お仕事ラボ

転職活動で、お仕事ラボに登録してみようか、と考えている方もいらっしゃるかと思います。「逆指名できるのが特徴みたいだけど、具体的にどんなことをしてくれるの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。

登録するために、「自分に役に立つのかな?」と情報を探してみても、公式サイトには表向きの情報しかありませんし、口コミ系のサイトでも情報量が膨大で見るのも大変です。結果、本当に登録して大丈夫なのかな?と思ってしまうでしょう。

このページでは、お仕事ラボを使った転職について、どうしたら有益な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう利用すべきか、現役エージェントの知見から、お仕事ラボでの転職について触れたいと思います。

このページを読んでいただければ、お仕事ラボを利用した転職についての情報は一通り揃っているかと思います。あなたがお仕事ラボを使って転職すべきかの判断材料になり、さらに転職したいと思った場合、お仕事ラボで理想の転職が実現できる可能性が高まるはずです。

ちゅうちゅう

転職活動でお仕事ラボは使えるのかな?と思っている方向けの記事です。読んで損はないはずですよ。

リアルリアル

(アイセイグループが運営している、薬剤師に特化した転職エージェントのようだな。)

次章以降で詳細について触れますが、お仕事ラボでの転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべきお仕事ラボの特徴

  • 希望の求人がない場合、応募先を逆指名できる。
  • 派遣の求人がある。
  • ハローワークの情報が転載されている。
  • 調剤薬局以外の求人数は少ない。
  • 地方在住の場合、対面面談できない。

お仕事ラボに登録するうえで、押さえておくべきポイント

  • 対面で面談ができるのは東京のみ。
  • 調剤薬局以外の転職先を希望する場合、求人が少ないと感じるかも。

2.お仕事ラボって、どんな転職エージェント?

お仕事ラボって、どんな転職エージェント?

お仕事ラボは、株式会社AXISが運営する薬剤師専門の転職エージェントです。AXISは全国300店舗を超える薬局を運営する株式会社アイセイ薬局の完全子会社です。親会社のアイセイ薬局自身が調剤薬局を運営する企業であるため、調剤薬局と深いつながりがあり、薬剤師の立場に立ってあらゆる選択肢を一緒に考えていく体制が整っています。

また、希望の求人がない場合は応募先を逆指名できるサービスや、安心して派遣で働けるサービスなどがあります。

項目 内容
取り扱い地域 日本全国
面談場所 東京
取り扱い業種 調剤薬局(調剤専門)、ドラッグストア(調剤併設)、ドラッグストア(OTC)、病院・クリニック、企業・その他
取り扱い職種 一般薬剤師、管理薬剤師/店長、その他
求人数 約1万件 ※2023年9月時点
特徴
  • 希望の求人がない場合、応募先を逆指名できる。
  • 派遣の求人がある。
  • ハローワークの情報が転載されている。
  • 調剤薬局以外の求人数は少ない。
  • 地方在住の場合、対面面談できない。
ちゅうちゅう

調剤薬局の求人を探している方にとって良さそうな転職エージェントですね。

リアルリアル

(いいぞいいぞ。)

3.お仕事ラボのメリットは?

希望の求人がない場合、応募先を逆指名できる。

お仕事ラボのメリット

一般的な転職サービスでは、沢山の求人の中から希望に合った求人を探して応募するというスタイルを取りますが、自分の希望通りの求人があるとは限りません。そんな時に便利な逆指名サービスが、お仕事ラボにあります。

例えば自宅の近くに気になる薬局があるけれど求人募集していない場合、コンサルタントがその薬局のキャリアプランや業務内容を実際に調べて、求職者を売り込んでくれます。

口コミにも、現在募集はないけれど以前から気になっていた職場を調査してもらい、二か月後に欠員が出るという情報をコンサルタントが掴んできた為、いち早く応募できたという体験談がありました。働いてみたい憧れの企業や気になる職場がある方にとっては、逆指名サービスは大きなメリットになりますね。

