中途採用で、JR東日本に転職したい、と考えている方は多いかと思います。日本を代表する鉄道会社として、知らない人はいませんね。
転職するために、「本当に大丈夫なのか?」と情報を探してみても、転職サイトやその企業のサイトには表向きの情報しか無いのは間違いありません。また、最近口コミ系のサイトが流行っていますが、それを見てみたとしても、そのサイト自体に登録するためのハードルもあり、登録したとしても情報量が膨大で見るのも大変です。結果、本当に転職して大丈夫なのか?と思ってしまうでしょう。
その一方で、この方法なら失敗しないという唯一無二のやり方が、単純ですがあります。
このページでは、JR東日本への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、JR東日本への転職について触れたいと思います。
このページを読んでいただければ、JR東日本への転職についての情報は一通り揃っているかと思います。あなたがJR東日本に転職すべきかの判断材料になり、さらに転職したいと思った場合、JR東日本に理想の転職が実現できる可能性が高まるはずです。
ちゅう
JR東日本に転職したい方向けの記事です。ちょっと長いですが、読んで損はないはずです。
リアル
次章以降で詳細について触れますが、JR東日本への転職についての所見をまとめます。
転職を考える際、押さえるべきJR東日本の特徴
- 主に関東地方に鉄道路線を有する鉄道最大手であり、他にも旅行業、不動産業、ホテル事業など手掛ける。
- 連携プレーを大事にする、古き良き文化を残す社風。
- 鉄道を使った旅行には社内割引等が使える。
- グループ会社での採用がメインで、電気設備設計、エンジニア、メンテナンス職、列車アテンダントなどの募集がある。
- 職種により応募資格は様々であるが、人物重視の採用。
- 残業時間は部署ごとに異なり、現業部門では泊まり勤務がある。
- 昇進試験制度があり、試験に合格することで基本給があがる。
JR東日本へ転職するために、押さえておくべきポイント
- 現業部門と非現業部門とで、勤務形態や残業時間が異なるため注意が必要。
- 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。
2.JR東日本ってどんな会社?
項目 |
内容 |
会社名 |
東日本旅客鉄道株式会社 |
代表者 |
代表取締役社長 深澤 祐二 |
本社所在地 |
東京都渋谷区代々木二丁目2番2号 |
設立 |
1948年(昭和23年)9月 |
資本金 |
2,000億円(2017年3月31日現在) |
主な事業内容 |
旅客鉄道事業、貨物鉄道事業、旅行業、駅スペース活用業など |
従業員数 |
56,450人(2017年4月1日現在) |
事業内容
1987年4月に日本国有鉄道が分割民営化され、6つの地域別の「旅客鉄道会社」と1つの「貨物鉄道会社」が発足しました。このうち、東北地方、関東地方、甲信越地方を中心とした地域に鉄道路線を有するのが、鉄道最大手の東日本旅客鉄道(通称JR東日本)です。駅スペース活用事業としては、駅と一体化した商業空間「ecute」や駅構内のショッピングモール「Dila」などがあります。他にも旅行業や不動産業、ホテル事業など幅広く手掛けています。
今後の事業展開
JR東日本は、2027 年頃までの経営環境の変化を見据えグループ一体となって新たな成長戦略に挑戦するため、グループ経営ビジョン「変革 2027」を策定しています。基本方針は以下のようになっています。
- 「鉄道のインフラ等を起点としたサービス提供」から「ヒト(すべての人)の生活における『豊かさ』を起点とした社会への 新たな価値の提供」へと「価値創造ストーリー」を転換していく。
- 喫緊の課題として、鉄道を中心とした輸送サービスを質的に変革し、進化・成長させていく。
- 生活サービス事業及びIT・Suica事業に経営資源を重点的に振り向け、新たな「成長エンジン」としていく。
発足当時は一割程度だった非運輸事業も今では多彩な拡がりを見せており、今後一層の成長が見込まれる分野となっています。
海外展開
現在、世界各地で多くの鉄道プロジェクトが検討されており、世界の鉄道マーケットは、2020年には約22兆円の規模へと拡大することが見込まれています。そこで、JR東日本では「海外鉄道プロジェクトへの挑戦」を今後の重点取組み事項として掲げています。これまで培った鉄道技術やノウハウを活かして、将来の成長に向けた新たな事業領域へ挑戦していく考えです。
特に、成長著しいアジアを重点地域と位置づけており、国内外の企業との連携を図りながら、海外マーケットにおけるシェア拡大に取り組んでいます。またJR東日本は鉄道国際機関に加盟しており、積極的に情報収集・発信を行いながら、海外の鉄道関係者に日本の鉄道システムの特長をアピールしています。
3.JR東日本は、転職者に対してどんな人材を求めている?
