中途採用で、電通に転職したい、と考えている方は多いかと思います。日本を代表する広告会社として、特に広告関係者の間では知らない人はいませんね。
転職するために、「本当に大丈夫なのか?」と情報を探してみても、転職サイトやその企業のサイトには表向きの情報しか無いのは間違いありません。また、最近口コミ系のサイトが流行っていますが、それを見てみたとしても、そのサイト自体に登録するためのハードルもあり、登録したとしても情報量が膨大で見るのも大変です。結果、本当に転職して大丈夫なのか?と思ってしまうでしょう。
その一方で、この方法なら失敗しないという唯一無二のやり方が、単純ですがあります。
このページでは、電通への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、電通への転職について触れたいと思います。
このページを読んでいただければ、電通への転職についての情報は一通り揃っているかと思います。あなたが電通に転職すべきかの判断材料になり、さらに転職したいと思った場合、電通に理想の転職が実現できる可能性が高まるはずです。
ちゅう
電通に転職したい方向けの記事です。ちょっと長いですが、読んで損はないはずです。
リアル
次章以降で詳細について触れますが、電通への転職についての所見をまとめます。
転職を考える際、押さえるべき電通の特徴
- 日本最大の広告代理店であり、国内広告市場におけるシェアは約3割である。
- クライアントファーストであり、何事も全力で取り組む体育会系の文化がある。
- 社内に常駐する産業医や社員ファミリーデーなど、福利厚生が充実。
- デジタル専門性を持つ正社員を募集している。
- 応募資格についての詳細は明記されていない。
- 22時以降の残業は禁止となっているが、担当案件によっては残業が多い。
- 給与は日本でもトップクラスであり、30歳手前で1,000万を超えることもある。
電通へ転職するために、押さえておくべきポイント
- 以前より労働時間は改善されているが、プレゼン前やイベントなどの際はかなりの残業時間となるようなので注意が必要。
- 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。
2.電通ってどんな会社?
項目 |
内容 |
会社名 |
株式会社電通 |
代表者 |
山本 敏博 |
本社所在地 |
東京都港区東新橋1-8-1 |
創業 |
1901年(明治34年)7月1日 |
資本金 |
746億981万円 |
主な事業内容 |
「Integrated Communication Design」を事業領域としたコミュニケーション関連の統合的ソリューションの提供、経営・事業コンサルティングなど。
|
従業員数 |
単体:6,921人 連結:62,608人(2018年12月末) |
事業内容
電通は日本最大の広告代理店であり、国内広告市場におけるシェアは28.8%と圧倒的なリーディングポジションをとっています。(※日本の広告費2018年をベースに、電通国内事業の業務区分別売上高を基に算出。)テレビ・新聞・雑誌・ラジオ・インターネットなどを媒体とした広告事業のみならず、最先端のデータマーケティングや様々なプロジェクトの運営などを行っています。
以前、大人気コミック「進撃の巨人」をテーマとした「進撃の巨人展 WALL OITA」が東京・上野の森美術館で開催され好評を博しましたが、こちらの企画・運営も電通によるものです。また、スポーツコンテンツをクライアントのコミュニケーション戦略に活用する提案を行っており、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のマーケティング専任代理店に指名されています。
今後の事業展開
電通は事業ドメインの拡張を進めていくとしており、具体的には、広告事業のその先にあるMarketing Technology領域とBusiness Design領域を設定しています。Marketing Technologyは、マーケティングがデジタライズされ、一層複雑化する中で、顧客の成長にコミットする新しい事業領域です。顧客の事業を継続的に発展させるためのコンサルティングや、カスタマーデータを安全に管理するためのクラウドシステムの設計や構築などにより、顧客のパートナーとなることを目指すとしています。
Business Design領域では、国内グループのコア・コンピタンスを生かした経営変革支援、新事業開発支援を行っていくとしています。また、「事業ドメインの拡張」に加えて、多種多様な顧客と共に事業開発、事業投資にも積極的に挑戦していくことで、中期的な構造転換を図っていく方針です。
海外展開
電通は海外の広告市場に力を入れています。2013年に英国の広告会社イージス・グループを買収し、電通イージス・ネットワーク社(DAN)を設立しました。ここを海外拠点としM&Aを加速することで年々規模を拡大させており、現在、売上総利益の約6割が海外事業によるものとなっています。電通は海外事業の中期方針として、DANの事業を競合他社に先駆けて、100%デジタルエコノミーに対応させることを目指しており、以下の6つの戦略的優先事項を設定しています。
- 顧客のニーズに応える統合ソリューションの強化
- メディア・パートナーシップとコンテンツの活用
- データ及びピープルベースド・マーケティングでの差別化を促進
- 高い成長ポテンシャルを持つ地域やビジネス領域での収益伸長
- 業務効率の改善
- 戦略的なM&Aをはじめとした効率的な資本の活用
これらの取り組みを通じて、今後もDANの強みである統合ソリューションを一層強化し、持続的な成長を実現するとしています。
3.電通は、転職者に対してどんな人材を求めている?
