転職活動で、LHH転職エージェントに登録してみようか、と考えている方もいらっしゃるかと思います。「アデコ」という名前の方がピンとくる方も多いかもしれませんね。
登録するために、「自分に役に立つのかな?」と情報を探してみても、公式サイトには表向きの情報しかありませんし、口コミ系のサイトでも情報量が膨大で見るのも大変です。結果、本当に登録して大丈夫なのかな?と思ってしまうでしょう。
このページでは、LHH転職エージェントを使った転職について、どうしたら有益な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう利用すべきか、現役エージェントの知見から、LHH転職エージェントでの転職について触れたいと思います。
このページを読んでいただければ、LHH転職エージェントを利用した転職についての情報は一通り揃っているかと思います。あなたがLHH転職エージェントを使って転職すべきかの判断材料になり、さらに転職したいと思った場合、LHH転職エージェントで理想の転職が実現できる可能性が高まるはずです。
転職活動でLHH転職エージェントは使えるのかな?と思っている方向けの記事です。読んで損はないはずですよ。
(あのLHH転職エージェントなら外資系求人に期待できそうだな。)
1.LHH転職エージェントでの転職についての所見まとめ
転職を考える際、押さえるべきLHH転職エージェントの特徴
- 外資系、グローバル企業への転職支援に強みを持っている。
- 360度式コンサルティングによるベストマッチが期待できる。
- 幅広く求職者を受け入れてくれる。
- 複数の担当者がつくため、専任コンサルタントがいない。
- 大手転職エージェントに比べると求人数は少なめ。
LHH転職エージェントに登録するうえで、押さえておくべきポイント
- 対面を希望する場合、面談場所の拠点が、東京・大阪・名古屋に限られている。WEB面談は全く問題なし。
- 専任コンサルタントがつかないため、きめ細かいサポートを望む受け身タイプには向かないかも。
2.LHH転職エージェントって、どんな転職エージェント?
LHH転職エージェントは、スイスに本社を置くアデコグループが提供している転職支援サービスです。アデコグループは人材業界のグローバルリーダーであり、豊富な外資系の転職ノウハウを持っていることが特徴です。
アデコと言えば、人材派遣を思い浮かべる方も多いかもしれませんね。この人材派遣業で培ったネットワークを利用して、国内有数の大手企業や外資系企業、グローバル企業など幅広い企業の紹介が可能となっています。
また、360度式コンサルティングを採用しており、企業ごとにコンサルタントが変わるタイプの転職エージェントとなっています。
項目 | 内容 |
---|---|
取り扱い地域 | 日本全国、海外 |
面談場所 | 東京、大阪、名古屋 ※WEB面談あり。 |
取り扱い業種 | IT・通信系、広告・メディア系、メーカー系、商社系、金融・保険系、不動産・建設系、コンサルティング・会計・法律系、サービス系、流通・小売系、運輸・物流系、その他 |
取り扱い職種 | 営業系、販売・サービス系、ファッション系、マーケティング系、クリエイティブ系、IT系、エンジニア(電気・電子・機械)系、エンジニア(化学・素材・食品)系、エンジニア(プラント・インフラ・エネルギー)系、メディカル系、人事・労務系、総務・広報、法務・知財、経理・財務系、経営・経営/事業企画系、コンサルタント系、内部統制・監査系、購買・物流・貿易系、金融系、建築・不動産系、事務系、その他 |
求人数 | 公開求人6万件以上 / 非公開求人3万件以上 ※2023年8月時点 |
特徴 |
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外資系企業やグローバル企業に興味のある方には、登録しておきたい転職エージェントですね。
(いいぞいいぞ。)
3.LHH転職エージェントのメリットは?
