもともと、働く場所・時間に関してかなり柔軟性があり、自由に働けるという口コミが多くありました。新型コロナの流行以前から、異なる場所に居る社員同士がビデオ会議することは当たり前であり、同じスペースに同僚が居ない状況で働くことは特別なことではないようです。在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)の環境は既に整えられていたということですね。

また長期の在宅勤務期間中は、孤独を感じる、コミュニケーション不足で不安になる、といったデメリットも考えられます。これに関しても、Googleは多方面から社員のテレワークを支えるための取り組みを実施しています。

ちゅうちゅう

働く環境についてはかなり整備されていて、残業も少なく働きやすい会社のようです。ただ、例えば営業職など部署や時期によっては激務のようです。

リアルリアル

(考えるな、感じるんだ。)

5.Google(グーグル)は、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

中途採用で募集中の職種は、エンジニア、セールス、ビジネスデベロップメントなど多岐にわたっています。現時点では幅広い職種で募集しているようですが、特にセールスの求人が多いようです。

募集のほとんどが、サービス単位です。国内企業の求人と比べると違和感があるかもしれませんが、大手外資系IT企業ではこのような形式が多いです。YouTube、Google Playなど消費者に身近なサービスだけでなく、Google Cloudの求人も目立ちます。

求める人材

  • 創造力を試す超難問を解けるかどうかは、以前は考慮されたが、今は考慮されない。
  • 求人内容とスキル・経験が合致しているかが最低条件。職歴が浅い場合は、学生時代に携わったプロジェクトや学習課題などの実績も考慮される。
  • スキルだけでなく、仕事に対する情熱、独自の経験や視点も重視される。
皆様が現在持っているスキル、興味・関心、目標は、これまでの人生、経験、成功や失敗から得られたものです。スキル重視で採用を行えば、有能な人材を確保できるでしょう。しかし未来の Google 社員という観点で採用するとなると、スキルだけでなく、各人の仕事に対する情熱、独自の経験や視点も重要になります。これらを兼ね備えた人材を、Google は求めています。
他にどのような社員が求められるか、Googleの採用ページはメンバーのインタビューやGoogle社内のトピックスがかなり充実しています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。

給料(年収)

平均年間給与:ー(非上場) 平均年齢:ー(非上場) 平均勤続年数:ー(非上場)
Googleの平均年収は、非上場につき公開されていません。※前述の口コミ参照。

 

労働時間

平均残業時間:16~32時間/月
Googleの残業時間は月16~32時間程度で、IT系でも大手のため労働時間管理はしっかり行われているようです。アマゾンジャパンなども同じぐらいですが、外資系なので限られた時間内で高い成果が求められる点は共通でしょう。
ただし、残業時間については、所属部署や時期によって全く異なる可能性もありますので、注意が必要です。
ちゅうちゅう

成長に衰えも見えず、求める人材のレベルは高いですが、求人は積極的なようです。また、給料は非上場のため公式情報はありませんが、残業は少ないようです。ただ、時期や部署によって違うところもあるので、要注意ですね。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

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