中途採用で、三井不動産に転職したい、と考えている方は多いかと思います。日本を代表する不動産企業として、知らない人はいませんね。
このページでは、三井不動産への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、三井不動産への転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(三井不動産。うおォンうおォン。)

三井不動産の転職難易度はかなり高いと言えます。特に総合職の難易度は高く、大卒以上で就業経験4年以上が応募資格となっており、実務の中核を担うような人材を求めています。知名度があり人気も高いことに加え、不動産業務に関する経験は不問で多様な業界で活躍している人を求めていることから、競争倍率はかなり高くなるでしょう。
技術職の場合、職種に該当する専門性があればチャンスはあります。三井不動産は長期経営方針「VISION 2025」に向けて広範な事業領域でDXに取り組んでおり、SIerやITコンサルなどで、エンジニア、PM、PLの経験がある人を求めています。2022年度の中途採用比率は50%(総合職の採用実績は31名、総合職以外で28名)となっており、中途採用にも積極的です。

2.三井不動産への転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、三井不動産への転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべき三井不動産の特徴

  • 東京ミッドタウン、ららぽーと、ホテルなどを手掛ける、国内最大手の不動産会社。
  • 社員同士の距離が近く、ファミリー感がある社風。
  • 三井グループの手厚い福利厚生があり、家賃手当、家族手当、配偶者手当などがある。
  • 中途採用で募集中の職種は、DX推進エンジニアなど。
  • 高いコミュニケーション能力を持つ、異業界の出身者を歓迎。
  • 部署によってワークライフバランスの調整しやすさは異なるが、残業時間は減少傾向にある。
  • 総合職の給与はかなり高水準であり、30歳前後で大台に乗る。

三井不動産へ転職するために、押さえておくべきポイント

  • 中途採用面接では、徹底した自己分析が必要。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.三井不動産ってどんな会社?

項目 内容
会社名 三井不動産株式会社
代表者 代表取締役社長 菰田正信
本社所在地 東京都中央区日本橋室町2丁目1番1号
設立 1941年7月15日
資本金 341,000百万円(2023年7月28日現在)
主な事業内容 ビル賃貸業、分譲マンション、ホテル業など。
従業員数 1,973名(2023年3月31日現在)

事業内容

三井グループ御三家の一つである三井不動産は、売上高首位を誇る国内最大手の不動産会社です。日本橋三井タワー、COREDO日本橋、東京ミッドタウン、ららぽーと、アウトレットパークなど多くのオフィスビルや商業施設を手掛けています。また近年では「不動産」の枠を超え、スポーツ・エンターテインメント、ライフサイエンス、宇宙ビジネスなど幅広い分野へ進出しています。

今後の事業展開

三井不動産グループが策定した「2025 VISION」の中で、以下のような取り組みを行うとしています。
  • 「街づくり」を通して様々な社会課題の解決に取り組み、Society5.0の場となるスマートシティの実現を目指す。
  • 不動産業ならではのICT活用を実現し、新しいマーケット、新たな価値を創造する。
  • 街・オフィス・住宅といった空間でのデータの蓄積、活用に取り組む。
  • 国内事業で培った強み・ビジネスモデルをグローバルに展開し、飛躍的な成長を遂げる。

海外展開

三井不動産は2025年までの3年間で、過去最大級となる7,000億円の海外投資をするとしています。米ボストンやサンフランシスコなど10都市に19棟の賃貸マンションを順次完成させ、今後も開発を拡大していく考えです。2022年には米ニューヨークに、総事業費約40億ドル(三井不動産が9割を出資)の大規模オフィスビル「50ハドソンヤード」を完成させました。アジアでは「ららぽーと」などの商業施設や住宅を建設していくとしており、連結営業利益に占める海外比率を25年には3割に高める方針です。