募集職種
中途採用は、「プロフェッショナル」と「ポテンシャル」に分けて募集を行っているようです。「プロフェッショナル」は、今後鉄道事業のプロとして活躍することを期待する採用で、2019年度の応募資格は、高卒以上で年齢制限なし、職務経験は問わないとなっていました。「ポテンシャル」はエリア全域の業務運営における即戦力を求める採用で、4年制大学を卒業した方または大学院を修了した方、募集職種の業務内容に関連した十分な経験および能力を有する方が対象となっています。2020年度の募集要項はまだ分かりませんが、大幅な変更はないと考えられます。JR東日本グループとしては、様々な職種で募集があります。
求める人材
JR東日本の採用情報ページには、以下のような人事部メッセージが載っています。
『「変革2027」を実現させ、グループの成長を確実なものとするのは社員一人ひとりの力です。私たちは、鉄道という社会インフラを担う企業グループの一員として、人々の生活を支えるという社会的責任への使命感と、現状にとどまることなく「変革」に挑み続ける意欲に溢れた多様な人材を求めています。「人物本位、実力本位の採用を行い、人材をじっくり育て、一人ひとりの能力をしっかりと開花させていきたい」というのが、当社の人材に対する基本姿勢です。』
引用元: JR東日本採用情報ページ
このメッセージから
- 高い専門能力を持ち、変革を恐れることなく、いかなる環境にも対応できる柔軟な思考力を持つ人材。
- さまざまな関係者と協力関係を築き、より良く改善していこうとする行動力を持つ人材
- 視野を広げて、新たな領域にも積極的に挑戦する意欲を持つ人材
を求めていると考えられます。
鉄道事業だけでなく、今後は多方面に事業を活性化させたいというビジョンがあるため、各分野での専門知識を持ちつつ変化を恐れない積極的な人材を必要としていると考えられます。また、後述する口コミの中でも出てきますが、鉄道は連携プレーがとても重要ということですから、周囲の人たちと良い人間関係を築き、チームワークを大切にする人材を求めていると言えるかもしれません。
JR東日本の採用情報ページには「仕事紹介」として様々な職種についての紹介があります。また、「働く環境」として人材育成制度や福利厚生制度についての紹介があり、色々な情報が得られると思います。他にも社員の方のインタビューや中途入社された方のキャリア紹介などが詳しく載っており、転職へのヒントを与えてくれると思います。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。
給料(年収)
平均年間給与:713万円(2018年3月現在)
平均年齢:40.1歳(2018年3月現在)
平均勤続年数:16.9年(2017年現在)
労働時間
平均残業時間:13~18時間/月
現業部門と非現業部門で、労働時間に差があるようです。駅勤務、乗務員などの現業部門はシフト勤務なので基本的に定時で帰れるとのことですが、一日の拘束時間が長い泊まり勤務というものがあり、注意が必要です。本社、支社などの非現業部門は、土日休みの一般的な会社の勤務形態であり、残業の量は部署によってバラついているようです。残業はあるがそこまで多くないという意見がある一方、人手不足で残業が結構あるといった意見もありました。有休に関してはどの部門でもしっかりと取れているようです。
ちゅう
JR東日本グループでは幅広い職種で募集があり、応募資格も様々なようです。また、チームワークを大切にし、新たな領域にも積極的に挑戦する意欲を持つ人材を求めているようですね。
リアル
4.JR東日本の求人情報にはどんな傾向がある?
