中途採用で、みずほ銀行に転職したい、と考えている方は多いかと思います。日本を代表するメガバンクの一角として、知らない人はいませんね。
このページでは、みずほ銀行への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、みずほ銀行への転職について触れたいと思います。
ちゅう
新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。
リアル
みずほ銀行の転職難易度はポテンシャルキャリア採用かキャリア採用かによって異なりますが、かなり高いと言えます。
社会人経験5年未満の方は4大卒以上であれば、金融業界の経験がなくてもポテンシャルキャリア採用枠で第二新卒として応募できます。各職種の募集があるわけではなく、事務職員として法人RM(=法人顧客担当)からキャリアをスタートさせます。みずほ銀行は新卒にも人気があるので、応募は簡単ですが倍率はかなり高いと思われます。
社会人経験5年以上の方は、キャリア採用枠で応募します。金融機関での業務経験や英語力を必要とする求人が多く、難易度は高いです。ただ〈みずほ〉は中途採用に積極的であり、2022年度はグループ全体の中途採用比率が5割を超えました。みずほ銀行の求人数もかなり多く、スキルが合致すれば転職のチャンスはあると言えます。
2.みずほ銀行への転職についての所見まとめ
次章以降で詳細について触れますが、みずほ銀行への転職についての所見をまとめます。
転職を考える際、押さえるべきみずほ銀行の特徴
- みずほフィナンシャルグループの中核企業で、3大メガバンクの一つ。
- 銀行・証券・信託の連携が強く、グループ全体でディールに対応できる。
- 財形貯蓄制度、iDeCoに対する補助金など福利厚生が充実。
- コンサルティング、アドバイザリー、金融専門職、営業など幅広い職種で募集がある。
- 公平・公正な姿勢で仕事に臨み、今の〈みずほ〉を変えられるような人材を求めている。
- 支店、業務内容によってワークライフバランスに差があるが、残業時間は減少傾向にある。
- 同世代と比較すると、安定した高収入が得られる。
みずほ銀行へ転職するために、押さえておくべきポイント
- 全体的に残業は減少傾向にあるが、繁忙期になると部署によっては激務になることもあるようなので、注意が必要。
- 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。
3.みずほ銀行ってどんな会社?
項目 |
内容 |
会社名 |
株式会社みずほ銀行 |
代表者 |
取締役頭取 加藤 勝彦 |
本店所在地 |
東京都千代田区大手町1丁目5番5号(大手町タワー) |
発足日 |
2013年7月1日 |
資本金 |
1兆4,040億円(2023年3月31日現在) |
主な事業内容 |
金融業及びその他付帯業務など。 |
従業員数 |
24,652人(2023年3月31日現在) |
事業内容
3大メガバンクの一つであるみずほ銀行は、〈みずほ〉グループの中核企業であり、預金業務、貸出業務、公共債の売買業務、有価証券投資業務などを中心に行っています。〈みずほ〉の強みは「One MIZUHO戦略による高度なサービス提供力」であり、銀行・信託・証券一体戦略による高度なサービスをワンストップで提供することによって、国内外の様々な顧客ニーズに対応することが可能です。
今後の事業展開
〈みずほ〉は2023年度から始まる3年間の中期経営計画の中で、ビジネス面における注力テーマとして以下を挙げています。
- 「資産所得倍増」に向けた挑戦
- 顧客利便性の徹底追求
- 日本企業の競争力強化
- サステナビリティ&イノベーション
- グローバルCIB(コーポレート&インベストメントバンキング)ビジネス
2023年には、アセットマネジメントビジネスを通じた「資産所得倍増」に向けた戦略的な新組織として「資産形成推進室」を新設しています。これは、みずほの強みである年金の総合コンサルティングサービスを担う部門に近接しており、個人向けにiDeCoやNISA等の資産形成を支援する組織との間をつないでいます。
国際業務
海外ビジネスに関する情報提供やビジネスマッチング、事業・財務戦略支援など最適なソリューションと的確なコンサルティングを提供することで、顧客の海外事業展開を計画段階から操業開始後の事業拡大・再編等まで幅広くサポートしています。国内と同様に海外でも〈みずほ〉が有する産業セクターに対する知見を強みに、貸出、M&Aアドバイザリー、社債引受、トランザクションバンキング等の様々なソリューションを提供しています。
4.みずほ銀行の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)
項目 |
コメント |
給与・福利厚生 |
- 30過ぎで年収1,000万円ほど。
- 年功序列型の給与体系。
- 賞与は会社業績・部署業績に大きく依存。
- 住宅補助や寮がある。
