JR西日本に転職して失敗しないコツ(内部口コミあり)【激務注意】
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中途採用で、JR西日本に転職したい、と考えている方は多いかと思います。西日本を代表する鉄道会社として、もはや知らない人はいませんね。
このページでは、JR西日本への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、JR西日本への転職について触れたいと思います。
ちゅう
新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。
リアル
JR西日本の転職難易度は職種により中~高程度と言えます。最も転職しやすいのは運輸・車両・施設・電気系統で、高卒以上で社会人経験(パート・アルバイトを含む就労経験)があれば応募でき、未経験も歓迎しています。2023年度の中途採用比率は58%とかなり高いので、募集人数も多いと考えられます。
デジタル推進部門は2024年8月現在、約10件の求人が公式サイトにあります。例えばシステム開発では3年以上の上流工程設計経験や顧客・ベンダーとの折衝経験が必要であり、そのほかの職種も業務に関連する3年以上の経験が必要な場合が多いので、転職難易度は上がります。
法務、作業環境測定士の募集もありますが、弁護士資格や環境計量士(または薬剤師)の資格が必要なので、転職するのはかなり難しいと言えます。
2.JR西日本への転職についての所見まとめ
次章以降で詳細について触れますが、JR西日本への転職についての所見をまとめます。
転職を考える際、押さえるべきJR西日本の特徴
- 西日本を中心に鉄道事業を展開しており、不動産賃貸・販売、地域ソリューション事業などを拡大中。
- 安全に関して真摯に取り組む社風で、福利厚生は寮や社宅など住宅関連の補助が手厚い。
- 鉄道施設技術職、電気技術者、データアナリスト、アプリの企画・開発などの募集がある。
- 鉄道運行を支える各職種やスタッフ職では、業界未経験者や職歴が浅い人も歓迎している。
- 非現業部門ではフレックス勤務など柔軟な働き方が可能。
- 現場勤務の場合、夜間手当や緊急呼び出し時手当など各種手当が貰える。
JR西日本へ転職するために、押さえておくべきポイント
- 現業部門と非現業部門とで、勤務形態や手当などが異なるので注意が必要。
- 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。
3.JR西日本ってどんな会社?
項目 |
内容 |
会社名 |
西日本旅客鉄道株式会社 |
代表者 |
代表取締役社長 長谷川 一明 |
本社所在地 |
大阪市北区芝田二丁目4番24号 |
設立 |
1987年4月1日 |
資本金 |
226,136百万円(2023年3月31日現在) |
主な事業内容 |
運輸業、流通業、不動産業などを展開。 |
従業員数 |
単体:21,727名 連結:44,897名(2023年3月31日) |
事業内容
JR西日本は主にモビリティサービス分野(鉄道・交通、流通(物販・飲食等)、ホテル、旅行など)とライフデザイン分野(不動産賃貸・販売、ショッピングセンター、地域ソリューションなど)で事業を展開しています。グループ全体の収益のうち、約50%が運輸業によるもので、運輸業の中でも新幹線による収益が約50%を占めています。今後はライフデザイン分野のさらなる事業拡大を目指しています。
今後の事業展開
JR西日本は「中期経営計画2025」の中で、重点戦略として以下を挙げています。
- 福知山線列車事故を原点とし、鉄道の安全を追求し続ける。
- 北陸新幹線の開業効果の最大化や、大阪・関西万博を事業機会と捉える取り組み、インバウンド需要の取り込みなど。
- 大阪駅周辺開発などを通じたまちづくりの推進。
- オープンプラットフォーム(WESTER経済圏)の構築に向けたデジタル戦略の推進。
- 自治体へのサービス展開やワークスペースの提供など、新たな事業の創出。
安全の取り組み
2005年、福知山線において極めて重大な脱線事故がありました。JR西日本では、このような事故を二度と起こしてはならないという決意のもと、レベルの高い安全を目指して日々取り組んでいます。例えば、ホーム柵の設置やホーム・車両間の隙間を狭くするための整備、従業員への安全最優先意識の浸透など、ハード・ソフトの両面から安全の取り組みをグループ全体で行っています。
4.JR西日本の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)
項目 |
コメント |
給与・福利厚生 |
- 若手のうちは、大手企業に比べると給与は低め。
- 乗務員は手当てが多い。
- 採用エリアによって、エリア手当に月数万円の違いがある。
- 住宅補助、社宅、寮などの福利厚生がある。
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ワークライフバランス |
- 有休は非常に取りやすい。
- 泊まり勤務は体力的に辛い。
