中途採用で、ダイキン工業に転職したい、と考えている方は多いかと思います。エアコンや空気清浄機でお馴染みの会社であり、商品を目にする機会も多いかもしれませんね。
このページでは、ダイキン工業への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、ダイキン工業への転職について触れたいと思います。
ちゅう
新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。
リアル
ダイキン工業の転職難易度は高いと言えます。基本的にどの職種も3年以上の実務経験が望ましいとされており、職種未経験や専門性がない場合は応募が難しいです。職種によっては5年以上の実務経験や海外勤務経験、一定レベル以上の語学力などが必要とされます。
中途採用自体は活発に行っているようで、2022年度の中途採用者は79名(中途採用比率21.1%)、2023年度は162名(中途採用比率34.8%)となっており、規模を拡大させています。特に空調事業における商品開発の強化を図っており、新卒・中途ともに人材を確保しています。
ダイキン工業は転職エージェント経由で選考を受ける方が多く、公開求人も数多くあります。転職活動全体の管理や、応募書類・面接などについて種々のアドバイスを受けるという意味でも、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
2.ダイキン工業への転職についての所見まとめ
次章以降で詳細について触れますが、ダイキン工業への転職についての所見をまとめます。
転職を考える際、押さえるべきダイキン工業の特徴
- エアコン、空気清浄機などの空調事業をメインとして、グローバルに事業展開。
- 挑戦させてくれる企業文化があり、福利厚生は持株会や寮、社宅などがある。
- 設計開発、技術開発、生産技術、ITインフラエンジニア等の求人が多数ある。
- 未知の領域へ挑戦し、変革しようとするイノベーター人材を求めている。
- 残業時間は部署やチームによって偏りがある。
- 年収のうち賞与の割合が高く、ある程度昇格すると裁量労働制となる。
ダイキン工業へ転職するために、押さえておくべきポイント
- 部署や上司によっては在宅勤務を推奨していないようなので注意が必要。
- 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。
3.ダイキン工業ってどんな会社?
項目 |
内容 |
会社名 |
ダイキン工業株式会社 |
代表者 |
取締役会長 兼 CEO 十河 政則 |
本社所在地 |
大阪市北区梅田1-13-1 大阪梅田ツインタワーズ・サウス |
設立 |
1934年2月11日 |
資本金 |
85,032,436,655円 |
主な事業内容 |
空調・冷凍機、化学、油機、特機、電子システムなど。 |
従業員数 |
単独 7,654名 連結 98,162名(2024年3月31日現在) |
事業内容
ダイキン工業は、以下の3つを事業の柱としています。
- 空調事業
- 化学事業
- フィルタ事業
空調事業はダイキン工業のメイン事業であり、部門別売上高の約9割が「空調・冷凍機」となっています。世界で唯一、冷媒から機器開発、製造・販売、アフターサービスまでを自社で行う総合空調メーカーであり、「温度」 「湿度」「気流」「空気清浄」を自在にコントロールすることで、地域や気候、文化ごとに異なるニーズに応えることができます。
今後の事業展開
ダイキン工業は「FUSION25」の成長戦略として以下の3つのテーマを挙げています。
- カーボンニュートラルへの挑戦
- 顧客とつながるソリューション事業の推進
- 空気価値の創造
「カーボンニュートラルへの挑戦」では、機械系工場でのGHG排出実質ゼロ化を目指し、自然冷媒、サーキュラーエコノミーに向けた取り組みを実施するとしています。ソリューション事業においては、当初の計画では業務用中心であった「空調ソリューション」に加えて、新たに「住宅用ソリューション」をテーマ化し、事業化に挑戦するとしています。
海外展開
アメリカ、中国、アジア・オセアニア、欧州など170カ国以上でグローバル展開をしており、海外での売上高は全体の84%を占めています。市場ニーズがある場所で生産するという「市場最寄化生産戦略」をとり、生産拠点数は世界120カ所以上に及びます。現在はインドの一大拠点化に注力しており、2025年までに住宅用・業務用とも圧倒的なNo.1の地位を確立するとしています。
4.ダイキン工業の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)
項目 |
コメント |
給与・福利厚生 |
- 年収における賞与の割合が高い。
- 業界では高めの給与水準。
- ある程度昇格すると裁量労働制となる。
- 持株会は10%の奨励金が付く。
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ワークライフバランス |
