中途採用で、明治に転職したい、と考えている方は多いかと思います。子供の頃から馴染みがあるお菓子や乳製品のメーカーとして、知らない人はいませんね。
このページでは、明治への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、明治への転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(明治。うおォンうおォン。)

明治の転職難易度は高いと言えます。国内チョコレート市場ではトップシェアを誇り、商品の知名度も高く、新卒中途関わらず人気がある企業です。また、全体的に採用人数は少ないようで、新卒もここ数年では毎年30名程度の採用しかなく(総合職のみ)、以前は中途採用もありませんでした。
現時点では、数は少ないですが中途採用の募集があるのでチャンスと言えます。公式サイトと転職エージェントの求人を比べると、同じものもありますが転職エージェントにしか載っていない求人もあります。更に転職エージェントには非公開求人があることを考えると、転職エージェントに登録した方が、選択肢が拡がる可能性があります。

2.明治への転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、明治への転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべき明治の特徴

  • 牛乳・乳製品、菓子などを取り扱う食品メーカーであり、国内チョコレート市場でシェア首位。
  • 安全意識が非常に高く、安定感のある社風。
  • 家賃補助制度や各種手当など福利厚生が充実。
  • 中途採用で、マーケティング、営業、設備エンジニアなどの募集がある。
  • 「情熱」と「やる気」をもって仕事に挑み、消費者の生活充実に貢献できる人材を求めている。
  • ワークライフバランスの調整しやすさは、部署や上司によるバラツキがある。
  • 食品業界の中では給与は高く、ボーナスの割合が大きい。

明治へ転職するために、押さえておくべきポイント

  • キャリアチェンジしにくいようなので、最初の配属が大事。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.明治ってどんな会社?

項目 内容
会社名 株式会社明治
代表者 代表取締役社長 松田 克也
本社所在地 東京都中央区京橋二丁目2番1号
設立 1917年12月21日
資本金 336億4千万円
主な事業内容 牛乳・乳製品、菓子、食品、スポーツ栄養食品等の製造販売。
従業員数 単体:10,501名 連結:17,290名(2023年3月31日現在)

事業内容

2009年に旧明治製菓と旧明治乳業が統合して発足したのが明治ホールディングス株式会社(明治HD)であり、株式会社明治は明治HDの完全子会社です。明治は菓子・飲料・食品などの食品事業を展開しており、明治グループの中核を担う会社です。
事業領域は主に以下の5つとなっています。
  1. 発酵デイリー:牛乳、嗜好性飲料、ヨーグルトなど。宅配サービスも展開。
  2. 加工食品:チーズ、バター、マーガリン類、フローズンデザート、レトルト食品、業務用商品など。
  3. 菓子:チョコレート、グミ、カカオ農家支援活動など。
  4. 栄養:スポーツ栄養食品、粉ミルク、流動食、美容食品、アクティブ栄養など。
  5. 海外:中国、アジア、米国を中心にmeijiブランドを展開。

今後の事業展開

明治ホールディングスは、2023中期経営計画の中で食品セグメントの事業戦略として、コア事業の成長力の回復と海外展開の強化を挙げています。具体的には以下の通りです。
  • ヨーグルト・プロバイオティクス事業では新たな健康価値を持った新製品を販売し、新領域・新市場へ挑戦する。
  • ニュートリション事業ではプロテイン「ザバス」の売上拡大、乳幼児用ミルク・流動食のシェア拡大を図る。
  • チョコレート事業では生産体制を最適化し、サステナブルカカオ調達の推進と商品の付加価値化を行う。
  • 生産能力を大幅に拡大し、海外展開を強化する。

海外展開

明治グループは2026ビジョンの重点方針として「海外市場での成長基盤の確立」を掲げており、食品セグメントの海外売上高比率を10%以上にするとしています。中国、東南アジア、米国を重点エリアとし、国内でトップシェアを獲得した商品カテゴリーを中心に海外展開していく考えです。中国では天津、広州、上海に食品工場を建設して生産能力を大幅に増大し、供給エリアを拡大するとしています。また、インドネシア、ベトナムなどアジア諸国のGDPは大幅に拡大しており、今後も明治の事業領域における市場成長が見込まれます。

