中途採用で、トヨタ自動車に転職したい、と考えている方は多いかと思います。グローバル展開も成功している、言わずとしれた日本を代表する企業ですからね。
このページでは、トヨタ自動車への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、トヨタ自動車への転職について触れたいと思います。
ちゅう
新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。
リアル
トヨタ自動車の転職難易度は高いです。3~5年以上の業務経験が必要とされる専門性の高い求人が多く、幅広い知識が求められています。ただ、2023年10月時点で中途採用の求人は280件を超えており、中途採用にはかなり積極的です。2020年度において28%だった中途採用比率は、2022年度には47%に伸びています。
またトヨタ自動車は、現在を「100年に一度の大変革時代」と位置付けており、自動運転やコネクテッドカーなど先端技術の開発を担う人材の確保を急務としています。組織の活性化を図る為、専門性が高いだけでなく他社での経験を積んだ人材を増やそうと考えています。
2.トヨタ自動車への転職についての所見まとめ
次章以降で詳細について触れますが、トヨタ自動車への転職についての所見をまとめます。
転職を考える際、押さえるべきトヨタ自動車の特徴
- 生産台数世界一の、日本を代表する自動車メーカー。
- チームプレーが重要視されるうえ、社内行事もあることから社員の団結力が強い。
- 技術系の求人が多く、特にソフトウェア系の人材強化に力を入れている。
- 自動運転やコネクテッドカーなど先端技術の開発を担う人材を求めている。
- 労働時間の管理はしっかりされており、残業時間はそれほど長くはないが、部署によっては激務。
- 平均年収は890万円と、自動車業界ではTOPクラス。中途採用でも600万円以上の好条件。
トヨタ自動車へ転職するために、押さえておくべきポイント
- 配属先の部署により、激務かそうでないかにかなり違いがあるため注意が必要。
- 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。
3.トヨタ自動車ってどんな会社?
項目 |
内容 |
会社名 |
トヨタ自動車株式会社 |
代表者 |
代表取締役社長 佐藤 恒治 |
本社所在地 |
愛知県豊田市トヨタ町1番地 |
創立 |
1937年(昭和12年)8月28日 |
資本金 |
6,354億円(2023年3月末現在) |
主な事業内容 |
自動車の生産・販売 |
従業員数 |
単体:70,056人 連結:375,235人(2023年3月末現在) |
事業内容
トヨタグループの中核企業であり、ダイハツ工業と日野自動車の親会社である他、SUBARUの筆頭株主でもあります。2023年時点で世界第2位の自動車メーカーであり、単一メーカーとしては日本最大です。環境に配慮した自動車の開発にも力を入れており、ハイブリッドカーや電気自動車など燃費の良い自動車を多数販売しています。
今後の事業展開
トヨタ自動車は今後、モビリティ産業への転換を図るために、直近で3兆円規模の研究開発費と設備投資をさらに増やして未来投資の比率を高め、持続的成長につなげるとしています。具体的には以下の3点です。
- 2035年に、新車CO2排出量をグローバルで50%以上低減させていくことを目指す。
- 水素社会の実現に向けた取り組みとして、欧州や中国などでFCEV(燃料電池自動車)を中心に商用領域でのプロジェクトを進める。
- 2030年にかけて、30%以上の市場成長が見込まれるアジア・新興国においてはハイブリッド車を軸に市場の成長を取り込み、収益基盤を強化する。
海外展開
1957年のアメリカへの輸出を皮切りに海外展開を行い、「需要のある場所で生産する」という考えから生産拠点を拡大しているようです。また、デザイン拠点、R&D(研究開発)拠点も海外に11ヵ所展開しています。
「Made in Japan」ではなく「Made by TOYOTA」という品質の確保を目指しているようです。地図で見る限り、旧ソ連系諸国やアフリカ大陸、南米大陸はこれから、といった状況ですね。
~トヨタ自動車については、ココが魅力~
- 生産台数世界一の、日本を代表する自動車メーカー。
- 財務体質が強い。
- コスト削減能力と、効率的な生産ラインが競争力維持に貢献している。
~トヨタ自動車については、ココを許容すべき~
- 急速に業績が拡大したため、生産・販売間の連携の悪さなど「大企業病」の兆候が見え始めている。
- 海外販売の依存が高く、為替変動により利益の安定化が図りにくい。
