中途採用で、ニトリに転職したい、と考えている方は多いかと思います。揃えやすい価格帯の家具・インテリア用品が人気で、「お、ねだん以上。」のCMでもお馴染みですね。
このページでは、ニトリへの転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、ニトリへの転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(ニトリ。うおォンうおォン。)

ニトリの転職難易度はやや高いと言えます。ニトリの商品は普段の生活に密接していることもあって知名度が高く、求職者に人気があり、応募倍率が高いと思われます。中途採用の募集がある総合職(バイヤー・財務経理・家具デザイナー・通関士など)は、3~5年以上の業務経験があることが応募資格となっており、未経験では難しいでしょう。
また、ニトリはIT投資を積極的に行っており、多くのITエンジニアを必要としています。エンジニアに興味がある方は、ニトリのIT・デジタル専門組織として設立された「ニトリデジタルベース」への転職を検討してみるのも良いかもしれません。2023、2024年には期間限定でビズリーチにて公募を行っていたので、今後もビズリーチで求人紹介があるかもしれません。

2.ニトリへの転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、ニトリへの転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべきニトリの特徴

  • 家具・インテリア用品を、企画から販売まで一貫して自社でプロデュース。
  • 現場主義で、チェーンストア理論を重視。
  • リフォームプランナー、総合職(バイヤー・財務経理など)等の求人がある。
  • グループ会社ではITエンジニアを広く募集。
  • リモートワークはあまり推奨されていない。
  • 給与は同業他社に比べて高く、地域手当がある。

ニトリへ転職するために、押さえておくべきポイント

  • 基本的に店舗勤務からスタートなので、専門職採用であっても、まずは店舗勤務の可能性が高いことを認識しておいたほうがよい。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.ニトリってどんな会社?

項目 内容
会社名 株式会社ニトリ
代表者 代表取締役会長兼社長 似鳥 昭雄
本社所在地 札幌市北区新琴似七条一丁目2番39号
創業 1967年12月
資本金 1,000百万円
主な事業内容 家具・インテリア用品(ホームファニシング商品)の企画・販売、新築住宅のコーディネート、海外輸入品・海外開発商品の販売事業。
従業員数 3,662人(外、平均臨時雇用者13,589人)※2024年3月期

事業内容

ニトリはニトリグループの主要企業であり、家具・インテリア用品の企画・販売を行っています。大きく分けて以下の6つの事業があります。
  1. ホームファニシング事業(家具、食器、家庭用品など)
  2. デコホーム事業(ホームファッション店、首都圏を中心に展開)
  3. ショッピングモール事業
  4. リフォーム事業
  5. 法人向け事業(オフィス、商業施設、宿泊施設の提案等)
  6. 通販事業
商品企画から製造・物流・販売までを一貫して自社でプロデュースするビジネスモデルを採用しており、リーズナブルな価格・適正な品質・素早い商品化を実現しています。

今後の事業展開

ニトリは中長期ビジョンとして「2032年、3,000店舗3兆円」、中間目標として「2025年度買上客数2億人以上」を掲げています。これらのビジョンを実現するための重点課題として、国内事業では家電の強化、EC・アプリの刷新などを挙げています。海外事業では、主要都市へのSCドミナント出店~フリースタンディングへ展開、各国ECの立ち上げなどを重点課題としています。

海外展開

2007年、台湾の高雄に初の海外進出を果たした後、2013年には米ロサンゼルスの郊外に出店、2014年には成長著しい中国への出店を果たし、アジア地域を含めた本格的なグローバル展開を開始しました。2021年6月末時点で海外に合計76店舗(中国37店舗、台湾37店舗、アメリカ2店舗)を展開しています。2024年にはフィリピン1号店となる店舗を、マニラの大型ショッピングセンター「MITSUKOSHI BGC」内にオープンしました。今後はインドネシア・インドへの進出も計画しています。

