中途採用で、味の素に転職したい、と考えている方は多いかと思います。食卓に並ぶ調味料として有名で、知らない人はいませんね。
転職するために、「本当に大丈夫なのか?」と情報を探してみても、転職サイトやその企業のサイトには表向きの情報しか無いのは間違いありません。また、最近口コミ系のサイトが流行っていますが、それを見てみたとしても、そのサイト自体に登録するためのハードルもあり、登録したとしても情報量が膨大で見るのも大変です。結果、本当に転職して大丈夫なのか?と思ってしまうでしょう。
その一方で、この方法なら失敗しないという唯一無二のやり方が、単純ですがあります。
このページでは、味の素への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、味の素への転職について触れたいと思います。
このページを読んでいただければ、味の素への転職についての情報は一通り揃っているかと思います。あなたが味の素に転職すべきかの判断材料になり、さらに転職したいと思った場合、味の素に理想の転職が実現できる可能性が高まるはずです。
ちゅう
味の素に転職したい方向けの記事です。ちょっと長いですが、読んで損はないはずです。
リアル
次章以降で詳細について触れますが、味の素への転職についての所見をまとめます。
転職を考える際、押さえるべき味の素の特徴
- うま味調味料「味の素」に代表される食品事業、動物栄養などのアミノサイエンス事業を展開する世界有数のアミノ酸メーカー。
- 安定感があり、穏やかな社風。
- 福利厚生は一通り揃っており、住宅手当、社宅手当などがある。
- 経理、税務関連の求人があるが、求人数は少ない。
- ビジネスレベル(中級程度)の英語力が問われる。
- 社外オフィス制度、スーパーフレックス制度などがあり、ワークライフバランスを取りやすい。
- 食品業界の中ではトップクラスの給与。
味の素へ転職するために、押さえておくべきポイント
- M&A投資を積極的に行うなどグローバル展開を推し進めているため、海外でのビジネスに興味がない場合は注意が必要。
- 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。
2.味の素ってどんな会社?
項目 |
内容 |
会社名 |
味の素株式会社 |
代表者 |
代表取締役 社長最高経営責任者 西井 孝明 |
本社所在地 |
東京都中央区京橋一丁目15番1号 |
設立 |
1925年12月17日 |
資本金 |
79,863百万円 (2018年3月31日現在) |
主な事業内容 |
国内外で「食品事業」、「アミノサイエンス事業」を柱とした幅広い事業を展開。 |
従業員数 |
単体:3,464名 連結:34,452名(2018年3月31日現在) |
事業内容
1908年、池田菊苗博士が湯豆腐の昆布だしから「うま味」(グルタミン酸というアミノ酸の一種)を発見したことから、味の素の歴史が始まりました。味の素の代表的な商品は、社名そのものである、うま味調味料の「味の素」です。台所に常備している方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、世界一のアミノ酸メーカーとして高品質アミノ酸の独創的な製法・利用法の開発を通じて事業領域を拡大しており、食品事業、ライフサポート事業、ヘルスケア事業などを展開しています。
ライフサポート事業の強みは世界最大の動物栄養グローバルネットワークであり、飼料のアミノ酸バランスを整えることで土壌・水質の負荷を低減する動物栄養事業などを行っています。
今後の事業展開
味の素は今後、動物栄養事業において、コモディティ素材生産を外部化しスペシャリティへの転換を加速するとしています。具体的には、リジン、スレオニン、トリプトファンなどのアミノ酸の自社生産を大幅に削減し、生産設備をスペシャリティ製品へ転換します。スペシャリティ製品には、アミノ酸で乳牛の栄養を改善するリジン製剤などがあります。さらに今後は高機能配合品だけではなく、ICTを活用した診断型ソリューションビジネスに取り組み、個体として価値の高い乳牛や豚を対象としたソリューションビジネスへシフトしていく考えです。
海外展開
味の素の主力事業は食品ですが、食品事業の中で海外比率は5割以上を占めています。味の素は戦略的M&A投資を積極的に行っており、海外で食品事業を重点的に展開する新興5カ国でのポートフォリオ強化や、欧州での拠点作りを推し進めています。既に北米では、味の素ウィンザー社の事業基盤をベースに冷凍食品事業を拡大しており、2017年にはフランスのラベリ・テレトル・スージェレ社を買収しました。これにより、フランスにおける冷凍食品事業基盤を拡充し、コンシューマー食品事業を一層強化し成長を加速するとしています。
3.味の素は、転職者に対してどんな人材を求めている?
