ソニーに転職するための中途採用・内部口コミ情報【激務注意】
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中途採用で、ソニーグループ(以下「ソニー」)に転職したい、と考えている方は多いかと思います。グローバル展開も成功している、言わずとしれた日本を代表する企業ですからね。
このページでは、ソニーへの転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、ソニーへの転職について触れたいと思います。
ちゅう
新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。
リアル
ソニーへの転職難易度はかなり高いと言えます。dodaの「業種別転職人気企業ランキング2023」においても2位にランクインしており、知名度も人気も高い企業であることは間違いなく、応募人数は相当な数になるでしょう。第二新卒も応募可ですが、求人領域の高い専門性を持っていることが条件です。TOEIC 650点以上が求められる求人も多く、職種によっては850点以上が必要です。
ただ、ソニーは中途採用を積極的に行っています。2021年度は経験者採用比率が37%で(関連会社3社合同)、2018年度は52%と半分以上が中途採用でした。年度によるばらつきはありますが、求人の多さから考えても中途採用に前向きと言えるでしょう。
2.ソニーへの転職についての所見まとめ
次章以降で詳細について触れますが、ソニーへの転職についての所見をまとめます。
転職を考える際、押さえるべきソニーの特徴
- 世界最大手のAV機器メーカー。
- 自由闊達で、外資系やベンチャー企業に近い社風。
- 中途採用で募集中の職種は技術系・事業企画系と幅広い。
- 経験年数が問われない求人もあり、第二新卒も対象。
- 残業時間はそれほど長くはないが、高い成果を求められるため、部署によっては激務。
- 平均年収は約1,101万円と、電機業界ではTOPクラス。中途採用では最低でも550万円以上で、700万円~1,100万円の求人も多い。
ソニーへ転職するために、押さえておくべきポイント
- 配属先の部署により、激務かそうでないかにかなり違いがあるため注意が必要。
- 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。
3.ソニーってどんな会社?
項目 |
内容 |
会社名 |
ソニーグループ株式会社 |
代表者 |
会長 CEO 吉田 憲一郎 社長 COO 兼 CFO 十時 裕樹
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本社所在地 |
東京都港区港南1-7-1 |
創立 |
1946年(昭和21年)5月7日 |
資本金 |
8,804億円(2023年3月31日付) |
主な事業内容 |
ゲーム&ネットワークサービス、音楽、映画、エンタテインメント・テクノロジー&サービス(モバイル・コミュニケーション/イメージング・プロダクツ&ソリューション/ホームエンタテインメント&サウンド)、イメージング&センシング・ソリューション、金融及びその他の事業。 |
従業員数 |
連結:113,000名 (2023年3月31日現在) |
事業内容
旧ソニー株式会社は、グループ本社機能とエレクトロニクス事業の本社間接機能を有していましたが、2021年にグループ本社機能に特化した会社として商号を「ソニーグループ株式会社」に変更しました。これに伴い、エレクトロニクス事業の商号を「ソニー株式会社」としました。
ソニーグループは多国籍コングロマリットで、世界首位のCMOSイメージセンサーやゲームなどのハードウェア分野をはじめ、映画・音楽分野にも重点を置いています。
今後の事業展開
ソニーは音を起源として、エレクトロニクス事業、エンタテインメント事業、半導体事業などを長期視点で事業展開しています。今後は特に以下の3点に注力するとしています。
- エレクトロニクスとエンタテインメントの事業間連携に加え、エンタテインメント事業間のコンテンツIP(知的財産)でのシナジー創出を後押しする。
- コンテンツやテクノロジーなど、各領域でのクリエイションを強化。CMOSイメージセンサーは今後もクリエイションを支えるキーデバイスとして注力。
- VRやAIなどのテクノロジーを活用しながら、感動の「場」を現実空間から仮想空間や移動空間に広げる。
海外展開
1960年に米国にソニー・コーポレーション・オブ・アメリカを設立しています。その後、スイス、香港などに展開。1970年にはニューヨーク証券取引所に上場するなど、海外展開の歴史は深いです。関連会社としては、世界に80社以上展開しています。
テレビ、ゲーム、ブルーレイプレイヤー、カメラなどは海外でも有名で、特に人気のある家庭用ゲーム機「PlayStation」シリーズは、全世界累計販売台数5億台を突破しました。
~ソニーについては、ココが魅力~
- 世界最大手のAV機器メーカーである。
- 日本のみならず、世界的に強力なブランド力がある。
- 映画・音楽・金融など、AV機器に頼ることのない事業の多角化を行っている。
~ソニーについては、ココを許容すべき~
- 垂直統合ではなく、水平分業モデルを導入したことにより、モノづくり体制が弱体化してきている。
- 復活の兆しはあるが、成長戦略が見えにくい。
完璧な会社なんてありません。ただ、どこが完璧じゃないか知っておくだけで、転職してご自身が活躍する余地もありますし、万が一業績が落ち込んだ際、事前に知っていた分モチベーションダウンを避けられます。
