

任天堂に転職したい方向けの記事です。ちょっと長いですが、読んで損はないはずです。

(ニンテンドー。うおォンうおォン。)
1.任天堂への転職についての所見まとめ
次章以降で詳細について触れますが、任天堂への転職についての所見をまとめます。
転職を考える際、押さえるべき任天堂の特徴
- ゲーム文化の代名詞として知られるブランドを確立した大手ゲーム会社。
- 若い人が多いが、どちらかというと保守的な会社。
- カフェテリアポイントを住宅費やゲーム購入に充てられる。
- 募集中の職種は細分化されており、ソフトウェアエンジニア、デザイナーを広く募集。
- 独創性のある人材を求めている。
- 残業時間は、エンジニア系だと多い時期がある。
- ボーナスは非常に高い水準で、残業代もきっちり出る。
任天堂へ転職するために、押さえておくべきポイント
- 繁忙期だと、開発系の部署は残業が多いこともあるので注意が必要。
- 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。
2.任天堂ってどんな会社?
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | 任天堂株式会社 |
代表者 | 代表取締役社長 古川 俊太郎 |
本社所在地 | 京都市南区上鳥羽鉾立町11-1 |
創立 | 昭和22年11月 |
資本金 | 205,924百万円(2017年12月31日現在) |
主な事業内容 | 家庭用レジャー機器の製造・販売 |
従業員数 | 単独:2,271名 連結:5,869名(2018年9月末現在) |
事業内容
任天堂は、創業当初は花札を製造しており、日本で初めてトランプを製造した会社でもあります。1983年に「ファミリーコンピュータ」を発売して以来、独創的なハード・ソフト一体型の娯楽製品を世界に向けてつくり続け、ゲーム文化の代名詞として知られるブランドを確立してきました。幅広い年齢層に親しまれている会社であり、みなさんも馴染みの深い会社かもしれませんね。2017年3月3日に発売された「Nintendo Switch」は、テレビゲームのプレイスタイルを多様化させる家庭用ゲーム機であり、国内外で爆発的な人気を博し、一時は品薄状態になるほどでした。
今後の事業展開
任天堂の基本戦略は「任天堂 IP(知的財産)に触れる人口を拡大する」ことであり、ゲーム機の外の世界でも進めていくとしています。その1つの取り組みが、世界中で莫大な普及台数に達しているスマートデバイス上でのゲームビジネスの展開です。スマートデバイスでのゲーム体験は、これまでのハード・ソフト一体型で開発するゲーム専用機でのゲーム体験と異なるため、ここに新たな挑戦の機会が生まれることから、スマートデバイスにおいても世界中の多くの人が楽しめるゲームの開発、運営を行うとしています。また、「Nintendo Switch Online」のサービスなどを通じて、デジタルビジネスの強化や、ユーザーとのより長期的な関係の構築に努めるとしています。
海外展開
2018年、任天堂は教育支援を行う非営利団体のInstitute of Playと提携し、全米の小学校の授業に「Nintendo Labo」を導入することを発表しました。「Nintendo Labo」は、付属の段ボールとソフトでコントローラーを作って遊ぶもので、自作したコントローラーは「Nintendo Switch」付属のリモコンと合体して初めて完成となります。「Nintendo Labo」の革新的な遊びとSTEAM(科学、技術、工学、芸術、数学)教育を組み合わせることにより、楽しい学習を支援するとしています。
3.任天堂は、転職者に対してどんな人材を求めている?
募集職種
中途採用で募集中の職種は、デザイナー、エンジニア、サウンドクリエイター、マーケティング、コーポレートスタッフなど多岐にわたっています。現時点では幅広い職種で募集しているようです。
募集のほとんどが細分化されており、特にデザイナー、ソフトウェアエジニアは細かく分かれています。「求める人物像」が個別に提示されている求人もあります。
求める人材
任天堂採用情報ページには、社長からのメッセージとして以下が記されています。
『任天堂が手がける娯楽の商品は、生活必需品とは違って、面白くなければお客様に価値を感じていただけません。また、どんなに独創的で面白いものであっても、いつかは必ず飽きられるという宿命があります。だからこそ、任天堂は「従来とは違うこと、他とは違うことにこそ価値がある」という「独創」の精神を最も大切にしてきました。それは、社員の一人ひとりに息づいており、将来にわたって引き継いでいく任天堂のDNAでもあります。~中略~その困難に立ち向かっていくためには、多種多様な人材の能力が必要になります。任天堂は、さまざまな分野における知識や経験をもった、個性あふれる人材を求めています。』
引用元: 任天堂採用情報ページ
このメッセージから
- 任天堂DNA(独創性、柔軟性、誠実さ)を理解し、行動規範とすることが出来る人材
- 主体的に当事者として行動できる人材
- 専門的な知識や経験を持つ個性的な人材
を求めていると考えられます。
また、社員に求める人材像として
- コミュニケーション能力
- 多面的な視点
- サービス精神
- 知的好奇心
- 独創性・柔軟性
が示されています。任天堂の存在意義は、新しい楽しさと面白さを提供し続けることにあり、良い意味で他とは違うもの、ユニークで驚きを生むことに大きな価値をおく、と明言しているので、「独創性がある」ということは採用において重要なポイントになると言えるかもしれません。
また、任天堂の新卒採用のページの方には、「職種紹介」や「仕事を読み解くキーワード」などが詳しく載っており、転職へのヒントを与えてくれると思います。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。
給料(年収)
平均年齢:38.6歳(2018年3月現在)
平均勤続年数:13.5年(2018年3月現在)
労働時間
部署によって残業時間にかなり違いがあるようです。事務職系はほぼ残業なしで、営業も少なめであり、一方エンジニア系は時期によってはかなりの残業時間になるようです。特にソフトウェア系のエンジニアやデザイナーは忙しいということなので、これらを目指している方は注意が必要かもしれません。ただ忙しさには波があり、恒常的に残業をしているわけではなく、一つのプロジェクトが終わったら集中して長期の休みを取る、という働き方のようです。