募集職種
現在のところ、中途採用の募集は行っていないようです。不定期で採用活動を実施しているとのことなので、今後中途採用に関する情報が出てくるかもしれません。
求める人材
味の素には、グループ共通の価値観、仕事をする上での基本的な考え方、姿勢として「味の素グループWay」というものがあります。
『新しい価値の創造 Create New value
開拓者精神 Pioneer Spirit
社会への貢献 Social Contribution
人を大切にする Value People』
引用元: 味の素採用情報ページ
このメッセージから
- 豊かな発想と継続的革新で新たな価値を創造できる人材
- 現場レベルの粘り強い知恵と努力の積み重ねにより、新市場に挑戦し続ける人材
- 謙虚で誠実な態度をもって、社会的な価値の最大化を目指せる人材
を求めていると考えられます。
さらに、味の素は食品事業の海外展開を重点的に行っているため、海外でのビジネスに興味のある方、英語力に自信のある方に向いているかもしれません。また、味の素の採用情報ページには、社員インタビューや仕事紹介、キャリアモデルなどが載っています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。その他、事業紹介や社会解決ストーリーなどが載っており、具体的な仕事のイメージが掴めるかもしれません。
給料(年収)
平均年間給与:945万円(2019年5月現在)
平均年齢:43.1歳(2019年5月現在)
平均勤続年数:18.3年(2017年現在)
労働時間
平均残業時間:22~25時間/月
会社を挙げて残業時間を減らすように取り組んでいるため、残業時間は短いようです。毎週水曜日をノー残業デーと定めたり、2017年4月からは「午前8時15分始業、午後4時30分終業」の「1日7時間15分勤務」を導入したりと、本格的に労働時間を減らす取り組みを行っています。また、フレックスや在宅勤務、社外オフィス制度などを活用し、柔軟な働き方が出来るという意見もありました。スーパーフレックス制であり、5:00〜22:00の間であれば自由に勤務することができるのも魅力のようです。
ちゅう
新たな価値を創造し、謙虚で誠実な態度をもって社会への貢献を考えられる人材を求めているようですね。現時点では、中途採用の募集は行っていないようなので注意が必要です。
リアル
4.味の素の求人情報にはどんな傾向がある?
