中途採用で、味の素に転職したい、と考えている方は多いかと思います。食卓に並ぶ調味料として有名で、知らない人はいませんね。
このページでは、味の素への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、味の素への転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(味の素。うおォンうおォン。)

味の素の転職難易度はかなり高いと言えます。知名度も高く、「午後4時半終業で7時間15分勤務」という勤務スタイルも魅力的であり、味の素で働きたいと思う人は大勢いるでしょう。また、求められるスキルも高く、例えばDX推進部のプロジェクトマネージャーではマネージャーとしての実務経験が5年以上、品質保証では3年以上の業務経験と英語でのコミュニケーション能力、あれば薬剤師資格などが求められています。
個人で応募するのはかなり難しいと思われますが、味の素公式サイトには採用実績のある企業として転職エージェントの一覧が掲載されています。まずは、これらの転職エージェントに登録して非公開求人を確認しながら、自分のキャリアにマッチしそうな求人に応募していくのが良いと思われます。

2.味の素への転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、味の素への転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべき味の素の特徴

  • うま味調味料「味の素」に代表される食品事業やアミノサイエンス事業を展開する世界一のアミノ酸メーカー。
  • 安定感があり、穏やかな社風。
  • 福利厚生は一通り揃っており、特に住宅補助が手厚い。
  • 研究開発、品質保証、営業などの募集があるが、求人数は少ない。
  • 転職サイトでの公開求人は少なく、dodaでは営業のみ。
  • 各種制度があり、ワークライフバランスは良好。
  • 食品業界の中ではトップクラスの給与。

味の素へ転職するために、押さえておくべきポイント

  • 部門によっては個人による残業時間の差が大きいようなので注意が必要。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.味の素ってどんな会社?

項目 内容
会社名 味の素株式会社
代表者 代表執行役社長 最高経営責任者 藤江 太郎
本社所在地 東京都中央区京橋一丁目15番1号
設立 1925年12月17日
資本金 79,863百万円 (2023年3月31日現在)
主な事業内容 国内外で「食品事業」、「アミノサイエンス事業」を柱とした幅広い事業を展開。
従業員数 単体3,335名 連結34,615名 (2023年3月31日現在)

事業内容

1908年、池田菊苗博士が湯豆腐の昆布だしから「うま味」(グルタミン酸というアミノ酸の一種)を発見したことから、味の素の歴史が始まりました。味の素の代表的な商品は、社名そのものである、うま味調味料の「味の素」です。アミノ酸の大量生産技術と安定供給力において世界一の地位を誇っており、食品事業、アミノサイエンス事業を柱とした幅広い事業を国内外で展開しています。

今後の事業展開

味の素はアミノサイエンスの強みを活かし、市場の成長性が高く社会価値の高い領域に絞ることを成長戦略の基本方針として掲げています。具体的には、4つの成長領域(「ヘルスケア」「フード&ウェルネス」「ICT」「グリーン」)で飛躍的成長を目指すとしています。特に調味料・食品関連の売上高は全体の約6割を占めており、海外の売上も好調です。
ヘルスケア分野では、2017年にコージンバイオ社と合弁会社を設立しました。両社の技術を集結し、今後さらに需要が高まるとされる再生医療等の臨床用培地を製造しています。

海外展開

味の素は世界26の国と地域に拠点を設け、130以上の国・地域に商品を届けており、海外売上高は約60%となっています。「その国の顧客に貢献すること」を海外進出の理念とし、各国・地域のライフスタイルの変化に合わせた商品展開を行ってきました。近年では特に北米の冷食事業の収益が向上しており、現場力の強化と構造改革によって2025年度までに土台を固め、2030年度までに飛躍的な成長を目指しています。

