中途採用で、NTTデータに転職したい、と考えている方は多いかと思います。国内最大手のシステムインテグレーターとして、もはや知らない人はいませんね。
このページでは、NTTデータへの転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、NTTデータへの転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(NTTデータ。うおォンうおォン。)

NTTデータの転職難易度は高めと言えます。国内最大手のSIerで知名度も高く、求職者にかなり人気がある為、中途採用の倍率も相当高いと予想されます。応募要件は職種により様々ですが、上流工程の設計経験や、3年以上の公共系システムの開発経験、金融関連システムの豊富な知識、英語力などが必要です。ただ、システムエンジニアとしての実務経験があれば年数までは問われないような求人もあるので、経験が浅い方にもチャンスはあります。
また、これまで新卒採用がメインだったNTTデータですが、2018年頃から中途採用に力を入れ始めました。2017年度には約20名でしたが、2022年度は約500名が中途採用されています。会社としてもキャリア人材を受け入れるためにマニュアルを作ったり、仕事の満足度を測定するパルスサーベイも導入したりと、積極的に経験者を採用しようとしています。

2.NTTデータへの転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、NTTデータへの転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべきNTTデータの特徴

  • 国内最大手のシステムインテグレーターで、公共分野や金融機関に強みがある。
  • 安定感がある落ち着いた社風で、住宅補助などの福利厚生が充実している。
  • 技術職(SE、ITコンサルタント等)を中心に、多くの職種で募集がある。
  • 高度な専門知識や技術を持ち、グローバル目線で物事を考えられる人材を求めている。
  • フレックスタイム制度や裁量労働制があり、柔軟な働き方が可能。
  • 給与は業界内でも高水準で、日系大企業の年収レンジ内に入る。

NTTデータへ転職するために、押さえておくべきポイント

  • 残業時間はプロジェクトによる差が激しいようなので注意が必要。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.NTTデータってどんな会社?

項目 内容
会社名 株式会社NTTデータ
代表者 代表取締役社長 佐々木 裕
本社所在地 東京都江東区豊洲3-3-3 豊洲センタービル
設立 2022年(令和4年)11月1日
資本金 1,000百万円(2023年11月1日現在)
主な事業内容 総合ITソリューション、コンサルティング、SI・ソフトウェア開発、メンテナンス・サポート等の提供。
従業員数 グループ全体:195,100(2023年3月31日現在)

事業内容

2023年、株式会社エヌ・ティ・ティ・データは「NTTデータグループ」と改称し、持株会社体制に移行しました。また、この移行により国内事業を継承した会社の名称を「株式会社NTTデータ」としています。
NTTデータは国内最大手のシステムインテグレーターであり、公共分野や金融機関に強みがあります。課題解決のためのコンサルティングから設計、開発、運用・保守までを一元的に行い、顧客と長期にわたる関係性を築くのが特徴です。

今後の事業展開

NTTデータは2022~2025年度の中期経営計画の中で、5つの戦略を掲げています。
  1. ITとConnectivityの融合による 新たなサービスの創出
  2. Foresight起点のコンサルティング力強化
  3. アセットベースのビジネスモデルへの進化
  4. 先進技術活用力とシステム開発技術力の強化
  5. 人財・組織力の最大化
様々な顧客接点やデータをセキュアにつなぎ合わせることで、企業・業界の枠を超えた業際連携を実現し、新たな社会プラットフォームや革新的なサービスを創出するとしています。

海外展開

NTTデータは50カ国・地域超の拠点を活かし、各国でのプレゼンス向上に取り組んでいます。そのために、「主要各国におけるシェア2%以上≒売上高ランキングトップ10以内」となることが重要だと考えています。グローバルは特に「質を伴った成長」を目指しており、今後さらに北米を中心に足場を広げて収益構造の改善を図るとしています。また、従来強みとしてきた公共や金融などの領域、クラウドや人工知能(AI)等の技術分野でM&Aを積極的に進める方針を打ち出しています。