転職サイトを各種調べたところ、経理、税務関連の求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
- 公開されている求人は少ない。
- ビジネスレベルの英語力が必要。
- M&A関連の実務経験があると歓迎される。
現在公開されている募集の必須条件は、大卒以上、中級程度の英語力となっています。将来的には、他部署・海外を含む関係会社等への異動の可能性があるようです。味の素は積極的に海外進出を行っているため、海外で働きたい方、英語を使って仕事をしたい方、M&A関連の知識・経験がある方に向いているかもしれません。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントの
dodaの場合、
非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、
dodaの
非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅう
現在公開されている求人は少ないようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。
リアル
5.味の素の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)※コロナ対策も更新中
口コミや内部情報を以下にまとめました。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 |
コメント |
給与・福利厚生 |
- 業界内ではトップクラスの給与。
- 年収におけるボーナスの割合が高い。
- 定期昇給がある。
- 社宅や独身寮が用意されている。
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ワークライフバランス |
- 様々な制度があり、ワークライフバランスを調整しやすい。
- 気兼ねなく上司より先に帰宅でき、有休も取りやすい。
- 休日出勤はほとんどない。
- 連休を作るための特別休日設定などがある。
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社風 |
- 安定感があり大らかな雰囲気。
- 優しく常識のある人が多く、仕事がしやすい組織。
- 上司、先輩、後輩の距離感がほどよい。
- 新たな挑戦を重視する社風。
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成長機会・キャリア開発 |
- 高いレベルの専門性を身に付けることが可能。
- 安定して長く緩やかに成長するイメージ。
- 顧客との人間関係構築力が身についた。
- 会社としてキャリア形成に力を入れている。
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入社後のギャップ |
- 思った以上に働きやすい会社。
- 日本に比重を置いているかと思ったがグローバル重視だった。
- 社内交流を好み、社外交流をする人が少ない。
- 営業はかなりの体育会系。
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退職検討理由 |
- 自己都合により退職した。
- 自分の目指すキャリアプランと、会社の目指す方向性が違った。
- 新しいことにチャレンジしたくなったから。
- 社内政治に嫌気がさした。
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コロナ(感染症)対策 |
- 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)を基本とする。
- コアタイムなしのフレックス勤務が可能。
- 生産現場ではソーシャルディスタンスを確保する。
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給与・福利厚生
給与水準は食品会社の中ではトップクラスであり、ほぼ満足している方が多いようでした。年齢給と実力給で年次昇給が決まり、役職によって実力給は上限があるようです。課長職相当まではある程度年功序列で昇格する傾向にあるとの声もありました。また、海外駐在すると若手のうちから同世代より遥かに多くの給与がもらえるという意見がありました。
福利厚生については、一般的な制度は整っており、特に不満はないという意見がいくつかありました。単身の場合は寮、世帯持ちの場合は家賃7割ほどの住宅手当もしくは社宅手当があるようです。ただ、東京では住宅手当はなく、会社から離れた寮や社宅に入らなければならないという情報があったので、注意が必要かもしれません。
ワークライフバランス
勤務時間、有休取得率どちらの観点からも不満はなく、ワークライフバランスは非常に取りやすいという意見が多数を占めました。現在の社長の方針により、ここ数年で労働環境は劇的に変化したようです。働き方改革によって様々な制度がどんどん増えており、外部レンタルオフィス、フレックスタイム、在宅勤務などを使えば隙間時間を有効活用して働く事が可能であり、5時~22時まで好きな時間に自由に働くことができるという意見もありました。
ただ一方で、部署によっては年中忙しく残業時間にも限りがあるため、家に持ち帰って仕事をしている方もいらっしゃるということなので、部署による差があると思われます。
社風
基本的には穏やかで働きやすい雰囲気であり、社員への面倒見はよく、のびのびと働ける会社のようです。その反面、社内での競争意識は低くモチベーションの低い社員もいるという意見もありました。以前は昔ながらの日本の大企業感があったようですが、現在の社長に変わってからは急速に改革を進めており、数年以内に大きくグローバル化が進むと思うという声もありました。一方で、良くも悪くも閉鎖的、国内食品業界という狭い世界の揺るぎない王者であると感じている方もいらっしゃるようです。
成長機会・キャリア開発
外部セミナー参加等も含めて、上司の裁量でスキル開発のための投資は惜しまず援助してくれるとのことですが、自分自身でキャリア計画を立てる必要があるようです。また、極端に悪い評価をされることは少ないため、それなりの評価で満足できるような保守的な社員にとってはいい環境であるが、バリバリ仕事をして仕事に見合った評価を受けたい野心的な社員にとっては物足りない環境であるかもしれないという意見がありました。
一方で、成長志向があり成果と態度で示していく人にはどんどんチャレンジングな仕事が与えられるため、自立心のある社員はやりがいが感じられるという意見もありましたので、成長できるかどうかは自分次第のようです。
入社後のギャップ
想像以上にグローバル展開が加速しており、海外で働く気がないのであれば向いていないかもしれないという意見がありました。同様に、思った以上に海外への販売に力を入れていると感じるという意見が複数ありました。反面、営業部門はグローバル企業とは感じられず閉鎖的であるという声もありましたので、部署によりグローバル化の速度にバラツキがあるのかもしれません。入社後のギャップは特になく、長く働きたいのならば非常におすすめの会社であるという意見もありました。
退職検討理由
長く勤めたかったが、家庭の事情などにより退職したという意見がいくつかありました。実際、味の素が公表している2017年度の離職率は1.2%となっており、大変低い値です。他には、自身の専門性に特化したキャリア形成になっており、ゼネラリストとしてのキャリア形成は望めないと感じたからという意見がありました。また、新卒で採った人間を長期的に育成しようとする考えのため、20代で短期間に成長したいと考えている人には向かないという意見もありました。
コロナ(感染症)対策
味の素は、企業活動の最優先事項として「従業員およびその家族の安全確保」を挙げています。本社・営業・研究部門の従業員の