4.味の素の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

味の素の口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • 業界内ではトップクラスの給与。
  • 年収におけるボーナスの割合が高い。
  • 管理職になるまでは年功序列。
  • 住宅補助制度が充実。
ワークライフバランス
  • ワークライフバランスはとても良い。
  • 有休を取得しやすい。
  • 休日出勤はほとんどない。
  • 連休を作るための特別休日設定などがある。
社風
  • 温厚で風通しが良い。
  • 社員同士の仲が良い。
  • 家族的で愛社精神が強い。
  • 安定志向。
成長機会・キャリア開発
  • 会社の補助を利用して資格の勉強ができる。
  • 海外事業が多く、語学力が磨かれる。
  • 研修制度が充実している。
  • 会社としてキャリア形成に力を入れている。
入社後のギャップ
  • 思った以上に働きやすい会社。
  • 日本に比重を置いているかと思ったがグローバル重視だった。
  • 自由な雰囲気ではなく保守的。
  • 営業はかなりの体育会系。
退職検討理由
  • 食品業界に馴染めなかった。
  • 新しいことにチャレンジしにくい。
  • 社内政治に嫌気がさした。
  • 裁量を持てる人が少ない。
ワークスタイル
  • 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)と出社のハイブリッド。
  • コアタイムなしのフレックス勤務が可能。
  • 時短勤務制度がある。
  • 副業が可能。

給与・福利厚生

給与水準は食品会社の中ではトップクラスであり、ほぼ満足している方が多いようでした。年齢給と実力給で年次昇給が決まり、役職によって実力給は上限があるようです。課長職相当まではある程度年功序列で昇格する傾向にあるとの声もありました。また、年収における賞与の比率が高く、30~35%位だという口コミがありました。
福利厚生は各種制度があり満足している方が多いようで、特に住宅補助は非常に手厚いという声が多くありました。寮は廃止されましたが、入社して8年は家賃の7~8割の補助金が出るようです。

ワークライフバランス

勤務時間、有休取得率どちらの観点からも不満はなく、ワークライフバランスは非常に取りやすいという意見が多数を占めました。勤務時間は、始業時間が8:15で定時が16:30なので、夕方から用事を入れやすいようです。ダラダラ残業することはなく、効率よく働こうという意識がとても高いという意見もありました。有休に関しては、取得向上させるような取り組みがあるため非常に取りやすく、とてもホワイトな会社のようです。

社風

基本的には穏やかで働きやすい雰囲気であり、社員への面倒見はよく、のびのびと働ける会社のようです。社員の仲が良く家族的なところがある、愛社精神の強い人が多いなどの意見もありました。その他、旧態依然とした日本的文化があり古い体質を感じる、体育会系なところがあり縦割りの組織、という声もありました。

成長機会・キャリア開発

海外事業が多いため、グローバルな経験を積めたという意見が複数ありました。会社として海外事業に力を入れていることもあり、自ら手を挙げれば赴任のチャンスもあるようです。また、ゼネラリスト志向で部署異動があるため、様々な業務を経験できるという声もありました。研修制度はかなり充実しているようなので、社外でも役に立ちそうな資格を取ることが可能なようです。

入社後のギャップ

入社後のギャップは少なく、「優秀な社員が集まる優秀な会社」という企業イメージそのままであるという意見がありました。また、グローバル展開が加速しており売上高の海外比率も高いが、味の素が強い地域は意外と限られていて、海外赴任先として東南アジアや南米に行くことが多いようです。いわゆる欧米の先進諸国で働きたいと思っている人は注意が必要という意見もありました。その他、ビジネス領域は広いけれど事業の根幹は「食品」であり、「食品」への強い興味が必要だという口コミもありました。

退職検討理由

家庭の事情などによりやむなく退職したという意見がいくつかあり、退職検討する人自体が少ないようです。実際、味の素が公表している2022年度の離職率は2%未満となっています。他には、営業経験をベースにしたゼネラリストを育成する方針なので、スペシャリストとして入社してもあまり重宝されなかったからという理由がありました。保守的なところがあり、新しいことに挑戦するのに大きな労力が必要だという意見もありました。