4.NTTデータの現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

NTTデータの口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • 主任で年収650~800万円、課長代理で850~1,100万円ほど。
  • 業界の中では高水準。
  • 評価にあまり差がつかない。
  • 住宅補助、持株会など福利厚生が充実している。
ワークライフバランス
  • 一般社員の場合、年間20日の有休取得は必須。
  • 有休を取りやすい雰囲気。
  • 育児中でも働きやすい環境。
  • ワークライフバランスはプロジェクト次第。
社風
  • 会社が大きく、社風は事業部により異なる。
  • 会社として安定感があり、ネガティブな人がいない。
  • コンプライアンス重視のホワイト企業。
  • 協調性があり穏和な社員が多い。
成長機会・キャリア開発
  • キャリア開発のプログラムが充実している。
  • 大規模プロジェクトの進め方を学べる。
  • 社会影響力の大きいシステムが多く、働き甲斐がある。
  • 公募制度があり、キャリア開発しやすい。
入社後のギャップ
  • プロジェクトによってはかなり残業が多い。
  • 想像以上に官僚的な組織。
  • 思ったよりITスキルは身に付かない。
  • 異業種からの転職者が増えている。
退職検討理由
  • NTTデータ特有のスキルしか身に付かないから。
  • プロパーと価値観が共有できない。
  • 会社の風土が合わなかった。
  • もっと高い給与を得る為。
ワークスタイル
  • フレックスタイム制度がある。
  • 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)を基本としている。
  • 1時間単位で休みが取れるので、中抜けも可能。
  • 裁量労働制なので自由に働ける。

給与・福利厚生

業界の中でも給与は高水準で、満足している方が多いようです。一流大企業の年収レンジに入っているという口コミもありました。主任以上になると裁量労働制が適用でき、見込み残業代(40時間分)が固定で支払われるようですが、40時間を超えた場合や深夜に残業した場合には別途支払われる仕組みだという情報がありました。
福利厚生は住宅補助、財形貯蓄、社員持株会など一通り揃っているようです。住宅補助は妻帯者だと月7万円支給されるようです。また、住宅補助をもらえる年齢が35歳までに引き下げられた分、持ち家取得時の支援金が充実したとのことです。

ワークライフバランス

ワークライフバランスは優れているという意見が多くありました。産休・育休制度やフレックスタイム制度などがあるだけでなく、しっかり運用されているようです。有休を取った社員のフォローはチームで行うという文化が根付いており、他人の仕事を振られても皆淡々と処理するので、会社として健全に回っている感じがするという意見も見られました。

社風

大企業であるため事業部により文化は異なるようですが、真面目で地頭の良い人が多いようです。組織的な動きを求められる為、独創的な感覚を持った人は窮屈に感じるかもしれないという意見もありました。また、相互尊重の文化があり、成熟している社員が多く尖った人は少ないという口コミもありました。安定感があり、落ち着いた雰囲気がある会社のようです。

成長機会・キャリア開発

年齢問わずチャレンジングな仕事を任せてもらえるので、非常に働きがいがあるという声がありました。若くても、やる気があれば能力開発ができる環境のようです。また、国家的な巨大プロジェクトに参画できること、社会的に大きな影響を与えるシステムに携われることが魅力のようです。技術系のキャリアパスは充実しており、キャリア開発しやすいという意見もありました。

入社後のギャップ

IT企業というよりITを商材とする商社のような雰囲気があり、ITに対する理解よりも顧客(マーケット)理解のほうが重視されることもあるようです。ITスキルは思ったより身に付かず、顧客や協力会社との各種調整がメインなので、スキルを身に付けたいなら別の会社の方が良いかもしれないという声もありました。その他、特に入社後のギャップはないという意見も複数ありました。

退職検討理由

中途社員が馴染みにくい雰囲気という意見がいくつかありました。プロパー社員とコミュニケーションを取りにくい、部署によっては受け入れ態勢が整っていない等の声がありました。NTTデータが中途採用を本格化させたのは2018年頃なので、まだ受け入れ途上なのかもしれません。中途採用は今後も積極的に行う予定なので、中途社員の待遇も変わってくると思われます。

ワークスタイル

会社としては在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)を推奨していますが、上司や部署により様々なようです。フルリモートの部署もあれば、コロナ禍後は週に2~3日出社の部署もあるようです。裁量労働制やフレックスタイム制度がある為、勤務時間を気にすることなく自分のペースで働けるという口コミが多数ありました。
ちゅうちゅう

安定感のある落ち着いた会社のようです。柔軟なワークスタイルが可能なようなので、自分のペースで働きたい方に向いているかもしれません。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

5.NTTデータは、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

中途採用で募集中の職種は、企画・営業、コンサルタント、データサイエンティスト、システム開発、コーポレートスタッフなど多岐にわたっています。現時点では幅広い職種で募集しているようです。システム開発関連の求人が多く、プロジェクトマネージャ、アプリケーション・スペシャリスト、ITスペシャリストなどで多数の求人があります。ポジション単位の募集で、応募要件は様々です。

