中途採用で、日本IBMに転職したい、と考えている方は多いかと思います。外資系のパソコンメーカー、IT関連企業として、知らない人はいませんね。
このページでは、日本IBMへの転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、日本IBMへの転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(日本IBM。うおォンうおォン。)

日本IBMの転職難易度は高いと言えます。例えば募集が多いコンサルタントでは、コンサルタントに必要な資質を持っているか、募集ポジション相応のスキルや経験があるかなどを鋭く問われます。職種によっては英語でのコミュニケーションも求められるので、応募のハードルは高いです。
日本IBMへの転職は簡単ではないですが、2021年度の中途採用比率は53%、2022年度では49%となっており、かなり積極的な中途採用活動を行っています。デジタル領域のコンサルティング需要が高まっており、2021年には国内ITでは過去最大級である1,000人規模の中途採用計画を打ち出しました。情報システムやクラウド、AIなどの知識を持ち、顧客企業のDXを推進できるような高度人材はまだ足りてないとしており、今後も継続して中途採用を行っていくようです。

2.日本IBMへの転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、日本IBMへの転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべき日本IBMの特徴

  • 米IBMの孫会社であり、「IBM Watson」などのコグニティブ・ソリューションを扱う会社。コンサルティングにも注力。
  • 風通しがよく、個人を尊重する風土。
  • ワークライフバランスは、プロジェクトやプロジェクトマネージャーによる。
  • 幅広い職種で多数の求人があり、転職サイトではコンサルタントを多く募集している。
  • 募集職種ごとに設定された、経験・スキルにマッチするプロフェッショナルな人材を求めている。
  • BAND(職位)を上げると大幅に昇給。
  • 日常的に英語を使った仕事ができる。

日本IBMへ転職するために、押さえておくべきポイント

  • 残業時間はプロジェクトやチームにより異なるが、自由な勤務スタイルが認められているため、個人で労働時間を調整できる場合もある。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.日本IBMってどんな会社?

項目 内容
会社名 日本アイ・ビー・エム株式会社
代表者 代表取締役社長執行役員 山口 明夫
本社所在地 東京都港区虎ノ門二丁目6番1号 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
設立 1937年(昭和12年)6月17日
資本金 1,053億円
主な事業内容 情報システムに関わる製品、サービスの提供、コンサルタントなど。
従業員数 非公開

事業内容

日本IBMは米IBMの日本法人として設立された米IBMの孫会社で、情報システムに関わるサービス、コンサルティング、ソフトウェア・ハードウェアの提供などを行っています。ITインフラストラクチャーのモダナイゼーションを推進しており、メインフレーム、サーバー、ストレージを環境や状況に合わせてモダナイズし、ハイブリッドクラウドやAIとシームレスに統合します。また、Red Hatと提携し、クラウドやハイブリッドクラウドのソリューションを提供しています。

今後の事業展開

IBMは注力分野として、人工知能、ハイブリッドクラウド、量子コンピューティング、半導体を挙げています。例えば、ビジネス向けにAI・データプラットフォーム「watsonx」の各機能を提供開始しています。また、2023年に東大に導入された量子コンピュータ「IBM Quantum System One with Eagleプロセッサー」は、従来のスーパーコンピュータでは不可能だった大規模で複雑な計算が可能になるとしています。

デジタルワーカー

IBMが関心を寄せている分野の1つに、デジタルワーカーがあります。デジタルワーカーとは、従来、人が行っていたエクセル作業などを自動化するRPA(Robotic Process Automation)の機能に、AIによる分析やAIチャットボットによる人との自動コミュニケーションなどの機能を加えたものです。特にITスキルがなくても自然言語を使用してIBMの「watsonx Orchestrate」と対話することにより、個人の生産性を向上させることが可能としています。

