中途採用で、アマゾンジャパンに転職したい、と考えている方は多いかと思います。世界を代表する通販サイトとして、もはや知らない人はいませんね。
このページでは、アマゾンジャパンへの転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、アマゾンジャパンへの転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(アマゾーン。うおォンうおォン。)

アマゾンジャパンの転職難易度は、職種によって異なります。事業開発やコンサルタント、エンジニアなどのコーポレート部門は、ビジネスレベルの英会話力(TOEIC800点以上)や4~6年以上の実務経験などが必要なので、難易度はかなり高いです。物流・配送管理や各種アシスタントは、職種・業種未経験でも応募が出来るので難易度は低めと言えます。
中途採用比率は公式発表されていませんが、口コミを見る限り、新卒より中途採用者の方が多いようです。同社のサイトを見ても500件以上の求人があるので、中途採用にかなり力を入れていることが分かります。
実務経験が豊富な方は、ビズリーチリクルートダイレクトスカウトのようなハイクラス向けのスカウト型転職エージェントに登録しておいて、アマゾンジャパンや同等の企業からのスカウトを待つのもおすすめです。

2.アマゾンジャパンへの転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、アマゾンジャパンへの転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべきアマゾンジャパンの特徴

  • 幅広いジャンルの商品を販売する国内最大級の総合オンライストア。
  • オープンでフラット、自由な社風。
  • RSU(自社株)によって年俸の多くが支払われている。
  • 幅広い職種で数百件の募集がある。
  • 転職難易度は職種によって様々。
  • 残業時間は個人に委ねられており、自己管理が重要である。
  • コーポレート部門の方が、倉庫系やCS系より給与が高め。

アマゾンジャパンへ転職するために、押さえておくべきポイント

  • 仕事の裁量、残業時間など個人に任せられている部分が多い為、自己管理能力が必要。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.アマゾンジャパンってどんな会社?

項目 内容
会社名 アマゾンジャパン合同会社
代表者 社長 ジャスパー・チャン
本社所在地 東京都目黒区下目黒1丁目8-1
設立 2000年7月
資本金 非公開
主な事業内容 書籍をはじめ、家電や玩具、衣料品や食料品等、幅広いジャンルの商品を販売する国内最大級の総合オンライストア。
従業員数 非公開 ※Amazon全体では約150万人(2023年現在)

事業内容

Amazon.comは、米国ワシントン州シアトル市を本拠地とするフォーチュン500の一企業であり、 eコマースにおける世界的なリーディングカンパニーです。日本においては、2000年にアマゾンジャパンを設立しました。Amazonの主なサービスとして、以下のものがあります。
  • 書籍、家電、玩具、衣料品、日用品、医薬品、デジタルサービスなど数億種類の商品を取り扱う総合オンラインストアの展開。
  • 法人・個人事業主向けEコマース事業「Amazonビジネス」の展開。
  • 有料の会員制サービス「Amazonプライム」の提供。
  • 電子書籍リーダーKindleシリーズ、Fire TVシリーズ、Amazon Echoシリーズの提供・販売。
  • 「Amazon Pay」、「Amazon Advertising」など法人向けサービスの提供。
私たちの生活に馴染み深いサービスばかりで、便利な生活を送る上で、なくてはならないものになっています。

今後の事業展開

新型コロナ禍では世界的に人との接触や外出が控えられ、Amazonの主力事業であるインターネット通販やクラウド事業への需要が急拡大しました。この間、物流拠点を大幅に増やすなどした結果、著しいコスト増となりました。今後はAIの活用などにより、コスト削減していくとしています。また、「Amazonビジネス」はAmazonで最大の成長を遂げている新規事業としており、販売事業者のさらなる利用拡大を見込んでいます。

越境EC

アマゾンジャパンは2020年6月、越境EC支援の専門チームを立ち上げ、海外各国のAmazonへの商品の出品、販売に向けた手続き等にアドバイスする体制を整備しました。「Amazonマーケットプレイス」、配送代行サービスの「フルフィルメント by Amazon(FBA)」を合わせて利用することで、米国、欧州、インド、オーストラリアなど15カ国への越境ECが可能になっています。
従来なら企業の海外進出には、現地法人の開設、倉庫・物流の確保、決済の言語対応など莫大な初期費用やランニングコストが発生するものですが、Amazonのサービスを利用することでこれらのコストを抑えることが出来ます。