また、お仕事ラボは丁寧なヒアリングにこだわり、95.6%の高い定着率を実現しています。求職者と実際に会って細部までヒアリングを行うことで、業界の動向を見据えたマッチング精度の高い求人を紹介することができ、高水準の定着率を実現できるのです。

無事に転職した後も様々な悩みを抱えることがあるかもしれませんが、内定したら終わりではなく、お仕事ラボの専任コンサルタントに電話やメールで相談できます。こういったきめ細かいサービスも、定着率の高さに繋がっているのかもしれませんね。

派遣の求人がある。

お仕事ラボのメリット

正社員以外の働き方を検討していて、派遣で働きたいとお考えの方もいらっしゃると思います。パートはどの転職エージェントもそれなりに求人がありますが、派遣となると取り扱いが無かったり、極端に求人数が少なかったりすることもあります。その点、お仕事ラボは派遣の求人が多くあるので、他の転職エージェントで希望の派遣求人が見つからなかった方は試してみる価値があります。

また、都市部における高時給の派遣求人を多く取り扱っている点も見逃せません。例えばお仕事ラボが持っている東京の派遣求人のうち、8割以上が時給3,000円以上となっています。派遣薬剤師の時給はパートと比べると高いですが、都市部と地方で差があります。東京や大阪、京都などの都市部では人口が多い分薬剤師も多く、地方と比較すると時給が低くなる傾向にあります。

備えの面で派遣という雇用形態に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、お仕事ラボでは薬剤師賠償責任保険に無料で加入できます(会社が保険料負担)。安心して働ける環境が用意されているのは嬉しいですよね。

4.お仕事ラボにデメリットはある?

ハローワークの情報が転載されている。

お仕事ラボには約1万件(2023年9月時点)の求人がありますが、その中にはハローワークの求人も混ざっています。キーワードに「ハローワーク」を入れて検索すると、約200件ヒットしました(有効期限切れの求人もあるので注意が必要です)。

転職エージェント独自の求人だけが見たいと考える場合にはデメリットになりますが、ハローワークの求人もついでに探せるので便利だと考えるならば問題ないので、人それぞれですね。

調剤薬局以外の求人数は少ない。

お仕事ラボは、アイセイグループの株式会社AXISが運営しています。AXISは全国に300店舗以上の薬局を持つ株式会社アイセイ薬局の100%完全子会社であり、調剤薬局との太いパイプがあります。そのため調剤薬局の求人は多いのですが、それ以外の求人が少ないです。

公式サイトで求人検索してみると、調剤薬局の求人数は80%を超えますが、調剤併設のドラッグストアは約16%、OTCのドラッグストアや病院、企業の求人数は1%に満たない数字となっています。

初めから調剤薬局に絞って転職活動をしている方には何の問題もありませんが、病院・クリニック、企業その他への転職を希望している方は、希望に合う求人を見つけにくいかもしれません。そのような場合には、求人数が多いリクナビ薬剤師などがおすすめです。幅広い業種の求人があります。

さて、面談が進んで興味のある求人を紹介された場合、その薬局や施設の口コミを調べたいと思う方もいらっしゃるかもしれませんね。(個人の薬局は期待できませんが、大手のドラッグストアだと口コミも集まります。)

その際、企業・施設の内情を知るために以下のようなサービスがあります。現役社員、元社員の口コミであるため、信用できる情報なのかどうかの問題はありますが、もし共通する内容が多いなら、コンサルタントの方に事実確認してみるのが良いでしょう。

なるべく「新卒社員」は除外し「中途入社社員」の口コミに絞って参考にするのがコツです。また、最低2サイトは利用し、意見の偏りを防ぐことをおすすめします。

地方在住の場合、対面面談できない。

お仕事ラボの拠点は東京丸の内となっており、対面での面談は東京で行われます。地方在住の方は東京まで行くか、メールや電話での面談となります。希望条件のヒアリングは電話などでもいいけれど、面接のアドバイスは対面でコンサルタントに確認してもらいたいと思う方もいらっしゃると思います。

そのような方には、対面での面談を重視しているマイナビ薬剤師がおすすめです。全国に15拠点あるので、東京以外にお住まいの方も安心です。

ちゅうちゅう

転職口コミサイトを4件紹介しましたが、まずは自分の会社の口コミを見てみるのがおもしろいと思います。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

5.お仕事ラボに向いている人は?