募集職種
電通のホームページを確認したところ、中途採用としてデジタル専門性を持つ正社員を募集しているとありました。応募資格は3年以上業務経験があることとなっており、仕事内容は、デジタル広告領域におけるメディアプランニング業務、コンサルティングおよび広告運用業務、データ分析に基づく統合マーケティング戦略立案業務などとなっています。その他の事業領域も募集がありますが、応募資格は3年以上業務経験があることとだけ記載されており、WEB登録をすると選考に関する案内を受けることができるようです。
求める人材
電通の採用情報ページには、以下のような企業メッセージが載っています。
『電通には、大切にしている2つの力があります。それは、「考える力」と「実現する力」。今まで誰も想像しなかったことを誰より先んじて考え、実現してこそわたしたちの存在価値は生まれます。そして電通には、プロジェクトに対して強いモチベーションを持った人が、その司令塔になれる文化があります。いろんな興味やバックグラウンドを持つ人がいるから、いろんなやり方が生まれる。そこに年齢や部署は関係ありません。司令塔になった人間がチームの中心となって仲間を巻き込みながら、ノウハウ、ネットワーク、電通のあらゆるリソースを最大限に「つかう」ことで今までにない驚くようなアイデアを考え出し、不可能だったことを実現していくのです。』
引用元: 電通採用情報ページ
このメッセージから
- 既成概念を打ち破り、新しいことを考え実現する力を持つ人材
- 周りの人間を巻き込み、あらゆるリソースを使って驚くようなアイデアを出せる人材
- 起業家精神を持ち、新たな変化をもたらすイノベーションを作っていける人材
を求めていると考えられます。
様々な分野のトップクラスの人材が集まっている電通ですが、かなりマニアックな道に精通している個性的な社員も多いようです。世の中の変化を的確に捉え、新しいことを考え出すのが好きな方、他の人に譲れないような何かを極めた方に向いている会社かもしれません。また、電通の採用情報ページには社員の方のインタビューが職種ごとに載っており、転職へのヒントを与えてくれると思います。
どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。他にも、人財開発や福利厚生、育児制度、労働環境改革について詳しく載っており、色々な情報が得られると思います。
給料(年収)
平均年間給与:1,179万円(2019年現在)
平均年齢:40.7歳(2019年現在)
平均勤続年数:13.8年(2019年現在)
労働時間
平均残業時間:51~56時間/月
かつてはかなりの長時間労働だったようですが、現在では残業時間が制限されており、22時以降の残業は禁止となっているようです。部署や担当する案件によって残業にはかなりのバラつきがあり、プレゼン前やイベントなどの際はかなりの残業時間となることもあるようなので、注意が必要です。また、仕事が好きな人や熱い気持ちを持った社員が多いため、自然と労働時間が長くなっているという電通らしい意見もありました。
ちゅう
デジタル専門性を持つ方を募集しているようです。詳しい応募条件等は明記されておらず、3年以上業務経験があることのみ提示されています。また、起業家精神を持ち、新しいことを考え実現する力を持つ個性的な人材を求めているようですね。
リアル
4.電通の求人情報にはどんな傾向がある?