ワークスタイル

在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)は制度としてしっかり浸透しているようですが、フルリモートというよりは週に何日か出社するタイプの働き方を推奨しているようです。フルフレックス制度もあるので好きな時間に働くことができ、そもそも労働時間が一般的な会社よりも短く設定されているので、仕事以外を充実させることが可能だという声がありました。また、配偶者の転勤による離職者を防ぐために、働くエリアを申告できる制度があるようです。
ちゅうちゅう

給与は業界の中でもトップクラスであり、ワークライフバランスも大変取りやすい会社のようです。穏やかで働きやすい雰囲気の会社であり、長く勤める方が多いようです。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

5.味の素は、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

中途採用で募集中の職種は、研究開発、UI/UX開発マネージャー、品質保証、営業などがありました。現時点ではいくつかの職種で募集があるようですが、求人総数は10件未満であり、それほど多くありません。職種によっては英語の素養(TOEIC730以上)や修士以上の学歴が必要となっています。

求める人材

味の素には、グループ共通の価値観、仕事をする上での基本的な考え方、姿勢として「味の素グループWay」というものがあります。

ASVを実現し続ける原動力は社員一人ひとりの働きがいの向上であると考えています。 社員一人ひとりが共有する価値観、仕事をする上での基本的考え方、姿勢を定めたものが、味の素グループWayです。「新しい価値の創造」、「開拓者精神」、「社会への貢献」、「人を大切にする」の4つの行動指針を重視しています。

  • 「味の素グループWay」に共感し、社会貢献に価値を見出せる人を求めている。
  • 英語でのコミュニケーション能力があれば望ましい。
  • 営業では、ハードな交渉などストレスフルな業務にも対応できるタフな人材を求めている。
また、味の素の採用情報ページには社員の方のインタビューや味の素グループが大切にしていることなどが詳しく載っており、転職へのヒントを与えてくれると思います。社員インタビューは、学歴や文理、職種、働き方を選んで検索できるようになっています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。

給料(年収)

平均年間給与:1,047万円(2023年3月31日現在)
平均年齢:44.6歳(2023年3月31日現在)
平均勤続年数:20.3年(2023年3月31日現在)

労働時間

平均残業時間:23~26時間/月
会社を挙げて残業時間を減らすように取り組んでいるため、残業時間は短いようです。毎週水曜日をノー残業デーと定めたり、「午前8時15分始業、午後4時30分終業」の「1日7時間15分勤務」を導入したりと、本格的に労働時間を減らす取り組みを以前から行っています。将来的には、1日の所定労働時間7時間を目指すとしています。その他、生産部門は個人によって残業時間の差が大きいという口コミがあったので、注意が必要です。
ちゅうちゅう

「食」によって社会貢献できることに、価値を見出せる人を求めているようですね。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

6.味の素の求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところ、営業などの求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
  • 味の素本体の求人は少なく、dodaでは営業のみ。
  • 営業は大卒以上が応募資格となっており、異業界の営業経験者も歓迎している。
  • 味の素食品や味の素エンジニアリングなどグループ会社の求人はある。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅうちゅう

現在公開されている求人は限られているようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

7.味の素の選考対策

味の素の選考ステップや経験者の口コミについて、転職口コミサイトのワンキャリアプラスOpenWorkを参考に紹介します。
味の素の面接では、企業風土にマッチするかどうかを重視しているようです。幼少期の経験や挫折経験、自分の短所を認識できているかなどの質問がされ、求職者の人柄を深く見ている気がしたという口コミがありました。学生時代を含めての自己紹介を求められたという声もあったので、自分史を中心とした自己分析がおすすめです。
トリッキーな質問はなく基本的なものが多いようですが、深掘りされるので事前準備はしっかりと行いましょう。また、将来に関する質問も多いようです。短期的なキャリアプランだけでなく、10年先を見据えた長期的な計画も考えておくと良いかもしれません。