- 不規則勤務で夜勤がある。
- 非現業部門はワークライフバランスがとても良い。
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社風 |
- 国鉄気質な部分が残っている。
- ルールを遵守する厳しい風土がある。
- 学校のような人間関係がある。
- 競争意識は低く、協調性のある社員が多い。
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成長機会・キャリア開発 |
- 調整能力がつく。
- 育成制度を見直している最中。
- 20代の成長環境としては少し物足りない。
- インフラを支えているというやりがいがある。
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入社後のギャップ |
- 給与が安定しているわけではない。
- 思った以上に体力が必要。
- ルーティンワークが多い。
- 社会貢献を感じられる部署は限られる。
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退職検討理由 |
- コロナ禍で年収が大きく下がったから。
- ルーティンワークに飽きたから。
- 成長の機会が乏しい。
- 不規則勤務が辛かった。
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ワークスタイル |
- 間接部門は在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が可能。
- 間接部門はフルフレックスタイム制度が使える。
- 短日数勤務制度がある。
- 現業部門は不規則勤務となる。
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給与・福利厚生
若手のうちは大手企業と比べると給与が低めのようですが、勤続を続けると世間一般を上回る額になっていくようです。職種によって給与に差があり、乗務員は手当が多く給与が高いが技術職は低いという意見がありました。高卒か大卒かによっても昇給の金額やタイミングが大きく異なるようです。
福利厚生は住宅関連が充実しているようです。賃貸の家賃補助、寮、借り上げアパート、社宅などが揃っており、急な転勤にも対応できる程度の余裕はあるようです。
ワークライフバランス
現業か非現業かによってワークライフバランスは異なるようです。現業部門は基本的に泊まり勤務があり、泊まり勤務の時は睡眠時間が4~5時間程度なので体力的にきついが、休みは多いという声がありました。非現業部門はバランスを調整しやすいようですが、人身事故や天候など自分でコントロールできない要因があることは認識しておいた方がいいという意見がありました。
社風
安全に列車を運行することを最優先としているため、時間厳守はもちろん、複雑なルールをしっかりと守る堅実な社風があるようです。他の鉄道会社とは比べものにならないくらい真摯に安全に対して取り組んでいるという意見もありました。また、縦割りの組織であり、クリエイティブな仕事よりも決められた枠内で決められた仕事をしたい人に向いているという声もありました。
成長機会・キャリア開発
若いうちに大きな成長を求める場合は物足りない環境という意見がありました。教育や研修は様々なものがあるようですが、訓話的なものが多く実務的な研修が少ないようです。育成制度については見直したばかりで過渡期にあるので、今後変わっていく可能性があるという口コミもありました。自ら意識してキャリア開発に取り組んでいる人は、若い世代でも成長できるようです。
入社後のギャップ
想像以上に体力勝負であるという声が複数ありました。夜勤の時は労働時間が長く、輸送障害などがあった場合は急な残業もあるので、体力的に大変なようです。また、鉄道会社は給与が安定しているイメージがあるが、コロナ禍による大幅な減収によりボーナスがカットされたので、絶対的に安定しているわけではなかったという意見もありました。
退職検討理由
入社後しばらくは給与が低いこと、コロナ禍により年収が下がったことを理由として挙げている人が多かったです。不規則勤務に慣れなかった、駅は様々な人が利用するのでストレスが溜まったなどの意見もありました。単調な仕事に飽きてしまったという理由も複数ありました。
ワークスタイル
間接部門(本社・統括本部・支社等)や一部の現業部門では、在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)やフレックス勤務が可能なようです。フレックスについては浸透しているが、リモートワークについては部署によって浸透していない、コロナ禍の収束後は出社に戻っている等の意見がありました。現業部門は夜勤があり、柔軟な働き方は難しいようです。
ちゅう
私たちの生活に必要不可欠なインフラを支えているという、社会貢献度の高さが魅力的な会社のようです。ワークライフバランスは、現業部門か非現業部門かによって異なるようです。
リアル
5.JR西日本は、転職者に対してどんな人材を求めている?
