中途採用で、NTT東日本に転職したい、と考えている方は多いかと思います。日本を代表する通信会社として、知らない人はいませんね。
このページでは、NTT東日本への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、NTT東日本への転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(NTT東日本。うおォンうおォン。)

NTT東日本の転職難易度はかなり高いと言えます。特にエンジニアの場合、AIやIoTなどの先端技術に詳しく、上流工程を担えるようなリーダー・マネージャークラスの人材を必要としている為、職務経験が浅い方や専門的なスキルを持たない方は難しいかもしれません。
ハイスキルでないと転職は難しいですが、ここ2、3年、NTT東日本は中途採用を積極的に行っています。2020年度の中途採用の内定人数は過去最多の20人でしたが、2023年度には100人の内定を見込んでいます。以前に比べれば、中途採用のチャンスが広がっていると言えるでしょう。
異業界からの転職はスキルがマッチしていれば歓迎されるようで、ベンチャー企業の事業開発経験者、大手自動車メーカーの自動運転研究者など様々なバックグラウンドを持つ中途入社がいるようです。

2.NTT東日本への転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、NTT東日本への転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべきNTT東日本の特徴

  • 日本最大の通信企業である日本電信電話株式会社が100%出資する子会社。
  • バランスの良い人が多く、チームプレーを重視する保守的な社風。
  • 有休消化率はほぼ100%であり、ワークライフバランスをとりやすい会社。
  • AIエンジニア、SE、ITコンサルタントなどエンジニアの募集が多い。
  • 様々な業界知見や先端技術に関する専門性を持った即戦力人材を求めている。
  • 残業時間は厳しく制限されており、10分単位で残業代が出る。
  • 専門性を軸とした「ジョブ型」の給与制度を導入。

NTT東日本へ転職するために、押さえておくべきポイント

  • 家族持ちであるかどうかなど関係なく、転勤があるようなので注意が必要。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.NTT東日本ってどんな会社?

項目 内容
会社名 東日本電信電話株式会社
代表者 代表取締役社長 澁谷 直樹
本社所在地 東京都新宿区西新宿3-19-2
設立 1999年7月1日
資本金 3,350億円
主な事業内容 東日本地域における地域電気通信業務及びこれに附帯する業務、目的達成業務、活用業務など。
従業員数 単体:4,950人 グループ:35,500人(2023年3月31日現在)

事業内容

NTT東日本は、日本最大の通信企業である日本電信電話株式会社(NTT)が100%出資する子会社であり、東日本地域における地域電気通信業務などを行っています。主要な営業種目は以下の通りとなっています。
  1. 電気通信業務

    ・音声伝送サービス(加入電話サービス、音声利用IP通信網サービスなど)

    ・データ伝送サービス(LAN型通信網サービス、IP通信網サービスなど)

    ・専用サービス(高速デジタル伝送サービス、ATM専用サービスなど)

    ・電報サービス

  2. 附帯業務・目的達成業務

    ・電話機等の販売、情報料回収代行サービス、料金回収(請求・収納)代行サービスなど

今後の事業展開

2023年に発表されたNTTグループ中期経営戦略によると、2022年から2027年の5年間で成長分野に約8兆円の投資をするとしています。具体的な取り組みの柱は以下のようになっています。
  1. 低消費電力を実現する光電融合デバイスの早期事業化に向け、「NTTイノベーティブデバイス株式会社」を設立。
  2. IOWN(6G等含む)研究開発全体で継続的に資金を投下し、サーバーやDTC等の実用化も加速させる。
  3. ドコモ・スマートライフ事業の強化に積極的に投資する(約1兆円以上/5年)。
  4. AI・ロボットの活用など、デジタルビジネス等に約3兆円以上/5年の投資を実施。
  5. 5年で約1.5丁円以上の投資を実施し、世界第3位のデータセンター基盤を拡張し高度化を推進する。

海外展開

NTT東日本はこれまで、開発途上国における基本通信網構築プロジェクトやネットワーク品質の向上、人材の育成、光アクセスの展開支援などに貢献してきました。特にベトナムで長年培ってきたノウハウやビジネスモデルがあり、これらを東南アジア諸国に展開する為にNTTイーアジアを発足させました。NTTイーアジアは、ベトナム南部の新興開発エリアにおいて、通信・ICTインフラ等整備事業やICT教育・e-スポーツ等のデジタルサービス、ソフトウェア開発事業などを展開しています。

