中途採用で、日本航空(JAL)に転職したい、と考えている方は多いかと思います。日本を代表する老舗の航空会社として、もはや知らない人はいませんね。
このページでは、JALへの転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、JALへの転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(JAL。うおォンうおォン。)

JALの転職難易度は高いと言えます。航空業界は憧れの存在であることから受験者も多く、人気企業のJALはかなりの倍率になるでしょう。ただ、詳細な応募資格が設けられていないという特徴を考えると、ANAより挑戦しやすいかもしれません。応募資格は高専以上を卒業していることとなっており、学部学科の指定も特別なスキルの指定もありません。
転職サイトには、業種未経験OK、第二新卒OKの求人も載っているので、新卒に近い形でポテンシャル採用を行い、育てていく方針とも言えます。
コロナ禍では新卒の採用を控えていたこともあり、2022年度の中途採用比率は46%と例年に比べ高い数字になっていますが、2023年度においても、業務企画職のオープン型採用で50名程度、客室乗務職で180名程度のキャリア採用を予定しています。旅行需要の高まりとともに中途採用も増加傾向にあり、転職のチャンスが広がっていると言えます。

2.JALへの転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、JALへの転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべきJALの特徴

  • 日本を代表する二大エアラインの一つ。
  • 企業フィロソフィーが浸透しており、チームワークを重んじる。
  • 社員割引搭乗制度があり、家族も割引が利く。
  • 業務企画職、客室乗務職で募集がある。
  • 応募資格は高専以上を卒業していることで、文理の専攻は問われない。
  • 部署によっては残業なく、定時で上がれる。
  • 現場勤務の場合、給与はフライトの数に大きく左右される。

JALへ転職するために、押さえておくべきポイント

  • 公式サイトからの応募は、エントリー期間が決まっているので注意が必要。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.JALってどんな会社?

項目 内容
会社名 日本航空株式会社
代表者 代表取締役社長執行役員 赤坂 祐二
本社所在地 東京都品川区東品川二丁目4番11号 野村不動産天王洲ビル
設立 1951年8月1日
資本金 546,831百万円 ※百万円未満切り捨て ※資本準備金含む
主な事業内容

定期航空運送事業及び不定期航空運送事業、航空機使用事業、

その他附帯する又は関連する一切の事業
従業員数 単体:12,969人 連結:36,039人(2023年3月現在)

事業内容

JALグループを代表する日本航空(JAL)は、連結子会社7社と関連会社1社にて航空運送事業を行っており、フルサービスキャリア(FSC)とローコストキャリア(LCC)によって幅広いニーズに応えています。また、JAL、ANA、九州の地域航空3社の計5社で構成するEAS LLP(地域航空サービスアライアンス有限責任事業組合)の枠組みを活用したコードシェア(共同運航)を実施しており、地域活性化に貢献しています。大手系列を超えたコードシェアは国内初の試みです。

今後の事業展開

新型コロナ感染症の影響を大きく受けた航空業界ですが、JALは早期回復を目指して事業構造改革を推進するとしています。FSC事業では、設備・ネットワークの最適化と競争力強化により収益力の向上・強化を図りつつ、貨物郵便事業の安定収益拡大に取り組んでいくとしています。LCC市場は堅調な需要拡大が見込まれており、関係各社との連携強化により、ネットワークの拡大と収益拡大を狙います。

国際線旅客事業

国内線との乗り継ぎ利便性を向上させるために、国際線の羽田発着路線を増やしています。2023年5月にはニューヨーク線の新規運航が開始し、シンガポール線やマニラ線も増便しており、新型コロナ感染症が流行する前に比べて約1.5倍に拡大しています。成田路線では、スプリング・ジャパンなどのLCC3社も合わせて、北米・アジア・中国とのネットワークを強化し、第三国への乗継利便性をさらに高めるとしています。

