転職活動で、type転職エージェントに登録してみようか、と考えている方もいらっしゃるかと思います。転職・求人情報サイトとして有名な「type」の転職エージェント版なので、名前をご存じの方も多いかもしれませんね。
登録するために、「自分に役に立つのかな?」と情報を探してみても、公式サイトには表向きの情報しかありませんし、口コミ系のサイトでも情報量が膨大で見るのも大変です。結果、本当に登録して大丈夫なのかな?と思ってしまうでしょう。
このページでは、type転職エージェントを使った転職について、どうしたら有益な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう利用すべきか、現役エージェントの知見から、type転職エージェントでの転職について触れたいと思います。
このページを読んでいただければ、type転職エージェントを利用した転職についての情報は一通り揃っているかと思います。あなたがtype転職エージェントを使って転職すべきかの判断材料になり、さらに転職したいと思った場合、type転職エージェントで理想の転職が実現できる可能性が高まるはずです。
転職活動でtype転職エージェントは使えるのかな?と思っている方向けの記事です。読んで損はないはずですよ。
(有名な転職サイト「type」の転職エージェント版、使えそうだな。)
1.type転職エージェントでの転職についての所見まとめ
転職を考える際、押さえるべきtype転職エージェントの特徴
- IT・Web業界、営業職などの転職ノウハウが充実。
- 首都圏に特化しており、質の高い求人が多い。
- きめ細かいサポートが受けられる。
- 一都三県以外の求人は少ない。
- 専門知識の浅いキャリアアドバイザーもいる。
- IT・Web業界、営業職以外の求人は充実していない。
type転職エージェントに登録するうえで、押さえておくべきポイント
- 一都三県以外の求人は少ない。
- IT・Web業界、営業職以外の求人は充実していないので、これら以外の業界・職種に転職したい方には向いていないかも。
2.type転職エージェントって、どんな転職エージェント?
type転職エージェントは一都三県(東京・神奈川・千葉・埼玉)を中心とした求人を取り扱っており、IT・Web業界、営業職に強みを持っているエージェントです。場所は首都圏メインと限定的ですが、1994年から転職支援を行っており、転職エージェントの中では長い歴史と豊富な転職ノウハウを持っています。
20代から35歳くらいまでの方をターゲットとしており、若年層およびミドル層の方におすすめの転職エージェントです。きめ細かいサポートがあるので、転職が初めての方にも向いています。
項目 | 内容 |
---|---|
取り扱い地域 | 一都三県(エンジニア、プログラマのみ関東・関西・九州・中部・北海道など) |
面談場所 | 東京 |
取り扱い業種 | IT・通信、WEB・インターネット、メーカー、商社・流通、コンサル・リサーチ・専門サービス、メディカル、金融、人材・アウトソーシング・コールセンター、サービス、店舗・小売り・外食、メディア、住宅・不動産関連、生活・インフラ、建築・土木 |
取り扱い職種 | IT・WEB・通信系エンジニア、クリエイティブ系、営業、専門職系、電気・電子・機械系、メディカル・化学系 |
求人数 | 2万件以上(非公開求人 1万件以上) ※2023年8月時点 |
特徴 |
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IT・Web業界、営業職に興味がある方に良さそうな転職エージェントですね。
(いいぞいいぞ。)
3.type転職エージェントのメリットは?