|
ワークライフバランス |
- 全社的に休みを取るよう推進されている。
- 勤務時間は本部と支店でかなり異なる。
- 年に一度連続休暇の取得が可能。
- 支店、業務内容によってワークライフバランスに差がある。
|
社風 |
- 銀行、証券、信託の連携が強い。
- 支店ごとに企業文化が異なる。
- 上意下達、縦割りの組織。
- 一度ミスすると尾を引く。
|
成長機会・キャリア開発 |
- 研修、初期教育が非常に充実。
- トレーニー、キャリアエントリー制度が整っている。
- 専門性重視のキャリア開発を推奨している。
- ジョブ公募制度、兼業制度がある。
|
入社後のギャップ |
- 物事の決定に時間がかかりすぎる。
- 勉強することが想像以上に多い。
- 求められるレベルが高すぎる。
- 配属先によって雰囲気が異なる。
|
退職検討理由 |
- 2、3年に一度の異動があり、将来設計が描きにくい。
- 50歳前後で出向させられるから。
- 他のメガバンクに比べて危機感がなくおっとりしている。
- デジタル化が遅れている。
|
ワークスタイル |
- 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が可能。
- 早帰りの日が設定されている。
- 時短勤務の理解があり、働きやすい。
- 「週休3日・4日勤務」制度がある。
|
給与・福利厚生
給与はメガバンクの中では少なめのようですが、世間一般的には高い水準で満足している方が多いようです。仕事内容の割には貰えているという声もありました。また、事務方の多くは管理者でなくても裁量労働制となっており、実際にはみなし残業時間以上の残業があるので不満だという声もありました。
福利厚生は、大企業らしく大体のものが揃っているようです。金融機関なので積極的な資産形成を後押ししており、財形貯蓄制度、iDeCoに対する補助金などもあるようです。
ワークライフバランス
ワークライフバランスは本部、支店、業務内容などによって様々なようです。部署によっては飲み会が多い、コンペ等の付き合いがあることもあり、実質の休みが減るという意見もありました。顧客対応がある職種では休日出社の可能性もあり、プライベートな時間の確保が難しいこともあるようです。有休は取りやすく、長期休暇の取得義務もあるようです。
社風
縦割り意識が強く、自分たちの部署に関係あるかないかの区別がはっきりしていて、関係なければ他人事のような雰囲気があるようです。一方、「One MIZUHO」のキャッチコピーのもと、銀行・証券・信託の連携は強く、一つのディールに対してグループ各社が強みを発揮して対応できる良さがあるという意見がありました。その他、昔に比べると減点主義はだいぶましになってきてはいるが、一度ミスをすると復活しにくいという銀行特有の雰囲気があるという意見も見られました。
成長機会・キャリア開発
研修制度やトレーニー制度が整っており、成長機会は多くあるようです。みずほ銀行のような大企業だと、個々のテクニカルスキルだけでなく、周囲を巻き込んで仕事を進めたりステークホルダーに成果を認めさせたりする活動が必須となり、これが大きな武器となっているという意見もありました。また、海外勤務の機会もあるようですが、帰国子女の社員も相当数いるため簡単ではないようです。
入社後のギャップ
入社後のギャップはないという意見がいくつかありました。認識しておくべきこととして、求められるレベルやノルマがとても高いので、地方銀行から転職する場合は覚悟が必要という声がありました。システムは複雑で法令遵守についても一層厳しくなるので、同業種からの転職でも覚悟しておいた方が良いようです。その他、日本経済の中心に位置するという感覚は間違いないが、業務は泥臭い内容が多いという意見がありました。
退職検討理由
ノルマがきつく体力がもたないと感じた、行員削減の報道が出てから退職を考えた、将来への希望が感じられなかったなど様々な意見がありました。大規模システム障害の不安から退職を検討した方も多いようです。その他、みずほ銀行で培ったスキルや人脈を活かして次のステージへ進むという前向きな退職理由も複数ありました。
ワークスタイル
在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)は出来る環境で、盛んな部署もあれば難しい部署もあるようです。本部は在宅勤務が進んでいて、支店は物理的に難しいという声もありました。また、女性が多い事務系の部署だと半数近くが時短勤務のケースがあり、気兼ねなく働けるという口コミがありました。2020年には、自分磨きや育児・介護との両立などに利用できる「週休3日・4日勤務」制度が新設され、自分の都合に合わせたワークスタイルが可能なようです。
ちゅう
給与は高水準で、住宅補助があるなど福利厚生も手厚いようです。有休は取りやすく、一年の好きな時に連続休暇が取れるのも魅力のようですね。
リアル
5.みずほ銀行は、転職者に対してどんな人材を求めている?
