リクルートダイレクトスカウト
転職活動で、リクルートダイレクトスカウトに登録してみようか、と考えている方もいらっしゃるかと思います。広告宣伝は控えめなため、実はあのリクルートのサービスとは知られていないかもしれませんね。
登録するために、「自分に役に立つのかな?」と情報を探してみても、公式サイトには表向きの情報しかありませんし、口コミ系のサイトでも情報量が膨大で見るのも大変です。結果、本当に登録して大丈夫なのかな?と思ってしまうでしょう。
このページでは、リクルートダイレクトスカウトを使った転職について、どうしたら有益な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう利用すべきか、現役エージェントの知見から、リクルートダイレクトスカウトでの転職について触れたいと思います。
このページを読んでいただければ、リクルートダイレクトスカウトを利用した転職についての情報は一通り揃っているかと思います。あなたがリクルートダイレクトスカウトを使って転職すべきかの判断材料になり、さらに転職したいと思った場合、リクルートダイレクトスカウトで理想の転職が実現できる可能性が高まるはずです。
ちゅうちゅう

転職活動でリクルートダイレクトスカウトは使えるのかな?と思っている方向けの記事です。読んで損はないはずですよ。

リアルリアル

(リクルートダイレクトスカウト。ビズリーチ的に使えそうだな。)

次章以降で詳細について触れますが、リクルートダイレクトスカウトでの転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべきリクルートダイレクトスカウトの特徴

  • 「この人に相談したい」と思う担当者(=ヘッドハンター)を、自分から指名することができる。
  • いろいろなヘッドハンターからの求人案内を、受け身で待つことができる。
  • 年収800万円以上に絞られた、約2.8万件以上の求人情報にアクセスすることができる。

リクルートダイレクトスカウトに登録するうえで、押さえておくべきポイント

  • サービスのレベルが高い代わりに、キャリアに自信がある方向け。
  • 連絡を待つスタイルのため、急いで転職したい場合には向かないかも。

2.リクルートダイレクトスカウトって、どんな転職エージェント?

リクルートダイレクトスカウト
リクルートダイレクトスカウトは、リクルートが運営するハイクラス求人に特化した転職サービスです。このサービスを使えば、あなたが登録したレジュメ(=職務経歴書)に対して、リクルートと提携する様々なヘッドハンターからスカウトを受け取ることができます。いわゆるスカウト型のサービスであり、ビズリーチが最も近い存在と言えます。
項目 内容
対応地域 日本全国
取り扱い業種 IT・インターネット、メーカー、商社、流通・小売・サービス、コンサルティング、マスコミ・メディア、エンターテイメント、金融、建設、不動産、メディカル、インフラ 人材・研修・教育、その他(官公庁・非営利団体)
取り扱い職種 経営ボード、経営企画・事業企画、管理、人事、マーケティング、広告、マスコミ・メディア・出版、クリエイティブ、営業、サービス、コンサルタント、ITコンサルタント、専門職、IT技術職、Webサービス・制作、ゲーム、電気・電子、半導体、機械、組み込み制御、化学、化粧品・食品、金融、メディカル、不動産、建設・施工管理
求人数 20万件以上 ※2023年8月時点
特徴
  • 「この人に相談したい」と思う担当者(=ヘッドハンター)を、自分から指名することができる。
  • いろいろなヘッドハンターからの求人案内を、受け身で待つことができる。
  • 年収800万円以上に絞られた、約2.8万件以上の求人情報にアクセスすることができる。
  • 急ぎで転職する必要がある場合は使いにくい。
  • ヘッドハンターが保有するレベルの求人情報に限定される。
  • 年収800万円以上を狙えないとスカウトを受けにくい。
  • <参考>リクルートダイレクトスカウトとビズリーチの違い

    リクルートダイレクトスカウト ビズリーチ
    求人数 20万件以上 ※2023年8月時点 9万件以上 ※2023年8月時点
    求人の特徴 高年収がメイン 高年収がメイン
    ヘッドハンター数 1,800名以上 3,800名以上
    ヘッドハンターへの連絡 無料 有料
    求人情報の閲覧 無料 有料 ※無料プランでは企業名が非表示
    ちゅうちゅう

    ビズリーチは有料ですが、リクルートダイレクトスカウトは完全無料なので試しやすいですね。

    リアルリアル

    (いいぞいいぞ。)

    3.リクルートダイレクトスカウトには、他の転職サイトと比べてどんな特徴がある?

