中途採用で、村田製作所に転職したい、と考えている方は多いかと思います。電子部品分野では圧倒的な世界シェアを誇り、業界をリードする存在と言えます。
このページでは、村田製作所への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、村田製作所への転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(村田製作所。うおォンうおォン。)

村田製作所の転職難易度は基本的に高いと言えます。即戦力として専門知識や職務経験が求められ、電気・電子、情報、物理、化学などを専攻していることが望ましいとされる職種も多いです。TOEIC700点相当の英語力が必要な職種もあり、村田製作所への転職は簡単ではないと言えるでしょう。
ただ、2023年度のキャリア採用比率は37.7%となっており、中途採用には積極的です。多くの会社が新卒採用しか行っていない時代から中途採用を行っており、単なる欠員の補充ではなく継続的に中途採用を行っています。
経験の浅い方でも、第二新卒や業種未経験歓迎の求人もいくつかあるので、しっかり対策を立てればチャンスはあります。個人での転職活動だと難しい部分もあるので、転職のノウハウを知り尽くしている転職エージェントの力を借りることをおすすめします。

2.村田製作所への転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、村田製作所への転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべき村田製作所の特徴

  • 電子デバイスを取り扱う会社で、世界シェアNo.1の製品を多く持つ。
  • 社是を大切にする堅実な社風で、福利厚生も手厚い。
  • エンジニアを中心として、非常に多くの求人がある。
  • 論理的思考を持ち、イニシアティブをとれるような人材を求めている。
  • 残業は少なめで、上限を超える場合は申請が必要。
  • 平社員の最高職級で年収1,000万円ほど。

村田製作所へ転職するために、押さえておくべきポイント

  • 総合職は国内外を問わず出向・異動が多いようなので、転勤したくない場合は注意が必要。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.村田製作所ってどんな会社?

項目 内容
会社名 株式会社村田製作所
代表者 代表取締役社長 中島 規巨
本社所在地 京都府長岡京市東神足1丁目10番1号
設立 1950年12月23日(創業1944年10月)
資本金 694億44百万円(2024年3月31日現在)
主な事業内容 ファンクショナルセラミックスをベースとした電子デバイスの研究開発・生産・販売。
従業員数 単独:10,401名 連結:73,165名(2024年3月31日現在)

事業内容

村田製作所は主に電子デバイスの研究開発・生産・販売などを行う会社で、ショックセンサ、セラミック発振子、表面波フィルタなど世界シェアNo.1の製品を数多く持っています。原材料から製品までの一貫生産体制によって独自の製品を生み出し、スマートフォンやPC、ヘルスケア商品、家電、産業機器などの身の回りのあらゆる電子機器向けに、最先端の電子部品を提供しています。

今後の事業展開

村田製作所は長期構想である「Vision2030」の実現に向けて、基盤領域である「通信」「モビリティ」、挑戦領域である「環境」「ウェルネス」という4つの事業を中心に、技術革新や新製品の創出を行うとしています。例えば「通信」では、5G、さらにその先の6Gへの通信システム変化に伴い、部品需要の増加や高性能・高信頼性の要求の高まりが期待され、事業機会が増えると考えています。

海外展開

村田製作所の海外売上比率は90%を超えており、グローバルにサービスと製品を提供できるネットワークがあります。前述のように世界シェアNo.1の製品も多く、中でもショックセンサは世界シェア率95%を誇ります。村田製作所は新しい製品や技術の開発に大胆な先行投資を行うことで、国内外を問わず業界のリーディングカンパニーとしてあり続けています。

