ブラック企業と聞いて、どんな会社をイメージします?
人それぞれ、いくつか思い浮かぶところがあるでしょう。
人それぞれ、いくつか思い浮かぶところがあるでしょう。
要するに、こんな会社でしょうか。
従業員の精神面が崩壊するぐらい働かせる会社
精神面の崩壊?それってどういうこと?
具体的には、従業員本人が会社に出社する気がなくなり、従業員本人の意思、あるいは会社命令により医者から鬱病と判断される、もしくは医者の判断も特に無く、会社との連絡を一切絶ってしまう、失踪のような状態と言えるのではないでしょうか。
それでは、精神面の崩壊に至る要素とはどんなものがあるのでしょう?
・労働時間が長過ぎる。
・給料が安過ぎる。
大きくはこの2つではないでしょうか。
ここで気づくのは、両方とも「~過ぎる」ということで、他の何かと比べて「長過ぎる」「安過ぎる」ということです。会社は利益を稼ぎ続けて存続していかなければならないので、いかに安い給料でいかに長い時間働いてくれる従業員を増やせるか、というのが経営者が抱く合理的な考え方です。
一方、従業員という立場を守るべく、労働時間については国が労働基準法でルールを作っているし、給料についても賃金の最低基準はルール化されています。
そのため、労働時間が長過ぎる、給料が安過ぎる、というのはこれらのルールと比べてどうなのか、というのが一つの目安になります。
労働時間については、出社日の残業時間(夜だけではなく朝も)、休日も休めない会社というのは世の中たくさんあり、大きくニュースでも取り上げられます。
また、給料については、労働時間ほど目立った話題にはならないですが、残業代未払いや給料自体未払い、という話題がたまにニュースに取り上げられます。
例えば、店舗の店長は管理職だから残業代払いません、みたいな会社があって、問題になった後で支払うことになったり。。。
労働時間について、従業員側でも意見が分かれることもあるのは事実です。
私も以前管理職時代に、「なぜ遅くまで働いてはダメなのか?働きたくて働いているのに、早く帰らなければいけないんですか?」と部下から問い詰められたことがあります(!)
ちょうど東証マザーズから東証一部に移ったタイミングで、会社全体で残業を減らさなければならなかった時期でした。
その時には「与えられた時間の中でいかに成果を出すか、それが会社としての生産性向上につながるんだ。」と答えたのを覚えています。
ただ、当の本人は会社全体がそういうムードだったこともあり、そう言われることも予想していたのか、納得していなさそうな雰囲気でした。
おそらく本人としては、会社が求めることとは別に、仕事を通じて成長したい、キャリアを積みたいという考えがあったんだと思います。
それも本人の将来にとって重要なことだと思います。その時には、会社としての考えだけでなく、個人としての考えも合わせて伝えるべきだったかな、と今でも多少反省するところではあります。
まあ従業員といえど、何でもそうですけど一括りにできず、いろんな考え持っていますよね。