中途採用で、三菱UFJ銀行に転職したい、と考えている方は多いかと思います。日本を代表するメガバンクの一角として、知らない人はいませんね。
このページでは、三菱UFJ銀行への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、三菱UFJ銀行への転職について触れたいと思います。
ちゅう
新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。
リアル
三菱UFJ銀行の転職難易度はかなり高いです。3大メガバンクの一つで、2023年のメインバンク調査では三菱UFJフィナンシャル・グループが11年連続首位となっており、圧倒的な存在感を誇ります。そのため求職者に大変人気があり、求人倍率も高いです。
三菱UFJ銀行への転職は容易ではないですが、2019年度に9.6%だったキャリア採用比率は、2022年度に 45.7%まで伸びています。この数字から、中途採用にかなり前向きになっていると思われます。一般的に大手企業は新卒採用がメインと言われますが、中途採用にもチャンスがあると言えるのではないでしょうか。
2.三菱UFJ銀行への転職についての所見まとめ
次章以降で詳細について触れますが、三菱UFJ銀行への転職についての所見をまとめます。
転職を考える際、押さえるべき三菱UFJ銀行の特徴
- 三菱UFJフィナンシャル・グループの中核会社であり、メガバンクの一つ。
- メガバンクの安定感があり、保守的で堅実な社風。
- 30歳前後からは大幅に増え、年収1,000万円超えとなる。
- 公式サイト上では幅広い職種の求人がある。
- 転職サイトには多くの求人があり、特に金融系専門職の募集が多い。
- 残業は抑制されているが、職種と役職によってはかなりのハードワーク。
- 常に公明正大かつ誠実な姿勢で仕事に臨む人材を求めている。
三菱UFJ銀行へ転職するために、押さえておくべきポイント
- 公式サイトでも転職サイトでも幅広く求人があり、近年中途採用比率も伸びている。面接回数が多めなので、計画的に転職活動する必要がある。
- 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。
3.三菱UFJ銀行ってどんな会社?
項目 |
内容 |
会社名 |
株式会社三菱UFJ銀行 |
代表者 |
取締役頭取執行役員 半沢 淳一 |
本店所在地 |
東京都千代田区丸の内二丁目7番1号 |
設立 |
1919年(大正8年) 8月15日 |
資本金 |
17,119億円(単体) |
主な事業内容 |
金融業及びその他付帯業務など。 |
従業員数 |
32,786人(2023年3月末現在) |
事業内容
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は国内有数の金融持株会社であり、三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券ホールディングス、三菱UFJリース、三菱UFJニコスなどを中心として金融事業を営んでいます。
三菱UFJ銀行はMUFGの中核を担う企業であり、国内の個人・法人向けに貸出、資金決済、資産運用や相続・不動産など幅広い金融サービスを提供しています。また、事業・資産承継といったソリューション提供などを通じて、多様なニーズにも応えています。
その他、海外のパートナーバンクを通じて現地の中小企業や個人向けに金融サービスを提供するなど、国内外で幅広く金融業を展開しています。
今後の事業展開
三菱UFJ銀行はパーパス(存在意義)を起点にした「企業変革」「成長戦略」「構造改革」の主要事業戦略により、各課題解決に取り組むとしています。具体的には、以下のような事業戦略を掲げています。
- DXを推進し、顧客体験の向上や業務量削減を図る。
- サステナビリティ経営を推進し、環境・社会課題に対応する。
- 新規事業の創出や既存事業の改革を進め、収益力の向上を図る。
- グローバル展開を強化し、ASEANを中心に海外市場での事業拡大を目指す。
海外展開
三菱UFJ銀行は海外に100以上の拠点を有しており、全貸出金(末残)の約4割は海外のものとなっています。また、タイ・インドネシア・ベトナム・フィリピンの商業銀行に出資し、「ASEANの商業銀行プラットフォーム」を構築しています。現地の銀行を子会社に持つことで、現地のサプライヤーやディーラー等の中小企業からその購入者まで、商流を幅広くカバーすることが可能になりました。
ASEANを舞台に新しいビジネスや収益源を創造することを目的として、シンガポールにも活動拠点を置いています。
4.三菱UFJ銀行の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)
項目 |
コメント |
給与・福利厚生 |
- 年功序列の給与体系。
- 30歳前後からは大幅に増え、年収1,000万円超えとなる。
- 役職手当、職務手当が非常に良い。
- 住宅補助、通勤手当、財形など福利厚生が充実。
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ワークライフバランス |
- 支店は残業規制(強制退社時刻)がある。
- 有休は取りやすく、年に一度は連続休暇を取得できる。
- 部署やチームにより大きく異なる。
- 出世を望む場合は、バランスを取りづらい。
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社風 |
