転職活動で、マイナビエージェントに登録してみようか、と考えている方もいらっしゃるかと思います。学生の時に就活サイトの「マイナビ」を使っていた方もいらっしゃるかもしれませんね。
登録するために、「自分に役に立つのかな?」と情報を探してみても、公式サイトには表向きの情報しかありませんし、口コミ系のサイトでも情報量が膨大で見るのも大変です。結果、本当に登録して大丈夫なのかな?と思ってしまうでしょう。
このページでは、マイナビエージェントを使った転職について、どうしたら有益な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう利用すべきか、現役エージェントの知見から、マイナビエージェントでの転職について触れたいと思います。
このページを読んでいただければ、マイナビエージェントを利用した転職についての情報は一通り揃っているかと思います。あなたがマイナビエージェントを使って転職すべきかの判断材料になり、さらに転職したいと思った場合、マイナビエージェントで理想の転職が実現できる可能性が高まるはずです。
転職活動でマイナビエージェントは使えるのかな?と思っている方向けの記事です。読んで損はないはずですよ。
(あのマイナビエージェントなら、転職初心者でも安心できそうだな。)
1.マイナビエージェントでの転職についての所見まとめ
転職を考える際、押さえるべきマイナビエージェントの特徴
- 若年層の転職に強く、第二新卒向けの求人も充実している。
- サポート力が高く、書類選考率が高い。
- サポート期間が長く、気長に転職活動できる。
- 30代40代向けのハイクラス求人は少ない。
- 対応に時間が掛かることがある。
- 担当に当たり外れがある。
マイナビエージェントに登録するうえで、押さえておくべきポイント
- 対応に時間が掛かることがある。
- エグゼクティブ、ハイクラス案件を探している30代後半以降の方に見合う求人は少ないかも。
2.マイナビエージェントって、どんな転職エージェント?
マイナビエージェントは、大手人材広告企業であるマイナビが運営する転職エージェントです。マイナビは新卒向けの大手就活サイト「マイナビ」や転職情報サイトの「マイナビ転職」なども運営しており、広く人材業に携わっています。
マイナビエージェントの特徴は若年層の転職に力を入れていることであり、第二新卒や業界未経験者向けの求人が多くあります。
利用回数や期間に制限を設けず、書類の添削や模擬面談、相談などを行ってくれます。きめ細かいサポートが期待できるため、転職が初めての方や社会人経験の浅い方におすすめのエージェントです。
項目 | 内容 |
---|---|
取り扱い地域 | 日本全国、海外 |
面談場所 | 札幌、東京、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪、兵庫、福岡 |
取り扱い業種 | IT/通信業界、インターネット/広告業界/ゲーム、メーカー/製造業、人材サービス、商社、金融機関/金融業界、コンサルティングファーム/監査法人・事務所、不動産/建設業界、小売/運輸・物流/飲食、サービス業、医療/介護サービス、教育・学校/エネルギー/その他業界 |
取り扱い職種 | SE・システムエンジニア(IT/通信/インターネット)、機械/電気・電子/素材等、営業職、医療系専門職、コンサルタント/監査法人/士業関連、金融専門職、不動産専門職、クリエイティブ、経営/企画/管理/事務、販売/サービス、建築設計/土木/プラント/設備等、その他職種 |
求人数 | 6万件以上(非公開求人 1万件以上) ※2023年8月時点 |
特徴 |
|
若年層の転職に強いので、第二新卒や社会人経験が浅い方、転職初心者に心強いですね。
(いいぞいいぞ。)
3.マイナビエージェントのメリットは?