4.明治の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

明治の口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • 毎年昇給があり、役職がつくと大きく上がる。
  • 食品業界内では高い水準。
  • 成果主義だが、あまり厳しくはない。
  • 家賃補助が手厚い。
ワークライフバランス
  • 残業が少なく調整しやすい。
  • 配属先や職場環境など、人により忙しさにムラがある。
  • 営業では土日関係なく連絡が来る場合もある。
  • 部署によっては休日出勤が多い。
社風
  • 日系企業特有の文化がある。
  • 事業所により、違いがかなりある。
  • 基本的に穏やかな人が多い。
  • 安全意識がとても高い。
成長機会・キャリア開発
  • 研修制度が整っており、スキルアップできる。
  • 交渉能力が身に付いた。
  • 長期的にキャリアを作ることが前提となっている。
  • キャリアチェンジしにくい。
入社後のギャップ
  • ギャップはあまりない。
  • 工場は場所によって待遇に差がある。
  • 思ったより感じの良い社員が多い。
  • 転勤が多く、日本中どこに行くか分からない。
退職検討理由
  • できる人に仕事が集中して不公平感がある。
  • 一人での夜勤があり、トラブルが重なると大変。
  • 旧明治乳業のほうが強く、旧明治製菓の文化が受け入れられないから。
  • 工場でのシフト勤務が辛いため。
ワークスタイル
  • 本社は在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)がかなり浸透した。
  • フレックスタイム制度がある。
  • 製造現場は土日、夜間の出勤がある。
  • 時短勤務が可能。

給与・福利厚生

食品業界の中では給与は高く、満足している方が多いようです。基本給はそれほど高くないようですが、ボーナスの割合が高いため年収は高くなるとのことです。評価は成果主義であるようですが、職分によっては仕事ができなくてもそれなりの給料がもらえるという声もあったので緩やかな成果主義のようです。
福利厚生は家賃補助制度が充実しており、助かっているという声が多数ありました。その他の福利厚生も必要なものは揃っており、各種手当が充実しているので満足している方が多いようです。

ワークライフバランス

部署や上司、個人の考え方によってワークライフバランスの調整しやすさにだいぶバラつきがあるようです。製造部門は休みが少なく3交代制の変則勤務なので、ワークライフバランスを取るのは難しいという声もありました。その他、残業は少なく休日出勤もほとんどない為、ワークライフバランスはとても良いという意見や、働き方改革に非常に力を入れていて、改善されてきているという意見がありました。

社風

安全意識が非常に高くきっちりとしていてリスクは取らないので、何か新しいことをしたい人には向かない会社という意見がありました。前例主義で、一つのことを決めるのに時間がかかるという声もありました。基本的にはトップダウンで、下からの意見は通りにくいと感じることもあるようです。製造現場は問題点や改善点の共有が図られ、危険な作業などあれば全員で徹底的に改善していこうという意識があったという口コミもありました。

成長機会・キャリア開発

大企業だけあり、研修制度が充実しているという声が多くありました。必要に応じて社内外で研修が受けられ、専門知識などを身につけられるようです。また、長期的にキャリアを作ることが前提となっている会社であるため、10年、20年勤めることを考えるとかなり成長できるという意見がありました。キャリアチェンジがしにくいようなので、自分の希望通りの配属となって専門性を極めるには良い環境ですが、入社時の配属先が合わないと苦労するようです。

入社後のギャップ

給料は食品業界ではトップクラスで大企業の安定感があり、ギャップは特にないという意見がいくつかありました。また、思ったより社員の方の感じが良く、一流企業としての余裕があるという声もありました。人によっては、想像よりルーティンワークが多く慣れてくると退屈だと感じることもあるようです。社内でのジョブローテーションがあまり盛んではないようなので、入社前に仕事内容をしっかりと確認しておいた方が良さそうです。。

退職検討理由

安定感を求める方には魅力的な会社のようですが、変化を求める方には物足りない部分があるようです。先が決まっているような働き方に魅力を感じなかった、このままなら公務員の方が良いなどの意見がありました。製造現場の方では、人とコミュニケーションを取ることが少なく機械と向き合う日々で、体力的にもきつい作業が多い為、退職を考えたという声がありました。

ワークスタイル

本社や研究所勤務の場合は、在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が浸透しているようです。部署による差はあるようですが、自由度高く働けるという意見が複数ありました。一方、工場勤務の場合は仕事の特性上、リモートワークやフレックス制度は使えず、シフト制の勤務スタイルとなるようです。工場勤務か否かによってワークスタイルは大きく異なるようなので注意が必要です。
ちゅうちゅう