4.JALの現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

JALの口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • 運輸業、サービス業の中では高い水準。
  • 30歳で年収500万円台、40歳台で600万~700万円。
  • 基本的に年功序列型。
  • 航空券優待制度がある。
ワークライフバランス
  • 休暇の申請はシステムで行うので気兼ねなくできる。
  • 基本的にシフト勤務で残業は少なく、プライベートの時間も取りやすい。
  • 客室乗務員は不規則勤務で体力がないときつい。
  • 完全フレックス制、在宅勤務などが導入され働きやすい。
社風
  • 昔ながらの大企業の組織体制。
  • チームワークを重んじ、助け合う文化。
  • がつがつした感じがなく、ゆったりとした雰囲気。
  • 飛行機を安全に飛ばすという明確な目標がある為、結束感が強い。
成長機会・キャリア開発
  • キャリアアップが早いので、どんどん新しい事を習得できる環境。
  • 一見華やかな世界の裏側も含めて、多くのことを学ぶことができる。
  • 様々な場面から、顧客対応力が身についた。
  • コミュニケーション能力、考える力、柔軟性が向上した。
入社後のギャップ
  • 国際情勢により給料の増減が大きい。
  • 海外赴任の機会は想像より少なかった。
  • 思ったより転勤があった。
  • 地道な作業の連続であり、華やかさはない。
退職検討理由
  • 他の業界でスキルアップしたい。
  • 体力的にきつく、家庭との両立が難しい。
  • 人間関係が密で疲れたから。
  • 航空業界に不安がある。
ワークスタイル
  • 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)の制度が整っている。
  • フレックスタイム制度がある。
  • ワーケーション(=休暇取得しながら働く)、ブリ―ジャー制度(=出張前後に休暇を取得)がある。
  • 月間の勤務日数を選択できる。

給与・福利厚生

給与体系は基本的に年功序列であり、管理職なるまで給料にあまり差がつかないようです。客室乗務員の基本給は低めに設定されており、そこにフライト手当てなどが加算されるので、コロナ禍のようにフライトが激減するような事態が発生すると厳しいようです。
福利厚生で一番人気があったのは、やはり社員割引搭乗制度です。社員だけでなく家族も割引が利き、家族旅行をしやすい環境だったという意見がありました。

ワークライフバランス

間接部門では、フレックスタイム制度やテレワーク(在宅勤務)制度などが導入され働きやすいようです。また、女性が多く子育てには強い職場であるという意見もありました。時短勤務、育休制度、深夜業免除制度、子供の看護の為の休暇制度などがあり、活用している方も多いようです。

社風

以前は縦社会で上下関係がしっかりしていたようですが、経営破綻後、稲盛和夫氏が会長に就任してからは少しずつ雰囲気が変わってきているようです。風通しが良く、上司に意見を言える環境であるという意見がありました。穏やかでのんびりした雰囲気があり、おっとりしたタイプの社員が多いという声もありました。

成長機会・キャリア開発

事業の規模が大きく、多数の部署と協働して仕事を進める必要がある為、社内調整力が身についたという意見がありました。しっかりした企業なので、管理部門系であればどこの会社でもやっていけるスキルが身につくという意見もあり、成長の機会は十分にありそうです。一方、職種によっては他業界で即戦力となるような知識や経験は得られないという意見もありました。

入社後のギャップ

航空業界というと華やかなイメージを持たれがちですが、飛行機に近い現業部門(空港、客室・運航乗務員とサポート部門)は、「安全第一」が最優先事項であり、日々安全運航のための地道な作業の連続であるという意見がありました。客室乗務員は、想像以上に肉体労働の側面が強く、体力的にきついという声も多かったです。また、他業種と比べてそれほど高給でもないという意見もありました。

退職検討理由

JALに不満があるというより、航空業界への不安や客室乗務員の仕事のきつさから退職を考えた方が多いようです。給与はどうしても国際情勢やパンデミックなどの外部環境に左右されてしまう為、他の業界を検討したという意見がありました。客室乗務員は、不規則な勤務体系や体力的なきつさから長期就労は難しいと感じる方が多いようです。

ワークスタイル

以前から働き方改革を取り入れており、業務企画職では在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)やフレックスタイム制度が使えるようです。また、帰省先や旅先で仕事をする「ワーケーション」や、出張先で休暇を取得できる「ブリージャー」制度もあり、職種によってはかなり柔軟な働き方が出来るようです。
ちゅうちゅう