転職サイトを各種調べたところ、アカウントエグゼクティブ、営業などの求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
- 公開求人は少ない。
- 契約社員の募集となっている。
- 業務経験は年数まで問われない。
契約社員の募集の為か、学歴、必要業務経験など緩い条件となっている印象を受けました。アカウントエグゼクティブについては、英語力はあれば尚可ということですが、具体的なレベルまでは指定されていません。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントの
dodaの場合、
非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、
dodaの
非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅう
公開されている求人数は少ないようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。
リアル
5.電通の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)
口コミや内部情報を以下にまとめました。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
※参照元:OpenWork、enライトハウス、転職会議、キャリコネ他
項目 |
コメント |
給与・福利厚生 |
- ベースの給与水準が非常に高い。
- 一般的な一部上場企業よりも確実に多く貰えている。
- 30歳手前で1,000万を超える。
- 社内の医療施設が充実している。
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ワークライフバランス |
- 22時以降は強制退社となっている。
- 積極的な有休取得を奨励されている。
- 土日の勤務は基本的に禁止。
- インプットホリデー(月に1日強制の休みの日)がある。
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社風 |
- 新しい考えを取り入れ、トライアンドエラーをして行くという文化。
- 自由を重んじる企業風土。
- 外部が思っているよりもオープンであり、実力主義。
- 新しい事業を起こすことに貪欲。
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成長機会・キャリア開発 |
- 個人の裁量が大きい分、学ぶことが多い。
- 海外にも通用するコミュニケーション能力が身につく。
- 大型案件が多く、仕事の幅が広い。
- 多種多様な業界のクライアントを担当することで、様々な経験が積める。
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入社後のギャップ |
- 想像以上に何でもできる環境だった。
- 実際の仕事は、交渉と調整の連続でかなり地味。
- 「つくる」こと以外に費やす労力がかなり多い。
- 思った以上に、肉体的・精神的にタフであることが求められる。
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退職検討理由 |
- 異動が少なく、希望部署には行きにくい。
- ワークライフバランスが取れなかった。
- もっとスピード感のある少数精鋭の会社で働いてみたいから。
- 残業が多く、体力的に限界を感じた。
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ワークスタイル |
- 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)などを基本としている。
- 在宅勤務の日数制限を撤廃。
- フレックス勤務制度や時短勤務制度などがある。
- 電通本社ビルのエントランスにサーモグラフィを設置。
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給与・福利厚生
給与に関しては、満足しているという回答が多くありました。一般的な一部上場企業よりも確実に稼ぐことができ、同年代に比べれば明らかに給与は高いと感じるという意見がありました。能力とパフォーマンスに対して、給与を貰いすぎている社員が多いという意見までありました。ただ、現在は働き方改革により残業管理が厳しい為に残業代が減り、以前よりも給与が下がっていることもあるようです。
福利厚生はベネフィットステーションを採用しており、多くのジャンルでサービスがあるようです。また社内に産業医がおり、1割負担で診察を受けることが出来るので大変良いという意見がありました。美術館や展示会の社員割引、テーマパークに無料で行ける社員ファミリーデーなどの福利厚生も人気があるようです。
ワークライフバランス
近年、22時以降は強制退社となったため、残業量が圧倒的に減ったという意見がありました。夜の残業の代わりに朝早く出社すると、朝食が提供されるなどのサポートもあり、満足していると感じている方もいるようです。有休取得に関しては、部署単位で管理しているため抵抗なく取ることが出来、子供の学校の行事が平日になっても休みを取れるようになったという意見がありました。
一方で、クライアントからの至急の発注に対応せざるを得ないため、ワークライフバランスをとることは困難である、クライアントの要望に連動しているので、多忙な案件に関わると休日出勤もあるといった意見も一定数ありました。部署や担当する案件によって残業にはかなりのバラつきがあるようです。
社風
クライアントファーストは全ての社員の基本となっているが、企業文化はとにかく多様性に富んでおり、部署によって雰囲気やルールがかなり違うため、一概に会社単位でこうだとは言い切れないという意見がありました。その中でも、社員の仕事に対する熱意は総じて高く、何事も全力で取り組む体育会系の文化があるという意見は複数見られました。
ただ、かつては第4代社長・吉田秀雄氏が作った電通社員の「行動規範」とも言うべき「鬼十則」なるものが存在しましたが、最近では常態的になっていた長時間労働が問題視され、少しずつ変化してきているようです。
成長機会・キャリア開発
上司との面談機会が多く、中長期的な視点でキャリアを考えるタイミングが用意されており、自身の明確なキャリアパスを描けていれば、成長機会やキャリアチェンジを望める環境が用意されているようです。また、能力が非常に高い社員が多く、一緒に働く中で多くの刺激を受けるという意見もありました。広告会社としての側面以外に様々な機会やチャンスにあふれているので、気概と意思があれば多くの成長機会があると感じている方もいらっしゃいました。
入社後のギャップ
体育会気質が目立つからか、外から見ると派手な世界に思えるかもしれないが、実際の業務は交渉と調整の連続でかなり地味であるという意見がありました。また、幅広い経験ができると思ったが、実際はかなりセクショナリズムされており、やりたい事はあまりできなかったという意見がありました。ただ、着任したポジションで求められている業務については、かなり本格的にプロフェッショナルを目指せるとのことです。他には、純粋な広告の仕事だけでなく、いわゆる商社や不動産がやってきたような仕事もやっているという意見がありました。
退職検討理由
