中途採用で、楽天に転職したい、と考えている方は多いかと思います。「楽天市場」や「楽天トラベル」を展開する、知名度抜群の有名企業ですね。
転職するために、「本当に大丈夫なのか?」と情報を探してみても、転職サイトやその企業のサイトには表向きの情報しか無いのは間違いありません。また、最近口コミ系のサイトが流行っていますが、それを見てみたとしても、そのサイト自体に登録するためのハードルもあり、登録したとしても情報量が膨大で見るのも大変です。結果、本当に転職して大丈夫なのか?と思ってしまうでしょう。
その一方で、この方法なら失敗しないという唯一無二のやり方が、単純ですがあります。
このページでは、楽天への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、楽天への転職について触れたいと思います。
このページを読んでいただければ、楽天への転職についての情報は一通り揃っているかと思います。あなたが楽天に転職すべきかの判断材料になり、さらに転職したいと思った場合、楽天に理想の転職が実現できる可能性が高まるはずです。
ちゅう
楽天に転職したい方向けの記事です。ちょっと長いですが、読んで損はないはずです。
リアル
次章以降で詳細について触れますが、楽天への転職についての所見をまとめます。
転職を考える際、押さえるべき楽天の特徴
- 日本最大級のネットショッピング「楽天市場」を運営する大手IT企業。
- 若い人が多く実力主義。
- 朝昼晩と無料で食べられるカフェがある。
- 募集中の職種は細分化されており、営業、企画・管理、技術職と幅広い。
- 職種により差はあるが、最低限の英語力は必要。
- 残業時間は部署によりかなり差がある。
- 年二回の考課タイミングでランクアップすれば、大幅な年収アップも可能。
楽天へ転職するために、押さえておくべきポイント
- 配属先の部署により、激務かそうでないかにかなり違いがあるため注意が必要。
- 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。
2.楽天ってどんな会社?
項目 |
内容 |
会社名 |
楽天株式会社 |
代表者 |
三木谷 浩史 |
本社所在地 |
東京都世田谷区玉川一丁目14番1号 楽天クリムゾンハウス |
創立 |
1997年2月7日 |
資本金 |
205,924百万円(2017年12月31) |
主な事業内容 |
インターネットなどでの情報サービス、FinTech(金融)サービス、プロスポーツなど |
従業員数 |
単体:5,831名 連結:14,845名(2017年12月31日現在) |
事業内容
楽天の事業は主に、以下の二つです。
- Eコマースを中核に、トラベル、デジタルコンテンツ、通信などのインターネットサービス
- クレジットカードをはじめ、銀行、証券、保険、電子マネーなどのFinTech(金融)サービス
楽天市場は日本最大級のネットショッピングモールで、約1億人を超える楽天会員数がいます。また楽天は、金融とITを融合して先進的なサービスを提供するFinTechにいち早く取り組み様々なサービスを展開しています。FinTechサービスの例としては、楽天銀行や楽天カード、楽天損保などがあります。
今後の事業展開
楽天が今後、力を入れて事業展開していくとしたものは以下の三点です。
- ワンデリバリー構想
- 携帯キャリア事業(モバイルネットワークオペレーターとして参入)
- One Payment構想
楽天は、2020年までに独自の配送ネットワークを構築するとしています。現在、販売側と配送側で分断されている情報を共に管理することで、商品の注文から配送に至るまでを一貫して整備し、物流問題の解決を目指します。One Payment構想では、楽天市場のすべての店舗で利用できる決済手段を統一することで、入金サイクルの統一、支払い体験の一本化が期待できるとしています。
海外展開
楽天は、2014年に6%程度だった売上高の海外比率を、2020年に50%まで引き上げることを目指すとしていましたが、2016年には欧州三カ国で通販サイトを閉鎖、アジアでもインドネシアとシンガポール、マレーシアで通販サイトを閉鎖し、フリーマーケット事業に転換しています。そんな中で、スポーツ分野への投資を拡大して海外事業を再推進する姿勢を打ち出しています。
3.楽天は、転職者に対してどんな人材を求めている?
