中途採用で、アクセンチュアに転職したい、と考えている方は多いかと思います。世界最大級のコンサルティングファームであり、もはや知らない人はいませんね。
このページでは、アクセンチュアへの転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、アクセンチュアへの転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(アクセンチュア。うおォンうおォン。)

アクセンチュアの転職難易度は高いと言えます。アクセンチュアはコンサル業界のBIG4(PwC、EY、KPMG、デロイト)に並ぶ世界最大級のコンサルティングファームであり、求職者に人気があります。加えて、ビジネスレベル以上の英語力や事業戦略立案経験など、求められる要件が高い求人も多いです。
転職難易度は高いですが、2023年度の中途採用比率は78%と非常に高く、多種多様な価値観や経験を求めていることから中途採用に大変積極的です。また、2015年からの8年間で売上高は4倍に、社員数も4倍の約2万3000人に急成長しており、中途採用人数は相当な数と考えられます。
選考の中で大きなカギを握るのは、やはりコンサル特有のケース面接です。ケース面接の対策をしっかり行うことができれば、転職の可能性は大きく広がります。転職エージェントなどを活用して、ケース面接の練習をしておくのがおすすめです。

2.アクセンチュアへの転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、アクセンチュアへの転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべきアクセンチュアの特徴

  • 世界最大級のコンサルティングファーム「アクセンチュア」の日本法人で、高成長を継続中。
  • 「Talk straight」の文化があり、はっきりと自分の意見を言えることが評価される社風。
  • 活発な採用活動を行っており、コンサルタントを中心に幅広い職種で募集がある。
  • 常に挑戦することに前向きで、厳しい状況を楽しめるタフな人材を求めている。
  • 働き方改革プロジェクトによって、以前より労働時間が改善されている。
  • 管理職は年収1,000万円超えで、成果を出せば給与もどんどん上がる。

アクセンチュアへ転職するために、押さえておくべきポイント

  • ワークライフバランスや残業時間は、プロジェクトにより異なるので注意が必要。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.アクセンチュアってどんな会社?

項目 内容
会社名 アクセンチュア株式会社(Accenture Japan Ltd)
代表者 代表取締役社長 江川 昌史
本社所在地 東京都港区赤坂1-8-1赤坂インターシティAIR
設立 1995年12月
資本金 3億5千万円
主な事業内容 産業、財務、戦略、ITなど様々な分野に対してコンサルティングを提供。
従業員数 約23,500人(2024年3月1日時点)

事業内容

世界最大級のコンサルティングファームであるアクセンチュアは49カ国 200都市以上に拠点があり、その日本法人がアクセンチュア株式会社です。先端テクノロジーをビジネスに活用し、企業や公的機関の経営・業務における課題の解決、事業成長を変革パートナーとして支援しています。アクセンチュアではコンサルタント、エンジニア、デザイナーなど各専門領域を持ったメンバーがチームを編成し、課題解決を行います。

今後の事業展開

アクセンチュアは2023年からの3年間で、データ・AI関連事業に30億ドルの大規模投資を行うとしています。具体的には、同社の資産、業界特化ソリューション、スタートアップ企業、AI専門人材、企業買収、エコシステムに投資し、診断・予測・生成AIなどの分野における新たなスキルやサービスの深化・強化につなげるとしています。

海外展開

世界中に顧客を持つグローバル企業の日本支社として、日本企業の海外進出支援などを行っています。一昔前は日本で行っている業務オペレーションを、そのまま海外の拠点に横展開するという形で海外進出が行われていましたが、現在は複雑化しています。日本企業が参入を検討している海外市場の状況を把握し、業務内容をグローバルで標準化しつつローカライズすることが必要となっています。アクセンチュアはグローバル・ネットワークを活かし、これらを実現するサービスやソリューションを提供しています。