完璧な会社なんてありません。ただ、どこが完璧じゃないか知っておくだけで、転職してご自身が活躍する余地もありますし、万が一業績が落ち込んだ際、事前に知っていた分モチベーションダウンを避けられます。
4.トヨタ自動車の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)
項目 |
コメント |
給与・福利厚生 |
- メーカーの中では高い方。
- 移行中だが、まだ年功序列感がある。
- 主任(係長級)で年収1,000万円、評価次第では主幹(課長級)で1,500万円ほど。
- 家賃補助、自動車の割引購入、持ち株制度、財形貯蓄、保険など福利厚生は充実している。
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ワークライフバランス |
- 就業時間は管理されていて、残業は少ない。
- 有給休暇は消化するよう管理されているため、取得しやすい。
- プロジェクトが難航していたり、忙しい時期は残業が当たり前になることも。
- 会社行事で土日がつぶれることがまあまあある。
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社風 |
- 企業として、とても安定しており、長く働ける環境がある。
- 業務が細分化されているため、若手にとっては物足りなく感じる傾向あり。
- 社内イベントが多く、社員の団結力が強い。
- 人を育てようとする文化がある。
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成長機会・キャリア開発 |
- 大企業であり、裁量権や成果の見えやすさを求めるなら合わない。
- 研修の数は多く、質の高い学べる環境が用意されている。
- チームワークが主体のため、協調性や調整能力が高まる。
- 優秀な人材が多いため、のんびりできないことが成長につながる。
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入社後のギャップ |
- 業種が業種だけに、飲酒・酒気帯び運転は厳禁。
- 豊田市で生活するには車が必須だったり、イメージをしておくべき。
- プロパーがなかなか辞めないため、中途入社だと相当優秀でないと勝てない。
- 待遇は良いが、それに伴って仕事量は多い。
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退職検討理由 |
- 一生豊田市で生活するのは、田舎ということもあり困難。
- 部署間で差があり、ワークライフバランスに問題あり。
- 大企業なので、管理がガチガチに厳しい。
- 大企業なので個人の成果を感じにくい(=やりがいを感じにくい)。
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ワークスタイル |
- 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)制度の拡充。
- フレックスタイム制度がある。
- 部署によっては完全フレックスタイム制度あり。
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給与・福利厚生
給与・ボーナスともに満足しているようで、ネガティブな意見はほぼ無いようです。特にボーナスは満足しているという声が多くありました。数年前に人事評価の要素から入社年次が削除され、形式上の年功序列はなくなりましたが、上司によっては年次の意識は残っているようです。
福利厚生についても、各種手当や制度、保養所など充実しているという意見が多いです。
ワークライフバランス
社員の時間管理はしっかりされていて、残業も少なく、有給も取得しやすいようです。ただ、部署による差もあるうえ、少ない労働時間の中でハードワークをこなす必要はあるように見受けられます。
休日に社内イベントがあり、それを良しとする人もいればそうではない人、両方見受けられます。
社風
企業としてとても安定しているため、安心して働きやすいという意見が多いです。また、社内イベントも多いため、社員の団結力が強いという意見も多数見受けられます。
やはり新卒が多いこともあり、自社に対するロイヤリティーを持った社員が多いようです。中途入社するとそれを実感するとともに、自分と合わないと思えば別の会社に転職することもあるようです。
成長機会・キャリア開発
会社として、社員の育成にはかなり力を入れており、研修機会も充実しているという意見が多いです。また、優秀な社員が多いため、出世を望むならのんびりできないことから、自然に成長できるという意見も多いです。