求める人材のレベルは高いですが、特にエンジニア系で広く募集があるようです。また、独創性を持つ個性的な人材を求めているようですね。

(いいじゃないか。)
4.任天堂の求人情報にはどんな傾向がある?
転職サイトを各種調べたところ、掲載されている求人は見つかりませんでした。そこで、任天堂の採用情報ページに公開されている求人を調べると、以下の傾向があります。
- 東京勤務もあるが、京都勤務の求人が多い。
- ソフトウェアエンジニア、デザイナーを広く募集。
- 学歴不問だが、適性として細かい条件が挙げられている。
例えばソフトウェアエンジニアの場合、ゲーム開発エンジニア、開発環境制作エンジニア、サーバーセキュリティエンジニアといったように細分化された募集となっています。必須の実務経験や能力なども、職種によって細かく提示されています。エンジニア系は英語力を問われる求人はあまりないようですが、コーポレートスタッフは日常的に英語に接していることや、日本以外での業務経験があることなどが適性として挙げられています。どの職種においても、現在任天堂グループに在籍中の方は応募できないということなので、そこは注意が必要です。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、
dodaの非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。

幅広い職種で募集があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)
5.任天堂の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)※コロナ対策も更新中
口コミや内部情報を以下にまとめました。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 | コメント |
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給与・福利厚生 |
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ワークライフバランス |
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社風 |
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成長機会・キャリア開発 |
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入社後のギャップ |
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退職検討理由 |
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コロナ(感染症)対策 |
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給与・福利厚生
基本的に年功序列の給与体系となっているようです。給与に関しては、満足しているという意見が多数を占めていました。ボーナスは非常に高い水準で、残業代もきっちり出ることから給与について不満を漏らす人はあまりいなかったということです。仕事量が少ない割に給与が良いと感じる、という意見もありました。
福利厚生は、カフェテリアポイント制度を導入しており、比較的広い分野で使えるようです。ポイントの一部を住宅補助に当てている社員が多く、その他としてはゲームの購入費などにも使えるようです。福利厚生についても、給与同様に満足しているという意見が多くありました。
ワークライフバランス
勤務時間も短く残業代もきっちり支払われるので、非常にホワイトな印象を持ったという意見がありました。配属される部署にもよるが、定時に帰っている人も多く、勤務時間の面ではこれ以上の会社はないと思うという意見もありました。ソフト制作に関わる開発系の部署は、繁忙期は100時間を超える残業をしていることもあるようですが、忙しい時期は固定されているので、それ以外の時期にまとまった休みを取るようです。部署にもよりますが、ワークライフバランスはかなり取りやすい会社と言えそうです。
社風
非常に風通しの良い企業であり、居心地が良いという意見が多数ありました。社員同士仲が良く、上司、部下関わらず意見が言える環境であり、社員への優しさや配慮が感じられたと感じている方もいらっしゃいました。横のつながりが強く、組織に属している感じが非常に強いという意見もありました。また、革新的な製品を目指す一方で、人事システムや社内の規則や慣習は古いものが残っており、よくも悪くも日本の昔ながらの会社の雰囲気がある、という意見もありました。
成長機会・キャリア開発
業務の範囲が狭く、チャレンジに関しても部署によってさせてくれる部署とさせてくれない部署があるという意見があり、注意が必要かもしれません。部署によっては若手でも色々な部分を任せて自由にやらせてくれるので、こんなことがやってみたいという野望がある人には良いと思うという意見がありました。それなりにやりがいのある仕事を与えられる機会は多いので、そのチャンスを生かすも潰すも自分次第であり、他の会社でも通用する能力を身につけることは十分に可能だと考えていらっしゃる方もいるようです。また、会社が体系的な教育の場を与えてくれることは少ないため、自ら進んで勉強する人とそうでない人では圧倒的な差がついていたという意見もありました。能動的に行動することで、多くの成長機会を得ることが出来そうですね。