募集職種
〈みずほ〉は、キャリア採用の管理をビズリーチに委託しています。コンサルティング、アドバイザリー、エージェント業務、営業、Webデザイナー、アナリストなど幅広い職種で多くの求人があります。業種経験不問で社会人経験5年未満の方が挑戦できる、ポテンシャルキャリア採用もあります。
求める人材
みずほ銀行採用ページには、みずほフィナンシャルグループのコンセプトが紹介されています。
変化の穂先であれ。
金融とは、それ自体が目的ではなく人それぞれの幸せを実現する手段にすぎません。
だからこそ、私たちには実り豊かな未来を描く力と人と社会を導くための価値観が必要なのです。
目の前の誰か一人の利益だけでなく産業や社会の将来を見据え、個や組織を越えた新たな枠組みで価値を生みだす。
さまざまな領域と情報の真ん中に立ち物事の本質に向き合う私たちの一歩は、たとえ小さくとも、誰よりも早く、大きな影響力を生む一歩となる。
いつの時代も、変化をまたぐ最初の存在でありたい。
それが、〈みずほ〉の誇りです。
引用元: みずほ銀行採用情報ページ
- 金融に携わる者としての責任を自覚し、常に公平・公正な姿勢で仕事に臨む人材を求めている。
- 次世代金融への転換を図る為、多様な人材が集い、変化を創り出すことを望んでいる。
- 金融自体は手段であり、その先にある産業や社会の発展に貢献したいという気持ちを大切にしている。
みずほ銀行の採用情報ページには、様々な職種の社員の方のインタビューが紹介されています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。
給料(年収)
平均年間給与:793万円(2023年3月31日現在)
平均年齢:39.5歳(2023年3月31日現在)
平均勤続年数:15.4年(2023年3月31日現在)
労働時間
平均残業時間:26~31時間/月
部署や役職、時期によっては忙しいこともあるようですが、全体的に残業時間の短縮を求められており、定時で全員帰る支店もあるようです。数年前と比べて大分残業が少なくなり、努力すれば毎日定時で帰ることも可能という声もありました。メガバンクの中では働きやすいのではないかという意見もありましたが、部署によっては業務量が多いようなので、注意が必要です。
ちゅう
常に公平・公正な姿勢で仕事に臨み、変化を創り出していけるような人材を求めているようですね。現時点では幅広い職種で募集があり、第二新卒可の求人もあるようです。
リアル
6.みずほ銀行の求人情報にはどんな傾向がある?
転職サイトを各種調べたところ、金融営業、マーケティング、経理、社内SE、金融系専門職、金融事務などの求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
- 営業、金融専門職、SE、バックオフィスなど様々な職種で万遍なく募集がある。
- どの職種も大卒以上が応募資格となっている。
- 金融機関での業務経験が必須条件となっている求人が多い。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントの
dodaの場合、
非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、
dodaの
非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅう
幅広い職種で募集があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。
リアル
7.みずほ銀行の選考対策
みずほ銀行の面接では、金融業界を目指す理由、銀行の中でもみずほ銀行を選んだ理由を主に見られているようです。採用側もメガバンク間で違いが少ないことを自覚しているので、メガバンクの中でもなぜ、みずほ銀行を選んだのかを重視しているようです。面接準備として、それぞれのメガバンクの特徴を理解し比較しながら、深掘りされても困らない志望理由を考えておきましょう。
その他、組織の風土に合っているか、論理的に受け答えできるかなども見られているようです。営業の方では、印象が大事だというフィードバックを面接後にもらったという口コミがありました。回答に詰まることがあっても、真摯に対応しようとする姿勢が良かったので採用になったようです。職種によっては、信頼感を与えられるようなエピソードを用意しておくのもおすすめです。
選考ステップ
みずほ銀行の選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
-
-
-
応募・書類選考
〈みずほ〉ではキャリア採用の情報管理を
ビズリーチに委託しており、公式サイトから応募する場合は
ビズリーチ経由になります。ビズリーチ以外でも、
dodaやイーキャリアFA、エン エージェントなどに求人がありますので、いくつか登録して求人の比較をするとよいでしょう。
転職エージェントによって保有している求人が異なることがあります。
また、大卒以上の資格があり、入社日時点で社会人経験5年未満の方はポテンシャルキャリア(第二新卒)採用にチャレンジできます。事務職員としての募集で、金融業界の経験は問われません。法人RMからスタートし、個々の適性に合ったキャリアを築くことが可能です。
その他、カムバックアルムナイ採用やリファラル採用などがあります。該当する方は、ぜひ、これらの制度を活用してみましょう。
適性検査
ポテンシャルキャリア採用については、公式サイトに適性検査を実施するという情報がありました。書類選考後に行われるようです。口コミが少なく、どのような適性検査が行われるのかまでは分かりませんが、新卒と同じ扱いだと考えると、新卒同様の適性検査が行われている可能性があります。
新卒では、玉手箱やTALが行われているようです。TALは人総研が提供する適性検査で、脳科学と図形式検査を掛け合わせることにより、潜在的人間力を測ります。質問形式のテストと図形アイコン配置のテストがあり、図形テストでは十数個の図形アイコンを出題テーマに沿って枠内に配置していきます。
TALは銀行、証券、保険などの金融機関で導入されていることが多いようです。少し変わった適性検査なので、Webなどで情報を集め事前知識を得てから臨んだ方が良いかもしれませんね。キャリア採用の適性検査については、口コミがなく詳細は分かりません。心配な方は転職エージェントに相談してみましょう。
面接複数回
面接はWebや対面を織り交ぜて3~4回行われるようです。基本的な質問が多く、複数回の面接で同じ質問がされる場合もあるようです。他行との比較、志望理由を全ての面接で聞かれたという口コミがあったので、一貫した回答が出来るよう準備しておきましょう。
実際の面接では、以下のような質問がされたようです。
- たくさんある銀行のなかで、なぜみずほを選んだのか。
- みずほ銀行のイメージは、強みは。
- 他のメガバンクと比べてみずほ銀行の良い点。
- 前職での成功体験と失敗体験を、エピソードを交えながら教えて。
- 前職で培ったスキルで、募集職種に活かせそうなものは何か。
- 変化を主導する人材になりたいか。
- 仕事で嬉しいと感じる時。
- 転職活動の軸は何か。
- リスク管理の考え方。
- 新卒で入った会社を選んだ理由。
なぜ金融業界を選んだのか、銀行の中でもみずほ銀行を選んだ理由は何かという質問は頻出のようで、多数の口コミがありました。理由についてはかなり深掘りされるようなので、しっかりと準備しておく必要があります。
また、英語を使う部署では、過去の経歴を英語で説明するよう言われたという口コミがありました。TOEICのスコアが高い方は、その場で英語に切り替えて、自己紹介や現職の会社紹介を行うよう指示されることがあるようです。履歴書で英語力をアピールする場合は、面接中に英語での受け答えを求められることがあるかもしれないと思っておいた方が良いかもしれません。