部門によっては完全フレックスタイム、在宅勤務制度などが導入されているようです。そしてやはり、福利厚生の一番の魅力は社員割引搭乗制度のようですね。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

5.JALは、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

中途採用で募集中の職種は、業務企画職、客室乗務職があります。業務企画職はそれぞれ、オペレーションコースやビジネス・マーケティングコースなどに分かれての募集となっています。
業務企画職の場合は基本情報の登録は通年で出来ますが、エントリーは期間が決まっており、2023年度は8月にエントリー、8月~9月に選考というスケジュールになっていました。

求める人材

JAL採用ページには、「求める人財像」として以下が記されています。

「強い使命感」を持って行動できる人財
物事の本質を捉え、「全体最適」で考えることのできる人財
成功するまで「あきらめない」人財
新しい価値を創造できる人財
明確なビジョンを掲げ、人を育てることのできるリーダーシップを持った人財

このメッセージから
  • 前例や慣習にとらわれない柔軟な発想で、職場、職域、会社の垣根を越えたチームワークを実現できる人材
  • 「感謝と謙虚」とともに、「仲間を思う」気持ちも大切にする人材
  • 倫理観が高く、JALフィロソフィに共感できる人材
を求めていると考えられます。
JALには、グループ会社も含め様々な仕事がありますが、すべての仕事の目的は「航空機を安全に運航し、顧客に最高のサービスを提供する」という一つに集約されます。これをチームワークで実現することに、面白さや喜びを感じられる人材を求めていると考えられます。
また、JALの採用ページには社員のインタビューやキャリア入社座談会などが詳しく載っており、転職へのヒントを与えてくれると思います。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。

給料(年収)

平均年間給与:848万円(2023年3月31日現在)
平均年齢:40.8歳(2023年3月31日現在)
平均勤続年数:15.9年(2023年3月31日現在)

労働時間

平均残業時間:17~19時間/月
客室乗務員など現場勤務の場合は、残業はほぼなく定時で上がれるようです。ただ長距離フライトとなると勤務時間は長時間にわたり、他業種と比べて拘束時間が長く体力勝負という声もありました。間接部門では、決算期などは残業が多かったり休日出勤があることもあるようですが、全体的に残業は少ないようです。しかし、部署によっては長時間残業が常態化しているという口コミもあったので注意が必要です。
ちゅうちゅう

強い使命感を持ち、チームワークを大事にする人材を求めているようですね。客室乗務員は相当な体力が要るようです。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

6.JALの求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところJALとしての採用はほとんど無いようで、業務企画職(エアラインエンジニアコース、総合職)の求人がわずかにありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
  • 限られた職種のみで募集がある。
  • 文理の専攻を問わず、職種・業種未経験OK、第二新卒も歓迎。
  • 大卒以上で、英語を使用した業務に抵抗がないことが求められている。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅうちゅう

限られた職種のみで募集があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

7.JALの選考対策

JALの選考ステップや経験者の口コミについて、転職口コミサイトのワンキャリアプラスOpenWorkを参考に紹介します。
JALの面接では、航空業界に入りたい理由、ANAではなくJALを選んだ理由を重視しているようです。航空業界のような特殊な業界の場合、憧れから記念受験する人も一定数いるので、この業界を目指す本気度を伝える必要があります。その他、JALフィロソフィの理解や社会貢献度の高い仕事に対する思いなども重要です。
また、応募資格が細かく指定されていない分、前職での経験をJALでどう活かせるのか等をきちんと説明できるようにしておくと良いと思います。客室乗務職では特にチームワークを重視しているようなので、グループディスカッションでは他の人の話を聞く姿勢にも注意を払うようにしましょう。

選考ステップ

JALの選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
※自社養成パイロットの場合、英会話試験、飛行適性試験、航空身体検査が追加されます。客室乗務職の場合は、健康診断、体力測定などが追加されます。
  1. チェックイン・エントリー