    「この人に相談したい」と思う担当者(=ヘッドハンター)を、自分から指名することができる。

    リクルートダイレクトスカウト

    新しい転職サービスを使う場合、通常は相談相手となる担当者は自動的に割り振られます。その結果、「なかなか自分に合った求人を紹介してもらえないな。」「対応スピードが遅いな。」など担当者に対する不安・不満が募っていくことがあります。

    ところがリクルートダイレクトスカウトを使う場合、所属する約1,400名の中から「この人なら良い相談相手になりそうだな。」と思う担当者を自分から指名することができます。紹介して欲しい求人情報を踏まえ、「業種」「職種」「経験年数」「勤務地」「フリーワード」で指名する担当者を探すことができます。もちろん顔写真を見て、"年齢が近くて相談しやすそう""年上だから頼りになりそう""おだやかそうで相談しやすそう"といった第一印象で選ぶこともできます。人間対人間なので、相性というのも大事な要素ですからね。

    ちなみに、必ずしも自分から担当者を選ぶ必要はなく、求人情報の連絡があった際、その担当者が良さそうであれば、その担当者とやりとりするかたちでも全く問題ありません。

    結果的に、もし万が一期待を裏切られるような担当者であったとしても、「選んだのは自分」ということで比較的ストレスも感じにくいことは想像できるのではないでしょうか。

    なお、ビズリーチでも自分からヘッドハンターに連絡することができますが、有料プランでしかできません。リクルートダイレクトスカウトは完全無料サービスのため、その点はありがたいです。

    いろいろなヘッドハンターからの求人案内を、受け身で待つことができる。

    リクルートダイレクトスカウトはスカウト型であり、厳密には転職エージェントではありません。サービス登録後に面談のため来社する必要もありません。つまり自身のレジュメや希望条件に合った非公開求人の紹介メールが来るのを待つだけです。

    ちなみに、メールには2種類あり、通常のメールとは別に「一球入魂スカウト」というメールが送られてくることがあります。これはビズリーチでいう「プラチナスカウト」です。特にあなたに紹介したい求人がある場合、ヘッドハンターはこのメールを使用します。「一球入魂スカウト」はもらえたらうれしいですが、あくまでヘッドハンター目線でしかなく、あなたの希望にマッチした内容ではない場合もあるため、受け取ったら冷静に内容を確認することをおすすめします。

    連絡を待つ受け身タイプのサービスなので、あえて「今の自分には少しぜいたく?」と思うような理想の条件を提示し、いつか送られてくるであろう理想の求人に夢を膨らませる、なんて使い方もありかもしれませんね。

    年収800万円以上に絞られた、約2.8万件以上の求人情報にアクセスすることができる。

    リクルートダイレクトスカウト

    他の転職エージェントと同じように、求人情報を検索することもできます。検索できる求人情報は、ほとんど年収800万円以上です。気になる求人情報が見つかった場合、その情報を取り扱っているヘッドハンターに応募を打診することができます。そのうえでヘッドハンターが、求人企業側のニーズとあなたのキャリアがマッチしていると判断すれば、選考に進む流れです。

    注意点としては、年収800万円以上の求人ともなると、マネジメントポジションなど採用人数が1名のみのケースもあります。そのため、気になる求人があるなら早めに動いた方が良いでしょう。

    4.リクルートダイレクトスカウトで失敗しないために知っておくべきデメリット

    急ぎで転職する必要がある場合は使いにくい。

    先ほどからお伝えしているように、基本的にはヘッドハンターからのスカウトを待つ受け身のサービスであるため、すぐに転職したい、という場合には不向きです。情報収集の意味で、良い求人が紹介された時が来たら応募してみよう、というスタンスで利用した方が良いでしょう。

    もし急ぎで転職したい場合は、例えばJACリクルートメントが、ハイキャリア転職に有効な選択肢になるでしょう。

    ヘッドハンターが保有するレベルの求人情報に限定される。

    ヘッドハンターは、日頃様々なルートを駆使し、手持ちの求人企業が求める良い人材を必死で探しています。彼らにとっては、リクルートダイレクトスカウトもその数あるルートのうちの1つに過ぎません。