4.三井不動産の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

三井不動産の口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • 総合職は申し分ない給与が貰える。
  • 給与が高いうえに、各種手当が充実している。
  • 基本的に年功序列。
  • 三井グループの手厚い福利厚生がある。
ワークライフバランス
  • 残業規制があり、バランスを取りやすい。
  • プライベートでも濃密な付き合いが多い。
  • 突然の有休も取りやすい。
  • 仕事最優先の人も多い。
社風
  • 体育会系で飲み会が多い。
  • 育ちが良く、学歴の良い人の集まり。
  • 会社愛の強い人が多い。
  • 社員同士の仲間意識が強い。
成長機会・キャリア開発
  • 人事異動が定期的にあり、様々なキャリアを積める。
  • 海外研修など、色々な研修が頻繁に実施される。
  • 専門性は身に付きにくい。
  • 大企業の中での社内調整能力、部署間の折衝能力が身につく。
入社後のギャップ
  • 担当レベルだと裁量権はほぼない。
  • とにかく飲み会が多い。
  • 社内の慣習に振り回されることも多い。
  • 想像以上に村社会で、ドライに過ごしたい人にはきつい。
退職検討理由
  • 業務職は、総合職に比べて待遇が悪い。
  • 飲み会やゴルフで休日を潰す営業スタイルが嫌だった。
  • デベロッパーの仕事は外注任せで、社内調整ばかりやっている為。
  • 体育会系の社風が合わなかった。
ワークスタイル
  • 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)と出社のハイブリッド型が多い。
  • シェアオフィスでの仕事が可能。
  • スーパーフレックス制度がある。
  • 時短勤務可能。

給与・福利厚生

給与は満足している方がとても多く、日系企業ではトップクラスではないかという声がありました。昇進に必要な勤続年数が定められており年功序列ではあるが、そもそも給与や手当の水準が高いので、その点に不満を持つ人は少ないという意見も見られました。賞与もしっかり貰えるようです。
福利厚生は各種手当があり、非常に充実しているようです。リゾートホテル社員割など多種多様な福利厚生があり、他に類を見ないほど良いという声もありました。

ワークライフバランス

有休は取りやすく、残業時間も昔に比べると減ってきている為、ワークライフバランスは比較的取りやすいという意見が多かったです。部署によっては業務量が多いようですが、徐々に変わってきているという声もありました。その他、夜の飲み会を除けばワークライフバランスは良いという意見がありました。社員同士の仲がかなり良く、仕事の後に食事や飲みに行くことが多いようです。

社風

会社愛が強い人が多い、社員同士仲が良くファミリー感があるという意見が多かったです。三井不動産は、同じ財閥系の総合商社や銀行などと比べると社員数が非常に少なく、総合職は極めて離職率が低いです。その上、ローテーションによって数年単位で部署を動くため、殆どの社員が知り合いで家族的な雰囲気があるとのことです。飲み会でコミュニケーションを深めることも推奨される雰囲気で、社内の人間関係をとても大切にしているという意見がありました。濃密な付き合いが当たり前のようなので、仕事とプライベートをきっちり分けたい方は注意が必要かもしれません。

成長機会・キャリア開発

総合職は数年単位でローテーションがあるため、幅広い経験が出来る反面、専門性は身に付きにくいという声が多くありました。営業の方では、新規開拓のような仕事は少なく、商社や金融など他の業界と比較しても大変な仕事ではないので、ぬるま湯に漬かっている感じがあるという声もありました。入社後にスキルをブラッシュアップし続ける環境としては、やや物足りないようです。

入社後のギャップ

入社前には知らされていなかった福利厚生などがあり、想像より遥かに待遇が良いという声がありました。また、自分が思っていた以上に会社の名前で仕事をしているという意見もありました。若いうちから会社の看板に助けられて大きな仕事ができる反面、それが取引先からの忖度の上に成り立っていると感じることが多々あるようです。その他、「デベロッパーの仕事」と聞いて思い浮かぶような仕事はほとんど外注であるため、自分で生み出す感覚はあまりないという意見がありました。

退職検討理由

正社員の口コミが少なく契約社員の方の口コミが大半でしたが、正社員と同様の仕事なのに待遇が悪く、正社員登用試験に受かるのはかなり厳しいため契約満了で退職したという意見が多数ありました。正社員の方では、接待以外の社内飲み会がとにかく多い、調整作業ばかりでスキルが身に付かないなどの意見がありました。ただ2022年度の離職率は0.66%となっており、全体としては退職を考える人は少ないようです。

ワークスタイル

部署による差はありますが、在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)と出社のハイブリッド型の働き方をしている人が多いようです。スーパーフレックス制度もあるので、自分の都合に合わせて働くことができるようです。また、三井不動産が展開する法人向け多拠点型シェアオフィス「WORKSTYLING」を無料で使えるので、こちらを利用する人も多いという声がありました。
ちゅうちゅう