これまでのメリットやデメリットを踏まえ、お仕事ラボの利用をおすすめしたいのは、以下の方です。

具体的に気になる勤務先がある方や、調剤薬局に転職、派遣勤務したい方

お仕事ラボの一番の特徴は、勤務先を逆指名して交渉できることです。その為、転職したいと決めている職場に現在求人がなくても応募のチャンスを作ってくれるので、気になる勤務先がある方におすすめです。また、調剤薬局の求人に強みがあるので、調剤薬局志望の方におすすめです。

6.お仕事ラボの登録~求人紹介の流れ

登録は基本的なプロフィールを入力するだけなので、すぐに終わります。

流れは以下のとおりです。

会員登録:氏名やメールアドレスなどの基本情報

 ↓

完了

簡単なプロフィールを登録するだけで、転職サービスの申し込みが完了します。登録料や入会費・年会費等の費用は一切かからないので、気軽に登録できます。一人で転職活動するより転職エージェントを使った方が、効率よく情報を集められます。まずは思い切って登録してみましょう。

具体的に画面で見てみましょう。

会員登録

お仕事ラボの登録画面

公式サイトの「転職サポートお申込み」リンクより登録します。

入力内容は以下のとおりです。

  • 名前
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 住所
  • 生年月日 ※年のみ
  • 希望雇用形態(正社員/派遣/パート)
  • その他希望条件等

お仕事ラボは薬剤師向けの転職エージェントです。特に資格を選択する箇所はありませんが、薬剤師の免許を持っている方が対象です。基本的なプロフィールを登録すれば、会員登録は終わりです。

登録完了

以上で登録は完了です。面談の際には登録シートを作成する必要があります。面談しながら登録することも可能ですが、事前に入力しておいた方が面談の時間を節約できます。事前入力ありの場合は面談所要時間が約60分、なしの場合は約90分となっているので、ぜひ事前にやっておきましょう。

面談後、条件に合う応募先が決まり次第、担当コンサルタントが面接日のスケジュール調整や条件交渉などのフォローを行います。派遣希望の場合は、お仕事ラボの運営会社であるAXISと派遣の雇用契約を結び、仕事開始となります。派遣先で困ったことがあっても、派遣コーディネーターに随時相談できるので安心です。

7.お仕事ラボを使う時のコツ・注意点

ここからは、実際にお仕事ラボに登録完了した後の話になります。
お仕事ラボの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。

求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。

  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。

  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。

  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。

転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

(お頼み申します!)

8.まとめ:東京近辺で、特に調剤薬局で正社員・派遣社員として働きたい薬剤師は登録

お仕事ラボについて、必要な情報は全て提示しました。

お仕事ラボの拠点は東京のみとなっていますが、東京近辺にお住いの方や対面での面談にこだわらない方には問題ありません。病院や企業の求人は少ないですが調剤薬局の求人に大きな強みがあるので、転職先・派遣勤務先として調剤薬局を考えている方には間違いなくおすすめです。転職先を逆指名できるサービスがあるので、具体的な転職先を決めている方にも向いています。

ファルマスタッフとよく比較されますが、登録するための入力内容は同じですし、どちらも無料です。両方利用して、転職市場価値を知るための情報収集として使ってみても良いのではないでしょうか。

理想の転職が実現できるよう、少しでも参考にしていただければ光栄です。

ちゅうちゅう

お仕事ラボ、転職に使えそうでしたか?引き続き活動がんばりましょう!

リアルリアル

(ごちそうさまでした!)