- 保守的で、お堅い風土。
- メガバンクであるため、安定感がある。
- 昔ながらの体質で、本部の言うことは絶対。
- 真面目な社員が多い。
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成長機会・キャリア開発 |
- 業界トップクラスの研修が受けられる。
- 金融業界のシステムを理解することができた。
- ストレス耐性が身につく。
- 大きなお金が動くような案件に携われる。
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入社後のギャップ |
- 想像以上に個人の裁量は少ない。
- 安定性は高いが、今後も維持されるかは不明。
- 内部の結束意識が強い。
- 配属された支店や部署によって、待遇が違う。
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退職検討理由 |
- スピード感がなく意志決定が遅い。
- 人事評価が不透明で不可解だと感じたため。
- 仕事内容が面白くなかった。
- 他に興味のあることができた。
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ワークスタイル |
- リモートワークの環境が整っている。
- 時短勤務制度がある。
- 週に一度の早帰り日がある。
- 社内副業が積極的に進められている。
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給与・福利厚生
業界内でも給与は高水準で満足しているという意見が多数ありました。難易度の低い業務の割には「もらいすぎ」と思うくらいの給与水準という口コミもありました。評価は年次や年齢も考慮されるため、長くいればいるほど得になるようです。給与は高いですが52、3歳前後で役職定年となり、その後は関連会社勤務となって年収がダウンすることが多いので注意が必要です。
福利厚生は基本的なものは全部揃っており、充実しているという声が多かったです。ベネフィットステーションでは年間32,000円分の利用ができるようです。
ワークライフバランス
大体の方が、ワークライフバランスは取りやすいと考えているようです。有休は取りやすく、年に一度は10連休(6営業日連続休暇)を必ず取得する必要があり、海外旅行等の計画を立てやすいという声がありました。
一方システム目線で言うと、社会インフラを担うシステムが殆どであるため、これらの維持・保守のためにプライベートを捧げている人も多いようです。職種や配属先によってワークライフバランスは大きく異なるようです。
社風
ルールや手続きが多く、堅い社風であるという意見が多かったです。メガバンクということもありセキュリティがしっかりしていて安定感があるが、意思決定が遅いという意見もありました。社員同士の仲は悪くないが、風通しが良いとは言えない雰囲気があるようです。
Try & Errorのようなスタイルではなく、ステークホルダーの視点や観点を理解し、目線を合わせながらプランニングを行うことに価値を感じる人に向いているという声もありました。
成長機会・キャリア開発
会社の規模やビジネスフィールドが広大で、巨大なプロジェクトや日本経済にインパクトを与えるような仕事に関与することができるという意見がありました。研修制度は整備されており、MUFG外に出向して銀行とは全く違うカルチャーに触れる機会なども用意されているようです。
その他、従業員は増えているのに店舗数は減少して支店長等のポストが減り、昇格出来る人は減っているという口コミもありました。
入社後のギャップ
仕事内容は十分大きく、社会的な影響も強いものに従事できたが、その代わり関与する人数も多いため、自らの裁量で進めることができる範囲は限定されており、交渉や調整は想像以上に煩雑であったという意見がありました。また、グループの行員だらけなので上下関係立場が厳しいようです。仕事柄かルールが非常に多く、ベンチャー等で自由にやってきた人には辛いかもしれないという声もありました。
退職検討理由
新しいことに挑戦したくなった、ルーチンワークより個人に裁量を任せてもらえる仕事に就きたくなったなどの理由が多いようです。他にも、銀行特有の厳しさや、新しいことを取り入れるのに極めて慎重な姿勢であることが嫌になったという理由もいくつかありました。また、役職定年があり役員になる人以外は定年まで会社に残れないようです。30歳代は業務も幅広く任せてもらえてやりがいもあるが、40~50歳代のキャリアパスを考えると、外に出た方がよいと考えたという意見もありました。
ワークスタイル
リモートワークの環境が整備されているので、育児と仕事の両立はしやすいという意見が多くありました。ただし、新型コロナ感染症の流行が落ち着いてきた為、定期的な出社の必要もあるようです。また、本部はリモートワーク出来るが支店は個人情報や機密情報が多くリモートワーク出来ないという情報もありました。
業務によっては時短勤務もあり、周りの理解もかなり進んでいるので取りやすいようです。柔軟なワークスタイルを支える制度は整っていますが、部署や職種によって差が大きいようです。
ちゅう
ワークライフバランスは比較的取りやすく、年に一度、9~11日の長期連続休暇が取れるとのことです。メガバンクということもあり、安定性の高い会社のようですね。
リアル
5.三菱UFJ銀行は、転職者に対してどんな人材を求めている?
