中途採用で、三菱地所に転職したい、と考えている方は多いかと思います。日本を代表する不動産企業として、知らない人はいませんね。
このページでは、三菱地所への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、三菱地所への転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(三菱地所。うおォンうおォン。)

三菱地所の転職難易度は非常に高いと言えます。特に総合職は求められるレベルが高い上に、エントリー期間や面接日程が決まっているので挑戦しにくいです。大卒以上で就業経験3年以上が応募資格となっており、さらに大学(大学院含む)卒業年の制限があります。
基本的には新卒採用中心で欠員を補充する形で中途採用が行われます。異業種の知見を不動産業界に活かすことを望んでいるので、異業種からの応募はマイナスではなく、むしろアピール材料となるでしょう。
専任職(デジタル・IT)は、募集職種相応の業務経験があれば総合職より転職しやすいと思われます。2021年に「デジタルビジョン」を発表しており、新たな事業創出などを視野に入れた取組みを推進しているため、現在外部より積極的に専門人材の採用を進めています。また電気設備関連職は、建築設備士や電気主任技術者の資格があれば挑戦しやすいかもしれません。

2.三菱地所への転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、三菱地所への転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべき三菱地所の特徴

  • 三菱グループの大手不動産会社であり、丸の内一帯の開発を手掛ける。
  • 高学歴・語学堪能など優秀な人材が多く、チームを重んじる社風。
  • 住宅手当などの福利厚生が充実。
  • 中途採用で募集中の職種は、専任職(デジタル・IT)、電気技術者など。
  • 異業種での知見を活かし、変化と挑戦を楽しむことができるような人材を求めている。
  • フレックス制度、テレワークなどがあり、ワークライフバランスは調整しやすい。
  • 年功序列型の給与体系で、同業他社と比較しても高い給与水準。

三菱地所へ転職するために、押さえておくべきポイント

  • 働き方改革が進んでおり就業時間の管理も徹底されているようだが、部署によっては長時間労働があるようなので注意が必要。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.三菱地所ってどんな会社?

項目 内容
会社名 三菱地所株式会社
代表者 代表執行役 執行役社長 中島 篤
本店所在地 東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビル
設立 1937年5月7日
資本金 142,414,266,891円
主な事業内容 オフィスビル・商業施設等の開発、管理、収益用不動産の開発・資産運用、不動産の売買、仲介、コンサルティングなど。
従業員数 単体:1,013名 連結:10,655名

事業内容

三菱地所は国内大手のデベロッパーであり、オフィス事業、商業施設事業、物流施設事業、ホテル事業、住宅事業など様々な事業を展開しています。主力事業はオフィス事業で、丸の内エリア中心に最先端の機能性を備えたオフィスビルを開発し、運営管理を行っています。住宅事業は開発だけでなく、販売、売買・ 賃貸仲介、管理など住宅に関わるあらゆるニーズに対応するバリューチェーンを構築しています。

今後の事業展開

三菱地所グループは2020年4月開始の「長期経営計画2030」を策定しており、主な事業戦略として以下を挙げています。
  • 常盤橋及び有楽町を重点更新エリアとし、2030年までに総額6,000~7,000億円程度を投じ、再開発やリノベーションを推進。
  • 今後10年間で、丸の内エリアの再開発、アウトレットモールや物流施設等を含む国内アセット事業全体で、純収益ベースで約600億円規模の新規開発や増床プロジェクトを推進。
  • 住宅事業については、2020年代前半は賃貸マンションの開発・売却、及び分譲マンションの再開発案件獲得に注力。
  • アジアを中心とした開発事業を強化し、海外事業におけるアジア事業の比率を2030年まで45%程度に高める。

海外展開

1970年代から海外事業に取り組み、主に米国・英国で賃貸事業・開発事業を手がけてきました。近年では欧州、アジア・オセアニアへと拡大し、多様な不動産事業をグローバルに展開しています。今後、米国については、ロックフェラーグループインターナショナル社のノウハウを活用した回転型事業を強化するとしています。欧州については、決定済みの大規模開発案件を中心として開発事業を更に推進、アジアについては回転型資産のポートフォリオの構築を強化する考えです。