4.ニトリの現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

ニトリの口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • 小売業界では年収は良い。
  • 役職手当は店舗の規模により異なる。
  • 年功序列感がない。
  • 資格手当、家族手当、地域手当などがある。
ワークライフバランス
  • 年に二回のリフレッシュ休暇がある。
  • 本部はバランスを取リやすい。
  • 病欠以外で有休を取りにくい。
  • 店舗勤務は土日に休みにくい。
社風
  • 独自の文化とルールがある。
  • スピーディーで実行力がある。
  • チェーンストア理論が会社の文化そのものになっている。
  • 古い慣習が残っている。
成長機会・キャリア開発
  • 現場主義で、小売りの基本が学べる。
  • 国内外で、出張や研修がある。
  • チェーンストア理論の研修が多い。
  • 早いサイクルで配置転換がある。
入社後のギャップ
  • 入社後は、ほぼ店舗勤務となる。
  • 企業文化が古かった。
  • クリエイティブな仕事ができない。
  • 海外進出が思ったより軌道に乗っていない。
退職検討理由
  • トップダウンの社風に不安があった。
  • 転居を伴う転勤が多い。
  • 必ず店舗勤務しなければならいから。
  • 小売業で連休が取りにくい。
ワークスタイル
  • 本部は在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)可能な場合もある。
  • 店舗勤務の場合は在宅勤務できない。
  • 時短勤務可能。
  • 変形労働時間制を採用。

給与・福利厚生

小売業の中では給与は良い方であるという口コミがいくつかありました。評価は年功序列ではなく実力主義のようです。賞与は評価によって大きく変わるという意見と、それほど変わらず安定しているという両方の意見がありました。職種によって異なるのかもしれません。
福利厚生は各種手当が充実しており、持株会、保養施設などもあるようです。2023年には住宅補助に該当する手当が改変され、さらに手厚くなったようです。

ワークライフバランス

本部勤務の場合はワークライフバランスを取りやすいようです。店舗の場合はシフト勤務となり、土日に休むのは難しい、クレーム対応で呼び出しなどがあるという口コミがありました。また、店舗勤務は転勤が多くバランスを取りにくいという声もありました。有休は自由に取りにくい部署もあるようですが、長期休暇は年に二回取得でき、閑散期に安く海外旅行に行けるのが魅力的なようです。

社風

新しいことへの挑戦が評価される文化で、失敗には寛容であるようです。また、トップダウンで本部からの指示がすべてであり、店舗勤務だと創造性を発揮しにくいという意見がありました。その他、オーナー企業であるため、似鳥会長の意思は大変尊重されるという声もありました。似鳥氏は2024年、ニトリの社長に10年ぶりに復帰し、会長と兼務しています。

成長機会・キャリア開発

スペシャリストにはなりにくいという声が多くありました。早いサイクルで配置転換がある為、どちらかというと広く浅いキャリアになってしまうようです。ニトリは現場第一主義であり、どんな人材でもまずは店舗勤務からスタートするので、専門性を極めにくいのかもしれません。ただ現在では現場に対する考え方を広げており、一部の専門性のある職種については、本籍部署に直接配属されます。

入社後のギャップ

想像以上に店舗勤務の期間が長いという意見が多数ありました。中途採用の場合はバラツキがあるようですが、新卒だと本部勤務までに大体10年ほどかかるようです。すぐに本部勤務できるのは、かなり優秀なごく一握りの人であるという情報もありました。まずは店舗で結果を出さないと、次の部署へ移るのが難しいようです。

退職検討理由

店舗勤務に対する不満の声が多くありました。ニトリは配転教育を基本としているので、定期的に店舗勤務の期間があるようです(本部勤務になっても再度、店舗勤務になる可能性あり)。店舗勤務は体力的にきつく、40代50代になった時に耐えられないと思い退職したという意見もありました。

ワークスタイル

本部勤務の場合は、事情によっては在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)可能なようですが、あまり推奨されていないようです。ニトリは現場主義の為、現場(売り場)に行って問題点を見つけ改善するという考え方が浸透しているようです。また、3ヶ月単位の変形労働時間制を採用しており、月によって労働時間が大きく変わるという口コミがありました。
ちゅうちゅう

