中途採用で、星野リゾートに転職したい、と考えている方は多いかと思います。旅行好きの方にとっては、お馴染みのリゾートホテルかもしれませんね。
このページでは、星野リゾートへの転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、星野リゾートへの転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(星野リゾート。うおォンうおォン。)

星野リゾートの転職難易度はそこまで高くないと言えます。ホテル運営スタッフやレストランサービススタッフなどの場合、特別な資格や学歴がなくても応募可能です。そのため、星野リゾートの目指す姿やビジネススタイルに共感できれば、未経験でも十分転職のチャンスはあると思います。
また、ホテル業界は離職率が高いことやインバウンドの影響などによって、人手不足の状態が続いています。このことから、スキルに多少自信がない方でも転職しやすいと言えるでしょう。
一方、情報システムグループのエンジニアの場合は、10名以上のプロジェクトマネジメント経験が必要な求人や3年以上の開発経験が必要な求人などがあり、職種未経験だと転職は難しいです。

2.星野リゾートへの転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、星野リゾートへの転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべき星野リゾートの特徴

  • 星のや、リゾナーレなどのリゾート施設を運営。
  • 若い社員が多くフラットな社風で、閑散期には長期休暇が取れる。
  • ITエンジニア、ブライダル運営スタッフ、ホテル旅館運営スタッフなどの求人がある。
  • 「星野リゾート・マネジメント」などグループ会社の求人が多くある。
  • 労働時間は繁忙期と閑散期で大きく異なる。
  • 給与は年功序列の要素がなく評価型で、残業代は分単位で出る。

星野リゾートへ転職するために、押さえておくべきポイント

  • 繁忙期と閑散期でワークライフバランスが大きく異なるようなので、安定したワークライフバランスを求める場合は注意が必要。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.星野リゾートってどんな会社?

項目 内容
会社名 株式会社星野リゾート
代表者 星野 佳路
本社所在地 長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉2148
設立 昭和26年1月11日
資本金 1,000万円
主な事業内容 リゾート・温泉旅館運営、ブライダル、別荘マネジメント、エコツーリズム、スキー場運営など。
従業員数 グループ正社員数:3,775名(2024年2月時点)

事業内容

星野リゾートの前身は1914年、長野県の軽井沢に開業した星野温泉旅館です。同族経営企業で、現社長の4代目・星野佳路氏が家業を継いでから現在の星野リゾートが誕生しました。2009年からブランド戦略を展開し、「星のや」「界」「リゾナーレ」「OMO」「BEB」の5つのサブブランドを展開しています。星野リゾートは1992年から運営特化戦略を選択しており、ホテルを所有するのではなく運営に特化したビジネススタイルをとっています。

今後の事業展開

コロナ禍を経て観光業のあり方を見つめ直した星野リゾートは、「ステークホルダーツーリズム」という考え方に基づき事業展開していくとしています。「ステークホルダーツーリズム」とは、地域コミュニティ、地域環境、観光客など、観光に関わるすべてのステークホルダーにフェアなリターンがある観光のあり方を意味します。
2024年には国内6施設を開業・リニューアルし、地域性を活かした滞在やユニークな体験の提案などにより、世界に通用するホテル運営会社を目指すとしています。

海外展開

星野リゾートは2017年に「星のやバリ」を開業して以来、積極的に海外展開を行ってきました。現在では、競合が多く最も難しい市場である北米市場への進出を考えており、その準備運動として米国・ハワイ州オアフ島に位置する「サーフジャック ハワイ」の運営を2020年より行っています。
北米の出店先としては「北米の大都市から3時間圏内で天然温泉が湧いている場所」という条件を挙げており、日本の温泉旅館のスタイルにこだわった施設にするとしています。