4.村田製作所の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

村田製作所の口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • 同業他社と比較して、給与は比較的高水準。
  • 最近業績が良く、賞与がかなり出る。
  • 平社員の最高職級で年収1,000万円ほど。
  • 住宅補助、カフェテリアプラン等がある。
ワークライフバランス
  • ワークライフバランスのよい部署が多い。
  • 週に一回定時退社日がある。
  • 有休を取得しやすい環境。
  • 国内外の異動が非常に多い。
社風
  • 真面目で堅実な社風。
  • 社是を大切にしている。
  • 穏やかで論理的な社員が多い。
  • 風通しが良くフラットな社風。
成長機会・キャリア開発
  • ジョブローテーションがある。
  • 社内研修が多い。
  • 色々なことにチャレンジできる環境。
  • 一定の業務能力があれば、海外駐在チャンスがある。
入社後のギャップ
  • 転勤ありきのキャリア設計になっている。
  • 思ったより昇進のハードルが高い。
  • 要求される能力が高い。
  • 入社後のギャップは少ない。
退職検討理由
  • 昇格試験に受からず、給与アップが見込めないため。
  • もっと厳しい職場環境で成長したいと思った。
  • 転勤が多く、家族持ちには厳しい。
  • 意思決定プロセスが長く、思うように仕事を進められないから。
ワークスタイル
  • 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が可能。
  • フレックスタイム制度がある。
  • 休日がカレンダー通りでないことがある。
  • 昼休みは45分。

給与・福利厚生

基本給が飛び抜けて高いわけではないが、各種手当が充実しているので満足しているという意見が複数ありました。また、一般社員の間に2回、管理職登用の際に1回の昇格試験があるという口コミがありました。一般社員の間に受ける試験は筆記試験、面接があり、合否の判断にTOEICのスコアが加味されるので英語がある程度できないと試験に受からないようです。管理職登用試験は、グループディスカション、インバスケット、ケース面談などがあるようです。
福利厚生は、一般的なものはすべて揃っているようです。住宅補助や団体保険割引、カフェテリアプランなど一通り揃っていて手厚いという意見が多くありました。

ワークライフバランス

部署による違いはありますが、ワークライフバランスは取れているという口コミが多かったです。突発的な休みも取りやすい雰囲気があり、働きやすいという声がありました。その他、転勤が多く、共働き世帯には辛いという意見がありました。総合職の場合は一定の年数でジョブローテーションが推奨され、異動のタイミングは基本的に家庭の事情を考慮しないようです。

社風

とても穏やかで、よい社風だと感じている方が多いようです。風通しがよくホワイト企業そのもの、組織レイヤーがフラットで役員との距離が近いなどの意見が見られました。また、協業他社と共存することを強く求められ、一人勝ちはダメだという企業文化があるようです。周囲と協力して結果を出すタイプの人に向いている会社だという声もありました。

成長機会・キャリア開発

ジョブローテーションが盛んなため、色々な業務を経験する機会があるようです。自分のキャリアパスについて考える機会が多いという意見もありました。また、自ら手を挙げれば、かなりの確率で海外駐在ができるようです。海外駐在予定の社員向け教育は充実しており、赴任前の語学留学や英語での研修など、多くのサポートがあるという情報がありました。

入社後のギャップ

入社前の想像通り非常に働きやすく、優秀な人材が多いと感じたという意見がありました。口コミを見ると、入社後のギャップはない方が多いようです。そのほか、トップダウンではなくボトムアップであることを認識しておく必要がある、技術系総合職は出向、出張、異動がとにかく多い等の意見がありました。

退職検討理由

様々な理由がありましたが、異動が多く、次にどこへ行くのか常に不安を抱えることになる、昇格試験の合否に関して納得がいかない等の理由が比較的多いようです。また、会社に安定感があり残業時間も管理されているので、チャレンジングな環境で多くの仕事をこなし、自分を高めていきたいと考える人には物足りない環境のようです。

ワークスタイル

職種によって在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が可能なようですが、月の半分以上は出社が必要など部署ごとにルールがあるようです。また、自由な働き方が推奨されており、育児中などの特別な事情がある・なしに限らず、早朝出勤して早帰りをするなど自分の都合に合わせて勤務時間を調整しているという声がありました。
ちゅうちゅう

風通しがよく、ホワイト企業そのもののようです。国内外を問わず転勤が多いようなので注意が必要です。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