IT・Web業界、営業職などの転職ノウハウが充実。
type転職エージェントの特徴として、「IT・Web業界」「ものづくり業界」「営業職」「ミドル・エグゼクティブ」「女性」領域の求人・転職ノウハウが豊富であることが挙げられます。中でもIT・Web・通信系エンジニアの求人は全求人の約半数を占めており、type転職エージェントの主力となっています。営業職の求人もIT系の次に多くなっています。
転職する業界や職種を既に決めている場合は、やはり、その業界に強い転職エージェントを使った方が効率よく活動できます。総合転職エージェントよりもキャリアアドバイザーの方の業界知識が深いことが多く、求職者の市場価値を的確に判断し求人を紹介してくれます。
また、女性の転職についてもサイトで特集が組まれています。政府が掲げる成長戦略「2020年までに女性管理職30%以上」と現実は大きく乖離しており、女性の働き方にはまだまだ課題が多くあります。出産・育児などライフイベントの多い女性にとって、長期的に働くためにどのようなキャリアプランを描くかは重要なカギとなっています。と言っても、まだ具体的にどうしたらよいのか分からない、会社の制度的に可能なのかなど不安は色々あるかと思います。type転職エージェントならば女性の転職ノウハウが豊富にあり、キャリアアドバイザーと相談しながらキャリアプランを作ることが出来ます。
首都圏に特化しており、質の高い求人が多い。
type転職エージェントは全国に求人を持っていますが、一都三県をメインにしています。求人の多くは東京・神奈川・千葉・埼玉で、特に東京に集中しています。type転職エージェントは1998年からサービスを開始しており、他の転職エージェントよりも歴史があります。このように長年にわたって首都圏に特化したサービスを展開してきたため、首都圏の企業と強いパイプができており、質の高い求人を紹介できるのです。電通やヤフー、三菱UFJ銀行など、多くの有名企業と取引があります。
首都圏で転職先を探している場合、全国に大量の求人を持っているような大手転職エージェントだと求人数が多すぎて、絞り込むのが大変になってしまうこともありますね。一日にかなりの数の求人紹介メールが届き、メールの選別に時間が取られてしまうなんてこともよくあります。仕事をしながら転職活動を行っている方も多いですから、出来るだけ無駄な時間は使いたくないですよね。type転職エージェントであれば首都圏に特化した質の高い求人が多い為、効率よく探すことが出来ます。
きめ細かいサポートが受けられる。
type転職エージェントの口コミを見たところ、親身になって話を聞いてくれた、技術的サポートだけでなく精神的なサポートがあって安心感があったなどの口コミもありました。
type転職エージェントのキャリアアドバイザーは、求職者との距離が近く話しやすい雰囲気のようですね。若い方や転職が初めての方は、勝手の分からない転職活動に不安や戸惑いを覚えることもあるかと思います。そんな時、フランクに相談できる転職のプロが居たら心強いのではないでしょうか。
また、職務経歴書など応募書類作成のノウハウを伝授したり、求人応募の際にプロの視点から見た求職者の「強み」を企業に印象づける推薦状を企業に提出したり、様々なサポートがあります。自分を客観的に見るのは難しいですから、自身が気づいていない強みをプロが引き出してくれるというのは大いに期待できますね。書類の通過率もグンと上がります。
4.type転職エージェントで失敗しないために知っておくべきデメリット
一都三県以外の求人は少ない。
type転職エージェントは一応全国に求人を持っていますが、一都三県の求人に力を入れており特に東京に集中しています。求人数が2万件以上(非公開求人 1万件以上)(2023年8月時点)でそのうち東京の求人が9千件弱(2023年8月時点)なので、地方の求人は少ないと考えた方が良さそうです。勤務地を地方にして求人検索するといくつか案件がありますが、勤務地の可能性として挙げているだけの場合もあるので、実際に地方で働ける会社はもっと少ないと思われます。キャリアカウンセリングが受けられる場所も東京のみとなっています。
地方で転職活動を行いたい方は、リクルートエージェントやdodaのような大手転職エージェントにも登録しておいたほうがよいでしょう。地方は都市部に比べると求人の数自体が少ないので、できるだけ大手に登録して選べる幅を増やしておいた方が得策です。
さて、転職エージェント側から求人が紹介される中で、その企業がどんな会社なのか自分で調べてから応募したいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その際、企業の内情を知るために以下のようなサービスがあります。現役社員、元社員の口コミであるため、信用できる情報なのかどうかの問題はありますが、もし共通する内容が多いなら、その求人を担当するアドバイザーの方に事実確認してみるのが良いでしょう。
- OpenWork(旧Vorkers):https://www.vorkers.com/
⇒文字数も比較的長く、しっかりとした口コミが多い印象。
- 転職会議:https://jobtalk.jp
⇒掲載企業数が圧倒的に多い。
- カイシャの評判:https://en-hyouban.com/
⇒無料で手軽。
- キャリコネ:https://careerconnection.jp/
⇒特に「給与」関連の情報が詳しい。
なるべく「新卒社員」は除外し「中途入社社員」の口コミに絞って参考にするのがコツです。また、最低2サイトは利用し、意見の偏りを防ぐことをおすすめします。
専門知識の浅いキャリアアドバイザーもいる。
担当によりけりだと思いますが、中には専門知識がやや足りないキャリアアドバイザーの方のいらっしゃるようです。担当者の職務内容に対しての説明や業界知識には不足を感じ、自分で調べなければならなかったという口コミがありました。一方で、若くてもしっかりしていてIT業界に詳しいキャリアアドバイザーが担当してくれたという意見もあったので、担当の当たり外れはやはりあるようです。
このような場合は担当の変更を申し出るか、業界特化型のエージェントも併せて登録しておくのがおすすめです。それぞれの転職エージェントだけが持っている独占求人などもあるので、複数の転職エージェントを使ったほうが色々な求人に出会えます。
IT・Web業界、営業職以外の求人は充実していない。
IT系、営業職の求人は豊富にあるけれど、それ以外はあまりなかったという口コミがありました。求人の取り扱いは様々な業界のものがありますが、IT・Web・通信系エンジニアの求人が全体の半分を占めています。転職先としてIT業界を考えていない方にとっては、type転職エージェントに登録するメリットはあまりないと考えられます。
転職口コミサイトを4件紹介しましたが、まずは自分の会社の口コミを見てみるのがおもしろいと思います。
(考えるな。感じるんだ。)
5.type転職エージェントの特徴から、向いているのはどんな人?