若年層の転職に強く、第二新卒向けの求人も充実している。
「マイナビ」と言えば、新卒で就職活動をしていた頃、お世話になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。マイナビはリクナビと共に、多くの学生が利用する最大手の就活サイトです。マイナビの転職エージェント版であるマイナビエージェントもやはり、若年層の転職に強みを持っています。2018年の楽天リサーチでも「20代に信頼されている転職エージェントNo.1」に選ばれており、利用者の約8割が20代前半から35歳までの若年層となっています。
また、マイナビエージェントは第二新卒の転職活動にも力を入れています。「第二新卒」とは、主に学校の卒業後に一度就職をし、三年以内に転職を目指す方を指します。「第二新卒って、すぐに仕事を辞めてしまった人というマイナスイメージを持たれるのでは」と心配する方もいらっしゃるかと思います。しかし実際には、新卒者より基本的なビジネススキルやマナーが身についているということで、第二新卒を採りたいという企業は広く存在します。マイナビエージェントでは第二新卒向けの特集を組んでおり、色々と求人が充実しています。口コミでも「転職が初めての人におすすめ」や「第二新卒として求人を探した」などの意見がありました。
転職エージェントによっては、社会人経験が浅いとあまり質のよい求人を紹介されない場合もあります。マイナビエージェントではそういった心配がないので、若年層の方には特におすすめです。
サポート力が高く、書類選考率が高い。
マイナビエージェントの強みの一つとして、サポート力の高さが挙げられます。面談や職務経歴書の添削、模擬面接が回数に制限なく利用できるなどの手厚いサポート体制があるため、書類通過率・一次面接通過率・内定獲得率において高い実績を誇ります。
闇雲に求職者の希望通りの求人を紹介しても、スキルに合っていない場合は書類落ちしてしまうことも多くあります。マイナビエージェントでは求職者の希望だけではなく、保有スキルや職務経験に応じた求人を紹介してくれるため、書類通過率が高いと言われています。転職活動が初めての場合、自分の市場価値がよく分からないという方もいらっしゃると思います。そんな時、プロの目から見て適切に判断し、身の丈に合った求人を紹介してくれるのは心強いですね。
また、面接を終えた後のフォロー体制もしっかりとしています。面接後に企業からフィードバックしてもらい、後日求職者に伝えているため、どの点が評価されたのかが分かり今後の活動に繋げることが出来ます。
サポート期間が長く、気長に転職活動できる。
大手転職エージェントの多くは、サポート期間の目安を約3カ月としています。実際、多くの方が3カ月程で転職先を決定しています。ただ、良いところがあれば転職してもいいかなという考えの方や、自分のペースで急かされることなく転職活動したいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
マイナビエージェントであればサービス提供期間は無期限ですので、安心して活動できます。狙っている企業の求人が出るのを待ったり、資格を取ってから転職活動を再開したりするなど、自分なりのペースで転職活動することが可能です。現在の仕事が忙しい方も、面接を急かされたりすることがないので安心できますね。
4.マイナビエージェントで失敗しないために知っておくべきデメリット
30代40代向けのハイクラス求人は少ない。
マイナビエージェントは基本的に若年層の転職に力を入れており、特に20代をターゲットとしているエージェントです。サイトに載っている「年代別で見る転職マニュアル」も20代と30代しかなく、40代以降は特集を組まれていません。30代後半~それ以上の方向けのハイクラス求人やエグゼクティブ案件はそこまで多くありません。十分に社会人経験を積んでいてスキルもあり、始めからハイクラス求人のみを探したい方はマイナビエージェントだと物足りないかもしれません。そのような方には、管理職や専門職のハイクラス求人が豊富なJACリクルートメントなどがおすすめです。
また、給与の面などで求人の質が悪いという口コミがありました。すでにある程度の年収がある方には、イマイチな求人と感じることもあるかもしれません。キャリアアドバイザーの方から紹介された求人に不安がある場合、自分で企業のことを調べてみたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その際、企業の内情を知るために以下のようなサービスがあります。現役社員、元社員の口コミであるため、信用できる情報なのかどうかの問題はありますが、もし共通する内容が多いなら、その求人を担当するアドバイザーの方に事実確認してみるのが良いでしょう。
- OpenWork(旧Vorkers):https://www.vorkers.com/
⇒文字数も比較的長く、しっかりとした口コミが多い印象。
- 転職会議:https://jobtalk.jp
⇒掲載企業数が圧倒的に多い。
- カイシャの評判:https://en-hyouban.com/
⇒無料で手軽。
- キャリコネ:https://careerconnection.jp/
⇒特に「給与」関連の情報が詳しい。
なるべく「新卒社員」は除外し「中途入社社員」の口コミに絞って参考にするのがコツです。また、最低2サイトは利用し、意見の偏りを防ぐことをおすすめします。
対応に時間が掛かることがある。
担当にもよると思いますが、連絡が遅い、求人をなかなか紹介してもらえないなどの口コミがありました。また、マイペースにのんびり転職活動を行い、放置しすぎていたら連絡がこなくなったという意見もありました。いくらサポート期間が無期限とはいえ、あまりに放置するのはよくなさそうですね。焦って決める必要はないですが、まだ活動を続けているという意思をキャリアアドバイザーの方に伝えるのも大事です。
短期決戦で急いで転職したい、転職活動に時間をかけたくないという方は、別の転職エージェントも併用するとよいでしょう。それぞれのエージェントに独占求人などがありますから、いくつか使ってみることをおすすめします。
担当に当たり外れがある。
担当の当たり外れは、残念ながらどの転職エージェントを使っても必ずあります。求職者の経験業界や職種、住所などからキャリアアドバイザーを決定するとのことですが、業界知識などはアドバイザーの方によって差があります。また、性格的な相性などもありますね。キャリアアドバイザーの変更はよくあることなので遠慮する必要はありません。
ただでさえ転職活動はストレスが溜まるものだと思います。早い段階で意思表示して、できるだけ自分に有利な転職活動を行いましょう。
転職口コミサイトを4件紹介しましたが、まずは自分の会社の口コミを見てみるのがおもしろいと思います。
(考えるな。感じるんだ。)
5.マイナビエージェントの特徴から、向いているのはどんな人?