募集職種
中途採用で募集中の職種には、総合職、ビジネス・スペシャリスト職、ファシリティマネジメント職の3コースの募集があり、ほとんどが総合職の募集です。総合職コースでは、エンジニア、企画、アナリスト、会計、営業など幅広い求人があります。
職種により応募資格は様々ですが、銀行・信託・証券等で3年以上の業務経験や、M&A関連の業務経験など、専門的な業務経験を必要とするものが多いです。TOEIC860点以上など英語力を必要とする求人もありました。
求める人材
三菱UFJ銀行の採用情報ページには、以下のようなメッセージが紹介されています。
私たちがキャリア人材の方々に期待することは、自身が培ってきた専門分野で、MUFGのリソースをフル活用し、存分にその能力を発揮していただきたいということです。特定分野の人材のみを求めているわけではなく、幅広いポストを用意していますが、非常に速い環境変化に対応していくためには、デジタル分野のスペシャリティは必要不可欠といえます。 ~中略~ また、環境や社会、企業ガバナンスに配慮したESGやサステナブルビジネスなど、持続可能な社会の実現は、金融インフラを担う存在として常に意識していることであり、これらの分野に精通した方にも大いに期待しています。
引用元: 三菱UFJ銀行採用情報ページ
- 専門分野を持ち、MUFGのリソースをフルに使って能力を発揮できるようなキャリア人材を求めている。
- 速い環境変化に対応していくために、デジタル分野のスペシャリティを特に重視している。
- 環境や社会、企業ガバナンスに配慮したESGやサステナブルビジネスに精通した人材を求めている。
三菱UFJ銀行の採用情報ページには、様々な職種の社員の方のインタビューが紹介されています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。
給料(年収)
平均年間給与:771万円 (2022年現在)
平均年齢:38.7歳(2022年現在)
平均勤続年数:15.2年(2022年現在)
労働時間
平均残業時間:28~31時間/月
残業時間は厳しく管理され、支店で月の残業が40時間を超えることは少ないようです。年間の残業360時間が一つの基準となっており、忙しくても480時間内を目標としているようです。また、本部勤務か支店勤務かによっても勤務体系が異なるようなので、柔軟なワークスタイルを望む方は希望する部署の勤務体系をよく確認するとよいでしょう。
ちゅう
専門分野を持ったキャリア人材を求めているようですね。特にデジタル分野のスペシャリティを重視しているようです。求人数が多いので、中途採用のチャンスもありそうです。
リアル
6.三菱UFJ銀行の求人情報にはどんな傾向がある?
転職サイトを各種調べたところ、金融系専門職、営業、企画、経理、エンジニアなどの求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
- 募集中の職種は幅広く、数も多い。特に金融系専門職の募集が多い。
- 最終学歴が大卒以上の募集がほとんどである。
- 業界未経験可の求人はほぼない。
- 在宅勤務相談可の求人も多くある。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントの
dodaの場合、
非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、
dodaの
非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅう
限られた職種での求人となっているようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。
リアル
7.三菱UFJ銀行の選考対策
三菱UFJ銀行の面接では、主に人間性について見られているようです。スキルは職務経歴書からある程度分かりますが、人間性は会ってみないと分からない部分があります。銀行の性質上、信用できる誠実な人柄かどうかは最も重視する点です。幼少期まで遡って自己分析を十分に行いましょう。
また、金融業界で働きたい理由、その中でも三菱UFJ銀行で働きたい理由は必ず答えられるようにしておきましょう。公式サイトには事業戦略や中期経営計画が載っていますので、これらを参考に企業研究を行うと良いかもしれません。
選考ステップ
三菱UFJ銀行の選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
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応募・書類選考
三菱UFJ銀行に応募するには、大まかに3つの方法があります。
- 公式サイトから直接自分で応募する。
- 転職サイトや転職エージェント経由で応募する。
- 既に三菱UFJ銀行で働いている友人・知人に紹介してもらう。
三菱UFJ銀行の選考は、他社に比べて面接回数が多いようです。平均で3~4回、多い人では7回あり、連日の面接で現職との折り合いがつかず途中辞退したという口コミもありました。直接応募の場合、面接の日程調整などは自分で行う必要があります。転職エージェントを介すれば全部やってもらえますので、忙しい人ほど転職エージェント経由で応募した方がいいでしょう。
三菱UFJ銀行はリファラル採用も行っています。選考フローは通常と変わりないですが、応募前に行員から行内情報や募集職務について説明があります。また、転職を急がない場合はキャリア登録しておいて、新規募集ポジションの案内が届くようにしておくのもおすすめです。
部門面接(複数回)
まず行われるのが部門面接です。カジュアルな雰囲気という口コミが多くありました。志望動機やこれまでやってきた職務内容の深掘りなど一般的な質問の他に、幼少期や学生時代まで遡ってどのような人間だったのか経歴を聞かれたという情報がありました。小学校の頃の人間性を質問されたという回答もありました。
三菱UFJ銀行の面接では、中途採用でも新卒の面接時に聞かれるような質問が飛んでくるかもしれないと思っていた方が良さそうです。職務内容の深掘りだけでなく、これまでの人生を振り返って自分がどのような人間で、どのような経緯で三菱UFJ銀行を志望するのか答えられるようにしておきましょう。
人事面接(複数回)・適性検査
部門面接の後、人事面接が行われます。役員室のような場所で、これまでの面接より硬い雰囲気だったという口コミもありました。ここではスキルはもちろんのこと、信頼できる人物かどうかを見られているようです。身内で当行と関連がある人はいるか、ブラックリストに入っていないかなど身辺調査のような事を聞かれたという情報もありました。
また、よく聞かれる質問として「三菱UFJ銀行でなければならない理由」があります。金融業界を理解することはもちろんのこと、なぜ三菱UFJ銀行に入りたいのかを明確にする必要があります。3大メガバンクの残り二つ、三井住友銀行、みずほ銀行の企業研究も行い、三菱UFJ銀行を選んだ理由を言えるようにしておきましょう。
適性検査については情報があまりなく、はっきりしたことは分かりません。公式サイトの選考フローには適性検査ありとなっていますが、実際に面接を受けた方の口コミには、適性検査関連の記述が見つかりませんでした。一般職で、面接前にWebでの適性検査があったという口コミがありましたが、総合職については不明です。
選考の口コミ
インフラエンジニア
他の銀行との差別化や具体的にどのような事業を行なっているのかを事前に調べておくと良い。また、厳しく詰められることはないが、深く考えさせられるような質問があったため、深掘りをしておくと良い。
法人営業
金融に関する時事ネタを収集し、自分の意見や見解を持ち、聞かれた時にロジカルに説明できるようにしておくこと。