頻繁に異動があるようなので、新しい環境で働くのが好きな方、色々なことに挑戦してみたい方に向いているかもしれません。小売業の基本を学びたい方にもおすすめです。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

5.ニトリは、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

中途採用で募集中の職種は、リフォームプランナー、総合職としてバイヤー・財務経理・家具デザイナー・通関士などがありました。現時点では複数の職種で募集しているようです。ニトリデジタルベースやホームロジスティクスなどグループ会社の求人もあります。学歴不問の求人が多く、実務経験があることを重視しているようです。

求める人材

  • ITエンジニアを広く求めている。好奇心旺盛でキャリアアップ志向であることや、変化やスピードを求められる仕事が好きなことが望ましい。
  • グローバル展開など職務の多様化に伴い、より専門的な知識・スキルを持った人材を必要としている。
  • ニトリの4C主義(変化・挑戦・競争・対話)に当てはまる人材を求めている。

「ロマン」を原点に、「ビジョン」の実現をめざし続けます。

ニトリは、「住まいの豊かさを世界の人々に提供する。」というロマン(志)を社員一人ひとりが企業行動の原点として共有しています。そして、社員の力を結集して長期ビジョンの実現に全力を尽くすことを企業活動の指針と位置づけています。

ニトリの採用情報ページには、社員の方のインタビューや職種紹介が載っています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。

給料(年収)

平均年間給与:787万円(2023年3月31日現在)
平均年齢:40.2歳(2023年3月31日現在)
平均勤続年数:12.0年(2023年3月31日現在)
ニトリの平均年収は、株式会社ニトリホールディングスの情報です。

労働時間

平均残業時間:13~18時間/月
残業は厳しく取り締まられており、基本的に長時間残業はないようです。ただ、土日や年末年始、引っ越しシーズンなどの際は店舗が混雑し、労働時間も長めになるようです。パートやアルバイトなどの急な休みに対応する為、突発的な労働が発生するという声もありました。また、フロアマネージャーや店長などの役職者になると長時間労働になることがあるという口コミがありました。
ちゅうちゅう

ニトリはITへの取り組みを重視しており、多くのITエンジニアを必要としているようです。店舗勤務の場合は柔軟な働き方は難しいようですが、残業時間はそれほど多くないようです。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

6.ニトリの求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところ、家具デザイナー、ホームセンターバイヤー、通関士、宅配ドライバー、ITエンジニア等の求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。

  • 学歴不問の求人が多い。
  • 3~5年以上の実務経験が必要な求人が多い。通関士は10年程度の実務経験が必須。
  • ニトリグループのIT・デジタル専門組織である、ニトリデジタルベースの求人が多くある。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅうちゅう

現在いくつかの職種で求人があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

7.ニトリの選考対策

ニトリの選考ステップや経験者の口コミについて、転職口コミサイトのワンキャリアプラスOpenWorkを参考に紹介します。
ニトリの面接では、主に入社してからやりたいことや長期的なキャリアプランについて質問されるようです。新卒の面接でも10年後、20年後のキャリアプランについて聞かれるようで、かなり長期的な視点でのキャリアプランを重視しているようです。
また、挫折経験やそこからどう這い上がったのかなどについての質問もされるようです。ニトリは、どんなことにも前向きに考え挑戦する人、常に自分を成長させることを考えている人を求めているので、失敗から何を学び、どう挽回したのか具体的なエピソードを話せるようにしておくと良いと思います。

選考ステップ

ニトリの選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
  1. 応募・書類選考

  2. 適性検査・1次面接

  3. 最終面接

応募・書類選考

ニトリの応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか二通りの方法があります。
公式サイトからの応募もよいですが、転職活動全体の管理やサポートを考えると、転職エージェント経由の応募をおすすめします。現職をこなしながら、複数企業の選考を並行して受ける方が多いと思いますが、個人で各企業の情報収集や面接対策、選考スケジュール管理を行うのはかなり大変なことです。任せられる部分は任せてしまうのが得策です。
また、ニトリのIT関連に興味がある方にはビズリーチなどの転職エージェントがおすすめです。ニトリはITに力を入れており、自社のIT部門の社員を増やすことが急務と考え、ITエンジニアの受け皿として2022年にニトリデジタルベースを設立しました。ニトリデジタルベースは2023年、2024年に期間を限定して、ビズリーチにて採用活動を行っています。現在は、エンジニア特化型の転職エージェントにも求人を出しています。