待遇面は満足していたものの、広告業界の先を見据えた時、より将来性のある分野に挑戦している企業に興味が湧いたからという意見がありました。また、他にやりたい目標が見つかったために退職したが、電通で学んだこと、身についた経験は今も非常に役立っており、この会社で成長できたからこそ新しい目標を見つけることができたと感じている方もいらっしゃいました。他には、仕事自体は楽しいのだが、勤務時間内に終わるような仕事量ではないため、残業や休日出勤がかさんで体力的に限界を感じたという意見が複数ありましたので注意が必要です。
ワークスタイル
電通では2020年2月末より、リモートワークを基本とする業務体制を敷いています。(電通ではリモートワークを「在宅勤務」または「会社と自宅以外での勤務」と定義しています。)もともとリモートワークのためのインフラや制度が整備されていたため、新型コロナの感染拡大後もスムーズにリモートワークに移行できたという声がありました。
やむを得ず出社する場合は、密を避けるために必要な執務スペースを確保したり、本社ビルにサーモグラフィを設置して体温を確認した上で入館を許可するなど、従業員の安全確保に努めています。
ちゅう
給与、福利厚生については日本でもトップクラスであるようです。22時以降の残業を禁止するなど、会社を挙げて働き方改革に取り組んでいるようですが、まだまだ残業は多いようなので体力に自信のある方に向いている会社かもしれません。
リアル
6.電通への転職を成功させるには?
ここまで読んで、電通への転職意欲は高まりましたか?
電通に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。
※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、電通に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
- 一般には公開されていない、電通の求人情報について入手できる可能性がある。
- 書類選考・面接について、電通に特化した対策を行ってもらえる。
- 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
- 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
一般には公開されていない、電通の求人情報について入手できる可能性がある。
例えば
dodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。
※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、電通の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、電通に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、電通のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。
書類選考・面接について、電通に特化した対策を行ってもらえる。
転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。
どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、電通の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます。
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします。
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう。
年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。
「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。
転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。
一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅう
そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。
リアル
7.電通への転職で、おすすめの転職エージェントは?
転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
電通に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
- 電通の求人について、取り扱い実績がある。
- 電通への転職をサポートできるノウハウを持っている。
- 電通以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
|
登録すべきか |
特徴 |
リクルートエージェント |
◎ |
業界最大手。電通への転職サポート実績多数。 |
doda |
◎ |
業界2番手。電通への転職サポート実績多数。提案力に強み。 |
ビズリーチ |
〇 |
ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。 |
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『
ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。
リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、電通への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
- 電通への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
- 電通側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
電通への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

『
doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み
『
ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
リアル
8.転職エージェントを上手に使いこなすには?
ここからは、実際に『
リクルートエージェント
』『
doda』『
ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。
仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。
転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、
「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう。「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅう
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。
リアル
ここまで読んでいただいた、あなたに
電通への転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
電通への転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅう
リアル