4.アマゾンジャパンの現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

アマゾンジャパンの口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • 年俸制であり、12等分した金額が月給として支払われる。
  • RSU(自社株)によって年俸の多くが支払われている。
  • 課長相当で年収1,000万円前後+RSU。
  • カフェテリアポイントが毎年2万円分付与される。
ワークライフバランス
  • 休暇を自由に取りやすい。
  • 残業時間は部署による差が大きい。
  • 夜勤があるので生活リズムが崩れることがある。
  • フルフレックスで自由に働けるが、業務量はかなり多い。
社風
  • 若い人が多く、男女性別関係なく活躍できる会社。
  • 上下関係は厳しくなく、自由な風土。
  • カスタマーを常に念頭に置いて様々な決断をする。
  • とにかく自由で、ハロウィン、クリスマスなどの社内行事も多い。
成長機会・キャリア開発
  • 裁量が大きく、自分がやりたいことを自分で決められる。
  • 部署を超えて異動できる。
  • 自身で考えて動かなくてはならないので考える力がつく。
  • 優秀な人材が集まっているので学ぶことが多い。
入社後のギャップ
  • チームワークはあまり重視されず、基本個人主義でタスクをこなすこと。
  • 思った以上に能力主義だった。
  • スピードを求められる世界だった。
  • 温かい職場だった。
退職検討理由
  • Job Descriptionと実際の業務の乖離が大きい。
  • ワークライフバランスが取りにくい。
  • 次のステップに進むため。
  • ジェネラリストではなく、スペシャリストになりたいから。
ワークスタイル
  • 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が認められている。
  • 部署によってはフルフレックスタイム制度あり。
  • 個人の裁量権が大きく自由に働ける。
  • 職種によっては夜勤あり。

給与・福利厚生

ジョブレベルによって基本給が決まり、職位が一定レベルまでは基本給プラス残業代、管理職以降は基本給プラスRSU、となるようです。コーポレート系は、倉庫系やCS系よりジョブレベルが高く給与が高いという口コミがありました。
福利厚生は、会社都合の異動の場合は引っ越し費用、住宅補助が出るようです。また、amazon.co.jpのリテール商品限定で10%割引(上限あり)があります。

ワークライフバランス

部署による差が大きいようです。残業がほとんどないという口コミもあれば、業務が多いので休み中も仕事をしているという口コミもありました。管理を必要とされない職務レベル以上になると、成果を出せば自分の裁量で自由に仕事ができるという意見も多くありました。また、海外とのやり取りがある部署では早朝・深夜に仕事をする必要があるようです。

社風

良くも悪くもとにかく自由な社風のようです。イベントなども多く、他部署と繋がりが持てたり、社員同士を知ることができたりするという意見がありました。また、社員の挑戦を評価する風土がある、オープンでフラットな雰囲気、中途社員が多いので年齢関係なく敬語で話すがよそよそしい感じではなく互いに敬意を払っている印象、等の声がありました。自発的にどんどんチャレンジしたい人には良い環境のようです。

成長機会・キャリア開発

問題の本質的な原因は何なのかを、あらゆる角度から考えるようになり、問題解決力が磨かれたという意見がありました。業務スピードが速く、プロジェクトもバラエティに富んでいるので様々な経験が出来るのも魅力のようです。また、インターナルトランスファーという社内異動制度があり、やってみたいポジションに挑戦できるのが良いという口コミもありました。

入社後のギャップ

想像以上にスピード感のある会社で、その速さについていくのが大変だったという意見が多くありました。このスピード感に乗れない場合は、退職につながっていくようです。外資特有のドライさがあると思って入社したが、むしろ日系企業より温かい職場だったという声もありました。その他、入社後のギャップはないという意見も複数あったので、部署によってはイメージ通りのようです。

退職検討理由

何をするにもアマゾン流なやり方があり、あまり長く勤めると他で通用しなくなるのではないかという意見がありました。また、US本社からの意見が強く、言われたことをどうこなすかという現状に、成長できないと感じたという声もありました。その他、ITエンジニアとして入社したが、行う業務は上流工程ではなく下流だったという口コミもありました。

ワークスタイル

コロナ禍以降、制限なく在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)可でしたが、現在では週3日以上の出社が義務化されているようです。また、フルフレックスタイム制度を使えば、早朝でも深夜でも好きな時間に働くことが出来、仕事の中抜けも可能なので、フレキシブルに働きたい人には向いているという声がありました。
ちゅうちゅう