適性検査

1次面接と同時に適性検査が行われるようです。中途採用の適性検査に関する口コミが少なく確かなことは分かりませんが、SPIのようなものだったという口コミがわずかにありました。参考までに新卒採用では、玉手箱やSPIが実施されているという口コミがありました。書籍等で、SPIや玉手箱の問題を一通り復習しておくと良いかもしれません。
また、選考の中で適性検査をどれくらい重視するかは企業により異なります。適性検査対策にどの程度時間をかけたほうがいいかの目安にもなるので、キャリアアドバイザーに問い合わせてみるのもおすすめです。

面接

面接は1次面接を含めて2~3回行われ、2回のことが多いようです。基本的な質問がほとんどで、特にキャリアプランについて深く聞かれるようです。長期的な目標を大切にしている会社のようなので、短期目標だけでなく長い目で見たキャリアプランを考えておきましょう。
面接では、実際に以下のような質問がされたようです。
  • どうすれば今後ニトリはより成長できるか。
  • 新卒時、なぜ現在の会社を選んだのか。
  • ニトリの商品で、実際に使って便利なものはあるか。
  • 現在の会社での立ち位置は。
  • 入社後、ニトリで何をやりたいか。
  • 前職で改革したこと。
  • 今後のグローバル戦略(進出すべき国や地域、海外で提供したい商品やサービス)について。
  • なぜ退職したのか、前職での不満は何か。
  • 前職での失敗談について。
面接中、こちらから質問する時間を多めにとってくれるという口コミがありました。企業分析を行い、聞きたいことを準備しておきましょう。また、積極的に声を上げる人、問題点を自主的に解決する姿勢のある人を高く評価しているという声もありました。受け身の面接ではなく、積極的に会社のことを質問したり、挑戦的であることをアピールしたりする方が好印象なのかもしれませんね。
ニトリは現場主義の考えが浸透しており、キャリア採用でも入社時に一定期間、店舗配属になることがあります(一部の専門性のある職種は除く)。そういった意味で、総合職はコミュニケーション能力があるか、はきはきと話せるか、店舗に立てるかなどを見られているという口コミがありました。

選考の口コミ

販売スタッフ

会社に対する質問をたくさん用意しておいたほうがいい。

事業開発

積極的に声をあげるような自主的な人が評価されると感じた。

システムエンジニア

将来のキャリアについての質問が多かった。

個人営業

グローバル展開についての考えを準備しておくと良い。

ニトリの面接は終始和やかな面接の雰囲気だった、比較的フラットな雰囲気で特に緊張もせずできたなどの口コミがありました。面接官の人当たりがよく、話しやすい印象だったという声もあったので、あまり身構えずに面接に臨めそうですね。転職エージェントに登録すると模擬面接も受けられるので、本番前に練習したいという方はぜひ活用してみましょう。

8.ニトリへの転職を成功させるには?

ここまで読んで、ニトリへの転職意欲は高まりましたか?

ニトリに転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、ニトリに転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、ニトリの求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、ニトリに特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、ニトリの求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、ニトリの非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、ニトリに対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、ニトリのサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、ニトリに特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、ニトリの書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

9.ニトリへの転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
ニトリに転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • ニトリの求人について、取り扱い実績がある。
  • ニトリへの転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • ニトリ以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。ニトリへの転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。ニトリへの転職サポート実績多数。提案力に強み。
ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、ニトリへの転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • ニトリへの転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • ニトリ側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
ニトリへの転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

10.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

(お頼み申します!)

ここまで読んでいただいた、あなたに
ニトリへの転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
ニトリへの転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅうちゅう

ニトリの攻略がんばりましょう!

リアルリアル

(ごちそうさまでした!)