募集職種
社会人採用として、運輸・車両・施設・電気系統、法務、作業環境測定士、デジタル推進部門の募集がありました。現時点では幅広い職種で募集しているようです。
運輸・車両・施設・電気系統は、未経験者歓迎・年齢不問となっており、高卒以上で就労経験があれば応募できます。デジタル推進部門は、DX推進、システム企画・開発、データアナリストなどの職種で求人があります。
求める人材
- 鉄道運行を支える各職種やスタッフ職では、業界未経験者や第二新卒、パート・アルバイトを含む社会人経験をもつ人材などを幅広く求めている。
- デジタル推進部門では、各ステークホルダーの立場を理解した上で物事を進められるようなコミュニケーション能力のある人材を求めている。
JR西日本では、鉄道運行を支える仕事や経営を支えるスタッフ業務などにおいて、社会人採用を積極的に実施しています。
一人ひとりの年齢や価値観、これまでの経験などの違いを活かしていただくことが、お客様のニーズや世の中の動きに合わせた価値・サービスの提供に不可欠だと私たちは考えています。
皆さんの様々な経験をJR西日本というフィールドで活かし、私たちとともに鉄道の安全、地域社会の発展を実現していきましょう!
引用元: JR西日本採用情報ページ
JR西日本の採用情報ページは、様々な職種の方のインタビューや職種紹介、多様な働き方についてなど大変充実しています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。
給料(年収)
平均年間給与:665万円(2024年3月31日現在)
平均年齢:37.7歳(2024年3月31日現在)
平均勤続年数:14.3年(2024年3月31日現在)
労働時間
平均残業時間:17~20時間/月
忙しさは部署により違いがあり、現場で働く場合はダイヤ乱れなどの突発的事項によって労働時間が長くなることもあるという口コミがありました。残業時間は厳しく管理されており、1分単位でしっかりと残業代が支給されるようです。夜勤の日は拘束時間がほぼ丸一日となり、慣れるまでは体調管理が大変だという意見もありました。
ちゅう
運輸・車両・施設・電気系統は未経験者を歓迎しており、転職のチャンスは大いにありそうです。労働時間は部署による違いが大きいようなので、注意が必要です。
リアル
6.JR西日本の求人情報にはどんな傾向がある?
転職サイトを各種調べたところ、鉄道施設技術職、電気技術者、データアナリスト、アプリの企画・開発などの求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
- グループ会社を含めると多くの求人がある。
- 鉄道施設技術職(保線)や鉄道電気技術は、職種・業種未経験でも応募可能。
- 管理系職種の求人はほぼない。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントの
dodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、
dodaの非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅう
いくつかの職種で募集があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。
リアル
7.JR西日本の選考対策
JR西日本の面接では、安全に関する考え方を重視しているようです。2005年の福知山線列車脱線事故に関する質問や、安全への取り組みについて質問されたという口コミがありました。事故の全容については調べておき、安全に対する自分なりの考えをまとめておいた方が良いと思います。
また業務の内容的に、不規則勤務(土日はもちろん、年末年始を含む)に耐えられるか、ストレスに強いか、体力・精神力があるかをメインに見ているという意見がありました。職種によっては夜間業務や異常時の呼び出しなどがあります。それらに耐えられるか、よく考えてからの応募をおすすめします。
選考ステップ
JR西日本の選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
※鉄道運行を支える仕事や経営を支えるスタッフ業務(運輸・車両・施設・電気系統)に応募する場合の選考ステップになります。
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エントリー・Web筆記試験
JR西日本の応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか二通りの方法があります。
公式サイトからの応募もよいですが、転職が初めての方、他の会社も検討したい方は転職エージェント経由での応募がおすすめです。現職をこなしながらの転職活動は思った以上に大変ですので、応募企業とのやり取りや選考スケジュールを管理してくれるアドバイザーがいた方がスムーズに進みます。
エントリー完了後、2種類のWeb筆記試験を受検します。口コミが少なく、何が行われているのか具体的なことは分かりませんでした。口コミサイトには、一般常識の試験があった、JR西日本のキャラクターや有名な列車などの問題が出た、内容は難しくなかったが沿線の地理などちょっと変わった内容の問題があったなどの声がありました。
参考までに新卒では、玉手箱、SCOA、内田クレペリン検査、企業独自問題、運転適性検査、機敏性検査などが行われているという口コミがありました。受けるコースにより様々なようです。
書類選考
エントリーの内容、Web筆記試験の結果をもとに書類選考が行われます。書類選考で落とされる人は多く、一般的な書類選考の通過率は約3割と言われています。人気企業であればさらに低い数字となるでしょう。
応募書類の作成は一人でやると客観的に見ることが難しいので、足りない部分があったり別の書き方の方が効果的だったりすることに気づけないものです。転職エージェント経由だと書類の添削をしてもらえるので、第一の関門である書類選考を通過しやすくなります。
面接(複数回)
車両・運輸系統では二次選考としてWeb面接が行われ、最終選考は対面での面接のほか、運転適性検査(運輸系統のみ)と健康診断が行われます。施設・電気系統では書類選考に合格後、対面での最終面接と健康診断が行われます。
面接では履歴書に沿った質問を多くされるようで、よくある質問をされたという口コミが複数ありました。
実際に以下のような質問がされたようです。
- 利用客からクレームを言われた場合、どう対応するか。
- 不測の事態に陥った場合、何を優先させるか。
- JR西日本に関するニュースで興味のあるニュースは何か。
- JR西日本について知っていることは何か。
- 現場での服装や作業時のルールなど、厳しく決められているのはなぜだと思うか。
- 加害企業としての側面を持つが、どう思うか。
- 事故を起こさないために取り組みたいことはあるか。
- 苦手なこと、短所は何か。それを克服するためにしていることは何か。
- 中途採用で鉄道会社を選んだ理由。
- なぜJR東日本ではなくJR西日本を選んだのか。
- これまでの成功体験。
- 赤字路線の存在を知っているか。
- 夜勤や呼び出しに対応できるか。
異業界からの転職の場合、なぜ鉄道会社に入りたいのか深掘りされるようです。JR西日本に関するニュースや、どこまでJR西日本を知っているかについて質問されたという口コミがあったので、企業研究を深めた上で、転職理由、志望理由について深掘りされても困らないよう準備しておきましょう。
また、鉄道会社は時間管理に関してとても厳しい為、定められた場所へは早めに到着したほうが良いというアドバイスがありました。Web面接の場合は気が緩んでしまいそうですが、ギリギリではなく早めにパソコン前にスタンバイする、マイクなどの周辺機器に不備がないよう予め確認する等、常に余裕を持った行動を心がけておくと安心です。
選考の口コミ