約9割を在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)とし、生産現場でのソーシャルディスタンス確保、公共交通機関の使用低減などを心がけています。
以前より、自宅やサテライトオフィスの他、セキュリティが確保され集中して勤務できる場所であれば、どこでも勤務できるテレワーク制度「どこでもオフィス」を導入しているため、新型コロナ流行後も混乱なくテレワークに移行できていると思われます。
ちゅう
給与は業界の中でもトップクラスであり、ワークライフバランスも大変取りやすい会社のようです。穏やかで働きやすい雰囲気の会社であり、長く勤める方が多いようです。
リアル
6.味の素への転職を成功させるには?
ここまで読んで、味の素への転職意欲は高まりましたか?
味の素に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。
※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、味の素に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
- 一般には公開されていない、味の素の求人情報について入手できる可能性がある。
- 書類選考・面接について、味の素に特化した対策を行ってもらえる。
- 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
- 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
一般には公開されていない、味の素の求人情報について入手できる可能性がある。
例えば
dodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。
※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、味の素の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、味の素に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、味の素のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。
書類選考・面接について、味の素に特化した対策を行ってもらえる。
転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。
どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、味の素の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます。
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします。
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう。
年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。
「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。
転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。
一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅう
そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。
リアル
7.味の素への転職で、おすすめの転職エージェントは?
転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
味の素に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
- 味の素の求人について、取り扱い実績がある。
- 味の素への転職をサポートできるノウハウを持っている。
- 味の素以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
|
登録すべきか |
特徴 |
リクルートエージェント |
◎ |
業界最大手。味の素への転職サポート実績多数。 |
doda |
◎ |
業界2番手。味の素への転職サポート実績多数。提案力に強み。 |
パソナキャリア |
〇 |
もともとパソナとして派遣の方で取引実績があり、独特な非公開求人を持っていたりする。 |
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『
パソナキャリア
』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。
リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は10万件、登録者数は40万人の規模に上ります。 拠点は全国に16カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、宇都宮、さいたま、千葉、西東京、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡
業界最大手のため、味の素への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
- 味の素への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
- 味の素側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
味の素への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

『
doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
パソナキャリア|ここでしか取り扱っていないのでは、という独自の求人に強み

『
パソナキャリア
』は、人材派遣大手のパソナが運営する転職エージェントです。
人材派遣で培った長い歴史があり、求人企業との深い関係性から独自の求人に強みがあります。 非公開求人は2,7万件の規模です。 拠点は全国に3カ所(※)あります。 ※東京、名古屋、大阪
『
リクルートエージェント
』や『
doda』には規模は劣りますが、もし両社の担当者との相性が良くないなど感じた場合や、独自求人狙いで登録することをおすすめします。
リアル
8.転職エージェントを上手に使いこなすには?
ここからは、実際に『
リクルートエージェント
』『
doda』『
パソナキャリア
』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。
仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。
転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、
「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう。「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅう
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。
リアル
ここまで読んでいただいた、あなたに
味の素への転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
味の素への転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅう
リアル