外資系、グローバル企業への転職支援に強みを持っている。
LHH転職エージェントは、外資系やグローバル企業の転職支援に強いという特徴があります。実際、他のエージェントにはない良質の外資系求人が多かったという口コミもありました。
LHH転職エージェントの運営は、スイスの総合人材サービス企業アデコグループの日本法人が行っています。アデコグループは世界最大級の総合人材サービス企業であり、世界60の国と地域においてサービスを展開しているため、外資系の転職ノウハウが豊富にあるのです。また様々な国籍のコンサルタントが在籍しており、海外の文化や商慣習に明るいため、他では得られないような密度の高い情報を知ることが出来ます。
外資系の求人はどの転職エージェントにもありますが、メインで扱っているところは限られます。初めから、「外資系の企業を狙いたい」「グローバル企業に興味がある」という気持ちがはっきりしている場合は、やはりそういった企業の転職に強いエージェントを選んだ方が効率よく転職活動できますね。
LHH転職エージェントなら外資系の求人が豊富にあり、英文履歴書(レジュメ)の作成についても基本テクニックを伝授してくれます。サイトには職種ごとにレジュメの書き方が載っているので、自分で作成するときの参考にしてみてください。
360度式コンサルティングによるベストマッチが期待できる。
転職エージェントの体制には二種類あり、企業側と求職者側を別々の人が担当するのが「分業型」で、企業側も求職者側も一人で担当するのが「一気通貫型(両面型)」です。
LHH転職エージェントは360度式一気通貫型コンサルティングを採用しており、コンサルタントの方が企業の人事担当と直接やり取りを行っています。そのため、求人票からは読み取れない企業カルチャー等を分かった上で、求職者の方との相性を見極めて案件の提案を行うことができます。
大手転職エージェントでは効率の良い分業型を採用しているところが多いですが、情報共有が上手くいっていないと、企業側の情報が求職者に正確に伝わらないこともあります。
LHH転職エージェントならば、そういった心配をしないで済みます。コンサルタント自身が採用の決め手になる企業側の情報を仕入れ、そのまま求職者の方へ提供し、一方でキャリアカウンセリングから得た求職者の方の熱意などを企業へ届けることが可能です。そのため、ミスマッチの少ない転職が期待できるのです。
幅広く求職者を受け入れてくれる。
転職活動する際、「この経歴で転職エージェントに登録できるのかな」「登録できても面談までたどり着けず、相手にされないかもしれない」と不安になる方もいらっしゃるかもしれませんね。第二新卒で、社会人経験が浅いことを心配する方もいらっしゃるかもしれません。
LHH転職エージェントの場合、基本的に面談希望の方を断ることはないようです。大手転職エージェントでは相手にされず適切な求人を紹介されなかったけれど、LHH転職エージェントではしっかり相談に乗ってくれ、選考も面接まで進んだという口コミがありました。
第二新卒に関しては、まだ悩んでいる段階からの相談を受け付けています。「転職」ということだけに捉われず、「キャリアプラン」の実現に向けて、経験豊富なキャリアコンサルタントがアドバイスをしてくれます。
4.LHH転職エージェントで失敗しないために知っておくべきデメリット
対面を希望する場合、面談場所の拠点が限られている。
LHH転職エージェントのデメリットの一つは、対応拠点が少ないことです。現在のところ、東京、大阪、名古屋の3カ所のみとなっています。人材派遣業の「アデコ」としては多くの拠点がありますが、転職エージェントサービスを提供している拠点は3カ所しかないので、地方にお住まいの方は注意が必要です。
ただ、WEB面談にも対応しているため、それであれば場所のネックは気にする必要は全くありません。
複数の担当者がつくため、専任コンサルタントがいない。
LHH転職エージェントは前述のとおり、一気通貫型コンサルティングを採用しています。企業ごとにコンサルタントが存在するため、紹介される案件によってコンサルタントが変わります。日系の転職エージェントは分業型が多い為、案件ごとにコンサルタントが違う状況に戸惑いを覚える方もいらっしゃるかもしれませんね。
一気通貫型には色々とメリットもありますが、「専任コンサルタントの方と密な信頼関係を築き、細かいサポートも向こうからしてほしい」という方には向いていないかもしれません。こちらが黙っていても次々にやってくれるわけではなく、主体的に動く必要があります。ただ、こちら側から希望すれば手厚いサポートが受けられるので、自分でやることとコンサルタント側にお願いしたいことをはっきりさせ指示を出すことで、一気通貫型の転職エージェントを上手く活用することができます。
転職エージェントも同じように見えて、それぞれに特徴や向き不向きがあります。いくつか登録してみて、自分に合うところ、活動しやすいところを探してみましょう。
大手転職エージェントに比べると求人数は少なめ。
どうしても大手転職エージェントと比べてしまうと、求人数に物足りなさはあります。最大手のリクルートエージェントは求人数が公開求人40万件以上 / 非公開求人30万件以上(2023年8月時点)ですので、LHH転職エージェントの6万件以上(2023年8月時点)は少なく感じてしまうかもしれませんね。ただ、この求人数は公開求人のみなので、実際の求人数はもっと多くあります(非公開求人数は3万件以上 ※2023年8月時点)。求人数が少ない地方の方は、大手転職エージェントにも登録しておいた方がよいでしょう。
ところで、紹介された企業に応募する前に、どんな会社なのか自分で口コミを調べてみたいなと思うときはありませんか?