総合職の給与はかなりの高水準であり、福利厚生も充実しているようですね。社員同士の距離が近く、会社愛の強い人が多いようです。2022年度の離職率は0.66%であり、長く勤める方が多いのも、この会社の特徴です。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

5.三井不動産は、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

現在、総合職における中途採用の募集は行っていないようです。参考までに、応募資格は大卒以上で就業経験が4年以上あることとなっています。技術職については外部サイト(リクナビNEXT)にて、DX推進エンジニアの募集がありました。応募資格は大卒以上で、SIer・ITコンサル・情報システム部門等でのエンジニア・PM・PL経験があることが求められます。業界未経験も歓迎となっています。

求める人材

三井不動産採用ページには、以下のようなメッセージが記されています。

街づくりの本質は、異なる人の想いを重ね合わせていくこと。 目指す未来は同じでも、主張や利害が一致するとは限らない。 意見の衝突や対立を幾度となく乗り越えながらも 関わるすべての人の心をひとつにしていく。

~中略~

求められるのは、多様な考えを広く受け止める豊かな心。 理想の未来を描き続ける、高い志。 だから、私たちは等身大のあなたらしさを尊重します。 あなたは、どんなことに喜び、どんなことを悲しむのか。 誰のために、何のために働くのか。 そうした、あなたらしい心から、つぎの街は生まれます。 あなたの心の彩りが、大きなつながりを生み、 やがて、人々を幸せにする街の彩りに変わっていく。 そんな心揺さぶられる仕事に、本気で挑む仲間を求めています。

  • 多様な関係者と協働できるコミュニケーション能力を備えた人材を求めている。
  • 不動産業務に関する経験は不問で、幅広く多様な業界の出身者を歓迎している。
  • チームで仕事に取り組むことを十分理解し、リーダーとしてチームを引っ張っていけるような人材を求めている。
三井不動産の採用情報ページには、「働く人の心」として社員インタビューや仕事内容などが詳しく紹介されています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。また、プロジェクト紹介や人事育成施策、職場環境についての情報もありますので、三井不動産で働く具体的なイメージが掴めるかもしれません。

給料(年収)

平均年間給与:1,269万円(2023年3月31日現在)
平均年齢:40.2歳(2023年3月31日現在)
平均勤続年数:10.6年(2023年3月31日現在)

労働時間

平均残業時間:25~37時間/月
20時(早帰りデーは19時)にPCが自動シャットダウンするなど、会社として残業時間を少なくしようとしてはいるようですが、申請次第でいくらでも仕事できてしまうようなので管理は緩いようです。部署によっては忙しく、時期によってはそれなりの残業があるという意見もありました。また、残業時間は少ないけれど業務後の社内飲み会が多く、平日に自分の時間を取りにくいという意見がありました。
ちゅうちゅう

高いコミュニケーション能力を持つ、多様な業界の出身者を求めているようですね。現時点では、DX推進エンジニアなど限られた職種での募集となっています。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

6.三井不動産の求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところ、DX推進(セキュリティPM、インフラPM、ITサービス企画、デジタルマーケティング)などの求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
  • ほとんどの求人がDX推進関係である。
  • 契約社員なら、新規事業創出の求人がある。
  • 応募資格は大卒以上で、SIer、コンサルティングファーム、事業会社などでDX関連の業務経験があることが求められる。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅうちゅう

現在、DX関連の募集がメインとなっているようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

7.三井不動産の選考対策

三井不動産の選考ステップや経験者の口コミについて、転職口コミサイトのワンキャリアプラスOpenWorkを参考に紹介します。
三井不動産の面接は、職務経験や人柄をとにかく深掘りされるようです。小学校時代まで遡って、どのような人生を送ってきたのか詳細に聞かれるようなので、やりすぎるくらいの自己分析が必要かもしれません。志望理由についても深掘りされ、相手を納得させられないと「現職でも志望理由を叶えられるのでは」と言われた、という口コミもありました。質問はオーソドックスなものが多いようなので、深い答えを用意しておきましょう。
また、他人と意見が対立した経験や仕事の中で怒った経験、困った仕事についてなども聞かれるようです。デベロッパーは社内外関わらず多くの人と協働する必要があるので、困難にどのような姿勢で取り組んだのか、相手の意見を変えられたのかなどを重視しているようです。