4.日本IBMの現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

日本IBMの口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • BAND(職位)をあげると、基本給が大幅にアップする。
  • 成果主義が浸透している。
  • 会社業績や個人評価による変動幅が少なく、賞与が安定している。
  • 退職金は確定拠出年金が採用されている。
ワークライフバランス
  • ワークライフバランスを重視した多様な制度がある。
  • 仕事好きな人が多く、自ら望んで長時間労働している。
  • 案件やプロジェクトマネージャーに依る。
  • アサインされた仕事さえ達成できれば、勤務時間や休みは自由。
社風
  • 多様性と変化を受け入れる文化がある。
  • 部門によりカルチャーが異なる。
  • 自由闊達で、個人を尊重してくれる社風。
  • 意見が出しやすく、中途入社者に隔たりがない。
成長機会・キャリア開発
  • 大型案件があるため、それによる経験値が上がった。
  • 社内研修が充実している。
  • 英語力が上がった。
  • 外資コンサルと比べると、のんびりした印象。
入社後のギャップ
  • 日本法人でも英語力は必須。
  • 実力だけでは昇進できない。
  • 良い意味で外資のイメージと違った。
  • 中途に対しては教育制度がない。
退職検討理由
  • スキルアップが見込めなかった。
  • 評価が不透明。
  • 残業が多く体力的に厳しい。
  • 福利厚生が不十分。
ワークスタイル
  • 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)制度が浸透している。
  • プロジェクトによっては客先常駐となる。
  • 勤怠管理が緩く、いつでも仕事ができる。
  • サテライトオフィスや、外部ワーキングスペースが利用可。

給与・福利厚生

BANDと呼ばれる給与レンジがあり、このBANDを上げると大幅な昇給となるようです。同じBAND 内でも給与にそれなりの幅があるようですが、BAND8で年収1,000万円前後となるようです。日系の競合他社と比べると給与は高いですが、他のコンサルティング会社に比べると低い傾向があるという意見がありました。
福利厚生は、住宅補助や扶養手当等がなく、日系の同業他社と比べると充実していないという声が多くありましたが、その分給与に上乗せされているため不満はないという意見もありました。

ワークライフバランス

プロジェクトベースで仕事をしているので、ワークライフバランスはプロジェクトやプロジェクトマネージャーに依存するという意見が多くありました。忙しいプロジェクトの場合は土日関係なく働き、プロジェクトとプロジェクトの合間に休みをまとめて取り、次の仕事に集中するというようなメリハリのある働き方をしているようです。その他、他のコンサルティング会社のような厳しい労働環境ではなく、ワークライフバランスを重視した多様な制度が整っているという意見もありました。

社風

自由で外資らしい雰囲気があり、部門間のコミュニケーションも盛んなようです。エンジニアでもある程度の人付き合いができないと、評価に響くこともあるかもしれないという声がありました。上下関係もフラットで風通しが良く、個人を尊重する風土や制度があり、働きやすいと感じている方が多いようです。また、女性を大切にする文化があり、女性にとって良い環境であるという意見がありました。

成長機会・キャリア開発

成長するには自ら動くことが大前提で、その時々のプロジェクトで能動的に学び、ステップアップしていく必要があるという意見がありました。また、最新情報や研修は英語によるものが多いので、自然と英語力も上がるようです。その他、会社がどんどん生まれ変わっていくので、自分のキャリアパスも時代の一歩先を見据えていくことで成長できるという声がありました。

入社後のギャップ

外資色が強いと思って入社したが、かなり日本的な側面が多かったという意見がいくつかありました。外資特有のドライな人間関係やコミュニケーションが希薄な文化を想像していたが、全くそんなことはなかったという声も見られました。日系企業的な部分も多いようですが、社内システム、電話、メール、書類、会議も英語で、英語を使って仕事をしたい方にはこれ以上ない環境のようです。

退職検討理由

退職検討理由は様々であり、ヘッドハンティングの方も多いようです。IBMの分社化が行われた際、自分がどちらの会社に所属するのか選択権がなかったため転職せざるを得なかったという声もありました。また、独特なルール、カルチャーがあり、それらに馴染めないと転職を考えるようです。大きく成長できたが、残業が多く自分の時間がなくなってしまうからなどの理由もありました。

ワークスタイル

在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)制度やサテライトオフィス、フレックスタイム制度、時短勤務制度などがあり、柔軟な働き方が認められているようです。自分の仕事をしっかりとやって成果を出せば、いつどこで働こうと構わないようです。ただ、客先常駐スタイルの場合は客先のルールに縛られることがあり、思ったより自由に働けないという声もありました。
ちゅうちゅう

個人を尊重する風土があり、柔軟な働き方が認められているようですね。ワークライフバランスは、クライアントやプロジェクトによってだいぶ異なるようです。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