4.ソニーの現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)
項目 |
コメント |
給与・福利厚生 |
- グレードが上がらなければ給料は上がらない=年齢に応じて上がらない。
- 役職定年あり。
- 630万円(27歳/役職無)、750万円(35歳/役職有)、1,300万円(45歳/役職有)
- 家賃補助や手当は特になく、福利厚生は充実しているとは言えない。
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ワークライフバランス |
- 成果さえ出していれば、労働時間については何も言われない。
- 有給休暇は取得しやすい。
- 労組が弱い面があり、ノー残業デーでも残業はある。
- 休日出勤は無いが、家で仕事をしないと追いつかない面がある。
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社風 |
- 自由闊達。個人が尊重される。
- 自社の製品を愛する社員が多い。
- 紳士的な人が多く、怒鳴ったりする社員はいない。
- 実力主義で、外資系、ベンチャー企業っぽい。
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成長機会・キャリア開発 |
- 若い社員にはチャンスが与えられる。
- 個人が尊重されるため、自分の意見を持ち、発信する力が養われる。
- 社員研修の機会は多い。
- 海外駐在の機会が多く、語学力を磨くチャンスがある。
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入社後のギャップ |
- 個人が独立して仕事をしている。
- あうんの呼吸や連帯責任など、日本的な社風ではない。
- BtoBなど、ソニーとしてのブランドが通用しない事業領域がある。
- 仕事を教わる環境ではなく、自ら学ぶ必要がある。
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退職検討理由 |
- 管理職に昇格するタイミングを過ぎてしまうと昇給が途切れてしまう。
- 社風が自由なため、適当な社員も存在する。
- 早期退職勧奨が多い時期で、社内の雰囲気が悪くなった。
- 部門の収益性により、その部門自体が無くなることもあり、安定しない。
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ワークスタイル |
- 全職場対応の在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)制度がある。
- フレックスタイム制がある。
- 許可を受ければ副業可。
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給与・福利厚生
ボーナスの比重が高いとの意見が多数です。冬のボーナスは各グレードの中心の月給をベースに固定ですが、夏は各事業の利益によって変動し、組織間でかなり差があるようです。給与については年功序列関係なく、実力主義で上がっていくようです。
福利厚生については、家賃手当含め充実していないという意見が多いです。これはちょっと意外かもしれませんね。
ワークライフバランス
成果さえ出せていれば、残業も少なく、有給も取得しやすいようです。ただ、いわゆる日系企業としては異色で、外資系っぽく成果ありきのようです。元々ライフワークバランスはとりやすい風土であったところ、テレワーク環境が整った為に更にワークライフバランスは向上したという意見も見られました。
社風
外資系やベンチャー企業に近いという意見が多数です。自由度が高く、チームワークよりは個人を尊重する社風のようです。いわゆる昔からの日系企業と捉えると、違和感は相当あるようです。
成長機会・キャリア開発
業務に必要なことは教えられる、と思っていては違うようです。個人商店的な色合いが濃く、自ら学んだり協力を仰がないと成長できない環境のようです。一方、所属部署に関わらず、全社的な研修の機会は充実しているようです。
この辺も外資系やベンチャー系と似ているようですね。
入社後のギャップ
年功序列ではなく意外に実力主義の色が濃かったという意見が多数です。
また、自由で個人が尊重されることから、チームプレーよりも個人プレーが目立つ、という意見も多く見受けられます。その他、バックオフィスの領域でのIT化に遅れがみられるという意見もありました。
退職検討理由
実力主義のため、昇格しないと給料が上がらない制度により退職を考えるケースが多いようです。 一方で、部門単位での実績によるボーナスの変動、最悪のケースは部門ごと消滅するという、個人ではどうすることもできない外的要因もあるようです。
また、自由闊達である一方、それを盾に適当に仕事に取り組む社員がいるようで、それが働くモチベーションの低下につながるという意見もあります。
ワークスタイル
ソニーは以前から、在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)制度や裁量労働制を取り入れており、フレキシブルな働き方が出来るような環境を整えています。コロナ禍で一層リモートワークが普及したという口コミもありました。
一定グレード以上であれば出社時間の規定が実質的になくなるということなので、混雑した時間帯を避けて出勤することも可能です。
ちゅう
日本的な年功序列ではなく、実力主義の社風は中途社員に有利と言えそうです。ただ、部署や時期によっては激務だったりしそうです。外資系やベンチャー企業っぽい会社と思った方が良いでしょう。
リアル
5.ソニーは、転職者に対してどんな人材を求めている?