実力主義でフレキシブルに働けるようなので、自己管理がしっかりできる方に向いているかもしれませんね。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

5.アマゾンジャパンは、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

アマゾンジャパンの中途採用ページは、コーポレート部門、オペレーション&カスタマーサービス部門 、アマゾンウェブサービス部門に分かれています。グローバルの応募も可能です。
特に求人の多いコーポレート部門では、事業開発・事業戦略、営業・コンサルタント、アナリスト、デザイナー、エンジニア、マーケティング、人事、法務などの職種で募集があります。現時点では幅広い職種で募集しているようです。2023年11月時点で東京エリアの求人は500件以上もあります。

求める人材

アマゾンジャパンの採用情報ページには、求める人物像として以下のようなメッセージが載っています。

Amazonでは、全員がリーダー

Amazonには世界で共通の「Leadership Principles」という16項目からなる信条があります。チームを持つマネージャーであるかどうかにかかわらず、Amazonでは、全員がリーダーであるという考え方のもとで、社員一人ひとりが、すべての日々の活動において、常にこの「Leadership Principles」に従って行動するよう心がけています。

このメッセージから
  • リーダーとしての自覚を持ち、Amazonの信条「Leadership Principles」に沿った行動ができる人材
  • 何よりも顧客中心に考えることにこだわることが出来る人材
  • 長期的視野で考え、自分のチームだけでなく会社全体の為に行動できる人材
を求めていると考えられます。
アマゾンジャパンの採用サイトには、「Leadership Principles」についての詳しい紹介や社員インタビューなどが載っています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。

給料(年収)

平均年間給与:
平均年齢:
平均勤続年数:
アマゾンジャパンの平均年収は、非上場につき公開されていません。

 

労働時間

平均残業時間:26~29時間/月
部署による差が大きく、ほとんど残業のない部署もあれば、休日も業務を行っている部署もあるようです。成果主義で残業の調整は個人に委ねられており、仕事をしようと思えばいくらでもできる環境という口コミもありました。倉庫やカスタマーサービスなどでは夜勤があるので、生活リズムが崩れるという声もありました。また、プライムデーなどの繁忙期は休日出勤もあるようです。
ちゅうちゅう

かなり多くの求人があるようです。アマゾンジャパンは、リーダー気質を持つ能動的な人材を求めているようですね。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

6.アマゾンジャパンの求人情報にはどんな傾向がある?

各種転職サイトを調べたところ、物流設備メンテナンスエンジニア、コンサルティング営業、Vendor Manager、工程管理職、物流・配送管理、カスタマーサポートなど様々な求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
  • 物流設備メンテナンス、物流配送管理の求人が多い。
  • 学歴不問、業種・職種未経験歓迎の求人もある。
  • 倉庫管理、物流工程管理などの求人は第二新卒も歓迎している。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅうちゅう

幅広い職種で募集があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

7.アマゾンジャパンの選考対策

アマゾンジャパンの選考ステップや経験者の口コミについて、転職口コミサイトのワンキャリアプラスOpenWorkを参考に紹介します。
アマゾンジャパンの求める人物像は明確で、面接は基本的に全て同じ形式で行われます。Amazonの「Our Leadership Principles」(OLP)を基に過去の経験についての質問がされ、回答を深掘りしていくスタイルです。求職者のこれまでの考え方や行動が、OLPと親和性があるかどうかが最も重視されるので、とにかく事前準備が大切です。
同社のサイトで16項目あるOLPを必ず確認し、それぞれの項目に合ったエピソードを用意しておきましょう。ほぼ全ての口コミに「OLP」という単語が出てきたくらい重要なので、事前準備を怠らないようにしましょう。どんなに優秀でも、OLPを意識しない回答は評価されない可能性があります。

選考ステップ

アマゾンジャパンの選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
  1. エントリー・書類選考

  2. 1次選考

  3. 最終選考

エントリー・書類選考

アマゾンジャパンに応募するには、大まかに3つの方法があります。
  1. 公式サイトから直接自分で応募する。
  2. 転職サイトや転職エージェント経由で応募する。
  3. 既にアマゾンジャパンで働いている友人・知人に紹介してもらう。
アマゾンジャパンのような超有名企業の場合、ハイレベルな人材が多く集まり書類選考突破はかなり難しいでしょう。ある程度の実務経験やスキルがある方は直接応募もよいですが、心配な方は転職エージェントの利用をおすすめします。もともとアマゾンジャパンに興味はなかったけれど、転職エージェントから企業の説明をしてもらって不安が払拭され、納得してチャレンジできたので内定に繋がったという口コミもありました。
個人で情報を集めるのには、正直限界があります。アマゾンジャパンを受けるかどうかに関わらず、転職のプロから情報をもらい、安心できてから面接に臨んだ方が良い結果が出ることもあります。アマゾンジャパンへの転職を狙う場合、ビズリーチリクルートエージェントなどハイクラス向けの求人を多く取り扱っている転職エージェントがおすすめです。