給与は食品業界ではトップクラスであり、安定感抜群のようですね。福利厚生も、自社製品の社割購入や家賃補助制度など充実した内容となっているようです。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

5.明治は、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

中途採用で募集中の職種は、マーケティング、営業、設備エンジニア、インフラ担当があります。現時点ではいくつかの職種で求人があるようです。求人数は少なく、どの職種も大卒以上が応募資格となっているので注意が必要です。

求める人材

明治グループには、グループ内で共有すべき行動指針として「meiji way」があります。

お客さまの、パートナーの、仲間たちの、「そばになくてはならない存在」であるために

  1. お客さまと向き合って、お客さまから学ぶ。
  2. 先を見る勘を鍛え、先駆ける技を磨く。
  3. 仕事をおもしろくする、おもしろい仕事を創る。
  4. 課題から逃げない、やりぬく気概と勇気を持つ。
  5. チームの可能性を信じ、チームの力を活かす。
このメッセージから
  • 「情熱」と「やる気」をもって仕事に挑み、消費者の生活充実に貢献できる人材
  • 自らの考え・意見を積極的に主張・提案し、自ら行動できる人材
  • 高い目標に挑戦することで成長を遂げられる人材
を求めていると考えられます。
また、グループ理念の一つに“私たちの使命は、「おいしさ・楽しさ」の世界を拡げ、「健康・安心」への期待に応えてゆくこと。”というものがあります。明治は、食品の中でも特に「お菓子」という、どこかワクワクした気持ちになるような商品を取り扱っているので、食の安全の重要性を理解しつつ、明治の商品の良さ、面白さが分かる方に向いている会社かもしれませんね。
明治の採用情報ページには、社員インタビューや仕事内容などが職種別に紹介されています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。また、ワークライフバランスのサポート制度など、働く環境についての情報もありますので、明治で働く具体的なイメージが掴めるかもしれません。

給料(年収)

平均年間給与:ー(非上場)
平均年齢:ー(非上場)
平均勤続年数:ー(非上場)
明治の平均年収は、非上場につき公開されていません。

労働時間

平均残業時間:20~26時間/月
残業時間は、部署や個人、担当先によってバラつきが大きいようです。本社勤務は残業が多めのようですが、基本的には月に30時間までしか残業できず、それ以上は別途申請が必要となるようです。工場勤務の場合、工場によっては1日当たりの勤務時間が短く、その分、年間の休日数が少ないという口コミがありました。
ちゅうちゅう

現時点では、マーケティングや営業など限られた職種で募集があるようです。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

6.明治の求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところ、研究DX施策推進、商品開発、技術開発研究の求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
  • 求人数は少ない。
  • 公式サイトでは募集していない職種の求人がある。
  • 採用人数は1~2名となっている。
    ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
    例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
    ちゅうちゅう

    募集中の求人は少ないようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。

    リアルリアル

    (いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

    7.明治の選考対策

    明治の選考ステップや経験者の口コミについて、転職口コミサイトのワンキャリアプラスOpenWorkを参考に紹介します。
    明治の面接では、基本的な質問を多くされるようです。ケース面接やロールプレイ面接のようなクセのある面接ではないようです。中途採用面接でよくあるような質問にきっちり答えられるよう、事前準備をしておきましょう。
    また、逆質問に多くの時間を割いていたという口コミもありました。逆質問の時間は、志望度の高さを面接官に示すチャンスとも言えます。企業研究、業界研究を深く行えば、必然的に多くの質問が出てくると思います。消費者に近い商品が多いので、実際に手に取ってみるのも良いかもしれませんね。

    選考ステップ

    明治の選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
    1. 応募・書類選考

    2. 筆記試験

    3. 面接複数回

    応募・書類選考

    明治の応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか二通りの方法があります。公式サイトから応募する場合、「リ・メイジ採用」というものもあります。正規従業員(管理職・総合職・基幹職)として明治に3年以上勤務した後、退職した方が対象です。旧明治製菓、旧明治乳業の退職者も対象となります。
    応募資格は大卒以上で、3年以上の実務経験が必要なものもあります。転職エージェント経由の場合、現時点ではリクルートエージェントでいくつか公開求人があるようです。リクルートエージェントは200,000件以上の非公開求人を持っているので、登録することで明治の非公開求人を紹介してもらえる可能性もあります。