4.NTT東日本の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

NTT東日本の口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • 大幅な昇給はないが、残業代はしっかり出る。
  • ジョブ型の給与制度になった。
  • 若手のうちは基本給が少ない。
  • 住宅補助、財形貯蓄など福利厚生が充実。
ワークライフバランス
  • 有休消化率100%を奨励しており、休みやすい。
  • ノー残業デーが週2日ある。
  • テレワークが推奨されている。
  • 本社勤務は残業が多め。
社風
  • のんびり穏やかな社風。
  • コンプライアンス意識が高い。
  • 真面目で責任感のある人が多い。
  • 公務員的発想の人が多い。
成長機会・キャリア開発
  • 約三年ごとに異動があるが、面接時の希望や主張したキャリアパスは考慮される。
  • 社会人としての基本スキルが身に付けられる。
  • プロジェクト管理能力がつく。
  • 一定の専門分野の中でゼネラリストとして成長できる。
入社後のギャップ
  • 意思決定が遅く、新規ビジネスの立案は難しい。
  • 本社組織はかなりの激務でハードだった。
  • 事業規模が想像以上に大きい。
  • 上司向け資料ばかり作っているので社会貢献性を感じられない。
退職検討理由
  • 特に男性は容赦なく転勤させられる。
  • ビジネスのスピードが遅く、顧客ニーズに対応できていないと感じたから。
  • お役所的な社風が合わなかった。
  • 競争環境がなく、刺激が少ない。
ワークスタイル
  • 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)環境が整備されている。
  • フレックス勤務などの柔軟な働き方が可能。
  • 社員都合による分断勤務(※)が可能。
  • 時短勤務制度がある。
  • ※1日の所定労働時間を分けて勤務することができる制度。

給与・福利厚生

基本給が低めで残業代がきっちり出る為、残業の有無で年収が上下するようです。給与に関しては特に少なくも多くもなく、平均的な額を貰えているという意見が多くありました。NTTグループは2023年4月より専門性を軸とした「ジョブ型」の給与制度を導入したので、今後は能力による年収の差が大きくなるかもしれません。
福利厚生は、住宅補助、扶養手当、単身赴任手当、保養所、医療費保障、資格奨励金、カフェテリアポイントなど幅広くあるようです。寮や借り上げ社宅などもあり、一通り揃っているという意見が複数ありました。

ワークライフバランス

ワークライフバランスは非常に取りやすく、プライベートな予定を立てやすいという意見が多数ありました。有休消化率はほぼ100%で、年20日与えられる有給休暇を必ず取得するよう上司からも言われるとのことです。また、有給休暇は1日、半日(午前/午後)に加え、1時間単位でも取得可能なようです。残業時間は部署により異なりますが、残業の少ない部署の方が多いという声もありました。「ライフ」を重視する人にはかなり良い環境のようです。

社風

チャレンジングなことはしない保守的な会社であるようです。基本的に社員に優しく社会貢献という使命感もあり良い会社だけれど、ガツガツやりたい人には向かない会社という声もありました。ほぼ全ての業務において個人プレーではなくチームで進めることを求められるので、尖った人材は少ないが、バランスのいい人は多いという意見もありました。

成長機会・キャリア開発

スペシャリストというよりはゼネラリストとしての能力が磨かれ、社会人に必要なスキルは一通り身につくという意見が複数ありました。反面、約三年単位で異動がある為、一つのスキルを追求したくてもできないという意見もありました。この異動自体は本人の意志と関係なく決定されるが、面談時の希望や主張したキャリアパスは可能な範囲で考慮されるようです。

入社後のギャップ

事業規模の大きさは想像以上で、人・モノ・金すべてにおいて日本を代表する企業規模であったという意見がありました。一方、元国営企業で事業運営には非常に厳しい法規制(電気通信事業法・NTT法)があり、やりたいサービスができないもどかしさがあるという声も見られました。他には、入社前に抱いたイメージ通りホワイトな企業だったという意見もありましたので、人によっては期待通りの会社のようです。

退職検討理由

転勤が多く、人生設計を立てにくいという意見がいくつかありました。家族持ちであるかどうかなど関係なく転勤があるので、単身赴任する方も多いようです。また、ゼネラリストを求めている会社のため、他社でも通用するような技術スキルを身に付けることは難しいという意見もありました。その他、グループ会社の中でも競争環境が少なく刺激がない、中にいるととても心地よい組織なのだが、それに対する危機感から転職を検討したという声がありました。特に技術系の組織は外部との交流が少ないようです。

ワークスタイル

もともと在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)制度はありましたが、新型コロナ禍以降、更に在宅勤務に積極的になったという声がありました。NTTグループは在宅勤務以外にも、フレックス勤務、1年単位の変形労働時間制、裁量労働制、時短勤務、分断勤務などの環境が整っており、多様な働き方が可能なようです。
ちゅうちゅう

在宅勤務制度をはじめとして様々な制度が整っており、柔軟な働き方が可能なようです。福利厚生が充実しているのも魅力的ですね。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