募集職種
中途採用で募集中の職種は、営業、企画・管理、技術職など多岐にわたっています。現時点では幅広い職種で募集しているようです。
募集のほとんどが細分化されており、エンジニアでもアプリケーションエンジニアやデータサイエンティストなど様々な職種があります。細分化されていることで、より自分に合った専門性を活かせる転職が可能となるかもしれません。
求める人材
楽天採用ページには、トップメッセージとして以下が記されています。
『楽天では創業当時からアントレプレナーシップ(起業家精神)の醸成・活性化を大切にしています。企業内においても、一から新しい事業を立ち上げるという風土を作っていくことが従業員の成長につながり、企業の競争力を高めていくものと考えています。』
『楽天は、「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」という企業理念を掲げ、「グローバル イノベーション カンパニー」として、世界基準の革新的なサービスを生み出していくことを目指しています。その実現に向けて、イノベーションとオペレーション力の強い組織をつくっていくために、楽天グループの行動指針として「楽天主義」を掲げ、従業員の間で共有するようにしています。』
引用元: 楽天採用ページ
このメッセージから
- 起業家精神を持ち、さらに活性化できる人材
- 楽天グループの行動指針である「楽天主義」に共感し、実行することができる人材
- 何が何でも物事を達成するという強い決意をもち、プロフェッショナルとしてやり抜く力を持つ人材
を求めていると考えられます。
野心を持ち、周囲が驚くような何か新しいことをやり遂げたい、楽天の価値観に共感でき実現したい、という方に向いている会社だと思われます。また、楽天の採用ページには社員のインタビューや社内の制度などが詳しく載っており、転職へのヒントを与えてくれると思います。社員インタビューはさすがに国際色豊かな顔ぶれとなっており、楽天らしさを感じられることでしょう。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。
給料(年収)
平均年間給与:707万円 (2017年12月現在)
平均年齢:34歳(2017年12月現在)
平均勤続年数:4.9年(2017年12月現在)
労働時間
平均残業時間:20~50時間/月
部署によって残業時間にかなり違いがあるようです。営業系は労働時間が多いという意見がありました。繁忙期以外はあまり残業がない、といった声もあります。また、未就学のお子さんがいる場合、オフィス勤務と在宅勤務を使用し残業時間なく働くということを実現できている方もいるようです。有給は取りやすい環境で、部署ごとにルールを設けていて長期休暇を設定しているそうです。外国人社員が多い部署は、長期休暇が取りやすい雰囲気だったという意見もあり、部署による違いが大きそうです。
ちゅう
求める人材のレベルは高いですが、幅広い職種で募集があるようです。また、起業家精神を持つ積極的な人材を求めているようですね。
リアル
4.楽天の求人情報にはどんな傾向がある?
転職サイトを各種調べたところ、営業、企画・管理、技術職など様々な職種の求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
- コンサルタントは少なめ、エンジニアを広く募集。
- 英語力が問われる求人が多いが、程度は様々。
- 大学院、大卒以上など、応募資格として学歴が問われるものも多い。
エンジニアも、サーバーエンジニア、ネットワークエンジニア、インフラ管理など細分化された募集となっています。英語は、職種により差がありますがやはり必須要件であると感じます。中には、現在の英語力は不問であるが、入社後に身に着けるという意欲があること、そして入社後にTOEIC(R)テスト800点を目指してもらう、という記述もありました。楽天で活躍を目指すなら、やはり英語力は必要となってくると言えます。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントの
dodaの場合、
非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、
dodaの
非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅう
幅広い職種で募集があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。
リアル
5.楽天の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)※コロナ対策も更新中
口コミや内部情報を以下にまとめました。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 |
コメント |
給与・福利厚生 |
- 毎月の給与は、40時間相当のみなし残業代込みで支給。
- 結果を出せばどんどん給与が上がっていく。
- 役職と給与は連動しておらず、ランクによって年収が決まってくる。
- ストックオプションが支給される。
- カフェテリアでは朝昼晩無料で食べることができ、食費がかからない。
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ワークライフバランス |
- 外国人社員が多い部署はワークライフバランスを取りやすい。
- 部署によっては残業がかなり多い。
- 基本的に休日出勤はなし。以前に比べ格段に労働条件がよくなった。
- 休日に出勤した場合は代休取得が可能。
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社風 |
- トップダウンのスピード感がある社風。
- 七夕、ハロウィンなど季節のイベントがある。
- 若い人が多く、明るく元気な雰囲気。
- 外国人社員が多く多文化で、意見が通りやすい。
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成長機会・キャリア開発 |
- モチベーションの高い人や優秀な人材が多い為、周囲から学ぶこともある。
- 資格取得の金銭的サポートがあり、在籍時に複数の資格を取得できた。
- 様々な経験を積む機会を与えられ、数字に対する達成意識が身につく。
- eラーニングなどの研修が充実しており、部署によっては外部の有料講習も会社の経費で受けられる。
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入社後のギャップ |