転職サイトやJR東日本のホームページを調べたところ、鉄道構造物の調査スタッフ、電気設備設計、機械設備設計、フィールドエンジニア、メンテナンス職、列車アテンダントなどの求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
- JR東日本の2019年度中途採用募集は終了している。2020年度の情報はまだない。
- JR東日本グループ全体では、運輸、オフィス、ホテル、商事・物流、広告など様々な事業分野で募集がある。
- 応募要件は様々である。
JR東日本グループは非常に大きく様々な職種の募集がありますが、それぞれの職種に合った実務経験や、設備関連であれば建築設備士、電気工事士、電気主任技術者などの資格が必要とされる求人がありました。業種や勤務地、応募要件も様々なので、自分のキャリアが活かせるものか、自分のやりたい仕事かどうか見極める必要があります。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントの
dodaの場合、
非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、
dodaの
非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅう
幅広い職種で募集があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。
リアル
5.JR東日本の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)
口コミや内部情報を以下にまとめました。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
※参照元:OpenWork、enライトハウス、転職会議、キャリコネ他
項目 |
コメント |
給与・福利厚生 |
- 定期昇給があるので、ある程度までは上がる。
- 昇進試験制度があり、試験に合格することで基本給があがる。
- 大都市圏勤務者には、都市手当がつく。
- 自社の鉄道は割安で利用できる。
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ワークライフバランス |
- 基本的に残業の量は少なく、定時退社が可能。
- 当直があると体力的、精神的に疲れる。
- 泊まり勤務が多い為、プライベートの時間は多く取れる。
- 2か月前に大体の勤務がわかるため休みの計画は立てやすい。
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社風 |
- 保守的で安定志向。
- 体育会系の社風。
- 縦割り感のある会社。
- 年功序列の風土。
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成長機会・キャリア開発 |
- 研修は種類が多く、研修施設も充実している。
- JRグループ内で通用するスキルは身につく。
- 毎年試験が受けられ、キャリアアップしていける。
- 臨機応変な対応力が磨かれ、接客業としてかなり成長できる。
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入社後のギャップ |
- 入社前に想像していたレベル以上の経験を積むことが出来た。
- 泊まり勤務がきつい。
- 与えられた仕事がメインであり、惰性で仕事が出来てしまう。
- 非常にチームワークが重要視される。
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退職検討理由 |
- 古い体質が合わなかった。
- 個人が頑張ってもチームの評価になる。
- 泊まり勤務と現場での対応が大変だった。
- 飲み会や、休日のイベント参加が嫌だった。
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ワークスタイル |
- 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)OKの職場もある。
- コアタイムなしのフレックス勤務が可能。
- マスク着用の徹底や手洗いうがいの励行。
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給与・福利厚生
毎年固定昇給があり、昇進試験に合格すると固定昇給金額も多くなるので早めに合格すればするほど生涯年収は良くなるとのことです。ボーナスは結構もらえているという意見が見られました。残業代はやった分だけしっかりと出るようです。基本給はそれほど高くないが、勤務地によっては都市手当、夜勤者であれば不規則勤務に対する特殊勤務手当、資格手当など様々な手当てがあるようです。
福利厚生は、住宅手当や扶養手当などがあり、カフェテリアポイントや社宅などもあって充実しているようです。また、回数に制限付きで自社管内は乗り放題、プライベートでも使えて特急料金やグリーン料金は半額となるようです。
ワークライフバランス
現場でシフト制の業務に就いていれば、休日が明確なため、プライベートとの調整はしやすいようです。夜勤明けを含めると体感的な休暇日数は多いのと(泊まり勤務後の明け番の次の日は休みになることが多い)、残業が基本少ないことから、本人の意思次第でプライベートは充実させることができるという意見がありました。現業部門は残業時間が非常に少ないようですが、非現業と言われる支社や本社などでは部署により業務量が多いようなので、注意が必要です。また、社員は概ね自分の時間を大切にしている人が多く、有給の取得率もほぼ100%であるという意見も見られました。
社風
上下関係がはっきりしている分、部下の仕事内容については上司が責任を持つという文化があり、一般社員の仕事をする上での安心感は大きいという意見がありました。また、今のところ古き良き文化の残る部分もあり伸び伸びと働ける、時代に合わせて会社も変わらなければならない部分もあるが、社会を支えるインフラを動かす会社としては今ぐらいがちょうどよい、といった意見が見られました。基本的には激しい競争のないインフラを担う企業であるため職場はアットホームな雰囲気であり、鉄道は連携プレーを大事にすることから過度な競争意識を持つ人は少ないようです。
成長機会・キャリア開発
技術的なことよりも、目配り、気配りなど人間として大事な普遍的な物を会得したという声がありました。とにかく周りを巻き込んで業務を進める必要があるのでリーダーシップが磨かれ、計画を立てて実行する力もつくという意見もありました。また、鉄道という特殊な業態である為、他業界で使えるスキルが身につくのかよく分からないという意見もかなりありましたので、人によって評価が分かれるようです。
インフラを支える企業として、働くことが直接社会貢献になっていると思う、ほかの大多数会社では経験できない仕事ができ、災害や異常時の際に慌てず何を優先して行動すべきか分かるようになる、といった意見もありました。
入社後のギャップ
会社としては単なる鉄道会社からの脱却を目指し、生活サービス事業などをこれから活性化させるとしていますが、メーカーのような技術開発や商社のような商務ができるわけではないと感じている方がいらっしゃいました。また、多くの人に必要とされ社会的存在価値も高いとは思うが、決して人に感謝される仕事ではないという意見もありました。組織が大きい為、ただ鉄道が好きだからという理由で入ると、希望の仕事ができずそのギャップに悩むという意見もありましたので、注意が必要です。とにかく思った以上にチームワークが重要視され、個人主義の方にはあまり向いていないという意見もかなりありました。
退職検討理由