- 定時退社日がある。
- 有休消化率が高い。
- 部署やチームによって業務量に偏りがある。
- 管理職は有休を取りにくい。
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社風 |
- やや体育会系な部分がある。
- やりたいことをやらせてくれる。
- トップダウンの文化。
- まずはやってみよう、の文化。
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成長機会・キャリア開発 |
- 海外出張が多く、英語力が向上した。
- 自ら勉強する必要がある。
- 通信教育の補助金が出る。
- 挑戦させてもらえるので成長できる。
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入社後のギャップ |
- 古い慣習や非効率なことが多い。
- グローバル企業感がない。
- 典型的な日本組織。
- トップダウンが強い。
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退職検討理由 |
- 社風が合わなかった。
- 適切な人材登用ができていない。
- 評価が不透明。
- 社内向けの仕事が多い。
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ワークスタイル |
- 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が可能。
- コアタイムなしのフレックスタイム制度がある。
- 裁量労働制を導入している。
- 時短勤務制度がある。
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給与・福利厚生
基本給はそこまで高くないようですが賞与が多いため、同レベルの企業と比べると年収が高くなるという意見がいくつかありました。評価制度は曖昧で分かりにくいようです。特に昇進試験等はなく管理職の合議で評価が決まるので、納得できないという声もありました。
福利厚生は、持株会や寮、社宅などがあるようです。海外拠点出向の場合、海外勤務手当や勤務地によってはハードシップ手当が加算され、特別休暇も与えられるとのことです。
ワークライフバランス
会社として有休消化率100%を目指しており、管理職以外は非常に有休を取りやすい環境のようです。育休も男女共にかなり取りやすいという口コミがありました。ワークライフバランスは調整しやすいという意見と、仕事が多くバランスを取りにくいという意見が両方ありました。職種や個人の能力によって様々なようです。
社風
意思決定はトップダウンで、管理職の権限が強いという声がありました。まずはやってみるという文化があり、新しいことにチャレンジする人、声を上げる人ほど評価されやすいようです。意見がない人や受け身な人は居心地が悪いと思う、という意見も見られました。そのほか、安全意識が非常に高い、昭和的価値観が残っている、縦割りの組織であるなどの意見がありました。
成長機会・キャリア開発
会社側が手厚く教育してくれるわけではないので、受け身だと成長できないという意見が多くありました。ただ、やりたいことをやらせてくれる文化があるので、個人のやる気があれば大きく成長でき、実力があれば海外にチャレンジする機会にも恵まれるようです。その他、大手ならではの進捗管理や工程が経験できるなどの声がありました。
入社後のギャップ
グローバル企業だと思っていたが、良くも悪くも大阪中小企業マインドを持った会社だったという意見がありました。典型的な日本の企業感があり、ベンチャー企業などで働いてきた人は社内文化が合わず辞めていくこともあるようです。そのほか、組織がフラットだった、事業部により考え方や雰囲気が異なる、入社後のギャップは特にない等の意見も見られました。
退職検討理由
評価制度が非常に曖昧で、正当に評価されていないと感じることがあるようです。会社としては、社内制度や働き方を色々と変えようと努力しているようですが、管理職の意識が低く実現に至らないという意見もありました。また、精神的・体力的にきつく、ライフステージに応じた柔軟な働き方ができる職場に移りたいからという理由もありました。
ワークスタイル
在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が可能な部署もあるようですが、運用は様々なようです。経営層が在宅勤務をあまり推奨していないようで、新型コロナ収束後は原則出社となっている部署が多いという口コミがありました。フルリモートで働きたい方は注意が必要です。フレックスは多くの部署で導入しているようです。
ちゅう
有休消化率100%を目指しており、有休は大変取りやすい会社のようです。まずはやってみようという文化があり、チャレンジする人は評価されるようです。
リアル
5.ダイキン工業は、転職者に対してどんな人材を求めている?