5.NTT東日本は、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

中途採用で募集中の職種は、AIエンジニア、ITコンサルタント、アプリケーションエンジニア、サービス企画・開発などがあります。現時点では幅広い職種で募集があるようです。大半が各種エンジニアの募集となっており、管理部門の募集は少ないようです。

求める人材

NTT東日本の採用情報ページには、人事部長メッセージとして以下が記されています。

NTT東日本は「インフラ事業」から「サービス事業」へ転換し続け、社会に新たなイノベーションを創造していきます。そのためには、これまでNTT東日本が磨いてきたICTやデジタルの技術に加え、様々な業界知見や先端技術に関する専門性を持った経験者の採用にも積極的に取り組み、共に事業を創造していくことが大切と考えています。
~中略~
NTT東日本のパーパスに共感・共鳴し、「社会を成長させるために、挑戦したいことがある」「自身の強みを活かして解決したい社会課題がある」という人に当社の扉を叩いて欲しいと願っています。

  • 様々な業界知見や先端技術(クラウド、AI、IoTなど)に関する専門性を持った経験者を積極的に採用したいと考えている。
  • 自身の思いを実現したいという情熱や突破力、他者を受け入れられる謙虚さや素直さを持ち合わせた人材を求めている。
  • 常識にとらわれず新しい事へのチャレンジを楽しみ、個人の専門性をチームに展開して効果を最大化できる人材を求めている。
NTT東日本の採用情報ページには、社員の方のインタビューや働くプロジェクトストーリーなども詳しく載っており、転職へのヒントを与えてくれると思います。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。

給料(年収)

平均年間給与:972万円(2023年3月31日現在)
平均年齢:41.9歳(2023年3月31日現在)
平均勤続年数:16.8年(2023年3月31日現在)
NTT東日本の平均年収は、日本電信電話株式会社(NTT)の情報です。

 

労働時間

平均残業時間:28~33時間/月
PCログ等で勤務管理を行っており、残業時間は厳しく制限されているようです。10分単位で残業代を計算しており、残業するには申請が必要とのことです。また、支店はそれほどでもないが、本社組織は激務の部署もあるという口コミが複数ありました。勤務時間は部署による差がかなり激しいようなので、注意が必要です。
ちゅうちゅう

様々な業界経験を持ち、クラウド、AI、IoTなどのテクノロジーに精通した人材を求めているようです。現時点では、各種エンジニアの募集が多くあります。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

6.NTT東日本の求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところ、システム開発、ITコンサルタント、社内SEなど様々な職種の求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
  • SE、ネットワークエンジニア、ITコンサルタントなどエンジニアの募集が大半を占める。
  • どの求人も学歴不問で、経験年数を問われない求人もある。
  • 人事、総務、法務などの公開求人はほぼない。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅうちゅう

エンジニアの求人が多いようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

7.NTT東日本の選考対策

NTT東日本の選考ステップや経験者の口コミについて、転職口コミサイトのワンキャリアプラスOpenWorkを参考に紹介します。
NTT東日本の面接では、一から何かを行った経験や新規ビジネスの創出能力が重視されているようです。ここ10年ほどの間に従来のインフラ事業からICTを活用したサービス事業へとビジネスモデルを転換しており、即戦力を持った新規事業を加速できるような人材を求めているからです。
面接の質問内容は一般的なものが多く答えにくいことはないようですが、過去の職務経歴のあらゆる部分を深掘りされたという口コミがありました。結果よりも、なぜそのような意思決定を行ったのかという思考プロセスを見ているようなので、その辺りを考慮しながら自分の職務経歴を見直しておくと良いかもしれません。

選考ステップ

NTT東日本の選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
  1. エントリー・書類選考 

  2. 1次面接および適性検査

  3. 1次面接~3次面接

  4. 面接複数回

エントリー・書類選考

NTT東日本の応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか二通りの方法があります。近年、中途採用人数を大幅に増やしていることもあり、リファラル採用も実施しているようです。自分に適したポジションがない場合は、キャリア登録しておくことも可能です。
もともとNTT東日本は中途採用に積極的ではなく、2020年度から本格的に中途採用を開始しました。その為、まだ人事担当が中途採用に慣れていないこともあるようです。人事担当が募集ポジションの職務内容を詳細に把握していないので、応募者のキャリアとのマッチングができていないという口コミがありました。現場担当は2次面接で登場するため、自分のキャリアが本当に募集ポジションの職務内容と一致するかどうか2次面接まで分からないこともあるようです。
2次面接まで進んでから、「やっぱり自分のキャリアを活かせない」と知るのは時間がもったいないですね。そうならない為にも転職エージェントの利用をおすすめします。転職エージェントのキャリアコンサルタントは人事や現場担当の方とパイプがあるので、どのような人材を求めているのか正確に把握しています。