    そのため、「やっと良い人材を見つけた!」とあなたに連絡が来た際、あなたからすると「あれ?別の職種にチャレンジしたいんだけど?」といった、希望とは異なる求人情報である可能性があります。つまり、転職希望者の「やりたいこと」より「できること」を優先した考えが強いです。もし「やりたいこと」と「できること」が異なる場合は、こういった背景を頭に入れておくと良いでしょう。

    なお、年収800万円以上の求人ともなると、マネジメントポジションや、難易度の高いプレイヤーポジションである可能性が高いです。マネジメントポジションであれば、経営陣との距離が近く、社風やスタッフの士気もダイレクトに受け入れる必要があります。また、難易度が高いプレイヤーポジションであれば、プレッシャーがきつく出社するのがイヤになる可能性も無くはありません。

    その際、企業の内情を知るために以下のようなサービスがあります。現役社員、元社員の口コミであるため、信用できる情報なのかどうかの問題はありますが、もし共通する内容が多いなら、その求人を担当するヘッドハンターに事実確認してみるのが良いでしょう。

  • OpenWork(旧Vorkers)https://www.vorkers.com/

    ⇒文字数も比較的長く、しっかりとした口コミが多い印象。

  • 転職会議https://jobtalk.jp

    ⇒掲載企業数が圧倒的に多い。

  • カイシャの評判https://en-hyouban.com/

    ⇒無料で手軽。

  • キャリコネ:https://careerconnection.jp/

    ⇒特に「給与」関連の情報が詳しい。

  • なるべく「新卒社員」は除外し「中途入社社員」の口コミに絞って参考にするのがコツです。また、最低2サイトは利用し、意見の偏りを防ぐことをおすすめします。

    年収800万円以上を狙えないとスカウトを受けにくい。

    リクルートダイレクトスカウトでは、年収800万円の求人が最低ラインになります。そのため、現在の年収が800万円以上、もしくは現在800万円未満でも、転職市場価値において800万円以上と判断されない限り、スカウトを受けにくいです。

    そのため、自分には合わないという場合は、リクルートエージェントdodaなど手広く求人を扱っている転職エージェントを利用し、手厚いサポートを受ける方が効率的でしょう。

    ちゅうちゅう

    転職口コミサイトを4件紹介しましたが、まずは自分の会社の口コミを見てみるのがおもしろいと思います。

    リアルリアル

    (考えるな。感じるんだ。)

    5.リクルートダイレクトスカウトを利用するのに向いている人

    これまでの特徴やデメリットを踏まえ、リクルートダイレクトスカウトの利用をおすすめしたいのは、以下の方です。

    現在、年収800万円以上で、良い求人があるのであれば転職したい人

    スカウト型のため、例えばマネジメントポジションの急に空いた穴を埋めなければいけない、といった企業側の突発的なニーズが発生する可能性があります。そのような時にあなたに連絡があり、それがあなたにとって良い求人である可能性も考えられるわけです。

    6.リクルートダイレクトスカウトで、たくさんスカウトを受けるための登録のコツ

    登録は、5分もあれば終わります。

    流れは以下のとおりです。

    会員登録:名前や住所などの基本情報

    レジュメ登録:学歴や職務経歴

    完了

    特にレジュメ登録については、ヘッドハンターに対してアピールする内容にしたいところです。リクルートダイレクトスカウトはスカウト型であるため、通常の転職エージェントと違い、面談も無いためレジュメの添削はありません。あくまでウソにならない範囲で経歴を良く見せ、具体的な数値を盛り込むだけで受けるスカウトの数は違ってくるでしょう。もしレジュメに自信が無いようでしたら、登録完了後に話しやすそうなヘッドハンターにコンタクトし、面談の際に添削してもらい、後で修正すると良いでしょう。

    会員登録

    公式サイトにアクセスし、メールアドレス登録後、会員登録画面が表示されます。登録は無料ですし、後から修正も可能です。

    記入内容は以下のとおりです。

  • 氏名
  • 生年月日
  • 性別
  • 都道府県
  • 直近の年収
  • 直近の業種・職種
  • 「直近の年収」については、手取りではなく、額面です。会員登録は以上です。