募集職種
中途採用で募集中の職種は、ソフトウェア系、信号処理系、商品企画、経営企画・事業戦略と多岐にわたっています。現時点では技術系・事務系ともに満遍なく募集しているようです。
事業別に見てみると、AIロボティクス事業、モビリティ事業、新規事業の求人が多くあります。特に研究開発に関する人材を必要としているようです。
なお、現時点で募集していない職種でも、「キャリア登録」という制度があり、職務経歴を登録しておけば、募集する段階で個別に声をかけてくれるようです。
求める人材
- 求人領域の専門性があることが前提で、経験年数を問われない求人もある。第二新卒も対象。大学院博士後期課程在籍中も経験者採用の対象となる。
→第二新卒については、25歳までなので新卒3年未満での応募でも問題なく対象になります。
- 多様な「個」を軸とした人事戦略を展開しているため、自立した人材が必要とされている。
ソニーは、多様な事業を展開するグローバル企業です。事業と同様、人材についても、多様な社員一人ひとりが自立し、互いに影響し合い、全世界11万人の多様な人材の生み出す価値を時代と共に最大化することが、創業以来の人事制度や人材に関する基本的な考え方です。ソニーグループでは個を軸とし、People Philosophyに基づいた人事戦略を、「個を求む」「個を伸ばす」「個を活かす」と、定義しています。
引用元: ソニー採用ページ
他にどのような社員が求められるか、ソニーの採用ページは「社員インタビュー」のコーナーがかなり充実しています。インタビューされた社員数が多く、対談コンテンツなどもあり、内容の濃いものです。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。エンジニア、スペシャリスト、メディカル、グローバルなど社員の所属部署も多岐にわたっています。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。
給料(年収)
平均年間給与:
約1,101万円 平均年齢:
42.4歳 平均勤続年数:
16.4年 ※
有価証券報告書より引用
ソニーの平均年収は、電機業界ではTOPクラスと言えます。
ただし、平均年収については注意が必要です。ソニーが該当するかは抜きに、以下の要素が影響します。
- 役職者が含まれていない場合がある。→株主からの見られ方として、人件費を低く見せるため。
- 残業代が含まれていることが基本。
- 現業(工場作業員など)が含まれていることが基本。
労働時間
平均残業時間:27.9~34時間/月
ソニーの残業時間は月27.9~34時間程度で、年間360時間を超える場合は申請が必要となっており、労働時間管理は平均的には行われているようです。
ただし、残業時間については、所属部署や時期によって全く異なる可能性もありますので、注意が必要です。
ちゅう
AIロボティクス事業、モビリティ事業、新規事業関連の求人が多いようです。給料は非常に高く、残業も少なめですが、部署によって違うのは要注意ですね。
リアル
6.ソニーの求人情報にはどんな傾向がある?
大手転職エージェント『
doda』を使って求人を調べると、以下の傾向があります。
- 企画・管理系や技術職の求人が多く、特に事業企画・新規事業開発の求人が多い。
- 給与は年収550万円以上が基本。700万円~1,100万円の求人も多くある。
ただ、これはあくまで公開求人であり、非公開求人は含まれません。
dodaの場合、
非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、
非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
また、年収550万円以上がほとんどですが、前職の給与がそれ以上である場合など、入社時に交渉することも可能です。その際、入社時だけではなく、入社後のアップダウンの幅と、その要因が何かについても、併せて確認しておくことをお勧めします。
ちゅう
技術系メインですが、隠れ事務系求人の存在は気になるところです。
リアル
7.ソニーの選考対策
ソニーは「個」を尊重し、自立した人材を求めています。面接ではコミュニケーション能力だけでなく、応募者が実際に入社した場合、その専門性でどの程度活躍できるかをシビアに見ていると言えます。転職理由、ソニーを目指す理由も深掘りされるようなので、必ず準備しておきましょう。
また、ソニーでは最初の面接が一番重要だという口コミがありました。最終面接は、これまでの面接内容の確認程度と言えるようです。まずは部門面接の1次を全力で突破することを考えましょう。
選考ステップ
ソニーの選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
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応募・書類選考
ソニーに応募するには、大まかに2つの方法があります。
- 公式サイトから直接自分で応募する。
- 転職サイトや転職エージェント経由で応募する。
公式サイトから応募する場合、ソニーグループ株式会社、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント、ソニー株式会社、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社の4社合同の採用情報ページとなっているのでご注意ください。
口コミサイトによると、多くの方が転職エージェント経由で応募しているようです。ソニーのような人気企業の場合、書類選考が第一関門です。書類作成に自信のない方は転職エージェントの力を借りた方が良いでしょう。
書類選考は人事及び募集部門にて行われ、結果連絡まで約3週間かかるようです。応募総数が多い企業は書類選考にも時間がかかるので、計画的に転職活動しましょう。
面接(複数回)
配属予定の部署と面接を行います。通常は2回程度ですが、回数はポジションによって異なります。面接の雰囲気は、カジュアルである、面接官が優しいという回答の他に、結構な圧迫面接だったという口コミもありました。面接官によって様々なようです。
志望動機や仕事をする上で大切にしている事、退職理由などを深掘りされる他、具体的に業務に必要と思われる知識の有無を探るような質問があったという情報がありました。質問数が多く一つ一つに回答するのが大変であった、矢継ぎ早に質問されたという口コミもあったので、切り返しの早さも重視しているのではないかと思われます。英語力が必要な場合は、その場で英語での受け答えを試されたということなので、落ち着いて対応しましょう。
また以下のようなものが、印象に残った質問として挙げられていました。
- 会社側からの視点に立って、会社への従業員ロイヤルティは必要だと思うか?