    筆記試験

    公式サイトによると、現時点でインフラ担当の選考は適性試験あり、マーケティングや営業の選考では特に筆記試験の有無について記載ありません。リクルートエージェントの公開求人では、商品開発、技術開発研究などの職種で筆記試験なしとなっていました。
    中途採用に関する口コミが少なく、どのような適性試験が行われているのか確かなことは分かりません。参考までに新卒採用では、SPI(言語・非言語・性格診断)が行われているようです。中途採用でもSPIが行われているかどうか分かりませんが、一通り復習しておくと安心かもしれません。

    面接複数回

    職種によって面接2~3回の場合と、3~4回の場合があります。面接では、転職理由や明治を志望する理由、入社してからやりたいこと等、一般的な質問が多いようです。雰囲気は和やかで、こちらの緊張をほぐしてくれるような感じがしたという口コミがありました。
    とは言っても、面接に緊張はつきものですね。初めての転職で、就活以来の面接だという方もいるかもしれません。事前情報を得て模擬面接をすることで心に余裕が生まれ、本番の面接で一層の力を発揮できることがあります。ぜひ、キャリアアドバイザーに相談してみてください。

    選考の口コミ

    法人営業

    逆質問の時間を多く取っていたように感じた。事前準備しておいた方が良いと感じた。

    研究開発

    工場がどんな雰囲気か分かるかと聞かれた。

    人事

    ライバルメーカーのどこが好きかという質問が印象に残った。

    医療事務

    人生で一番大変だったことは何か聞かれた。

    明治の中途採用に関する口コミは少なめで、個人で情報を集めるのは難しいかもしれませんね。転職エージェントは、明治の中途採用選考を受けた方に関するデータや企業情報を持っているので、選考に関する様々な情報を教えてくれます。ほとんどの転職エージェントは登録無料ですので、登録しておいて損はありません。

    8.明治への転職を成功させるには?

    ここまで読んで、明治への転職意欲は高まりましたか?

    明治に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

    ※転職エージェントとは?
    「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
    では、明治に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
    • 一般には公開されていない、明治の求人情報について入手できる可能性がある。
    • 書類選考・面接について、明治に特化した対策を行ってもらえる。
    • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
    • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

    一般には公開されていない、明治の求人情報について入手できる可能性がある。

    例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

    ※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
    転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
    転職エージェントの大手であればあるほど、明治の非公開求人も取り扱っています。
    あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、明治に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
    そのため、明治のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

    書類選考・面接について、明治に特化した対策を行ってもらえる。

    転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

    どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
    その根拠データやノウハウを用いて、明治の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
    さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
    なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
    基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
    ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

    年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

    転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

    「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
    その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
    これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

    転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

    これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

    一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
    併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
    ちゅうちゅう

    そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

    リアルリアル

    (う~ん、そうきたか。)

    9.明治への転職で、おすすめの転職エージェントは?

    転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
    実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
    明治に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
    • 明治の求人について、取り扱い実績がある。
    • 明治への転職をサポートできるノウハウを持っている。
    • 明治以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
    これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
    登録すべきか 特徴
    リクルートエージェント 業界最大手。明治への転職サポート実績多数。
    doda 業界2番手。明治への転職サポート実績多数。提案力に強み。
    ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
    特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
    ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
    ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
    そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
    各社の特徴は、以下のとおりです。

    リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

    リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
    若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
    業界最大手のため、明治への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
    • 明治への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
    • 明治側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
    明治への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
    リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

    doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

    doda

    doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
    若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
    おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
    転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
    doda公式サイトhttp://doda.jp/

    ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

    ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
    特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
    ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
    ちゅうちゅう

    リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

    リアルリアル

    どーだ、どーなんだ。)

    10.転職エージェントを上手に使いこなすには?

    ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
    転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

    仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

    転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
    求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
    言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
    また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

    転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

    転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
    • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
    • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
    ※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
    逆に、以下のような断り方はやめましょう
    • 理由を伝えることなく断りを入れる。
    • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
    このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

    転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

    転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
    • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
    • いつ頃から募集しているのか。
    • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
    • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
    このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

    転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

    転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
    • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
    • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
    • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
    • メール返信等、対応がとても遅い。
    転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
    その際、注意点は以下のとおりです。
    • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
    • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
    このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

    主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

    これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
    転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
    その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
    決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
    ちゅうちゅう

    転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

    リアルリアル

    (お頼み申します!)

    ここまで読んでいただいた、あなたに
    明治への転職について、必要な情報は全て提示しました。
    転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
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    転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
    「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
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    ちゅうちゅう

    明治の攻略がんばりましょう!

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