一方で、仕事が細分化されているため、余程何かの事業の責任者にでもならないとやりがいを感じにくい、という意見も多数です。
入社後のギャップ
ギャップは特に感じない、という意見が多数です。
ただ、入社を機に豊田市で生活することになり、田舎での生活に慣れていないと「こんなはずじゃ・・」というネガティブな心境に至る傾向にあるようです。仕事のみならずプライベートも含めた生活環境の変化を受け入れられるか、その覚悟が必要ということです。
退職検討理由
ネガティブ転職はほぼ無く、前向きな意見が多数です。家庭の問題や両親の介護などで退職せざるを得なかった、という意見もその中に含まれます。
また、田舎での生活環境から抜け出したい、という意見も見受けられました。このような要因を許容できるか、転職前に検討するのも良いのではないかと思います。
ワークスタイル
トヨタはこれまで在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)の対象を事務部門に限っていましたが、2020年9月以降は全ての総合職や一部の技術職などにも拡大するほか、工場勤務者への適用も検討するとしています。
フレックスタイム制度はもともとあり、部署によってはコアタイムなしの完全フレックス制度が使えるようです。在宅勤務やフレックスなどの制度は名ばかりのものではなく、年々使いやすくなっているという口コミもありました。
ちゅう
概ねポジティブな意見が多いですね。ただ、部署や時期によっては激務だったりしそうです。休日の社内行事や、田舎で暮らす面も大きそうですね。
リアル
5.トヨタ自動車は、転職者に対してどんな人材を求めている?
募集職種
中途採用で募集中の職種は、ソフトウェア系/技術系/事務系に分かれていますが、技術系の検索結果中にソフトウェア系も含まれます。2023年現在、大変多くの求人があり、特に技術系は豊富にあります。採用ページには「ソフトウェア開発事例」が載っており、ソフトウェア系の人材を強化したいようです。
また「キャリア登録」という制度があり、職務経歴を登録しておけば適したポジションがある際に連絡が届きます。
求める人材
- 応募資格として、3~5年以上の職務経験が必要な求人が多い。
→新卒入社後、最低3年間は辞めない方が良いのが定説ですが、5年以上が必要とされる場合もあるので注意が必要です。新卒者に毛が生えた程度ではなく、中堅に入るぐらいの人材を求めています。
- トヨタ自動車は、人、クルマ、街などが情報でつながる実証都市「Woven City」に取り組んでおり、IoT関連の即戦力人材を求めています。
100年に一度の大変革時代。トヨタは「自動車会社」から「モビリティーカンパニー」にモデルチェンジするため、様々なチャレンジを続けています。
クルマづくりだけでなく、新たなモビリティーサービスの創出やまちづくり等、事業フィールドはこれまでにないスピードで広がっており、私たちは、もっと速く、もっと変わり、もっと前に進まなければなりません。トヨタは、あなたで加速します。一人ひとりの行動が、価値をつくる。
引用元: トヨタ自動車採用ページ
- (おまけ)応募資格として、ビジネスレベルの日本語能力が必要 ※日本国内のみ →いまや大手メーカーは海外展開は当たり前。外国とやりとりしたり、外資から優秀な人材を引き抜いたりするのも当たり前 ですが、日本語の話せない外国人は対象外のようです。
給料(年収)
平均年間給与:
約895万円 平均年齢:
40.6歳 平均勤続年数:
16.2年 ※
有価証券報告書より引用
トヨタ自動車の平均年収は、自動車業界ではTOPクラスと言えます。
ただし、平均年収については注意が必要です。トヨタ自動車が該当するかは抜きに、以下の要素が影響します。
- 役職者が含まれていない場合がある。→株主からの見られ方として、人件費を低く見せるため。
- 残業代が含まれていることが基本。
- 現業(工場作業員など)が含まれていることが基本。
労働時間
平均残業時間:約28時間/月
トヨタ自動車の残業時間は月30時間程度で、月45時間を超える場合は申請が必要となっており、労働時間管理はしっかり行われているようです。サービス残業はなく、残業代は全て支給されるようです。
ただし、残業時間については、所属部署や時期によって全く異なる可能性もありますので、注意が必要です。
ちゅう
最先端の技術を持った即戦力人材を求めているのは明らかですね。給料は高く、残業も少ないですが、部署によって違うのは要注意ですね。
リアル
6.トヨタ自動車の求人情報にはどんな傾向がある?