1次選考

1:1の面接が1回行われる場合が多いですが、ポジションによっては2~3回実施する場合があります。面接時間は45分~90分です。ポジションによって、 Excel、言語、コーディングなどのスキルテストやオンラインアセスメントを実施する場合があります。面接はオンラインで、リラックスした雰囲気の中進められるようです。
面接では、Amazonの「Our Leadership Principles」に沿った質問がされます。今までの経験を深掘りして、Leadership Principlesを発揮したエピソードを複数用意する必要があります。この際、数字やデータなどに基づき論理的かつ簡潔に話すようにしましょう。また、アマゾンジャパンへの熱意や興味の深さも見られています。
質問に答える際、スターメソッドを活用して答えるようにします。スターメソッドとは、行動に基づいた面接の質問に対して、話そうとする事例の状況、業務、行動、結果を明確にしながら説明していく手法です。アマゾンジャパンの面接はこの形式で進むので、STAR面接に慣れていない方は、転職エージェントで一度、模擬面接をしてもらうと安心かもしれません。

最終選考

最終選考はループ面接と呼ばれるものが行われます。基本的にマネージャー、チームのメンバー、関連チームの主要なステークホルダー、バーレイザー(受けているポジションとは異なるチームの客観的な第三者)など複数の面接官によって、個別に面接が実施されます。ポジションによっては、面接の前に特定のトピックスについて文章にまとめて(コーポレート部門の場合は英語で)提出する場合があります。
最終選考も一次選考と同様、「Our Leadership Principles」に沿った質問がされ、その回答に対して深掘りされます。その課題の背景、具体的な改善プロセス、数字目標、根拠など非常に細かい部分まで深堀りされたという口コミもありました。

選考の口コミ

倉庫管理・配車管理

AmazonではOur Leadership Principles(OLP)という16の行動指針があり、それをベースに質問されるため、OLPは一読しておいた方が良い。

物流企画・ロジスティクス

選考で最も重視された点は積極性です。プロジェクトの大小は関係なく、自身の積極的かつロジカルな行動によって、どのような成果を出せたのかが重要です。

法人営業

STAR面接(過去にとった具体的な行動について質問を行う面接手法)の準備をしておくべき。この対策をしていないと、優秀な人でも落とされる。

リサーチ・データ分析

OLPに基づいた質問しかされません。すべての項目に対してエピソードを用意しておけば間違いないと思います。

アマゾンジャパンの面接の雰囲気は、フランクで話しやすい、カジュアルな感じ、リラックスして臨めた等の意見が多くありました。こちらの話す内容をちゃんと汲み取ってくれているように感じるという声もありました。最終面接も、特に厳しい雰囲気はないようです。場合によってはかなりの面接回数になるようですが、面接官によって回答を調整するのではなく、それぞれの面接官に同じ方法でアプローチしたほうが良いと、公式サイトにアドバイスがありました。

8.アマゾンジャパンへの転職を成功させるには?

ここまで読んで、アマゾンジャパンへの転職意欲は高まりましたか?

アマゾンジャパンに転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、アマゾンジャパンに転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、アマゾンジャパンの求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、アマゾンジャパンに特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、アマゾンジャパンの求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、アマゾンジャパンの非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、アマゾンジャパンに対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、アマゾンジャパンのサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、アマゾンジャパンに特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、アマゾンジャパンの書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

9.アマゾンジャパンへの転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
アマゾンジャパンに転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • アマゾンジャパンの求人について、取り扱い実績がある。
  • アマゾンジャパンへの転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • アマゾンジャパン以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。アマゾンジャパンへの転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。アマゾンジャパンへの転職サポート実績多数。提案力に強み。
ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、アマゾンジャパンへの転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • アマゾンジャパンへの転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • アマゾンジャパン側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
アマゾンジャパンへの転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

10.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

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ここまで読んでいただいた、あなたに
アマゾンジャパンへの転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
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転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
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リアルリアル

(ごちそうさまでした!)