4.アクセンチュアの現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

アクセンチュアの口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • 賞与は少なめで固定給が高い。
  • コンサルタント・マネージャーに昇進する際、大幅に昇給する。
  • 賞与はグローバルでの売上が大きく影響する。
  • 住宅手当がある。
ワークライフバランス
  • プロジェクト次第で変わる。
  • プロジェクトの節目に長期休暇が取れる。
  • オン・オフはっきり分けている社員が多い。
  • 通院時専用の有休(sick leave)がある。
社風
  • 年齢関係なくフラットな社風。
  • 現場で助け合う風土がある。
  • 自己研鑽する社員が多い。
  • 多様性を大事にする会社。
成長機会・キャリア開発
  • アサインされたプロジェクトに取り組めば自然と成長できる。
  • オンライン研修(基本英語で行われる)が充実している。
  • グローバル規模で仕事ができる。
  • 社内ナレッジ共有が盛んで、世界規模で事例の検索が可能。
入社後のギャップ
  • 優秀な人が多く競争がすごい。
  • プロジェクトによってはホワイトではない。
  • 想定していたよりずっと働きやすい環境だった。
  • グローバル案件は意外と少ない。
退職検討理由
  • 管理職以上への負担が非常に大きい。
  • リモートワークが縮小されたから。
  • 会社の文化が自分に合わなかった。
  • 技術職の待遇が悪い。
ワークスタイル
  • フルフレックスタイム制度がある。
  • 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が可能。
  • 時短勤務が可能。
  • 申請すれば副業が可能。

給与・福利厚生

年収は、アナリストで500~600万円、コンサルタント、アソシエイトマネージャーで800~900万円ほどになるようです。実力があれば若いうちに給与を上げられるという口コミもありました。賞与は年に一回、基本給の一か月分前後であることが多いようです。賞与が少ない分、基本給が高く設定されているという声がありました。
福利厚生としてESPP制度(従業員株式購入プラン)を導入しており、自社株を15%OFFで購入できるようです。また、退職金は前払いか確定拠出年金にするか選択できるようです。

ワークライフバランス

ワークライフバランスはプロジェクトによるという声が多くありましたが、比較的働きやすいと感じている方が多いようです。自分の裁量で仕事を進められるので、メリハリつけて働くことができるようです。ただマネージャー以上になると、ワークライフバランスは取りにくいという口コミがいくつかありました。

社風

年齢関係なく意見を言えるような自由な雰囲気があり、成長意欲の高い優秀な社員が多いようです。会議でどんどん発言し、クライアントに積極的にコミュニケーションを取れるような人が評価される風潮があり、職人気質の人は損かもしれないという意見もありました。コンサル会社だけに、弁が立つ人が多いようです。そのほか、組織が大きい割に横の連携がしっかり取れていて他部署とも協力しやすいという声がありました。

成長機会・キャリア開発

自分のやりたいことを明確にすると、圧倒的な速さで成長できるという意見がありました。また、仕事の幅や役割、責任など多方面に成長できるという声もありました。やりたい仕事があれば希望を出して部門異動することも可能なようです。お金をかけて人を育てようとする会社である、という意見もありました。

入社後のギャップ

激務を想像していたが、思っていたより働きやすかったという声がいくつかありました。外資特有のドライさがあまりないことも働きやすさに繋がっているようです。一方で、プロジェクトによってはホワイトな働き方はできない、クライアントの期待に応えるよりワークライフバランスを優先させたいのであれば入社はおすすめできないという意見もありました。

退職検討理由

働き方改革によりスタッフは残業時間が減ったようですが、そのしわ寄せが管理職以上にきており、かなり負担が大きくなっているようです。また、個々のプロジェクトリーダーが案件を抱えており、一度プロジェクトに入ってリーダーに気に入られると他のプロジェクトに入りにくいという声がありました。外資系ですが、ある意味ウェットな部分もある職場のようです。

ワークスタイル

在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)に関しては様々な口コミがありました。プロジェクトによってフルリモートが可能であったり、出社の義務があったりと異なるようです。会社としてはグローバルの方針により出社日数を増やそうとしているという口コミが多く、今後フルリモートなどは行いにくくなるのかもしれません。
ちゅうちゅう

他業界と比較すると年収が高く、若いうちに昇進することも可能なようです。ワークライフバランスはプロジェクトによって様々なようです。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

5.アクセンチュアは、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

中途採用で募集中の職種は、各種コンサルタント、データサイエンティスト、エンジニア、営業、クリエイティブ、プランナーなど多岐にわたっています。現時点では幅広い職種で募集しているようです。
アクセンチュアでは管理職を積極採用しており、サポート体制も整っています。女性リーダーを継続的に輩出していくことも目指しており、女性の採用強化、継続意欲の維持・向上に取り組んでいます。

求める人材

  • 英語でのグローバルプロジェクト経験や、経営層とのコミュニケーション経験があることが望まれる。
  • 常に挑戦することに前向きで、未知のことにワクワクできるような人材を求めている。
  • タフな状況でも先頭に立って楽しめるような情熱を持った人材を求めている。