募集職種
中途採用で募集中の職種は、設計開発、技術開発、生産技術、ITインフラエンジニア、DX推進、調達、知的財産など多岐にわたっています。現時点では幅広い職種で募集しているようです。
研究開発を中心として数多くの求人があり、大部分は関西ですが東京支社の求人も少しあります。職種により程度は異なりますが、どの職種も英語力は歓迎されているようで、英語力がある場合は積極採用するという求人もあります。
求める人材
- 自ら成長しようと努力し続け、進んで未知の領域へ真正面からチャレンジし、変革する人材を求めている。
- ダイキングループの大志に共感し、対話とチームワークを大切にする人材を望んでいる。
- 目標達成に向けた強い意志・執念・逞しさを持ち、結果を出し続けられる人材を求めている。
「人を基軸におく経営」にもとづく行動指針-PCM(=People-Centered Management) Behaviors
「人」は無限の可能性をひめたかけがえのない存在であり、一人ひとりの成長の総和が企業の発展の基盤
挑戦・成長し続ける
真の信頼関係・チームワークを築く
結果にこだわる
引用元: ダイキン工業企業情報ページ
ダイキン工業の採用情報ページには、社員の方のインタビューや事業紹介が載っています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。
給料(年収)
平均年間給与:772万円(2024年3月31日現在)
平均年齢:38.0歳(2024年3月31日現在)
平均勤続年数:14.0年(2024年3月31日現在)
労働時間
平均残業時間:24~30時間/月
若手の間は残業時間を管理されているので長時間残業にならないようですが、裁量労働制になると労働時間が長いという意見がありました。部署によっては長時間労働が恒常化している人が多く、仕事中心の生活になっているという口コミもありました。一昔前と比べるとかなり改善されているようですが、繁忙期はそれなりの労働時間になるようです。
ちゅう
キャリア採用に積極的で、研究開発を中心に多くの求人があるようです。繁忙期には残業が多い部署もあるようなので、要注意ですね。
リアル
6.ダイキン工業の求人情報にはどんな傾向がある?
転職サイトを各種調べたところ、経営企画、企業企画、社内SE、基礎研究、機械設計、製品開発等の求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
- 企画・管理、技術職を中心に多くの求人がある。
- 本社ではなく、テクノロジーイノベーションセンター勤務の求人が多い。
- 設計・開発では特に空調機の経験は問われず、ベースとなる知識や経験を重視する。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントの
dodaの場合、
非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、
dodaの
非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅう
現在多くの募集があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。
リアル
7.ダイキン工業の選考対策
ダイキン工業の面接はオーソドックスな質問が多く、転職理由、志望動機、入社後にやりたいことなどを中心に聞かれるようです。スキルがマッチするかどうかだけでなく、仕事に対するやる気があるか、入社熱意がどの位あるかなどを重視しているという口コミもありました。加えて、雑談形式の面談の中で、コミュニケーション能力や人柄もよく見ているようです。
また、他の空調機器メーカーとの差別化を前提とした回答が求められていると感じる場面が多かったという意見がありました。同業他社との比較をする形で、企業研究や業界研究をしっかりやっておきましょう。
選考ステップ
ダイキン工業の選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
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応募・書類選考
ダイキン工業の応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、リファラル採用を利用するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか三通りの方法があります。
2023年の厚生労働省の調査によると、ダイキン工業の場合、転職エージェント経由が6~7割を占めており、リファラル採用は1割程度のようです。社員が紹介したい人がいる場合に、公式サイトへの登録を促してそこから面談、という使われ方が多いようで、社員等の紹介を経由せずに公式サイトから応募する求職者はほとんどいないという調査結果がありました。
ダイキン工業の公開求人は転職エージェントにも多数あるので、
転職エージェント経由での応募がおすすめです。また、近年ダイレクトリクルーティングを強化しており、全社で2割程度まで増えてきています。
ビズリーチや
doda Xのような、
ヘッドハンターが在籍する転職サービスを利用するのも良いかもしれません。
適性検査
一次面談に合格した場合、二次面談までに適性検査を受検します。口コミが少なく、中途採用でどんな適性検査が行われているかまでは分かりませんでした。参考までに、新卒採用ではSPI(言語、非言語、性格診断)が行われているようです。他の有名企業と比べると、そこまでボーダーラインが高くないようなので、一般的な対策をしておけば大丈夫だと思われます。
面談
一次面談として、個人面談が1~2回行われます。自己紹介、転職理由、志望動機などを中心とした面談で、定型的な質問が多いという口コミがありました。多くの質問をされるのではなく、一つの質問を深掘りしていくタイプのようです。色々な質問パターンを想定して準備するより、入社してから何をやりたいかについて深く考えておいた方が良いという意見もありました。
実際に、面談では以下のような質問がされたようです。
- 入社後に何をやりたいか、どんなクリエイティブなアイデアを出せるか。
- イノベーションについてどのように考えるか、あなたならどう変革するか。
- 失敗体験。
- 現在苦労している業務は何か。
- 研究がうまく行かなかった時、落ち込む方か。
- 尊敬できる上司はどんな人か。
- 上司を説得する時、どんな工夫をするか。
- コストと品質のどちらを大事にすべきか、考えを聞かせてほしい。
- 仕入れ先と交渉する時は、感情派か理論派か。
- 海外に行くことが多いが問題ないか。
ダイキン工業では、一般的な中途採用で行われる「面接」を「面談」として実施しており、懇談形式でのコミュニケーションを重視しています。雑談が非常に多かったという口コミもありました。職場情報などは公式サイトに必要最低限載せるようにし、疑問点があれば、面談の中で直接求職者から質問してもらう方針を取っています。
本当に入社したいかなど熱意を問うような質問もあるようなので、企業研究を入念に行って逆質問を多めに用意しておき、強い入社意思をアピールするのがおすすめです。
二次面談は最終面談となり、部門の責任者と人事部長による面談となります。ダイキン工業は人柄重視のようなので、自分の人柄がよく表れているようなエピソードを用意しておくのも良いかもしれません。
選考の口コミ
購買・調達