4.星野リゾートの現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

星野リゾートの口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • 評価によって賞与や給与が決まる。
  • 残業代が1分単位できっちりつく。
  • 同業と比較すると、給与は良い方。
  • 社割で施設に宿泊できる。
ワークライフバランス
  • 土日は休みにくい。
  • 年に一度のリフレッシュ休暇(9日間)がある。
  • 繁忙期・閑散期で全く異なる。
  • 責任あるポジションだと、完全オフの日は作りにくい。
社風
  • フラットな組織。
  • ユニットディレクターは非喫煙者であることが条件。
  • 若い社員が多く活気がある。
  • 社長のリーダーシップが際立っている。
成長機会・キャリア開発
  • 20代のうちは学びが多く、沢山吸収できる。
  • レベルの高い接客マナーが身につく。
  • 手を挙げれば多くの機会を与えられる。
  • 社内ビジネススクール「麓村塾」がある。
入社後のギャップ
  • 思ったより体力的・精神的にきつい。
  • 独特な戦略スタイルであることを認識しておくべき。
  • 転勤や異動が多い。
  • 繁忙期はかなりの残業量である。
退職検討理由
  • 体力の限界を感じた。
  • 地方の暮らしに慣れなかった。
  • 労働時間が不規則。
  • 役職が少なく、目指す方向が限られる。
ワークスタイル
  • 東京オフィスでは在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)可能。
  • 申請すれば副業可能な場合もある。
  • 現場はシフト制で、朝番・遅番がある。
  • 時短勤務制度がある。

給与・福利厚生

年功序列の要素がなく、評価面談の結果によって賞与の額や翌年の給料が決まるという口コミがありました。給料を上げるためには役職につく必要があるが、フラットな組織であるため、一般企業と比べて役職が少なく昇給しにくいという声もありました。
福利厚生は、グループ施設に従業員価格で宿泊できることが人気のようです。場所によっては温泉に無料で入れたり、スキー場のリフトパスが支給されるなどの福利厚生もあるようです。

ワークライフバランス

サービス業なので基本的に土日は忙しく、平日休みとなることが多いようです。ただ、リフレッシュ休暇や有休がとても使いやすいため、10連休など長期休みが取りやすく海外旅行などに行きやすいという声がありました。そのほか、一般企業よりは勤務時間が長い、宿泊客のチェックイン次第で勤務時間が左右されてしまうなどの意見も見られました。

社風

誰でも意見が言いやすい雰囲気があるようです。社歴や経験に左右されないフラットな組織文化であり、総支配人やリーダーに意見やアイデアを伝える機会があるという口コミがありました。その他、会社としての明確な方針があり、中途入社者でも若手でも平等にチャンスがあるという声もありました。

成長機会・キャリア開発

ホテル、旅館の仕事(調理、レストランサービス、フロント、清掃など)を一通り経験でき、様々な業務を学べるという口コミがありました。若くても色々なことを任せてもらえる為、やる気があれば早く成長できるようです。また、オンラインでの開催を中心とした社内ビジネススクール「麓村塾」があり、日々の仕事に直結する内容や物事を多角的に捉えるため視点を学ぶことが可能です。

入社後のギャップ

キラキラした職業に見えるが、実際には体力的にも精神的にも大変なことが多いという口コミがありました。また想像以上に色々な業務が多く、マルチタスクをこなせる能力が必要だという意見もありました。そのほか、休日に観光を楽しもうと考えていたが、職場近くだとリラックスできなかったという声もあったので、気になる方は注意が必要かもしれません。

退職検討理由

完全週休二日制でない為、体力的に続けるのが難しかったという声が多かったです。特に繁忙期は激務で、仕事中心の生活だったという口コミがありました。また組織がフラットな分、キャリアアップを実感しにくい、役職が少なくキャリアパスを描きにくいという意見も見られました。

ワークスタイル

サービス業なので、基本的に柔軟な働き方は難しいようです。限られた一部の職種では在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)可能なようですが、全社的に広げていこうという雰囲気ではないようです。育児中で時短勤務している社員は多く、産休・育休もしっかりとれるので女性も働きやすいという意見がありました。
ちゅうちゅう

フラットな社風で、誰でも平等に昇進するチャンスがあるようです。また閑散期には、長期連休を取って海外旅行に行く方も多いようです。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)