これまでのメリットやデメリットを踏まえ、マイナビエージェントの利用をおすすめしたいのは、以下の方です。
20代から30代までで、転職活動が初めての人マイナビエージェントの最大のメリットは、若年層の転職に力を入れていることです。特に第二新卒の方にはおすすめです。他エージェントだと経験の浅い方向けの求人が少ない場合もあるので、マイナビエージェントに登録しておいた方がよいでしょう。またサポート期間が長い為、自分のペースで転職活動したい方にも向いています。
6.マイナビエージェントの流れ(最初の登録のやり方から求人を紹介されるまで)
求人紹介を受けるには、まず「転職支援サービスの申し込み」を行います。
流れは以下のとおりです。
現状、希望勤務地などの入力:現在の状況、経験社数、希望勤務地
↓
直近勤務先の情報:直近勤務先の業種、職種、企業名、勤務期間
↓
プロフィールの入力:生年月日、名前、住所や電話番号、学歴など
↓
完了
マイナビエージェントでは、サービス申し込みの時点で保有スキルなど細かい情報の入力は必要ないようです。サービス申し込みが完了して面談予約が済むと「MY PAGE」が用意されるので、そこから登録情報の修正などを行うことができます。
※上記登録内容は、あくまで一例です。直近勤務先における職種の選択内容によって、登録する内容が異なるようです。職種によっては、直近勤務先の年収や職務内容を登録する画面が出ることもあります。
具体的に画面で見てみましょう。
希望勤務地などの入力
公式サイトにアクセスし、「(簡単無料)転職支援サービス申し込み」リンクより、申し込みを行います。登録、相談すべて無料です。
入力内容は以下のとおりです。
- 現在の状況(在職中/離職中)
- 経験社数
- 希望勤務地(第三希望まで入力可)
直近勤務先の情報登録
次に、直近の勤務先の情報を登録します。
入力内容は以下のとおりです。
- 業種
- 職種
- 企業名
- 勤務期間
プロフィール入力
ここでは、生年月日や名前、学歴などのプロフィールを登録します。
入力内容は以下のとおりです。
- 生年月日
- 名前
- 現住所(都道府県のみ)
- 電話番号
- メールアドレス
- 最終学歴
- 補足事項
マイナビエージェントでは転職サービスの申し込みに当たって、特にスキルを入力するようなところはありません。基本的なプロフィールの入力だけとなっています。補足事項は任意入力となっており、紹介者の名前や事前対応していたキャリアアドバイザーがいる場合はその名前を入力するようになっています。
サービスの申し込み段階で職務経歴書は必要ありませんが、カウンセリングまでには準備しておきましょう。マイナビエージェントのサイトには、職務経歴書で見られるポイントや、業界・職種別のサンプルなどの紹介があります。これらを参考にして作成してみましょう。以上で登録は完了です。
登録完了
以上で登録は完了です。登録内容を確認後、マイナビエージェントからメール、もしくは電話で次のステップについての案内が来ます。通常、5営業日以内には連絡が来るようです。面談時に効率よく話せるよう、これまでの経歴やスキルなどをまとめておくとよいでしょう。
転職が初めての場合、面談で何を訊かれるのか心配になる方もいらっしゃるかもしれませんね。マイナビエージェントのサイトでは、キャリアカウンセリングの流れが丁寧に説明されています。そちらを読んでおくと大体のイメージが掴めるかもしれません。
キャリアアドバイザーの方とのカウンセリングで、しっかりとキャリアの棚卸を行いましょう。自分では気づいていなかった強みを発見できることもあります。
7.マイナビエージェントを上手に使いこなすためのコツ・注意すべきポイント
ここからは、実際にマイナビエージェントに登録完了した後の話になります。
マイナビエージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。
仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。
(お頼み申します!)
8.まとめ:評判の良し悪しは、20代から30代前半で、転職が初めてかどうかによる。
マイナビエージェントについて、必要な情報は全て提示しました。
若年層の転職に力を入れているため、20代から30代前半までの方に向いていますが、特に第二新卒の方には間違いなくおすすめです。サイトの作り自体も丁寧で情報が多く、「転職活動が初めてで何もかもやり方が分からない!」という方には参考になることが多いと思います。dodaとよく比較されますが、登録するための入力内容は同じですし、どちらも無料です。両方利用して、転職市場価値を知るための情報収集として使ってみても良いのではないでしょうか。
理想の転職が実現できるよう、少しでも参考にしていただければ光栄です。
マイナビエージェント、転職に使えそうでしたか?引き続き活動がんばりましょう!
(ごちそうさまでした!)