- 基本的にトップダウンである為、下から新しいことをやるのは困難。
- 公用語は英語ではなく、社内のコミュニケーションはほぼ日本語。
- グローバルといっても日本の企業だった。
- 英語を要求される部署もあるが、それ以外は日本風で外資のような自由な雰囲気はあまりない。
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退職検討理由 |
- 所属する部署、上司によるが残業が非常に多かった為。
- 英語力が出世や給与に直結する為、自分の望むべきキャリアとギャップが生じた。
- 評価がマネージャーの裁量によって大きく変わる為、公平さを欠いていると感じた。
- 休日出勤、残業が多くワークライフバランスを取りにくいと思った。
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コロナ(感染症)対策 |
- 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)を全従業員に広げている。
- 全従業員に対して時差出勤を勧める。
- テレビ会議の実施を推奨。
- フレックスタイム制を導入予定。
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給与・福利厚生
ランクによって年収が決まる為、昇格しなければ年収は横ばいとなるようです。逆に言えば、結果を出せばどんどん給与が上がっていく仕組みです。ボーナスは事業部の成績により配分があり、個人の業績に関わらず差が激しいようです。また、業界の他の会社と比べると高い水準にあるが、労働に対してやや報酬が少ないと感じる、といった意見もありました。
福利厚生は本社と支社でかなりの違いがあるようです。本社の場合、カフェ、コンビニ、針治療、ジム、美容院などが社内にあるとのことです。またカフェテリアは無料で朝昼晩食事をとることができ、忙しい時には大変助かるという意見も多くありました。
ワークライフバランス
企業としてダイバーシティを掲げていることもあり、多様性を受け入れる土壌があるため基本的にはワークライフバランスを取りやすい会社のようです。ただしこれは、外国人社員の多い部署と少ない部署で差異があるようなので、注意が必要です。定時に帰っても目立つことはありませんが、やはり実力主義であり成果を出すことが絶対条件のようです。
やるべきことをきちんとやっていれば自身でバランスをとることが出来そうですね。また、事業部によりバラツキがあるものの、業績が安定している事業部では十分にプライベートの時間を確保できているという意見もありました。
社風
「トップダウン」という言葉が非常に多く目立ちました。トップダウンだからこそ変化のスピードが速いと感じている人、下からの意見が通りにくいと感じている人、それぞれの感じ方があるようです。やはりカリスマ的な社長の影響力は強く、それが楽天らしいとも言えそうですね。また、男女差別がなくスキルと実力があれば年齢にも関係なく出世でき、若い人が多く意見が通りやすいといった雰囲気もあるようです。
入社後に、仕事を覚えるまでしっかりとサポートが付いたという意見もあったので、面倒見の良い会社かもしれません。
成長機会・キャリア開発
部署により違いがあると思いますが、開発は外国人社員も多く、英語のスキルは確実に伸びるという意見がありました。また、英語のレッスンが無料で頻繁に行われたり、英語合宿に参加できるなど会社からのサポート体制もあるようです。
他の企業と比べて、圧倒的に若いうちからマネジメントを経験できるという意見もありました。大企業ならではの特徴かもしれませんが、多方面、多種多様な人たちとの出会いがある為、対人スキルが非常に磨かれるという意見もありました。また、楽天でしか経験できないことをさせてもらえた、一通りの経験を積みスキルアップができた、どこでもやっていける自信がついたなどの意見もあります。
入社後のギャップ
2010年、楽天は「社内公用語の英語化」宣言を行いましたが、部署によっては浸透していないようです。また外国人社員も多くグローバルな印象を受けますが、日本企業的な部分も多いと感じている意見が目立ちました。また、体育会系であると感じる、あるいは感じないという相反する意見がありましたので、部署による違いが大きそうです。
実際に英語力を活かせる場面があまりなかったという意見もあります。所属部署によって異なると思いますが、英語を使って活躍したい!と思っている方は要注意かもしれません。
退職検討理由
ネガティブな退職理由としては、目標達成に関してかなり貪欲に求められるという意見がありました。また、チーム間・部署間の連携が悪く、仕事を進めにくかったという意見もあります。
会社に不満はなかったが、他にやりたいことが見つかったり自分で会社を立ち上げるために退職した、というポジティブな退職理由も多くありました。
他にもヘッドハンティングを受けたなど、楽天で自己の成長を遂げ次のステップへ進んだともとれる退職理由がありました。
コロナ(感染症)対策
これまでは、一部社員を対象としていた在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)を全社員に拡大しており、本社から始めた時差通勤についても順次全国に広げています。
楽天は新型コロナに対する危機意識をいち早く持ち、1月下旬には三木谷氏の直下に対策本部を立ち上げました。出張および対面型のイベント、研修、社内会議を原則禁止してビデオ会議システムでの実施を推奨し、円滑な在宅勤務のための技術的支援を行うなど、このような状況下でも従業員が安全に働ける環境を整えています。
ちゅう
福利厚生も充実していて、ワークライフバランスも取りやすい会社のようです。そしてやはり、英語力は必須要件のようです。
リアル
6.楽天への転職を成功させるには?
ここまで読んで、楽天への転職意欲は高まりましたか?
楽天に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。
※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、楽天に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
- 一般には公開されていない、楽天の求人情報について入手できる可能性がある。
- 書類選考・面接について、楽天に特化した対策を行ってもらえる。
- 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