法人営業
「これまで行ってきた中で1番悪い事はなにか?」と聞かれ、答えられなかった。
カウンターセールス
自己分析が出来ていることは問われると思います。一つの質問に対して掘り下げられることもあるので、その際にしっかりと受け答えできることが大切だと思います。
三菱UFJ銀行の共有すべき価値観として「信頼・信用」というものがあります。選考でもこれは重視されるので、誠実さや真面目さが伝わるようなアピールが必要です。また、最終面接は形だけで意思確認という会社もありますが、三菱UFJ銀行は違うようです。最終面接はこれまでの質問をより深掘りされ、少しピリピリとしていたという口コミもありましたので、最後まで気を抜かず臨みましょう。
8.三菱UFJ銀行への転職を成功させるには?
ここまで読んで、三菱UFJ銀行への転職意欲は高まりましたか?
三菱UFJ銀行に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。
※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、三菱UFJ銀行に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
- 一般には公開されていない、三菱UFJ銀行の求人情報について入手できる可能性がある。
- 書類選考・面接について、三菱UFJ銀行に特化した対策を行ってもらえる。
- 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
- 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
一般には公開されていない、三菱UFJ銀行の求人情報について入手できる可能性がある。
例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。
※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、三菱UFJ銀行の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、三菱UFJ銀行に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、三菱UFJ銀行のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。
書類選考・面接について、三菱UFJ銀行に特化した対策を行ってもらえる。
転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。
どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、三菱UFJ銀行の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます。
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします。
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう。
年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。
「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。
転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。
一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅう
そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。
リアル
9.三菱UFJ銀行への転職で、おすすめの転職エージェントは?
転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
三菱UFJ銀行に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
- 三菱UFJ銀行の求人について、取り扱い実績がある。
- 三菱UFJ銀行への転職をサポートできるノウハウを持っている。
- 三菱UFJ銀行以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下3社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
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登録すべきか |
特徴 |
リクルートエージェント |
◎ |
業界最大手。三菱UFJ銀行への転職サポート実績多数。 |
doda |
◎ |
業界2番手。三菱UFJ銀行への転職サポート実績多数。提案力に強み。 |
ビズリーチ |
〇 |
ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。 |
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『
ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。
リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、三菱UFJ銀行への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
- 三菱UFJ銀行への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
- 三菱UFJ銀行側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
三菱UFJ銀行への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力
『
doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み
『
ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
リアル
10.転職エージェントを上手に使いこなすには?
ここからは、実際に『
リクルートエージェント』『
doda』『
ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。
仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。
転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、
「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう。「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅう
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。
リアル
ここまで読んでいただいた、あなたに
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転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅう
リアル