5.村田製作所は、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

中途採用で募集中の職種は、ITエンジニア、DX推進、生産技術、商品開発、コーポレートスタッフなど多岐にわたっています。現時点では幅広い職種で募集しているようです。
技術系の求人が豊富で、特にITエンジニア(社内情報システム)、生産技術の求人が多くあります。職種によっては、海外エンジニアと技術的なやりとりができる英語力(流暢でなくても可)が求められます。電気・物理など、専攻が指定されている求人もあります。

求める人材

  • 真面目で論理的な思考ができ、イニシアティブをとって新しいことにチャレンジできる人材を求めている。
  • 変化への対応力があり、常に柔軟な発想でスピーディーに行動できることが望ましい。
  • 職種により様々なレベルの英語力が求められる。バイリンガルレベルの英語力が必要な場合もある。

ムラタは社員に、次の5つの要素を求めています。

  • 高い目標にチャレンジする
  • 自ら考え、自ら行動する
  • チームワークを大切にした仕事の仕方をする
  • こだわりを持って、やり遂げる
  • スピードを大切にする

もちろん、5点のいずれに突出しているかは人によって異なり、それがダイバーシティへとつながるのだとも考えています。 ムラタには、まじめで論理的な思考をする人を好む傾向がありますが、キャリア採用の人材に特に期待するのは、これまでの経験を通じ、イニシアティブをとって新しいことにチャレンジし、ムラタの中に新風を吹き込んでいただきたいとの思いもあります。

村田製作所の採用情報ページには、社員の方のインタビューや事業紹介が載っています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。

給料(年収)

平均年間給与:761万円(2024年3月31日現在)
平均年齢:39.9歳(2024年3月31日現在)
平均勤続年数:13.9年(2024年3月31日現在)

労働時間

平均残業時間:21~25時間/月
基本的に月の残業時間は上限が35時間となっており、超える場合は申請が必要となっているようです。残業時間の上限超えが続く場合は産業医による診察があり、社員の健康に留意しているという情報がありました。のんびり仕事をする雰囲気はなく、効率よく集中して仕事をし、早く帰宅する社風のようです。
ちゅうちゅう

技術職を中心に多くの職種で求人があるようです。また、真面目で論理的思考ができ、イニシアティブをとれるような人材を求めているようです。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

6.村田製作所の求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところ、社内SE、インフラエンジニア、事業企画、基礎研究、生産技術、回路設計等の求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
  • 幅広い職種で多くの求人がある。
  • 機械・電気系の技術職と社内SEの求人が多くある。
  • 第二新卒や未経験可の求人もある。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅうちゅう

幅広い職種で募集があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

7.村田製作所の選考対策

村田製作所の選考ステップや経験者の口コミについて、転職口コミサイトのワンキャリアプラスOpenWorkを参考に紹介します。
村田製作所の面接では、主に職務経歴と求人の応募要件が一致しているかを厳しく見ているようです。少しでもずれがあると面接を通るのは難しいという口コミがありました。現時点でかなり多くの求人があるので、どの求人に応募するか慎重に見極める必要があります。
また、論理的な思考ができるかについても重視しているようです。矛盾した発言に気を付けたほうが良い、端的に論理的に話せるよう準備しておくべきなどの口コミがありました。村田製作所は、求める人物像として「真面目で論理的な思考をする人」を挙げているので、普段からロジカルにものを考える訓練をしておくと良いかもしれません。

選考ステップ

村田製作所の選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
  1. 応募・書類選考

  2. 適性検査

  3. 面接(2回)

応募・書類選考

村田製作所の応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか二通りの方法があります。口コミサイトを見ると、転職エージェント経由で受けた方が多いようです。
転職エージェントを利用する場合は、キャリアアドバイザーと相談しながら応募求人を決められるので、ミスマッチが起こりにくいというメリットがあります。面接では求職者のスキル・経験と求人の応募要件がマッチしているか詳細に見られるので、どの職種に応募するかが非常に重要だという口コミがありました。
また、ビズリーチ経由でオファーが来たため応募したという口コミがありました。村田製作所のような人気企業はダイレクトリクルーティングを行っていることが多いので、ビズリーチdoda Xのようなヘッドハンターが在籍するハイクラス向けの転職サービスに登録してオファーを待つという方法もおすすめです。