4.三菱地所の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

三菱地所の口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • 総合職の年収は極めて高い。
  • 専任職は、総合職に比べると低め。
  • 業績悪化時でも給与はあまり下がらない。
  • 住宅手当などがあり、福利厚生が充実している。
ワークライフバランス
  • バランスを取りやすい。
  • 自分のペースで仕事をしやすい。
  • 休暇を取りやすい。
  • 社内規定が遵守される風土があるため、非常に調整しやすい。
社風
  • 中途入社でも馴染みやすい環境。
  • チームプレーを重んじる文化。
  • 年功序列色が強め。
  • 歴史と伝統があり、落ち着いた雰囲気。
成長機会・キャリア開発
  • 色々な体験をさせてもらえる。
  • スキルアップを、バックアップしてくれる体制がある。
  • 日本を代表する案件に携わることができた。
  • 海外で就業するチャンスがある。
入社後のギャップ
  • 配属される部門、チームによって環境の差が大きい。
  • 思ったより社風が古い。
  • 自分が関われる分野はかなり狭い。
  • 入社後のギャップはない。
退職検討理由
  • 出来る人に仕事が集中する。
  • 専門性を高めたくなったから。
  • 小さな組織でトップを目指したくなった。
  • 契約社員だと給与の昇給が見込めない。
ワークスタイル
  • 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)制度がある。
  • フレックス勤務制度がある。
  • コワーキングスペースの使用ができる。
  • ワーケーション可能。

給与・福利厚生

ネットなどの評判通り、総合職の年収はかなり高いようです。平均年間給与が1,200万円を超えているので相当ハイレベルです。30代半ばから給与の上がり幅が大きくなるという声もありました。専任職は総合職と同等かそれ以上の業務がある割には、総合職より給与が劣るとの情報がありました。
福利厚生は、住宅手当、財形貯蓄、持株会など一通り揃っていて満足している方が多いようです。

ワークライフバランス

ワークライフバランスは取りやすいという声が多くありました。自分自身で業務をコントロールできるので、プライベートも充実させることができるようです。繁忙期は残業が多くなることもあるようですが、近年、環境改善努力が進んでおり、オンとオフの切り替えはしやすい環境だという声も見られました。

社風

チームプレーを重んじる社風ではあるけれど、組織のためになるなら個人プレーも許容されるという意見がありました。実力主義というよりは年功序列色が強いようですが、日系大企業は中途半端な実力主義だと運用しにくので、逆に年功序列と割り切っているのは良いと思うという声もありました。また、ボトムアップの会社で、若手の意見を聞いてくれる社員も多いようです。

成長機会・キャリア開発

三菱地所に居ること自体がキャリアになるので、在籍中は好きなことを何でもやればキャリアに繋がる、誰もが知るような大型案件に携わることができるなど、大手ならではの良さを感じている方が多いようです。また、外部講習や資格取得のための手厚い支援などがあり、スキルアップを支えてくれる環境があるようです。

入社後のギャップ

基本的には年功序列で出世に差がつかない会社であるため、働いた分だけ評価されるわけではないことを予め認識しておくべきという声がありました。また、概ね入社前の想像通りだが、中途採用が増えていることから色々な考えを持った社員が増えており、必ずしも温厚な人ばかりではないという意見もありました。

退職検討理由

待遇面でこの会社以上を求めても、あまりないということを理解した上で、敢えて挑戦してみる、起業してみるといった考えの方が多いようです。業務職では、もっと専門性を高めたい、別のキャリアを積みたいという意見もあるようですが、全体的に見ると退職を検討している方は少ない印象です。

ワークスタイル

在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)や時短勤務、家族の事情に合わせたフレックス制度などが整っており、非常に働きやすい環境のようです。会社も柔軟なワークスタイルを推奨している為、ワークライフバランスを良好に保てるという声が複数ありました。産休育休制度もしっかりとしていて実際に取る社員も多いので、社員に優しい環境のようです。
ちゅうちゅう

総合職の給与は極めて高水準であり、在宅勤務やフレックス勤務制度など、柔軟な働き方ができる環境もしっかり整備されているようです。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

5.三菱地所は、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

三菱地所のキャリア採用は、総合職、業務職、DX・IT/専任職、電気技術者に分かれての募集となっています。総合職、業務職はエントリー期間が決まっており、2024年3月現在では募集がありませんでしたが、キャリア登録しておくことは可能です。
DX・IT/専任職は、ITインフラ、UXデザイン、データアナリティクスなどの職種で募集があります。電気技術者は、電気設備関連技術担当の募集があり、建築設備士や電気主任技術者が歓迎条件となっています。