5.日本IBMは、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

中途採用で募集中の職種は、コンサルタント、ITスペシャリスト、営業、経理など多岐にわたっています。現時点では幅広い職種で多数の求人があるようです。
募集はポジションごとになっており、特にコンサルタントの求人が多いです。日本アイ・ビー・エム・スタッフ・オペレーションズや日本アイ・ビー・エムデジタルサービスなど子会社の求人も多くあるようです。

求める人材

  • プロフェッショナルな人材を求めている。
  • 募集職種ごとに設定されている、経験・スキルがマッチしているかどうかが重要。
  • 新しい技術や知識習得に貪欲で、早い変化に対応できる人材を求めている。
日本IBM採用ページには、IBMが大事にしていることとして以下が記されています。

IBMは3つの柱を掲げています。いずれも、IBMの企業文化と、企業運営にとって、不可欠なものです。

Individuality
IBMでは、独自性が認められているだけでなく、称賛されています。

Curiosity
全てのIBMerは、新たな発見や気づきに対する情熱を抱いています。

Possibility
困難に直面すると、私たちはそれを可能性と捉えます。

また、日本IBMの採用情報ページには、社員インタビューや職種紹介、キャリアブログなどがなどが載っています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。プロジェクトや、キャリア採用者に対する支援体制などについても紹介があるので、転職へのヒントを与えてくれると思います。ぜひ一度見てみることをおすすめします。

給料(年収)

平均年間給与:ー(非上場)
平均年齢:ー(非上場)
平均勤続年数:ー(非上場)
日本IBMの平均年収は、非上場につき公開されていません。

労働時間

平均残業時間:34~39時間/月
クライアントやプロジェクトによって大きく左右されるようです。残業がほぼないプロジェクトや、休みが思うように取れないプロジェクトなど様々なようです。無限に働こうと思えばできてしまう環境なので、仕事好きの方はかなり労働時間が長いようです。ただ全体としては、以前より残業が少なく、そこまで負荷が高いプロジェクトはあまりないという声がありました。会社としても働き方改革を進めているようなので、今後、残業時間は減少していくと思われます。
ちゅうちゅう

早い変化に対応できる、プロフェッショナルな人材を求めているようですね。現時点では、幅広い職種で多数の募集があるようです。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

6.日本IBMの求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところ、ITコンサルタント、ビジネスコンサルタント、アーキテクトなどの求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
  • ITコンサルタント、ビジネスコンサルタントなどの求人が多い。
  • ビジネスレベルの優れた英語コミュニケーションスキルは歓迎される。
  • 未経験可の求人はなく、募集ポジション相応の経験が必要。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅうちゅう

現時点でコンサルタントなどの求人が多くありますが、隠れ求人の存在は気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

7.日本IBMの選考対策

日本IBMの選考ステップや経験者の口コミについて、転職口コミサイトのワンキャリアプラスOpenWorkを参考に紹介します。
日本IBMの面接では、論理的思考を持ち端的に話せるか、募集ポジションに相応しい技術力があるか、リーダーシップを持っているかなどを見ているようです。特にコンサルタントではケース面接が行われ、論理的に解決策を導き出せるか、コミュニケーションスキルは十分か、時間的・精神的プレッシャーに耐えうるかを評価しているようです。
ケース面接はいくつかパターンがあるので、事前に準備しておきましょう。ケース面接を受けたことがない方や、面接対策のやり方が分からない方は、転職エージェントに相談することをおすすめします。コンサルファーム出身のキャリアアドバイザーを希望することなども出来ますので、気軽に相談してみましょう。
その他、履歴書に英語が得意と書いたことにより突然英語の面接が行われたという口コミがありました。英語力をアピールしたい方は、そういった可能性があることに留意しておきましょう。