仕事内容がほとんどルーティーン化されており、さまざま仕事を経験することが出来なかった、ある程度年次があがると部下のマネジメントに特化してしまい、バリバリ働けない環境になってしまったなどの意見がありました。また、基本的に年功序列であり、頑張っても大幅な昇給が望めなかったという意見もありました。個人的に成果を上げて速いスピードで出世したい方には、物足りない環境なのかもしれません。上意下達が非常に激しく、とにかく決められたルールを逸脱しないことを求められ、この環境でしかやっていけない人間になることに危機感を覚えたという意見もありました。
ワークスタイル
JR東日本では2019年より、企画部門を中心として在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)を認めることや、コアタイムなしのフレックス勤務を柱とした「働き方改革」を進めてきました。駅や支社など約35カ所にサテライトオフィスを整備し、自宅最寄りの駅や支社にあるサテライトで仕事ができる環境を整備しています。
フレックスタイム勤務制度でもコアタイムは廃止し、例えば早朝に出勤し昼過ぎには退社するといったような働き方も可能です。JR東日本は、このような柔軟な働き方を運行現場にも広げていきたいと考えており、新型コロナ流行後の今、働き方改革は急速に進むと考えられます。
ちゅう
鉄道を使っての旅行には社内割引等が利用でき、旅行好きの方には人気のようですね。残業時間は、現業部門と非現業部門で違いがあるようなので、注意が必要です。
リアル
6.JR東日本への転職を成功させるには?
ここまで読んで、JR東日本への転職意欲は高まりましたか?
JR東日本に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。
※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、JR東日本に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
- 一般には公開されていない、JR東日本の求人情報について入手できる可能性がある。
- 書類選考・面接について、JR東日本に特化した対策を行ってもらえる。
- 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
- 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
一般には公開されていない、JR東日本の求人情報について入手できる可能性がある。
例えば
dodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。
※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、JR東日本の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、JR東日本に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、JR東日本のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。
書類選考・面接について、JR東日本に特化した対策を行ってもらえる。
転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。
どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、JR東日本の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます。
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします。
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう。
年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。
「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。
転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。
一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅう
そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。
リアル
7.JR東日本への転職で、おすすめの転職エージェントは?
転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
JR東日本に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
- JR東日本の求人について、取り扱い実績がある。
- JR東日本への転職をサポートできるノウハウを持っている。
- JR東日本以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
|
登録すべきか |
特徴 |
リクルートエージェント |
◎ |
業界最大手。JR東日本への転職サポート実績多数。 |
doda |
◎ |
業界2番手。JR東日本への転職サポート実績多数。提案力に強み。 |
ビズリーチ |
〇 |
ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。 |
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『
ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。
リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、JR東日本への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
- JR東日本への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
- JR東日本側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
JR東日本への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

『
doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み
『
ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
リアル
8.転職エージェントを上手に使いこなすには?
ここからは、実際に『
リクルートエージェント
』『
doda』『
ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。
仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。
転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、
「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう。「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅう
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。
リアル
ここまで読んでいただいた、あなたに
JR東日本への転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
JR東日本への転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅう
リアル