  2. 適性検査・書類選考

  3. 1~2次面接

  4. 最終面接

チェックイン・エントリー

JALの応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか二通りの方法があります。
公式サイトから応募する場合、まず基本情報の登録を行います(チェックイン)。チェックインは通年で受け付けており、その後、決められた期間にWeb上でエントリーシートを提出します。参考までに、2023年はエントリーシート提出期限が8月1日となっていました。ただ、業務企画職(エアラインエンジニアコース)はスケジュールが公開されていないので、通年エントリーができるかもしれません。
業務企画職(コーポレートコース/オペレーションコース/ビジネス・マーケティングコース/数理・ITコース)ではオープン型と職務指定型の2種類の選考があります。オープン型はコースのみの選択で、職務指定型は初期配属先を指定する形となります。オープン型と職務指定型の併願は可能です。また、チェックイン時の内容によっては、個別にJALから声が掛かることもあります。
客室乗務職ではTOEIC600点以上、または同程度の英語力を有することが望ましいとされており、エントリーシート提出後に英語資格証明書の提出が必要となっています。

適性検査・書類選考

SPI(言語、非言語、英語、性格テスト)が行われるようです。客室乗務職では、日本国内の会場やオンラインで受検できるようです。決められた期間内に適性検査を受けた方を対象に、書類選考が行われます。

1~2次面接

業務企画職では、1~2次面接はオンラインで行われるようです。口コミによると、以下のようなことを質問されるようです。
  • コロナで航空業界も苦境に立たされているが、JALの課題は何か。
  • これまでの業務経験、JALでチャレンジしたい事、転職理由。
  • 今まで苦労した仕事。
  • なぜ破綻した会社に入りたいのか。
  • ANAではなくJALを選んだ理由は。
  • JALに若い層を取り込むためにやるべきことは何か。
客室乗務職の場合、グループディスカッションや集団面接があるようです。また、英語での質問があったという口コミもありました。

最終面接

ここでもやはり、ANAではなくJALを志望する理由を深掘りされるようです。航空業界を志望する理由、JALを選んだ理由を突き詰めて考えておく必要があります。
最終面接は、終始和やかだったという口コミもあれば、少しピリピリとした雰囲気だったという口コミもありました。あえて厳しい雰囲気を出し、答えに窮する質問をされたときにどのような対応が出来るかを見ているような気がするという意見もありました。
面接は誰でも緊張するものですが、慣れることで本来の自分を出せるようになります。転職エージェントを使えば面接の練習なども行ってくれるので、いきなり本番に挑まなくて済みます。

選考の口コミ

経営企画・経営戦略

航空業界への単なる憧れではなく、本当に航空業界で働きたいのかを深掘りされた。大企業で記念受験の人も多いためと思われる。

CA・FA・グランドスタッフ

自己分析を行い、なぜANAではなくJALに入りたいのかを明確にすべき。緊張しても崩れないように言葉遣いや笑顔の練習をすると良い。

新規事業企画・事業開発

経営課題を意識し、決算資料に目を通しておくこと。他業界の経験を航空業界にどう活かせるかを語ると良い。

CA・FA・グランドスタッフ

普段サービスを受ける上での感性を問われることが多かった。普段から実際に受けたいサービス、悪かったサービスを考えて自分ならではの改善策を提案できると良い。

JALの面接の雰囲気は、ほとんどの場合は和やかなものであるようです。サービス業だけあって、面接官は皆、物腰柔らかで丁寧な対応をしてくれたという口コミもありました。一部、意図的にピリピリとした雰囲気にする面接もあるようですが、落ち着いて素直な姿勢で対応すれば大丈夫です。客室乗務職を目指す場合は、身だしなみや立ち居振る舞いにも気を遣いましょう。

8.JALへの転職を成功させるには?

ここまで読んで、JALへの転職意欲は高まりましたか?

JALに転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、JALに転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、JALの求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、JALに特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、JALの求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、JALの非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、JALに対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、JALのサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、JALに特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、JALの書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

9.JALへの転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
JALに転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • JALの求人について、取り扱い実績がある。
  • JALへの転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • JAL以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。JALへの転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。JALへの転職サポート実績多数。提案力に強み。
ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、JALへの転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • JALへの転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • JAL側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
JALへの転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

10.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

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リアルリアル

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