1次面接および適性検査

1次面接後にオンラインで適性検査があるようです。カジュアル面談を希望する場合は、1次面接前に行われます。適性検査は新卒採用と同様に、自宅受験型Web試験の代表格である「玉手箱」が実施されているようです。SPIとは出題方式やテスト形式が異なる為、問題集などで事前準備をしておくと安心できるかもしれません。
口コミサイトによると、1次面接では以下のような質問がされるようです。
  • なぜインフラ業界を志望するのか。
  • NTT東日本への志望理由。
  • 現職の経験をどう活かせるのか。
  • 直近3年間のプロジェクトについて詳しく説明。

面接複数回

職種により違いがあるようですが、多くの場合は2次面接、最終面接と進むようです。一般的な質問が多く、履歴書や職務経歴書の内容に沿った質問をされるので、答えに窮することはなかったという口コミが複数ありました。具体的には以下のような質問がされるようです。
  • 転職軸は何か。
  • これまでの業務内容、注力した点、得意な業務内容など。
  • どんな場面が苦しかったか、それを具体的にどう乗り越えたか。
  • 最も印象に残っている仕事は何か。
  • NTTの強みは何だと思うか、他社との違いは何か。
  • NTTグループの中で、なぜNTT東日本を選んだのか。
KDDIやソフトバンクなどの競合他社と比較して企業研究を行うだけでなく、NTTグループ全体の動向を把握した上で、なぜNTT東日本を選んだのかを明確にしてから面接に臨んだ方がよいという口コミもありました。また、過去にどのような意思決定をしてきたのかを問うような質問が比較的多かったので、実績よりも応募者の考え方に重きを置いているのかもしれないという意見もありました。

選考の口コミ

法人営業

選考では、通信を軸とした通信以外の新しいビジネスの創出能力が重視された。頭打ちの回線を軸として何ができるのか?を問われた。

ネットワークエンジニア

相当突っ込まれるのでしっかりと自己分析する必要がある。会社に入って何がしたいか、社会に対して何をしたいのかを強く聞かれた。

ネットワーク運用・保守

オーソドックスな面接内容だった。基本的な面接対策をしておけば大丈夫だと思う。

新規事業企画・事業開発

自発的に動ける人材かどうかを見られていたと思う。

NTT東日本の面接の雰囲気は、比較的カジュアルな雰囲気のようです。フランクだった、穏やかでよく話を聞いてくれた、言葉に詰まっても待ってくれたなどの口コミもありました。転職エージェント経由で応募した人の中には、落選理由を丁寧に連絡してくれたので感謝しているという声もありました。転職者に真摯に向き合う会社のようですね。

8.NTT東日本への転職を成功させるには?

ここまで読んで、NTT東日本への転職意欲は高まりましたか?

NTT東日本に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、NTT東日本に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、NTT東日本の求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、NTT東日本に特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、NTT東日本の求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、NTT東日本の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、NTT東日本に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、NTT東日本のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、NTT東日本に特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、NTT東日本の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

9.NTT東日本への転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
NTT東日本に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • NTT東日本の求人について、取り扱い実績がある。
  • NTT東日本への転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • NTT東日本以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。NTT東日本への転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。NTT東日本への転職サポート実績多数。提案力に強み。
レバテックキャリア エンジニア向け。専門的なスキルを活かしたい場合は異常に強い。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
エンジニア志望であれば、『レバテックキャリア』が実績十分のためまず登録して損はありません。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、ソフトバンクへの転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • ソフトバンクへの転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • ソフトバンク側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
ソフトバンクへの転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

レバテックキャリア|IT・WEBエンジニア経験者のキャリアUP支援に特化

レバテックキャリア』は年収UPやキャリアUPを狙う、ITエンジニア経験者の支援に特化した転職エージェントです。※エンジニア未経験者向けの求人は保有しておりません。

保有求人7,000件以上のうち約8割が年収600万円以上であり、WEB・アプリエンジニア,インフラエンジニア,PM,ITコンサル,SEなどIT特化ならではの専門性の高いハイクラス求人が豊富です。

また、サービス対象エリアは関東圏・関西圏・九州となっており、オンラインや電話でのカウンセリングに対応しています。平日夜や土曜日でも対応しているなど、不規則なIT業界のニーズに合わせた柔軟性もレバテックキャリアの強みです。

レバテックキャリア公式サイトhttps://career.levtech.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

10.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『レバテックキャリア』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

(お頼み申します!)

ここまで読んでいただいた、あなたに
NTT東日本への転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
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転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
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ちゅうちゅう

NTT東日本の攻略がんばりましょう!

リアルリアル

(ごちそうさまでした!)