入社後のギャップ
入社前と後であまり印象が変わらなかったという意見もいくつかありました。プロダクトに関しては確かに世界規模での人気を博しているが、担当業務によってはそのようなことを全く感じられないという意見もありました。また、あまり自社で設計をする会社ではなく、メーカーとうまく折衝して開発を進める会社なので、設計力を身に着けたいならお勧めしないと感じている方もいらっしゃいました。
退職検討理由
非常に居心地も良く給与水準も高いが、成長の機会が少なく同じことを続けていくのが嫌だったという意見が複数ありました。ジョブローテーションがなく、社内の中でも特に目立たない業務を担当していたため、この先何年も同じことを続けて行くと思うとモチベーションを保ちようがなかったと感じている方もいらっしゃいました。また、一生京都で暮らしていく覚悟もできなかった、同じような毎日の連続にうんざりしてしまったという意見もありました。全体的に離職率は低めのようですが、ゲームが好きで入社したのにゲームに関われない部署に配属された場合、辞めていく人が多かったということです。
コロナ(感染症)対策
任天堂では、緊急事態宣言の解除後も在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が可能である場合、引き続き在宅勤務を認めています。出社が必要な場合は、ソーシャルディスタンスを保ったうえでローテーションを組んで出社するなど、それぞれ部門ごとに臨機応変に対応しているとのことです。
また2019年には、出退勤時間を各自で調整できる制度を全社で導入しています。これまでは主に海外とやり取りするときの時差を考えたり、育児・介護を行う上で役立つという声が多かったようですが、今後は密を避けて通勤するという意味でも有効な制度になると考えられます。

給与、福利厚生、ワークライフバランスなど総合的に見て、とても魅力的な会社のようですね。人材の流動性は低いようなので、入社時にどこの部署に入りたいのかを明確に考えておく必要がありそうです。

(考えるな。感じるんだ。)
6.任天堂への転職を成功させるには?
任天堂に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。
- 一般には公開されていない、任天堂の求人情報について入手できる可能性がある。
- 書類選考・面接について、任天堂に特化した対策を行ってもらえる。
- 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
- 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
一般には公開されていない、任天堂の求人情報について入手できる可能性がある。
例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。
書類選考・面接について、任天堂に特化した対策を行ってもらえる。
転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。
年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。
転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

(う~ん、そうきたか。)
7.任天堂への転職で、おすすめの転職エージェントは?
- 任天堂の求人について、取り扱い実績がある。
- 任天堂への転職をサポートできるノウハウを持っている。
- 任天堂以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
登録すべきか | 特徴 | |
---|---|---|
リクルートエージェント | ◎ | 業界最大手。任天堂への転職サポート実績多数。 |
doda | ◎ | 業界2番手。任天堂への転職サポート実績多数。提案力に強み。 |
パソナキャリア | 〇 | もともとパソナとして派遣の方で取引実績があり、独特な非公開求人を持っていたりする。 |

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度
- 任天堂への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
- 任天堂側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力
パソナキャリア|ここでしか取り扱っていないのでは、という独自の求人に強み


『リクルートエージェント』『
doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

(どーだ、どーなんだ。)
8.転職エージェントを上手に使いこなすには?

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

(お頼み申します!)

任天堂の攻略がんばりましょう!

(ごちそうさまでした!)