これまでのメリットやデメリットを踏まえ、type転職エージェントの利用をおすすめしたいのは、以下の方です。
一都三県でIT・Web業界への転職を考えており、転職が初めての人
type転職エージェントは一都三県、特に東京に多くの求人を持っておりIT系の求人に強いので、首都圏でIT系の転職を望む方にはおすすめです。また、type転職エージェントが行っている無料転職相談会のほとんどが、対象年齢25~35歳くらいまでとなっています。このことから、転職が初めての35歳くらいまでの方におすすめのエージェントと言えます。
6.type転職エージェントの流れ(最初の登録のやり方から求人を紹介されるまで)
転職支援サービスを受けるには、まず会員登録を行います。すぐに終わります。
流れは以下のとおりです。
プロフィールの入力:氏名や電話番号などの基本情報、直近の経験職種など
↓
完了
type転職エージェントでは、登録の時点で詳細な職務経歴や保有スキルを入力する所はないです。他の転職エージェントだと会員登録の段階で、英語力やスキルなどを細かく入力する必要がある場合もあります。
いつかは職務経歴書を書かなければいけないし、スキルも整理する必要があります。ただ、「転職エージェントに登録する」という転職活動最初の一歩がなかなか踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな時は、これくらい入力内容が簡単な方が、気が楽でいいかもしれませんね。思い切って登録してみましょう。
具体的に画面で見てみましょう。
会員登録
公式サイトの「転職支援サービスに登録する(無料)」リンクより、会員登録を行います。登録・相談すべて無料です。
入力内容は以下のとおりです。
- 氏名・氏名かな
- 性別
- 生年月日
- 住所(都道府県のみ)
- 電話番号
- メールアドレス・パスワード
- 現在の就業状況
- 直近の雇用形態
- 直近の経験職種
- 転職回数
- 学歴区分
type転職エージェントでは、登録の段階では基本的なプロフィールを入力するだけとなっており、すべて必須入力です。「1分で登録」と謳っていますが、本当に気軽に登録できます。既に転職情報サイトの「type」に登録している方は、そちらの情報を呼び出せるので更に簡単に登録できます。
確認事項として、取り扱いの少ない求人についての説明書きがありますので、一度確認してから登録するようにしましょう。
登録完了
以上で登録は完了です。登録後、担当者から面談の連絡が届きます。ここで注意したいのは、紹介できる求人案件がない場合は、転職エージェントから面談の連絡が来ないことです。type転職エージェントでは求人の紹介を前提に面談を行っているため、マッチングする求人がすぐにない場合は、面談の連絡が来ません。連絡が来ないと不安になるかもしれませんがしばらく待ちましょう。紹介できる案件が発生した時点で、すぐにエージェント側から連絡が来ます。充実した面談となるよう、待ち時間の間にスキルの棚卸をするのもよいですね。
7.type転職エージェントを上手に使いこなすためのコツ・注意すべきポイント
ここからは、実際にtype転職エージェントに登録完了した後の話になります。
type転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。
仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。
(お頼み申します!)
8.まとめ:評判の良し悪しは、首都圏での転職を考えていて、IT系業界に興味があるかどうかによる。
type転職エージェントについて、必要な情報は全て提示しました。
首都圏の転職支援に強く、IT・Web業界、営業職の求人が豊富ですが、特に東京近郊でIT業界に興味がある方には間違いなくおすすめです。type転職エージェントはキャリアアドバイザーとの距離が近く気軽に相談できるため、転職が初めての方にもおすすめです。
ギークリーとよく比較されますが、登録するための入力内容は同じですし、どちらも無料です。両方利用して、転職市場価値を知るための情報収集として使ってみても良いのではないでしょうか。理想の転職が実現できるよう、少しでも参考にしていただければ光栄です。
type転職エージェント、転職に使えそうでしたか?引き続き活動がんばりましょう!
(ごちそうさまでした!)