選考ステップ

三井不動産の選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
  1. 応募・書類選考

  2. 適性検査

  3. 面接(3回程度)

応募・書類選考

応募資格は大卒以上、目安として就業経験4年以上となっています。不動産業務に関する経験は不問で、三井不動産の役員・社員本人の子女、兄弟姉妹、配偶者の方は応募できません。
現時点で総合職の募集はありませんが、技術職の募集は各転職エージェントで行われています。いくつかの転職エージェントに求人があったので、複数の転職エージェントに登録することをおすすめします。応募書類の添削なども行ってくれるので、積極的に利用しましょう。

適性検査

中途採用で行われる適性検査はSPI(言語、非言語、性格検査)のようです。就活時に受けたものと同様だったという口コミもありました。適性検査の結果がどこまで選考に影響を与えるかは、企業それぞれで異なります。三井不動産の場合、採用情報ページにて以下のように明示しています。
  • 今後の能力開発のベースとなる「基礎的能力・業務への適性」を確認する。
  • 筆記試験のみで合否を判断することはない。
  • 不動産の専門知識に関する出題はない。
適性検査対策についてはあまり時間を掛けず、一通り書籍等で確認しておくと良いと思います。

面接(3回程度)

面接は3回程度行われるようです。志望動機や職務経験、入社してからやりたい事などオーソドックスな質問が多いという口コミが複数ありました。具体的には、以下のような質問がされるようです。
  • 三井不動産の建物(商業施設・オフィスビル)で好きなものはあるか。
  • 小学生、中学生の頃の成功体験。
  • 最も困った仕事は何か。
  • 既存商業施設の改善点は何か。
  • リーダーとしてプロジェクトを回した経験はあるか。
  • 現在の会社の問題点と改善案。
  • 相手の意見を変えた経験はあるか。
  • 人に怒った経験や、仕事の中で怒ったことはあるか。
  • 好きな街は。
  • チームワークを発揮した経験。
3回の面接中で聞かれることはほぼ同じようですが、最終面接ではどういう人間なのかという部分を特に深掘りされたという口コミがありました。前職でやっていたことをとにかく深掘りされ、ここまで聞かれる面接もなかなかないという感想もあったので、念入りな準備が必要のようです。
また、小中学校時代のことや学生時代の就活軸なども洗いざらい聞かれ丸裸になるので、あらゆる自己分析をおすすめするという声もありました。自己分析は、年表のように時系列で書き出す「自分史」の作成を中心として行うと良いかもしれません。
街や三井不動産の建物についての質問など、不動産会社特有の質問もされるようです。代表的な建物については調べ、可能なら足を運んでみましょう。実際に行ったことのある三井不動産の建物の中で、好きな建物を理由付きで教えてほしいという質問も過去にあったようです。

選考の口コミ

不動産企画・開発

面接の中で、代表的な建物についての話になることもあるので、ある程度企業研究しておいた方が良い。

不動産企画・開発

なぜデベロッパー、なぜ三井不動産という点を重視された。

不動産企画・開発

今までどういう人生を歩んできたのかというレベルで、人間性について非常に細かく深掘りされた。

新規事業・事業開発

かなり過去のことまで質問されたことと、ケース面接が印象的だった。

三井不動産の面接は、非常に和やかでしっかりと話を聞いてくれる雰囲気のようです。フランクな雰囲気ではあるが、しっかりと人物を見ていたという声もありました。面接官による差は当然あるので、淡々として事務的だったという意見もありましたが、ちゃんと向き合ってくれるという意見の方が多かったです。さすがに最終面接は緊張感があるという声が多数ありましたが、威圧的な所はないようです。

8.三井不動産への転職を成功させるには?

ここまで読んで、三井不動産への転職意欲は高まりましたか?

三井不動産に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、三井不動産に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、三井不動産の求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、三井不動産に特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、三井不動産の求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、三井不動産の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、三井不動産に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、三井不動産のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、三井不動産に特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、三井不動産の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

9.三井不動産への転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
三井不動産に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • 三井不動産の求人について、取り扱い実績がある。
  • 三井不動産への転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • 三井不動産以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。三井不動産への転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。三井不動産への転職サポート実績多数。提案力に強み。
ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、三井不動産への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • 三井不動産への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • 三井不動産側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
三井不動産への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

10.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

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転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
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リアルリアル

(ごちそうさまでした!)