マイナビDOCTOR
転職活動で、マイナビDOCTORに登録してみようか、と考えているドクターもいらっしゃるかと思います。口コミを見ると評判も良さそうだし、登録者数も多いので気になっているかもしれませんね。
登録するために、「自分に役に立つのかな?」と情報を探してみても、公式サイトには表向きの情報しかありませんし、口コミ系のサイトでも情報量が膨大で見るのも大変です。結果、本当に登録して大丈夫なのかな?と思ってしまうでしょう。
このページでは、マイナビDOCTORを使った転職について、どうしたら有益な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう利用すべきか、現役エージェントの知見から、マイナビDOCTORでの転職について触れたいと思います。
このページを読んでいただければ、マイナビDOCTORを利用した転職についての情報は一通り揃っているかと思います。あなたがマイナビDOCTORを使って転職すべきかの判断材料になり、さらに転職したいと思った場合、マイナビDOCTORで理想の転職が実現できる可能性が高まるはずです。
ちゅうちゅう

転職活動でマイナビDOCTORは使えるのかな?と思っている方向けの記事です。読んで損はないはずですよ。

リアルリアル

(医師専門の転職支援サービスのようだな。)

次章以降で詳細について触れますが、マイナビDOCTORでの転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべきマイナビDOCTORの特徴

  • 医療機関の取引先は20,000件以上(2023/3時点)。
  • マイナビDOCTOR独占の非公開求人多数。
  • 条件交渉能力に定評あり。
  • 非公開求人が多い。
  • 病院・クリニック以外の求人は多くない。

マイナビDOCTORに登録するうえで、押さえておくべきポイント

  • 担当者と連絡が取りにくい場合も。
  • 介護施設や一般企業などの求人はあまり多くない。

2.マイナビDOCTORって、どんな転職エージェント?

マイナビDOCTOR
マイナビDOCTORは、マイナビグループが運営する医師専門の転職エージェントです。取引先の数は20,000(2023/3時点)を超えており、マイナビブランドを活かした豊富な求人数・非公開求人数に定評があります。
項目 内容
対応地域 日本全国
面談形態 オンライン対応あり(電話・メール等も可)、対面:北海道、東北、関東、中部・東海、関西、中国・四国、九州
取り扱い施設 一般急性期、療養型、リハビリテーション、精神科病院、クリニック、健診、介護老人保健、製薬企業、一般企業施設、その他
取り扱い診療科目 内科(一般・消化器・循環器・呼吸器・腎臓・神経・内分泌・代謝・血液・リウマチ・心療・アレルギー・膠原病科)、外科(一般・消化器・呼吸器・心臓血管・脳神経・乳腺・泌尿・整形・形成・美容外科・小児・大腸肛門)、精神科、小児科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、麻酔科、放射線科、産婦人科、婦人科、産科、人工透析科、緩和ケア科、リハビリテーション科、総合診療科、美容皮膚科、健診、人間ドック、救急科、ICU、病理科、基礎医学系、スポーツ整形外科、ペインクリニック、その他
求人数 公開求人36,000件以上 ※2023年9月時点
特徴
  • 医療機関の取引先は20,000件以上(2023/3時点)。
  • マイナビDOCTOR独占の非公開求人多数。
  • 条件交渉能力に定評あり。
  • 非公開求人が多い。
  • 病院・クリニック以外の求人は多くない。
ちゅうちゅう

業界大手のマイナビグループが運営しているので、安心感がありますね。

リアルリアル

(いいぞいいぞ。)

3.マイナビDOCTORのメリットは?

医療機関の取引先は20,000件以上(2023/3時点)。

マイナビDOCTORのメリット
マイナビDOCTORはマイナビグループが運営する、国内最大級の医師専門転職エージェントサービスです。知名度を活かし全国にネットワークを展開しており、取引先件数も20,000件以上(2023/3時点)あります。求人数の多さ故に、ドクター1人1人の希望に沿った求人が見つかる可能性が高いです。

マイナビDOCTOR独占の非公開求人多数。

マイナビDOCTORのメリット
マイナビDOCTORでは、求人全体の約3割が非公開求人となっています。非公開求人とは、採用を進める医療機関が外部に情報が漏れることを懸念し、病院名を明かさず募集している求人などのことです。マイナビブランドだからこそ、秘密厳守の非公開求人を多く取りそろえることが出来ています。