選考の口コミ
金融事務
各面接のフィードバックを、毎回転職エージェント経由でしてくれた。複数社の選考を同時に進めていたが、みずほ銀行だけがしてくれた。
新規事業企画
部署によっては残業時間が長いことがあり、それに耐えられるかと聞かれた。心の準備として、長時間残業に覚悟を持つことも必要だと思う。
法人営業
論理的につながらない話をしてしまうと、そのことについて問われることが多かった。論理破綻しないことは重要だと思った。
金融事務
最終面接では「なぜみずほ銀行なのか」という部分を掘り下げられる為、しっかり企業研究を行う必要がある。
みずほ銀行の面接は、基本的に穏やかできちんと話を聞いてくれる雰囲気のようです。人によっては金融機関特有の堅苦しさがあり、反応が薄かったという印象を受けたようですが、圧迫面接のような雰囲気はないようです。対面面接の際にはオフィス見学の機会があり、実際に働いているところが見られて良かったという口コミもありました。
8.みずほ銀行への転職を成功させるには?
ここまで読んで、みずほ銀行への転職意欲は高まりましたか?
みずほ銀行に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。
※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、みずほ銀行に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
- 一般には公開されていない、みずほ銀行の求人情報について入手できる可能性がある。
- 書類選考・面接について、みずほ銀行に特化した対策を行ってもらえる。
- 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
- 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
一般には公開されていない、みずほ銀行の求人情報について入手できる可能性がある。
例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。
※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、みずほ銀行の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、みずほ銀行に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、みずほ銀行のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。
書類選考・面接について、みずほ銀行に特化した対策を行ってもらえる。
転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。
どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、みずほ銀行の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます。
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします。
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう。
年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。
「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。
転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。
一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅう
そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。
リアル
9.みずほ銀行への転職で、おすすめの転職エージェントは?
転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
みずほ銀行に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
- みずほ銀行の求人について、取り扱い実績がある。
- みずほ銀行への転職をサポートできるノウハウを持っている。
- みずほ銀行以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
|
登録すべきか |
特徴 |
リクルートエージェント |
◎ |
業界最大手。みずほ銀行への転職サポート実績多数。 |
doda |
◎ |
業界2番手。みずほ銀行への転職サポート実績多数。提案力に強み。 |
ビズリーチ |
〇 |
ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。 |
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『
ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。
リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、みずほ銀行への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
- みずほ銀行への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
- みずほ銀行側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
みずほ銀行への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力
『
doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み
『
ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
リアル
10.転職エージェントを上手に使いこなすには?
ここからは、実際に『
リクルートエージェント』『
doda』『
ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。
仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。
転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、
「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう。「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅう
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。
リアル
ここまで読んでいただいた、あなたに
みずほ銀行への転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
みずほ銀行への転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅう
リアル