求める人材

三菱地所の公式サイトには、グループの原点である「三綱領」が紹介されています。

~三菱三綱領~

所期奉公
事業を通じ、物心共に豊かな社会の実現に努力すると同時に、かけがえのない地球環境の維持にも貢献する。

処事光明
公明正大で品格のある行動を旨とし、活動の公開性、透明性を堅持する。

立業貿易
全世界的、宇宙的視野に立脚した事業展開を図る。

  • 法令遵守の意識が高く公明正大な行動を心がけ、誠実であることが求められる。
  • 積極的にチャレンジしたいというマインドや好奇心旺盛であること、変化と挑戦を楽しむ姿勢が大切。
  • 様々な分野での経験に基づく先見性を持ち、将来的にはグループ全体を牽引できるような人材を望んでいる。
三菱地所の採用情報ページには、社員の方の話やプロジェクト紹介、中途入社者による座談会の様子などが載っています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。また、職場環境やワークライフバランスへの取り組みなど制度についても詳しく載っているので、転職へのヒントを与えてくれると思います。

給料(年収)

平均年間給与:1,246万円(2023年3月31日現在)
平均年齢:40.1歳(2023年3月31日現在)
平均勤続年数:14.0年(2023年3月31日現在)

労働時間

平均残業時間:20~29時間/月
働き方改革が進んでおり、36協定以上の残業はほぼなく、無駄な残業もかなり減っているとのことです。残業時間は1分単位で管理され、徹底的に就業時間を管理しているようです。ただ、部署によっては仕事量が大きく異なり、忙しい部では長時間労働が当たり前であるという声もありました。会社全体としては残業を減らす取り組みを行っているが、業務量の多い部署もあるようなので、注意が必要です。
ちゅうちゅう

異業種での経験に基づく先見性を持ち、変化と挑戦を楽しむことができるような人材を求めているようですね。職種によってはエントリー期間が決まっているので注意が必要です。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

6.三菱地所の求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところ、オペレーション統括業務、法人営業、電気設備技術、DX推進関連などの求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
  • オペレーション統括業務、法人営業は契約社員での募集となっており、大卒以上が対象。
  • DX推進関連職は、大手DXポジションの転職支援に特化した転職エージェント、sincereedで募集がある。
  • 電気設備技術は、電気主任技術者資格が応募の際に必要。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅうちゅう

契約社員含め、いくつか公開されている求人があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

7.三菱地所の選考対策

三菱地所の選考ステップや経験者の口コミについて、転職口コミサイトのワンキャリアプラスOpenWorkを参考に紹介します。
三菱地所の面接では、異業種での経験や知見を不動産業界にどう活かせるかを中心に見ているようです。職種によっては高いコミュニケーション能力も必要です。また、専任職では特に、求められる能力に対する実務経験があるか、その内容を具体的に伝えられるかも重視しているようです。
面接自体はオーソドックスなものであるようなので、基本的な質問にきっちり答えられるよう準備しておくと良いと思います。面接時間があまり長くないようなので、職務経歴やその経験をどう活かせるのか、淀みなく話せるように準備しておきましょう。

選考ステップ

三菱地所の選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。

<総合職>

  1. 応募・書類選考

  2. 適性検査の受検

  3. 1次面接

  4. 最終面接

<専任職(デジタル・IT)>

  1. 応募・書類選考

  2. 1次面接・2次面接(オンライン)

  3. 適性検査の受検

  4. 最終面接(対面)

<業務職>

  1. エントリー

  2. エントリーシート提出・適性検査の受検

  3. 1次面接

  4. 最終面接

応募・書類選考

三菱地所の応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか二通りの方法があります。総合職、業務職はエントリー期間や選考日が決まっています。都合が悪い場合は、次回の採用まで待つしかないようなので、公式サイトでこまめに情報をチェックしましょう。
総合職、業務職は応募の際、大学・大学院を卒業した期間に定めがあります。例えば総合職の2023年の募集では、2010年~2020年の間に四年制大学(大学院も含む)を卒業した方が対象です。いずれの職種も、三菱地所の役員・社員の子女、兄弟姉妹でないことが応募条件です。
専任職(デジタル・IT)への応募は、IT特化型の転職エージェントを使うのもおすすめです。非公開求人のことも考え、リクルートエージェントのような大手総合型転職エージェントにも併せて登録しておくと安心です。

