この問いに答えるのは簡単でもあるし難しくもあります。
昔はブラック企業と言われた会社でも、経営者が変わったりで今はブラック企業ではない会社もあります。また、逆にこれまでブラック企業と言われていなかった会社が、ブラック企業に変わることだってあり得ます。まぁ、今の時代の流れからもそのケースはあまり無いと思われますが。。。
ここで考えるべきことがあります。
まず、ブラック企業のイメージとして「労働時間が長過ぎる」「給料が安過ぎる」というものがあります。それが従業員としての仕事の成果と関係しているものなのか、ということです。
例えば、労働時間が長過ぎるのは、なぜでしょうか。
1.与えられる仕事の量が多い
2.求められる成果を出すには時間が足りない
3.上司や同僚が遅くまで残っているから帰りづらい
だいたいこの辺が理由として挙げられるのではないでしょうか。
1.与えられる仕事の量が多い。
これは、必要な仕事量に対して明らかに人が足りていない会社でよくあることです。
では、なぜ人を増やさないのか?これは増や「さ」ないのではなく、増や「せ」ないのが大半のケースなのではないでしょうか。
人件費の問題です。 人件費は会社にとって経費です。
売上が上がっている状況なら経費は増やせるが、横ばいや、まして下がっている状況なら利益が減るので増やせないでしょう。
また、たとえ売上が上がっている状況でも、部署間で人件費の取り合いになり、人を増やせる部署と増やせない部署で分かれることだってあります。
あとは、仕事ができる人に仕事が集中する、というのもありがちです。仕事ができる人にとっては、会社から評価されていると充実感を抱きがらも「なんで自分ばっかり。。」と思ってしまいます。
さらには参加必須の会議が多い、というのも仕事量に関係します。他人が開く会議ですと、自分では時間の使い方をコントロールできず、どうしても時間を取られてしまいます。
2.求められる成果を出すには時間が足りない。
これは営業の仕事を例に挙げると分かりやすいです。
毎月5件、新規の取引先を開拓する、毎月100万円売上を達成する、みたいなノルマがあり、自分で見込み客を探して、テレアポして訪問して契約を取ってくるというような仕事です。
与えられる仕事量が多くは無いですが、仕事の成果が求められます。成果が出なければ給料や出世に響きますし、上司から怒られたりもするので、どうしても遅くまで仕事することになってしまいます。
3.上司や同僚が遅くまで残っているから帰りづらい。
実はこれが一番つらいパターンです(笑)
社風?文化?みたいなものなのではないでしょうか。
私がベンチャーベンチャーしている会社で働いていた時を思い出します。
すでに残業時間の夜8時ぐらいに「さあこれからが本番だ!」「今日あと3時間しかない、やばい!」みたいな発言がフツーに飛び交っていました(笑)
その時の私も一生懸命働いていたとは思いますが、「少ない時間でどれだけ成果を出すか」という考えは全くと言っていいほど頭に無かったです。さらにタチが悪いのは、23時、24時まで働く前提なので、昼間に力を抜いていたりしていたようにも思えてしまいます。
あれ?今振り返ると精神的に辞める人もいました。。
ブラック企業だったような(笑)
帰りづらい雰囲気というのは本当に恐ろしいものです。。。
そしてそして、ここで言いたいことは、
会社は部署によって働く環境が違うこともある
ということです。
要するに、ブラック企業とは言われない会社でも、「ブラック部署」が存在する可能性もあるということです。
分かりやすい例として、支社を持つ会社であれば、本社の社長よりも支社長の影響力が大きくなります。そうすると、社長がどんな人かは関係なく、支社長がどんな人かで働く環境が変わります。
この場合は本社と支社が地理的に離れているので想像はつくと思いますが、支社を持たない会社でも部署によってカラーが違うということがよくあります。
考えてみれば、昔から「アイツ、花形の部署にいるから偉そうにしやがって!」とか「どうせ俺たちの部署なんてお荷物だ。。。」みたいに言っていたということは、部署ごとにカラーも違って当然なのです。
部署の上に事業部やカンパニーがある会社では、さらに事業部ごと、カンパニーごとでカラーが違うことは十分にあり得ます。
転職するなら、新卒とは違って特定の部署に配属されるのが前提でしょう。
※その点は新卒よりも中途の方がメリットは大きい!
それであれば、ブラック企業かということだけ考えるのではなく、自分が所属する部署自体がブラックかどうかまで情報収集することをオススメします。