求める人材

  • 最新の技術に関心を持ち、常にグローバル目線で物事を考え、多様性を持つ仲間と共に共通の目標を達成できる人材を求めている。
  • AIやIoT、クラウド、セキュリティーにおけるエンジニアやデータサイエンティスト、コンサルティングといった高度な専門知識や技術を習得している人材を求めている。
  • 成長意欲があり、多様な経験やスキル、バックグラウンドを持つ人材を望んでいる。

この成長戦略において不可欠なのが、『人財』であると考えています。技術の進化が著しいITサービス業界において、お客さまのニーズや技術のトレンドを掴み、イノベーションを生み出し続けるためには、多様な、成長意欲の高い人財の活躍が重要となります。 2022年からの現中期経営計画においても、戦略のひとつとして『人財・組織力の最大化』を掲げ、グローバルで最先端技術が学べる育成システムや、高い専門性に応じた処遇の実現、社員の自律的な成長を促す制度の整備など、多様な人財が成長し活躍する魅力的な企業への変革をめざし取り組んでいます。

NTTデータの採用情報ページは、様々な職種の方のインタビューや事業紹介、特集記事など大変充実しています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。

給料(年収)

平均年間給与:ー(非上場) 平均年齢:ー(非上場) 平均勤続年数:ー(非上場)
NTTデータの平均年収は、非上場につき公開されていません。

 

労働時間

平均残業時間:28~36時間/月
業務時間は、アサインされたプロジェクトによる差が激しいという意見が多かったです。休日出勤や深夜勤務が発生する時もあれば、月に10時間以内の残業で収まる時もあり、様々なようです。特に管理職は残業が多いという口コミもありました。会社としては週に一回ノー残業デーを設けたりパソコンのログ管理を行ったりと、残業時間を少なくするための努力を行っているようです。
ちゅうちゅう

高度な専門知識や技術を習得しているなど求められるレベルは高いですが、中途採用には積極的なようです。残業時間はプロジェクトによる差が激しいようなので、注意が必要です。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

6.NTTデータの求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところ、営業、企画、エンジニア、コンサルタントなど様々な求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
  • 様々な職種の求人があり、求人数もかなり多い。
  • 技術職(SE、ITコンサルタント、Webエンジニア、プログラマなど)の募集が多い。
  • 職種によっては、IT系国家資格を保有していると歓迎される。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅうちゅう

幅広い職種で募集があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

7.NTTデータの選考対策

NTTデータの選考ステップや経験者の口コミについて、転職口コミサイトのワンキャリアプラスOpenWorkを参考に紹介します。
NTTデータの面接は特に尖った質問などはなく、基本的な質問が多いようです。一般的な面接対策をすれば大体答えられるという意見が複数ありました。ただ、一つの回答に対して細かく質問攻めになる、深掘りのさらに深掘りのような質問がされるという声も多くありました。深掘りの答えが論理的であるか、これまでの回答と矛盾がないか等も見られるようなので、基本的な質問に対して深く答える準備をしておきましょう。
また、多数のステークホルダと調整が必要な職種では、コミュニケーションスキルが重視されているようです。コミュニケーションスキルをアピールできるようなエピソードを用意しておくといいかもしれません。
NTTデータは事業領域が広いので、入社後にどの分野で活躍したいのかを具体的に考えておくことも大切です。なぜ、それはNTTデータでなければ実現できないのかまで説明できるようにしておきましょう。

選考ステップ

NTTデータの選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
  1. 応募・書類選考

  2. 適性検査

  3. 1次面接

  4. 最終面接

応募・書類選考

NTTデータの応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか二通りの方法があります。
口コミサイトを見ると転職エージェント経由の方が多く、その他、知人からの紹介やヘッドハンティングで選考を受けた方もいるようです。NTTデータの公開求人は転職エージェントも多数持っており、過去の転職支援の情報を豊富に持っていると考えられます。実際、転職エージェントから過去に聞かれた質問集をもらい、その質問集に沿って準備を進めたという口コミがありました。
また、公式サイトから応募する場合、NTTデータグループ、NTTデータ、NTT DATA, Inc.の3社共通で募集を行っているので、職種ごとに募集元の確認が必要です。NTTデータの求人のみに興味がある方は、少し手間かもしれませんね。転職エージェントに登録すれば、必要な求人だけを紹介してもらえるので効率よく転職活動が行えます。