- 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
一般には公開されていない、楽天の求人情報について入手できる可能性がある。
例えば
dodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。
※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、楽天の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、楽天に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、楽天のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。
書類選考・面接について、楽天に特化した対策を行ってもらえる。
転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。
どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、楽天の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます。
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします。
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう。
年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。
「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。
転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。
一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅう
そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。
リアル
7.楽天への転職で、おすすめの転職エージェントは?
転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
楽天に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
- 楽天の求人について、取り扱い実績がある。
- 楽天への転職をサポートできるノウハウを持っている。
- 楽天以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
|
登録すべきか |
特徴 |
リクルートエージェント |
◎ |
業界最大手。楽天への転職サポート実績多数。 |
doda |
◎ |
業界2番手。楽天への転職サポート実績多数。提案力に強み。 |
パソナキャリア |
〇 |
もともとパソナとして派遣の方で取引実績があり、独特な非公開求人を持っていたりする。 |
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『
パソナキャリア
』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。
リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は10万件、登録者数は40万人の規模に上ります。 拠点は全国に16カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、宇都宮、さいたま、千葉、西東京、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡
業界最大手のため、楽天への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
- 楽天への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
- 楽天側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
楽天への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

『
doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
パソナキャリア|ここでしか取り扱っていないのでは、という独自の求人に強み

『
パソナキャリア
』は、人材派遣大手のパソナが運営する転職エージェントです。
人材派遣で培った長い歴史があり、求人企業との深い関係性から独自の求人に強みがあります。 非公開求人は2,7万件の規模です。 拠点は全国に3カ所(※)あります。 ※東京、名古屋、大阪
『
リクルートエージェント
』や『
doda』には規模は劣りますが、もし両社の担当者との相性が良くないなど感じた場合や、独自求人狙いで登録することをおすすめします。
リアル
8.転職エージェントを上手に使いこなすには?
ここからは、実際に『
リクルートエージェント
』『
doda』『
パソナキャリア
』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。
仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。
転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、
「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう。「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅう
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。
リアル
ここまで読んでいただいた、あなたに
楽天への転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
楽天への転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅう
リアル