建築・設備関連
安全に関する取り組みについてどう考えるか聞かれた。
人事
JR西日本の良いイメージ、悪いイメージともに聞かれた。
運輸関連
意外と健康面を見られていると感じた。信号などを見るため、色覚検査もあった。
その他
JR西日本の面接の雰囲気は、基本的に和やかなものであるようです。圧迫感はなくカジュアルに進んだ、穏やかな雰囲気だった、淡々と機械的に進められたなどの声がありました。一部、厳格な雰囲気だった、少し緊迫した空気感があったなどの意見もありましたが、穏やかだと感じた人の方が多い印象を受けました。
8.JR西日本への転職を成功させるには?
ここまで読んで、JR西日本への転職意欲は高まりましたか?
JR西日本に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。
※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、JR西日本に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
- 一般には公開されていない、JR西日本の求人情報について入手できる可能性がある。
- 書類選考・面接について、JR西日本に特化した対策を行ってもらえる。
- 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
- 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
一般には公開されていない、JR西日本の求人情報について入手できる可能性がある。
例えば
dodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。
※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、JR西日本の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、JR西日本に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、JR西日本のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。
書類選考・面接について、JR西日本に特化した対策を行ってもらえる。
転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。
どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、JR西日本の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます。
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします。
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう。
年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。
「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。
転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。
一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅう
そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。
リアル
9.JR西日本への転職で、おすすめの転職エージェントは?
転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
JR西日本に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
- JR西日本の求人について、取り扱い実績がある。
- JR西日本への転職をサポートできるノウハウを持っている。
- JR西日本以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
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登録すべきか |
特徴 |
リクルートエージェント |
◎ |
業界最大手。JR西日本への転職サポート実績多数。 |
doda |
◎ |
業界2番手。JR西日本への転職サポート実績多数。提案力に強み。 |
ビズリーチ |
〇 |
ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。 |
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『
ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。
リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、JR西日本への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
- JR西日本への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
- JR西日本側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
JR西日本への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
doda|顧客満足度No.1(2022~2024年 オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント 20代 第1位)・転職希望者に対する高い提案力

『
doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する顧客満足度No.1(2022~2024年 オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント 20代 第1位)の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み
『
ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
リアル
10.転職エージェントを上手に使いこなすには?
ここからは、実際に『
リクルートエージェント
』『
doda』『
ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。
仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。
転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、
「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう。「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅう
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。
リアル
ここまで読んでいただいた、あなたに
JR西日本への転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
JR西日本への転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅう
リアル