中途採用で、ファーストリテイリングに転職したい、と考えている方は多いかと思います。ユニクロやジーユーなどのブランドがあり、愛用している方もいるかもしれませんね。
このページでは、ファーストリテイリングへの転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、ファーストリテイリングへの転職について触れたいと思います。
ちゅう
新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。
リアル
ファーストリテイリングの転職難易度は高いと言えます。抜群の知名度があり、求職者に人気があるのはもちろんのこと、応募資格が厳しい求人が多いです。例えば、リーダークラスのエンジニアだと10年以上の開発経験が必要で、オープンポジションの場合は、TOEIC800点以上もしくはビジネス上で問題なく英語でのコミュニケーションができることが歓迎条件となっています。
一方で、ユニクロやジーユーなどの店舗スタッフ(地域正社員)は、高卒以上であれば未経験でも応募可となっており、挑戦しやすい職種と言えます。第二新卒の方(目安として卒業後3年以内)は、新卒枠に応募できます。
2.ファーストリテイリングへの転職についての所見まとめ
次章以降で詳細について触れますが、ファーストリテイリングへの転職についての所見をまとめます。
転職を考える際、押さえるべきファーストリテイリングの特徴
- ユニクロ、ジーユーなどのブランドをグローバルに展開し、売上規模は世界のアパレル製造小売業の中で第3位。
- グローバルな仕事環境で、実力主義の会社。
- 幅広い職種で募集があり、グループ各社で積極的に中途採用を行っている。
- 職種によってはビジネスレベルの英語力(TOEIC700点以上目安)が必要。
- 早朝会議があるなど朝型の会社で、リモートワークは縮小傾向。
- 小売業界では非常に高い給与水準。
ファーストリテイリングへ転職するために、押さえておくべきポイント
- 英語力を求められる職種が多いので、仕事で英語を使うことに抵抗がある場合は注意が必要。
- 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。
3.ファーストリテイリングってどんな会社?
項目 |
内容 |
会社名 |
株式会社 ファーストリテイリング FAST RETAILING CO., LTD. |
代表者 |
代表取締役会長兼社長 柳井 正 |
本社所在地 |
山口県山口市佐山 10717‐1 |
設立 |
1963年5月1日 |
資本金 |
102億7,395万円 |
主な事業内容 |
素材調達から企画、生産、販売までを一貫して行い、ユニクロ、ジーユー、セオリーなどのブランドを世界中で展開。 |
従業員数 |
単体:1,707名 連結:59,871名(2023年8月31日現在) |
事業内容
ファーストリテイリングは、ユニクロ、ジーユー、セオリーなど複数のブランドを世界中で展開する企業で、売上規模は世界のアパレル製造小売業の中で第3位です。LifeWear(究極の普段着)のコンセプトのもと、企画・計画・生産・物流・販売までのプロセスを一貫して行い、独自商品を次々と開発しています。また、グループの中核を担うユニクロ事業では国内外に2,434店舗を出店しており、世界中でシェアを拡大しています。
今後の事業展開
2023年の年度方針を「第4創業 挑戦、実行、達成」と定め、日本発の究極の普段着である「LifeWear」を世界中に発信し、真のグローバルブランドになることを目指しています。その為には一般的なチェーン展開ではなく、個店経営の店舗が集まってグローバルにチェーン展開していくことが必要だとしています。
具体的には、現地の顧客ニーズを理解し市場情報を持っている現地人と、日本人が共同で経営し、個店ごとに独自の問題解決に取り組むことで、訪れる価値のある店舗づくりを進めるとしています。
海外展開
ユニクロは2005年の香港出店で成功を収めた後、グローバルブランドを目指して海外進出を本格化させました。現在、海外ユニクロ事業の躍進は目覚ましく、中国大陸のユニクロは8年連続で「トップ・エンプロイヤー・チャイナ」に認定されるなど高い評価を得ています。
東南アジア・インド・豪州事業では年間60店舗程度の大量出店を行い、北米事業では2027年8月期に200店舗体制を実現させるとしています。また、欧州事業ではパリ オペラ店に代表されるような旗艦店を軸に、ユニクロの理念や価値観を体験できるような店舗を出店するとしています。
4.ファーストリテイリングの現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)
項目 |
コメント |
給与・福利厚生 |
- 給与は等級別で、完全実力主義。
- 小売業界では非常に高い給与水準。
- 入社時は、前職の給与に合わせたグレードとなる。
- 社員割引がある。