条件交渉能力に定評あり。

マイナビDOCTORのメリット
マイナビDOCTORでは、忙しいドクターの代わりにエージェントが条件交渉を行ってくれ、その質の高さに定評があります。希望年収は勿論のこと宿直有無や回数といった、自分では中々口に出せないような条件も含めて、ドクターの皆様が転職を成功させるために交渉を行ってくれます。

4.マイナビDOCTORで失敗しないために知っておくべきデメリット

非公開求人が多い。

非公開求人が多い故に登録前の段階では良い求人を探せない。 ただ、登録すれば多くの非公開求人を紹介してもらえる。

病院・クリニック以外の求人は多くない。

マイナビDOCTORは、求人先の施設に偏りがあるようです。口コミをみると、病院・クリニック以外の求人は多くは無いようで、介護施設や一般企業での産業医などを希望するドクターにとっては使いづらいと感じることもあるでしょう。

5.マイナビDOCTORの特徴から、向いているドクターは?

これまでのメリットやデメリットを踏まえ、マイナビDOCTORの利用をおすすめしたいのは、以下のドクターです。
病院勤務を希望し、希望条件が沢山あるドクター
病院・クリニック以外の求人は多くないことは前述したとおりですが、裏を返せば病院勤務を希望しているドクターにとっては非常にありがたいサービスと言えるでしょう。病院勤務希望であれば、マイナビの持つ国内最大級の求人数の中から最適な求人を見つけることが出来るでしょう。

6.マイナビDOCTORの登録~求人紹介の流れ

基本的な個人情報を入力し、エージェントからの連絡を待つという、オーソドックスな流れとなっています。流れは以下のとおりです。
会員登録(1分程度)
 ↓
ヒアリング
 ↓
転職先の提案
詳しく見ていきましょう。

会員登録

マイナビDOCTOR
基本的には無料転職サポート申し込みフォームより会員登録を行っていくことになりますが、公開求人から登録を行うこともできます。求人を見て、気になる求人があれば会員登録をしてみましょう。入力する基本情報は以下の通りです。
  • 雇用形態
  • 専門科目
  • 希望転職時期
  • 氏名
  • 生年月日
  • 医師国家資格取得年
  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレス

ヒアリング

会員登録が終わったら、担当エージェントから連絡が来ます。そこでヒアリングの日時・場所を決めましょう。多忙なドクターの為に、オンライン・電話・メール・郵送等、様々な形態に対応しています。また、この時点で希望条件を詳細に伝えておくと、後のヒアリングがより有意義なものになるでしょう。

転職先の提案

ヒアリングの情報を元におすすめの求人を提案してくれます。ここでドクター・担当エージェントの認識をどんどん擦り合わせていきましょう。

7.マイナビDOCTORを使うときのコツ・注意点

ここからは、実際にマイナビDOCTORに登録完了した後の話にフォーカスを当てます。マイナビDOCTORの担当者から、ヒアリングの誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

ドクターにとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人施設との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな病院を受けたいのか、どんな病院は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、ドクターは「商品」という位置付けです。そのため、ドクターがどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。ドクターにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この病院か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この病院にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その病院で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ新たにドクターが必要なのか(例、新しいポジションか、既存ドクターが辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)。
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。

  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの病院ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「このドクターにはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

(お頼み申します!)

8.まとめ:豊富な病院勤務求人から転職先を選びたいなら是非登録を

マイナビDOCTORについて、必要な情報は全て提示しました。
マイナビブランドを活かした求人数・非公開求人が魅力のサービスとなりますので、多数の希望条件があるドクターにはお勧めのサービスとなっています。
同じく大手のエムスリーキャリアエージェント医師転職ドットコムとよく比較されますが、登録するための入力内容はほぼ同じですし、どちらも無料です。両方利用して、転職市場価値を知るための情報収集として使ってみても良いのではないでしょうか。
理想の転職が実現できるよう、少しでも参考にしていただければ光栄です。
ちゅうちゅう

マイナビDOCTOR、転職に使えそうでしたか?引き続き活動がんばりましょう!

リアルリアル

(ごちそうさまでした!)