アクセンチュアが先駆者であり続けるために、進化は宿命。私たちが求めるのは、アクセンチュアによって自らを進化させ、予測不可能な未来のアクセンチュアを造ることができるDNAです。

「未来のアクセンチュアに必要なDNA」をお持ちの方/持とうと心掛けている方のご応募をお待ちしています。

アクセンチュアの採用情報ページは、様々な職種の方のインタビューや職種紹介、社員発信のキャリアブログなど大変充実しています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。

給料(年収)

平均年間給与:ー(非上場)
平均年齢:ー(非上場)
平均勤続年数:ー(非上場)
アクセンチュアの平均年収は、非上場につき公開されていません。

労働時間

平均残業時間:32~40時間/月
以前は残業時間が非常に長くブラックな体質と言われることもありましたが、現在は月の残業時間は最大45時間までとなっており、昔のコンサル業界のイメージよりホワイトになっているという意見がありました。残業が45時間を超える場合はマネージャーへの申請が必要で、年6回までしか申請できない制度となっているようです。
ちゅうちゅう

アクセンチュアは中途採用を積極的に行っており、管理職の採用や女性リーダーの輩出にも前向きです。残業時間もかなり改善されているようなので、コンサル業界に興味がある方はチャンスかもしれません。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

6.アクセンチュアの求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところ、各種コンサルタント、エンジニア、マーケティング、アナリスト、看護師などの求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
  • コンサルタントの求人が大部分を占める。
  • 医薬品の副作用や問題の検出・評価などを行う、看護師資格を持つ人を募集している。
  • 東京だけでなく、大阪、福岡、宮城、北海道などの各拠点でも募集がある。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。

例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。

ちゅうちゅう

現在公開されている求人は多くありますが、隠れ求人の存在も気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

7.アクセンチュアの選考対策

アクセンチュアの選考ステップや経験者の口コミについて、転職口コミサイトのワンキャリアプラスOpenWorkを参考に紹介します。
アクセンチュアの面接では、ほとんどの部門でケース面接が行われる為、ケース面接の準備がしっかりできているかどうかが重要となります。ケース面接の練習は一人では難しいので、転職エージェントに模擬面接を行ってもらうと効果的です。
また、論理的思考ができることはもちろんのこと、それ以上に熱意やカルチャーマッチを気にしているという声がありました。アクセンチュアの文化に馴染めそうな人であるかを見ていると面接官に言われたという口コミもあったので、どのような社風・文化があるのか調べておくと良いと思います。
逆質問についても多くの口コミがありました。まず、逆質問の時間が多めにあることが特徴のようです。最終面接は最初から最後まで逆質問の時間だったという口コミがありました。逆質問は単にこちらからの疑問をぶつける場ではなく、例えばピラミッド構造を用いて核心を突いた質問をするなど、自分をアピールする場として考えるといいかもしれません。

選考ステップ

アクセンチュアの選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
  1. 応募・書類選考

  2. Webテスト

  3. 面接(複数回)

応募・書類選考

アクセンチュアの応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか二通りの方法があります。
公式サイトからの応募もよいですが、求人数が多くコンサルタントの種類も豊富なのでどの職種に応募すればよいのか迷うかもしれません。口コミサイトを見ても、転職エージェント経由で応募した方が多いようです。企業からのスカウトで選考を受けた方もいるようなので、ビズリーチdoda Xのようなヘッドハンターが在籍するハイクラス向けの転職サービスに登録してオファーを待つという方法もおすすめです。
また、社会人経験が半年以上4年未満の方は第二新卒採用枠に応募できますが、2024年8月時点では受付終了となっています。第二新卒での応募を考えている方はご注意ください。アクセンチュアには社員紹介制度(リファラルプログラム)もあり、リファラル限定イベントもあります。アクセンチュアに友人・知人がいる場合は、制度の利用を検討してみると良いでしょう。

Webテスト

ポジションによってはWebテストが行われます。口コミによると玉手箱が実施されているようです。新卒採用の方でも玉手箱や、職種によってはGABが行われているという口コミがありました。Webテストの結果はそれほど重視していないという口コミもあったので、一通り復習して苦手な分野を確認しておく程度でよいかもしれません。

面接(複数回)