そんな時、企業の内情を知るために以下のようなサービスがあります。現役社員、元社員の口コミであるため、信用できる情報なのかどうかの問題はありますが、もし共通する内容が多いなら、その求人を担当するコンサルタントの方に事実確認してみるのが良いでしょう。
- OpenWork(旧Vorkers):https://www.vorkers.com/
⇒文字数も比較的長く、しっかりとした口コミが多い印象。
- 転職会議:https://jobtalk.jp
⇒掲載企業数が圧倒的に多い。
- カイシャの評判:https://en-hyouban.com/
⇒無料で手軽。
- キャリコネ:https://careerconnection.jp/
⇒特に「給与」関連の情報が詳しい。
なるべく「新卒社員」は除外し「中途入社社員」の口コミに絞って参考にするのがコツです。また、最低2サイトは利用し、意見の偏りを防ぐことをおすすめします。
転職口コミサイトを4件紹介しましたが、まずは自分の会社の口コミを見てみるのがおもしろいと思います。
(考えるな。感じるんだ。)
5.LHH転職エージェントの特徴から、向いているのはどんな人?
これまでのメリットやデメリットを踏まえ、LHH転職エージェントの利用をおすすめしたいのは、以下の方です。
外資系求人に興味があり、きめ細かいサポートよりは求人の質を優先させたい人世界有数のアデコグループが運営するLHH転職エージェントの一番の特徴はやはり、外資系の転職ノウハウが豊富にあることです。外資系企業やグローバル企業に転職したいとお考えの方には、特におすすめのエージェントです。また、転職活動を主体的に行いたい方、手取り足取りのサポートよりも求人の質を優先させたい方にも向いています。
6.LHH転職エージェントの流れ(最初の登録のやり方から求人を紹介されるまで)
転職支援サービスを受けるには、まず「登録」を行います。
流れは以下のとおりです。
基本情報
↓
プロフィール
↓
職務経歴
↓
希望条件
↓
完了
LHH転職エージェントでは、氏名や電話番号などの個人プロフィール、職務経歴や保有スキルなどを登録します。履歴書、職務経歴書などはファイル添付が可能です。登録するものが多く大変ですが、履歴書などは転職活動をする上で必ず必要になってくるものです。まだ作成していない方は、是非ともここで作成するようにしましょう。
ただ、ここでの職務経歴書が応募企業に直接提出されるわけではありません。業界や職種ごとに適性を強調した職務経歴書の書き方はコンサルタントの方がアドバイスしてくれるので、遠慮なく相談してみましょう。
具体的に画面で見てみましょう。
基本情報
公式サイトにアクセスし、「LHHに登録」リンクより、登録を行います。登録、相談すべて無料です。
入力内容は以下のとおりです。
- 氏名
- 生年月日
- メールアドレス
- 電話番号
プロフィール、職務経歴、希望条件
基本情報と同様、これらの項目についても入力しましょう。すでに職務経歴書を作成している場合は、入力せずにファイルをアップロードするだけで構いません。
登録完了
以上で登録は完了です。登録した職務経歴や希望条件に合致する仕事が見つかり次第カウンセリングの連絡が来るため、連絡の待ち時間には個人差があります。
またLHH転職エージェントでは、求職者がサイト上で、登録したデータの確認や変更ができないようになっています。登録情報の確認や変更は、問い合わせフォームより連絡する必要があります。履歴書や職務経歴書を登録する際は、念入りに見直しを行った方が良さそうですね。
7.LHH転職エージェントを上手に使いこなすためのコツ・注意すべきポイント
ここからは、実際にLHH転職エージェントに登録完了した後の話になります。
LHH転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。
仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。
(お頼み申します!)
8.まとめ:評判の良し悪しは、外資系求人に興味があり、一気通貫型コンサルティングが自分に合うかどうかによる。
LHH転職エージェントについて、必要な情報は全て提示しました。
外資系求人やグローバル企業に興味のある方、主体的に転職活動を進めていきたい方には間違いなくおすすめです。幅広く求職者を受け入れてくれるので、他エージェントだと求人を紹介してもらえるか不安な方にもおすすめです。JAC Recruitmentとよく比較されますが、登録するための入力内容は同じですし、どちらも無料です。両方利用して、転職市場価値を知るための情報収集として使ってみても良いのではないでしょうか。
理想の転職が実現できるよう、少しでも参考にしていただければ光栄です。
LHH転職エージェント、転職に使えそうでしたか?引き続き活動がんばりましょう!
(ごちそうさまでした!)