- Appleのことを聞かれた。
- 自分を動物に例えるとどんなものか。
最終面接
最終面接は人事との面接になります。職種によってはここで適性検査(SPI)の受検もあり、最終結果の連絡まで約1週間~10日ほど要します。
自己紹介や志望動機、今後どのような形で自身のスキルアップを目指したいと考えているかなどが聞かれるようです。口コミを見る限り、最終面接は選考というより入社意思や志望度の再確認を行っているようです。入社後にミスマッチが起こらないよう、内定前に疑問点や不安などが解消できる場を設けていると感じた、という口コミがありました。
面接の雰囲気は、1対1でカジュアルな雰囲気だった、あまり笑顔は無く淡々と面接が行われた、比較的ピリピリした雰囲気で志望度を見極めようとしていると感じた、など様々なようです。
選考の口コミ
事業企画・事業統括
会社の方針、事業部の置かれている状況は理解しておいた方がいい。求められるスキルも事業部の位置付けで随分変わると思う。
購買・調達
コミュニケーション能力を図るような質問が多いと感じた。また、実務に活かせるような知識の有無について、細かく聞かれた。
広報・PR・広告宣伝
求めているポジションの職務経験が豊富か、即戦力となれるかを重視されていたと思います。また、英語でのやり取りに不安がないかも見られていたと感じます。
商品企画
面接が進むにつれて、志望動機や自己紹介の定番質問より、価値観を問うような質問(解答がない、その場で考え答えるような質問)が多かったです。
ソニーの面接の雰囲気は部署によって様々なようなので、受けてみないと分からない部分があります。過度に不安視する必要はなく、自己分析やスキルの棚卸しを十分にしておきましょう。志望理由はかなり突っ込んで聞かれるようなので、なぜソニーを選んだのかを、ライバル企業と比較しつつ答えられるようにすると良いと思います。
8.ソニーへの転職を成功させるには?
ここまで読んで、ソニーへの転職意欲は高まりましたか?
ソニーに転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。
※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、ソニーに転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
- 一般には公開されていない、ソニーの求人情報について入手できる可能性がある。
- 書類選考・面接について、ソニーに特化した対策を行ってもらえる。
- 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
- 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
一般には公開されていない、ソニーの求人情報について入手できる可能性がある。
例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。
※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、ソニーの非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、ソニーに対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、ソニーのサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。
書類選考・面接について、ソニーに特化した対策を行ってもらえる。
転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。
どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、ソニーの書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます。
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします。
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう。
年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。
「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。
転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。
一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅう
そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。
リアル
9.ソニーへの転職で、おすすめの転職エージェントは?
転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
ソニーに転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
- ソニーの求人について、取り扱い実績がある。
- ソニーへの転職をサポートできるノウハウを持っている。
- ソニー以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下3社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
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登録すべきか |
特徴 |
リクルートエージェント |
◎ |
業界最大手。ソニーへの転職サポート実績多数。 |
doda |
◎ |
業界2番手。ソニーへの転職サポート実績多数。提案力に強み。 |
ビズリーチ |
〇 |
ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。 |
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『
ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。
リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、ソニーへの転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
- ソニーへの転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
- ソニー側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
ソニーへの転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力
『
doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み
『
ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
リアル
10.転職エージェントを上手に使いこなすには?
ここからは、実際に『
リクルートエージェント』『
doda』『
ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。
仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。
転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、
「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう。「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅう
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。
リアル
ここまで読んでいただいた、あなたに
ソニーへの転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
ソニーへの転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅう
リアル