大手転職エージェント『
doda』を使って求人を調べると、以下の傾向があります。
- 全体の求人数は多く、特に技術系の求人が目立つ。事業企画や法務、人事の求人もある。
- 給与は年収550万円以上が基本で、1,000万円超えのものも多い。
ただ、これはあくまで公開求人であり、非公開求人は含まれません。
dodaの場合、
非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、
非公開求人の方には事務系職種も含まれている可能性があります。
また、年収550万円以上が基本ですが、前職の給与がそれ以上である場合など、入社時に交渉することも可能です。その際、入社時だけではなく、入社後のアップダウンの幅と、その要因が何かについても、併せて確認しておくことをお勧めします。
ちゅう
技術系メインですが、隠れ事務系求人の存在は気になるところです。
リアル
7.トヨタ自動車の選考対策
トヨタ自動車の面接では、即戦力となる専門性を持っていることを前提として、協調性や組織の一員として動けるかどうかを主に見られているようです。また、なぜ自動車業界に興味があるのか、なぜトヨタ自動車なのかは掘り下げて聞かれるので、他社と比較しつつ明確に答えることが大切です。
有名な「トヨタ式カイゼン」と呼ばれるカイゼン活動では、「なぜなぜ」を繰り返すことで問題解決の核心を突いていきます。これは面接でも適用されるようで、「なぜなぜ」とかなり突っ込んで聞かれたという口コミがありました。自己分析をする際には、ぜひ「なぜ」を繰り返してみてください。説得力のある志望動機を引き出せるかもしれません。
選考ステップ
トヨタ自動車の選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
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応募・書類選考
トヨタ自動車に応募するには、大まかに3つの方法があります。
- 公式サイトから直接自分で応募する。
- 転職サイトや転職エージェント経由で応募する。
- 既にトヨタ自動車で働いている友人・知人に紹介してもらう。
書類選考の結果は合否に関わらず、2週間以内にメールで連絡があります。書類提出から合格まで最短で2ヶ月程度かかるので、他社の選考スケジュールを考慮に入れつつ計画的に転職活動しましょう。
トヨタ自動車のような人気企業の場合、まずは書類選考突破がカギとなります。多くの応募者が集まる為、何となく作成した職務経歴書では書類選考の通過はかなり難しいでしょう。転職エージェントを使えば、過去にトヨタ自動車の選考に通った求職者のデータを持っているので、どのような職務経歴書を書けば面接官の目に留まりやすいかなどアドバイスがもらえます。
1次面接+適性検査
1次面接と適性検査はセットになっていて、通常、面接日3日前までにWeb上で受験します。一部の職種ではソフトウェア試験があるようです。面接は基本的に応募先部門でオンラインでの実施となっており、面接結果は通常1週間以内にメールで連絡があります。
実際に面接で聞かれた質問として、以下のようなものが口コミサイトに載っていました。
- かなり忙しいがハードワークに耐えられるか。
- あなたを車に例えると何か。好きな車の理由。
- 成果の出てないメンバーにどのようなフォローを行うか。
- 入社後どのようにキャリアを重ねたいか。
- 日本に電柱は何本あるか。
なかなかユニークな質問もされるようですね。車が好きかどうかはよく聞かれるようなので、好きな車の理由となぜクルマ会社に入りたいのかをしっかり答えられるようにしておきましょう。
その他、エンジニアではコーディングインタビューがあるかもしれません。問題は英語で、C++で基本的な内容のコーディングを行ったという口コミがありました。そこまで難しい問題ではないようです。
最終面接
最終面接では、これまでの面接で聞かれた内容の深掘り、入社した後に長く働いていけるかの最終確認、採用条件のすり合わせ等が行われるようです。口調は優しいけれどかなり突っ込んで質問される、最終面接ならではの緊張感があったという口コミもあったので、気を抜かず臨みましょう。
またトヨタ自動車では、募集職種のミッション・仕事内容への理解を深める為のイベントが開催されています。だいぶ賑やかな雰囲気で、これから入社する人や退職した人も登壇していて面白かったという口コミがありました。こういったイベントから現社員の方との繋がりを得て、トヨタ自動車のことをより深く知るのも、面接対策として有効です。
選考の口コミ
新規事業企画・事業開発
企業理念をしっかり学び、自動車業界の動向を知っておくこと。
研究開発/R&Dエンジニア
今までアカデミアで行った研究内容、簡単なフェルミ推定の問題などを聞かれた。
メカトロ設計
ワイヤレス給電に関する専門的な質問をされた。落ち着いて原理的な問題からアプローチすれば乗り越えられる。
プロセスエンジニア
今の会社の改善事例を話すとき、どのように考えてその行動を取ったか話すと良いと、面接官にアドバイスを貰った。トヨタには落ちてしまったが、そのアドバイスを意識して回答するようにしたら他社の面接は通過できた。
トヨタ自動車の面接の雰囲気ですが、特に圧迫気味だったとか嫌な雰囲気だったとかいう口コミはあまりなかったです。面接官も丁寧に接してくれるようなので、自然体でいきましょう。無事に内定した後は、合格連絡から約3か月後(最長で最終面接日より6か月以内)に入社となります。
8.トヨタ自動車への転職を成功させるには?
ここまで読んで、トヨタ自動車への転職意欲は高まりましたか?
トヨタ自動車に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。
※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、トヨタ自動車に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
- 一般には公開されていない、トヨタ自動車の求人情報について入手できる可能性がある。
- 書類選考・面接について、トヨタ自動車に特化した対策を行ってもらえる。
- 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
- 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