海外で活躍できる人材を特に募集していたため、語学力、海外実務経験をアピールした。
研究開発
事務系総合職
企業のカルチャーとして、元気なタイプを求めている。
製品開発
技術系職種に応募したが、選考中に技術に関して話す機会があまりなかった。
ダイキン工業の面談は終始雑談のような和やかな雰囲気のようです。「面接」と呼ばず「面談」と呼んでおり、面接官が上ではなくあくまで対等というスタンスで行っているようです。内定受諾に悩んだ際も終始丁寧な対応で、非常に良い印象が残っているという口コミもありました。一方、圧迫面接ではないものの、体育会系の雰囲気で居心地はあまりよくなかったという意見もあったので、部署による違いはありそうです。
8.ダイキン工業への転職を成功させるには?
ここまで読んで、ダイキン工業への転職意欲は高まりましたか?
ダイキン工業に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。
※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、ダイキン工業に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
- 一般には公開されていない、ダイキン工業の求人情報について入手できる可能性がある。
- 書類選考・面接について、ダイキン工業に特化した対策を行ってもらえる。
- 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
- 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
一般には公開されていない、ダイキン工業の求人情報について入手できる可能性がある。
例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。
※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、ダイキン工業の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、ダイキン工業に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、ダイキン工業のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。
書類選考・面接について、ダイキン工業に特化した対策を行ってもらえる。
転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。
どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、ダイキン工業の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます。
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします。
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう。
年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。
「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。
転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。
一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅう
そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。
リアル
9.ダイキン工業への転職で、おすすめの転職エージェントは?
転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
ダイキン工業に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
- ダイキン工業の求人について、取り扱い実績がある。
- ダイキン工業への転職をサポートできるノウハウを持っている。
- ダイキン工業以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
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登録すべきか |
特徴 |
リクルートエージェント |
◎ |
業界最大手。ダイキン工業への転職サポート実績多数。 |
doda |
◎ |
業界2番手。ダイキン工業への転職サポート実績多数。提案力に強み。 |
ビズリーチ |
〇 |
ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。 |
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『
ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。
リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、ダイキン工業への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
- ダイキン工業への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
- ダイキン工業側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
ダイキン工業への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力
『
doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み
『
ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
リアル
10.転職エージェントを上手に使いこなすには?
ここからは、実際に『
リクルートエージェント』『
doda』『
ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。
仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。
転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、
「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう。「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅう
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。
リアル
ここまで読んでいただいた、あなたに
ダイキン工業への転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
ダイキン工業への転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅう
リアル