面接が基本的に2~3回行われます。Teamsを使ったオンライン面接、もしくは対面での実施となります。口コミを見ると、面接2回のことが多いようです。ビヘイビア面接とケース面接が行われたという口コミがありました。
実際に以下のような質問がされたようです。
  • なぜこの仕事が好きなのか、なぜコンサルを志望するのか。
  • 自分が従事している事業にコンサルティングするなら何を提案するか。
  • 過去にやった案件で、こうしておけばよかったと思うことは何か。
  • あなたのケイパビリティは何か、またアクセンチュアでどのように活かせると思うか。
  • 過去の実績の中で苦労したことと、それをどうやって乗り越えたのか。
  • 今後どのようなキャリアを歩みたいか。
  • アクセンチュアのアセットを何でも使って良い場合、どのような新規事業を立ち上げたいか。
  • 本番作業で失敗した経験はあるか。
  • 今までの職務経歴の中で成果を挙げた事例は何か。
  • 未経験だが、最初にどういうところに躓くかもしれないと考えるか。その対策として現在していることは何か。
  • 日常生活の中でコンサルティングするならどのようなことを変えた方がよいか。
ケース面接に関しては、部門によって行われないこともあるようですが、ケース面接があったという口コミの方が圧倒的に多いです。ケース面接はあるものと思って準備しておいた方がよいです。
どのようなケース面接が行われたのか、口コミをもとにまとめました。
  • ペット保険を扱う企業A社の売上を推定し、2倍にする方法を考えよ。
  • 老舗文房具店の売り上げ算出と、売上向上策の検討。
  • あなたの趣味(登山)人口を増やすにはどうすればいいか。フェルミ推定などを用いて10分程度で考えて説明せよ。
  • 興味のあるテクノロジー領域における具体的な商品を一つ挙げ、その市場規模を求めよ。
  • ペット保険事業の市場規模を算出。
  • コロナ禍で減少した飲料の売上を向上させる施策を考えよ。
  • プロバスケットボールチームの経営改善施策を、具体的な数値をもとに提案。(提示条件:昨年度3億円の赤字/3年間で収支を改善させること)
  • キャッシュレスが国内で普及しない原因と、その解決策。
  • 国内のテニスプレーヤー数の推定と、テニスプレーヤーを増やす打ち手。
アクセンチュアは他企業に比べて口コミが非常に多いです。中途採用が多く人材の流動性が高い為、口コミが多く集まるようです。選考前に口コミサイトを見てみると、実際の面接の雰囲気が掴めるかもしれませんね。意見の偏りを防ぐために複数のサイトを見るのがおすすめです。
またアクセンチュアの公式サイトには、面接時にどこを見るか、ケース面接ではどんな心得が必要かについてまとめてあります。ぜひ参考にしてみてください。

選考の口コミ

マーケティングコンサルタント

ケース面接の対策は必須だと思う。

データサイエンティスト

気になるニュースについていくつか聞かれた。一つではなく複数用意しておくべき。

業務プロセスコンサルタント

面接ではコンサル特有の「詰め」を感じた。向き不向きがはっきり分かれそうだと思った。

パッケージ導入コンサルタント

論理的思考ができるかどうかより、カルチャーマッチを大切にしているように感じた。

アクセンチュアの面接の雰囲気は様々なようです。趣味の話から会話が広がり、あまり緊張せずに面接に臨めた、フランクに対話を楽しんだという意見もあれば、淡々としていて反応が薄く手ごたえが感じられなかったなどの意見もありました。アクセンチュアは会社全体で採用活動を行っているというよりは部門ごとに行っているようなので、部門によって雰囲気が異なるのかもしれません。

8.アクセンチュアへの転職を成功させるには?

ここまで読んで、アクセンチュアへの転職意欲は高まりましたか?

アクセンチュアに転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、アクセンチュアに転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、アクセンチュアの求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、アクセンチュアに特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、アクセンチュアの求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、アクセンチュアの非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、アクセンチュアに対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、アクセンチュアのサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、アクセンチュアに特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、アクセンチュアの書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

9.アクセンチュアへの転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
アクセンチュアに転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • アクセンチュアの求人について、取り扱い実績がある。
  • アクセンチュアへの転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • アクセンチュア以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。アクセンチュアへの転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。アクセンチュアへの転職サポート実績多数。提案力に強み。
ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、アクセンチュアへの転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • アクセンチュアへの転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • アクセンチュア側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
アクセンチュアへの転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

10.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

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リアルリアル

(ごちそうさまでした!)