適性検査

適性検査はオンラインでSPI、もしくはSPIとTALの両方が行われるようです。SPIは就活時代に受けたことがある、という方が多いと思います。TALはIT業界や金融業界などで導入されている適性検査で、文章問題と図形配置問題が出されます。
文章問題は独特なものが多く、「自動販売機が故障しておつりが出ないときはどうする?」や「7つの卵の中から自分が手に持っていいものは?」などの質問に、7つの選択肢の中から回答します。
図形配置問題では、問題文に従って、10個~15個ほどの図形を枠内に貼り付けていきます。例えば「将来の自分の姿」のような抽象的な問題が出ることもあり、初見だと戸惑うかもしれません。Web上にも色々と情報があるので、SPIの対策もしつつ、TALの情報も集めておきましょう。

1次面接

基本的に、1次面接、最終面接ともにオンラインで行われるようです。質問は非常にオーソドックスなものが多く、転職理由、NTTデータを志望する理由、現職の仕事内容などを聞かれるようです。
実際に以下のような質問がされたようです。
  • 今まで経験してきた業務の詳細内容。
  • 現職でDXに携わる中で苦労したエピソード。
  • 現職で苦労した経験、成果を出した経験。
  • 他のSIerではなく、NTTデータを志望する理由。
  • あなたが他の人に勝っている要素は何か。
  • 現職で扱っているサービスのメリット・デメリットについて。
  • 金融業界の課題は何だと思うか。
  • NTTデータで実現したいことは何か。
  • これまでの経験をどのように活かしていくか。
職務経歴についてはプロジェクトごとに詳しく質問されるようなので、しっかりまとめておきましょう。

最終面接

最終面接も1次面接同様に、職務経歴書に沿った質問をされるようです。それ以外にも、普段どのような姿勢で仕事に向き合っているかを問われるような質問が多かったという口コミがありました。和やかな雰囲気でありながらも、切れ味の鋭い質問が息つく暇もなくどんどんされるという声もありました。
最終面接では、実際に以下のような質問がされたようです。
  • 開発プロセスを選定するうえで大事なことは何か。
  • 仕事で苦労したこと、失敗したこと、その対処法。
  • これまでのチームにおける自分の役割。
  • 今後のキャリアをどのように描いているか、入社後にやりたい業務(具体的に)。
  • 入社後、どのような形で会社に貢献出来るか。
  • 最近気になったIT業界のニュースは何か。
  • 苦手な人との接し方。
  • 志望している職種について調べたか、何を使って調べ、何を得たか。
  • スタートアップと比べると仕事の進むペースはゆっくりだと思うが、問題ないか。
  • 分からないことがあった場合、どのような行動を取るか。
  • プロジェクトを進行する上で、周りを巻き込んだエピソード。
1次面接はこれまでの経歴やスキル中心の質問が多かったのに対して、最終面接はNTTデータの求める人物像に当てはまるか、社風に合うか、すぐに辞めないかなどの観点から質問されていると感じたという口コミがありました。

選考の口コミ

SE

現職での仕事内容と専門性をアピールするエピソードを色々と準備した方がいいと思う。

サーバ設計

事業範囲が広いので、入社後に何をやりたいのか明確にしておくべき。

アプリケーション設計

基本的な質問が多かった。一般的な面接対策をしておけばよいと思う。

新規事業企画

どのような点から貢献できるかは言語化しておいた方がいい。その納得感が内定につながったと思っている。

NTTデータの面接の雰囲気は、誠実なものであるようです。若手のキャリアを大切にしているように感じた、逆質問に丁寧に回答してくれた、落とすための面接ではないように感じた等の口コミがありました。丁寧な面接や応対、素早い結果通知などで、選考を受けるうちに好感度が非常に高まったという意見もありましたので、あまり身構えずに臨めそうですね。

8.NTTデータへの転職を成功させるには?

ここまで読んで、NTTデータへの転職意欲は高まりましたか?

NTTデータに転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、NTTデータに転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、NTTデータの求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、NTTデータに特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、NTTデータの求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、NTTデータの非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、NTTデータに対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、NTTデータのサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、NTTデータに特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、NTTデータの書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

9.NTTデータへの転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
NTTデータに転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • NTTデータの求人について、取り扱い実績がある。
  • NTTデータへの転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • NTTデータ以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。NTTデータへの転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。NTTデータへの転職サポート実績多数。提案力に強み。
ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、NTTデータへの転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • NTTデータへの転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • NTTデータ側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
NTTデータへの転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

10.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

(お頼み申します!)

ここまで読んでいただいた、あなたに
NTTデータへの転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
NTTデータへの転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅうちゅう

NTTデータの攻略がんばりましょう!

リアルリアル

(ごちそうさまでした!)