適性検査

どの職種も適性検査があるようです。公式サイト上には、計数・言語・適性等の検査があると記載されていました。口コミサイトには、TG-WEB(従来型)が行われているという情報がありました。従来型は難易度高めの問題が多いので、対策しておいた方が良いでしょう。
総合職、業務職は適性検査後に1次面接があります。面接は2日間しか予定されていないので、書類選考・適性検査で大幅に絞られていると予想されます。書類作成に不安がある方は、転職のプロである転職エージェントに相談してみましょう。
専任職の場合は、2次面接後に適性検査があります。こちらは、適性検査の結果によって合否が左右されることはなく、最終面接の参考情報となります。

面接

総合職の場合、公式サイトの情報では1次面接後に最終面接となっていますが、1次面接を通過後にその場で次の面接に通されるようです。同日に2回の面接があるため、実質計3回の面接があると考えておきましょう。全体的に志望理由や将来のキャリアパスなどオーソドックスな質問が多く、突飛な質問は少ないようです。
実際に、以下のような質問がされたようです。
  • 現職に就いた理由。
  • 思い入れのある業務は何か、その経験をどう活かすか。
  • 上司と意見が食い違う場合の対応。
  • 現職で、部下との関係で気を付けていること。
  • プライベートの過ごし方。
  • 三菱地所の強みは何だと思うか。
  • 転職することに対する家族の反応。
  • 三菱地所の建物の中で最も好きな建物は何か、その理由も。
  • 街づくりについてどう思うか
  • 入社後にどのような業務を行いたいか。
各回の面接で、志望理由は必ず聞かれたという口コミがありました。組織内で人間関係をうまく築けるかなどの、コミュニケーション能力も問われるようです。専任職の場合は現場担当からの深掘りがメインとなるようで、業務で扱っていた言語やフレームワーク、テスト工程など幅広く聞かれた、ISOについて具体的に理解しているか、OSI参照モデルで理解・経験を積んでいる箇所はどこか等の、技術力やスキルを試す質問をされたという口コミがありました。

選考の口コミ

不動産企画・開発

突飛な質問は無かった。なぜ三菱地所なのか、現職での経験をどう活かせるのかという内容は、深掘りの質問も想定して自分の中で整理をしておくと良い。

不動産企画・開発

異業種からの転職なので、実際に三菱地所が手掛けた物件を複数訪問して考えたことをまとめ、不動産への強い興味を伝えた。

業務プロセスコンサルタント

これまで培った経験、スキルを活かすことができるか、特に異業種の知見をどのように活かすことができるか、という点を重視された。

営業アシスタント

周りの人とうまくコミュニケーションが取れるかということを何度も聞かれた。

三菱地所の面接は、カジュアルで話しやすい雰囲気のようです。履歴書を見ながら対話形式で進み、リラックスして受けられたという口コミがありました。社風の良さや人の良さが伝わってくるような面接で、三菱地所で働きたいという思いが強くなったという声もありました。その他、機械的な面接で、いわゆる転職面接で聞かれる王道の質問を順繰りにされていったという口コミもありましたが、話しやすいという意見の方が多かったです。

8.三菱地所への転職を成功させるには?

ここまで読んで、三菱地所への転職意欲は高まりましたか?

三菱地所に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、三菱地所に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、三菱地所の求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、三菱地所に特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、三菱地所の求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、三菱地所の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、三菱地所に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、三菱地所のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、三菱地所に特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、三菱地所の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

9.三菱地所への転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
三菱地所に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • 三菱地所の求人について、取り扱い実績がある。
  • 三菱地所への転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • 三菱地所以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。三菱地所への転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。三菱地所への転職サポート実績多数。提案力に強み。
ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、三菱地所への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • 三菱地所への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • 三菱地所側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
三菱地所への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

10.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

(お頼み申します!)

ここまで読んでいただいた、あなたに
三菱地所への転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
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転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅうちゅう

三菱地所の攻略がんばりましょう!

リアルリアル

(ごちそうさまでした!)