一般には公開されていない、トヨタ自動車の求人情報について入手できる可能性がある。
例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。
※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、トヨタ自動車の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、トヨタ自動車に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、トヨタ自動車のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。
書類選考・面接について、トヨタ自動車に特化した対策を行ってもらえる。
転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。
どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、トヨタ自動車の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます。
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします。
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう。
年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。
「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。
転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。
一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅう
そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。
リアル
9.トヨタ自動車への転職で、おすすめの転職エージェントは?
転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
トヨタ自動車に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
- トヨタ自動車の求人について、取り扱い実績がある。
- トヨタ自動車への転職をサポートできるノウハウを持っている。
- トヨタ自動車以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下3社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
|
登録すべきか |
特徴 |
リクルートエージェント |
◎ |
業界最大手。トヨタ自動車への転職サポート実績多数。 |
doda |
◎ |
業界2番手。トヨタ自動車への転職サポート実績多数。提案力に強み。 |
レバテックキャリア |
〇 |
エンジニア向け。専門的なスキルを活かしたい場合は異常に強い。 |
エンジニア志望であれば、『
レバテックキャリア』が実績十分のためまず登録して損はありません。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。
リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、トヨタ自動車への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
- トヨタ自動車への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
- トヨタ自動車側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
トヨタ自動車への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力
『
doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
レバテックキャリア|IT・WEBエンジニア経験者のキャリアUP支援に特化
『
レバテックキャリア』は年収UPやキャリアUPを狙う、ITエンジニア経験者の支援に特化した転職エージェントです。※エンジニア未経験者向けの求人は保有しておりません。
保有求人2万件以上(2023年8月時点)のうち約6割が年収600万円以上であり、WEB・アプリエンジニア,インフラエンジニア,PM,ITコンサル,SEなどIT特化ならではの専門性の高いハイクラス求人が豊富です。
また、サービス対象エリアは関東圏・関西圏・九州となっており、オンラインや電話でのカウンセリングに対応しています。平日夜や土曜日でも対応しているなど、不規則なIT業界のニーズに合わせた柔軟性もレバテックキャリアの強みです。
リアル
10.転職エージェントを上手に使いこなすには?
ここからは、実際に『
リクルートエージェント』『
doda』『
レバテックキャリア』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。
仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。
転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、
「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう。「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅう
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。
リアル
ここまで読んでいただいた、あなたに
トヨタ自動車への転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
トヨタ自動車への転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅう
リアル