選考ステップ

味の素の選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
  1. 応募・書類選考

  2. 1次面接

  3. 適性検査

  4. 2~4次面接

応募・書類選考

味の素の応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか二通りの方法があります。直接応募も良いですが、味の素の公式サイトには、近年、採用実績のある企業として以下が挙げられています。
味の素公式のサイトにも求人がありますが、数が少なく限られているようです。転職エージェントには独自の非公開求人などもありますので、上記の転職エージェントに登録して選考を受けると効率が良いでしょう。転職エージェントごとに持っている求人が異なることがあるので、複数の転職エージェントに登録することをおすすめします。

1次面接

1次面接では、転職理由や入社してからやりたい事などを聞かれるようです。これまでの経験をどのように味の素で活かせるかについても聞かれるようなので、職務経験をまとめたりキャリアの棚卸しをしたりしておきましょう。
何か会社について分からないことがあったら、この場で質問できるようです。この逆質問の時間が結構長かったという口コミがあったので、いくつか考えておくといいと思います。選考される立場ではありますが、企業側の考えと自分の希望・キャリアが合わないなら、早々に選考辞退することも必要です。転職エージェント経由だと、こういった企業側とのやり取りを任せられるので精神的負担が減ります。

適性検査

口コミが少なく確かなことは分かりませんが、2020年の選考では、性格を知るための簡単な4択形式の適性検査があったようです。職種によっても適性検査は異なる可能性があります。参考までに、2024年度の新卒では「玉手箱」が実施されたようです。

2~4次面接

味の素では職種に応じて2~4回の面接が行われます。遠方の場合はオンライン面接も可能です。志望動機や転職理由、これまでの仕事での成果など一般的な質問に加えて、将来どうなりたいかについて詳しく聞かれるようです。10年後のキャリアプランについてかなり突っ込んで聞かれた、強み・弱み・志望動機等は全く聞かれず、今後どのような働き方がしたいか・できるかの質問を集中的にされたという口コミがありました。
また、職種によっては業務内容に関する質問やテクニカル的な質問が多くされるようです。業務内容についてはかなり詳しく聞かれるので、深掘りしておいた方が良いという声がありました。その他、悪いところを見ようとするのではなく、良いところを見ようとしてくれるため面接しやすかったという口コミがあったので、リラックスして面接を受けられそうですね。

選考の口コミ

デジタルマーケティング

逆質問できる時間が長いので、会社側に聞きたいことを沢山考えておくと良いと思う。

営業

味の素で好きな商品は何かを聞かれた。理由も含めて考えておいた方が良い。

研究開発

会社の組織や風土に馴染めるかをかなり重視しているような気がした。

財務

他の求職者のレベルや学歴が高いと感じた。入念な事前準備が必要。

味の素の面接の雰囲気は、カジュアルなようです。穏和な感じがして好感が持てたという声もありました。非常にフランクに話しかけてくれるため、こちらも話しやすい雰囲気だった、丁寧にメモを取って話を聞いてくれているなどの口コミもあったので、あまり構えずに自然体で臨みましょう。

8.味の素への転職を成功させるには?

ここまで読んで、味の素への転職意欲は高まりましたか?

味の素に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、味の素に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、味の素の求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、味の素に特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、味の素の求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、味の素の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、味の素に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、味の素のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、味の素に特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、味の素の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

9.味の素への転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
味の素に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • 味の素の求人について、取り扱い実績がある。
  • 味の素への転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • 味の素以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。味の素への転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。味の素への転職サポート実績多数。提案力に強み。
ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、味の素への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • 味の素への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • 味の素側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
味の素への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

10.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

(お頼み申します!)

ここまで読んでいただいた、あなたに
味の素への転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
味の素への転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅうちゅう

味の素の攻略がんばりましょう!

リアルリアル

(ごちそうさまでした!)