適性検査

適性検査はSPI(性格検査、言語、非言語、英語)が行われているようです。適性検査の通過率が低いと転職エージェントから聞いていたので、時間を掛けて対策したという口コミがありました。
一方、あまりできなかった自覚があるが通過した、中途採用では性格検査の方を重視している、手ごたえがなかったが通過したので適性検査の結果は重視されていないかもしれない、などの口コミもありました。
適性検査の結果をどれだけ重視するかについては、選考を受ける職種や個人の職務経歴により異なることもあり得ます。せっかく書類選考を突破したのに適性検査で落ちてしまうのは非常にもったいないので、万全の対策を行いましょう。

面接(2回)

適性検査に合格後、基本的に面接が2回行われます。自己紹介、転職理由、志望動機、職務経歴など一般的な質問がされるようです。途中でこちらから質問する機会が何度もあるので、聞きたいことを多めに考えておいた方が良いという口コミがありました。
実際に、面接では以下のような質問がされたようです。
  • 一番ストレスのかかった仕事について。
  • 自信があること、自信がないことは何か。
  • 転勤についてどう思うか、転勤はできるか。
  • 小さな部品で地味だが、抵抗はないか。
  • 最近注目している技術は何か。
  • 村田製作所に対する印象。
  • 部下がついた時に教育できるか。
  • マネジメントの経験について。
  • 短期的・長期的にどのようなキャリアを目指しているか。
  • 他者から見た自分の評価。
  • どんな人が苦手か。
  • これまでの職務経験の中で、自分が成功したと感じたものについて。
志望動機と現職の内容については深掘りされるようです。技術的な面が求人にマッチするか厳しく見ているようなので、突っ込んだ質問がきても困らないように準備しておきましょう。
また、転勤についても聞かれるようです。職種によっては、海外赴任に抵抗がないか入念に確認されたという口コミがありました。本人の同意がないと海外赴任させられない決まりがあるようで、入社前にしっかりと確認を取るようです。

選考の口コミ

経理

転職理由を深掘りして聞かれるため、論理的に回答できるよう対策したほうがいい。

内部監査

村田製作所について知っているか聞かれるので、調べておくべき。

購買

グローバルで働くことができるかを見られている。TOEICで、ある程度のスコアを取っておいた方が良い。

生産技術

論理的な人が多く、長々と話すことは好まれないと感じた。

村田製作所の面接は和やかでよい雰囲気の中、進められたという声が多かったです。面接官も優しい印象で、こちらの発言を真摯に聞いてくれるという口コミがありました。ただ最終面接に関しては、少しピリピリしている、厳かな雰囲気があった、厳しい質問をしてストレス耐性を見ている等の口コミがいくつかありました。最終面接に臨む際は、緊張感のある面接になるかもしれないと思っておいたほうが良いかもしれません。

8.村田製作所への転職を成功させるには?

ここまで読んで、村田製作所への転職意欲は高まりましたか?

村田製作所に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、村田製作所に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、村田製作所の求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、村田製作所に特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、村田製作所の求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、村田製作所の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、村田製作所に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、村田製作所のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、村田製作所に特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、村田製作所の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

9.村田製作所への転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
村田製作所に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • 村田製作所の求人について、取り扱い実績がある。
  • 村田製作所への転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • 村田製作所以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。村田製作所への転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。村田製作所への転職サポート実績多数。提案力に強み。
ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、村田製作所への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • 村田製作所への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • 村田製作所側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
村田製作所への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|顧客満足度No.1(2022~2024年 オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント 20代 第1位)・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する顧客満足度No.1(2022~2024年 オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント 20代 第1位)の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

10.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

(お頼み申します!)

ここまで読んでいただいた、あなたに
村田製作所への転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
村田製作所への転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅうちゅう

村田製作所の攻略がんばりましょう!

リアルリアル

(ごちそうさまでした!)