選考ステップ

日本IBMの選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
  1. 応募・書類選考

  2. Web適性検査

  3. 面接複数回

応募・書類選考

日本IBMに応募するには、大まかに3つの方法があります。
  1. 公式サイトから直接自分で応募する。
  2. 転職サイトや転職エージェント経由で応募する。
  3. 既に日本IBMで働いている友人・知人・家族に紹介してもらう。
口コミサイトを確認すると、企業からのオファーを受けて選考を受けた方もいるようです。日本IBMのように優秀な人材を探している企業は、ヘッドハンティングを行っていることが多いです。このような機会を逃さない為にも、ビズリーチdoda Xのようなスカウト型サービスを持つハイクラス向け転職サービスがおすすめです。
また、IBMの社員はLinkedInを利用している方が多いようです。応募前にLinkedInの「キャリア・アドバイス」機能を使い、業界知見を得るのも良いかもしれません。その他、リファラル採用のために「IBM Referral Platform」を用意しています。日本IBMの社員に知り合いがいる方は、ぜひ紹介してもらいましょう。

Web適性検査

職種によってはWebで適性検査を受検します。システムエンジニアの方で、プログラミングの適性を測る5種類の認知能力評価と、性格評価のテストを受けたという口コミがありました。また、コンサルタントの方の口コミが多くありましたが、適性検査を受けたという情報はなかったので、コンサルタントに応募する場合は適性検査がないのかもしれません。心配な方は応募の際に、転職エージェントに問い合わせてみることをおすすめします。

面接複数回

面接回数は職種により異なりますが、大体2回のようです。職種によってはコンサルタントとしての資質があるかどうかを評価するケース面接が行われているようです。実際の業務に即したケースを面接官が考えて、それに対する解決策を問われたという口コミがありました。
その他、面接で聞かれた質問として以下のようなものが口コミサイトにありました。
  • 転職理由、IBMを志望した理由。
  • コンサルタントとして普段意識していることは何か。
  • 前職で苦労したこと、やりがいを感じた瞬間、成果を出すために工夫したこと。
  • 最近気になるビジネスニュースは何か。
  • 外資系企業に対してどのようなイメージを持っているか。
  • 働く上で大切にしていること。
  • スペシャリストとジェネラリストのどちらに興味があるか。
  • 入社後のキャリアビジョン、参画したいプロジェクト。
  • 休日は何をしてリフレッシュしているか。
  • 自分自身をどのようにブラッシュアップしていくつもりか。
また公式サイトには、スキルを評価するためにSTAR面接(行動面接)を行うとあります。何を成し遂げたのか、成功はどう評価されたのか、その実現に自分はどのような役割を果たしたか、過去にとった具体的な行動について振り返っておきましょう。

選考の口コミ

業務プロセスコンサルタント

端的かつ論理的に話す練習や、質問したい内容をリスト化しておくことなどを事前にやっておくとよい。

戦略コンサルタント

ケース面接は他の外資系コンサルほど難しくないけど、練習は必要。

パッケージ導入コンサルタント

逆質問の時間が比較的多いため、できるだけ多くの質問を準備しておくこと。特に面接官個人の見解を問う質問は面接自体が盛り上がるのでおすすめです。

ネットワークコンサルタント

ロジカルシンキング能力を鍛えた方がいい。また、実際に自分の業務内容に関連したケース面接が行われるので、日々の業務の理解度を深めた方がいい。

日本IBMの面接の雰囲気は、全体的に話しやすく和やかなものであるようですが、最終面接は少しピリピリしていたという声もありました。その他、応募者に対して誠実さが伝わり好印象だった、話しやすい雰囲気を作ってくれたので、対話形式で実際の仕事内容や雰囲気を知ることができたなど、良いイメージの口コミが多かったです。面接回数が2回程度と比較的少ないので、緊張感を切らさず臨めそうですね。

8.日本IBMへの転職を成功させるには?

ここまで読んで、日本IBMへの転職意欲は高まりましたか?

日本IBMに転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、日本IBMに転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、日本IBMの求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、日本IBMに特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、日本IBMの求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、日本IBMの非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、日本IBMに対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、日本IBMのサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、日本IBMに特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、日本IBMの書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

9.日本IBMへの転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
日本IBMに転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • 日本IBMの求人について、取り扱い実績がある。
  • 日本IBMへの転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • 日本IBM以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。日本IBMへの転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。日本IBMへの転職サポート実績多数。提案力に強み。
ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、日本IBMへの転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • 日本IBMへの転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • 日本IBM側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
日本IBMへの転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

10.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

(お頼み申します!)

ここまで読んでいただいた、あなたに
日本IBMへの転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
日本IBMへの転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅうちゅう

日本IBMの攻略がんばりましょう!

リアルリアル

(ごちそうさまでした!)