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ワークライフバランス |
- ポジションが上がるとハードワークになりがち。
- 閑散期にまとめて休みを取るスタイル。
- 仕事を優先している人が多い。
- 朝早くからミーティングがある。
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社風 |
- 外国籍の社員が多く、グローバルな仕事環境。
- 企業理念が浸透している。
- グローバルで勝とうとする強い意志がある。
- トップダウン型。
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成長機会・キャリア開発 |
- 社内公募制があり、異なる領域にキャリアチェンジできる。
- 若手が力を試し、経験を積むのに適した環境。
- 外国籍の社員が多い為、英語を使う機会が多い。
- グローバルな仕事が出来る。
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入社後のギャップ |
- 組織内に知識が蓄積されていない。
- 社内政治が必要。
- 思ったより働きやすい環境。
- 社風が合う・合わないがはっきりと分かれる。
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退職検討理由 |
- 社風が合わなかった。
- 会社の成長スピードについていけなかった。
- トップダウンで物事が進みすぎている。
- ワークライフバランスが悪い。
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ワークスタイル |
- 本社は在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が可能。
- フレックスタイム制度がある。
- 早朝会議が多い。
- 時短勤務が可能。
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給与・福利厚生
業界内では給与水準が高く、満足している方が多いようです。実力主義でグレードを上げない限り昇給しないようですが、簡単には上げられないので入社時のグレードが重要だという意見がありました。入社時のグレードは前職の給与が考慮されるため、交渉次第では高額な年収となるようです。
福利厚生は、社員持ち株会、確定拠出年金などがあるようです。一番大きな福利厚生は、社員割引(3割引)で商品が買えることだという口コミもありました。
ワークライフバランス
ワークライフバランスは取りやすいという声も一部ありましたが、全体的にはハードワークで仕事優先の方が多いようです。小売業であること、海外とのやり取りが多いことから、部署によっては土日・祝日や昼夜問わず連絡が入ったり対応したりする必要があり、休んだ気にならないという意見がありました。
社風
良くも悪くも社長の影響力が圧倒的に大きく、トップダウン経営と感じている方が多いようです。グローバルカンパニーというより社長に依存した体質となっているという声もありました。また、実力主義のカルチャーに合わないと会社に居づらい、自社信者的な社員も多いので、経営理念に共感できないときついなどの意見がありました。
成長機会・キャリア開発
前向きな姿勢で仕事が出来る、まだまだ世界を相手に発展できるなど、やりがいを感じている方は多いようです。海外を含めて成長できる環境は大いにあるという意見もありました。また、自分の目指すべきキャリアがはっきりと定まっている人には全力でフィールドを用意してくれるので、成長意欲が高い人にとって非常に満足できる職場であるという声も見られました。
入社後のギャップ
想像以上にスピード重視で業務が行われているという意見が多くありました。従来の大企業のように、話が上に行くまでにいくつもの階層を通って時間が掛かるということはないようです。また、エンジニアは外国籍の社員が多く、全てのミーティングが英語で行われるなど相当な英語力が必要なので、中途半端な気持ちで入らない方が良いという口コミがありました。
退職検討理由
仕事に情熱的に打ち込めるような人でないと、長く働くのは難しいという意見がありました。独特な雰囲気があり、実力主義の社風や会社の成長スピードについていけないと居づらくなるようです。有明の本社に行きにくく通勤自体がストレスという声もありました。
ワークスタイル
本社は在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)ができるようですが、コロナ禍の収束後は縮小してきており、週に2回まで可など制限がある部署もあるようです。会社としては出社してコミュニケーションをとることを推奨しており、役職が上だと出社を求められるという口コミがありました。
また、フレックスタイム制度があるようですが朝型の会社で、早朝会議が多いようです。役員の出社が早くそれに合わせて会議が行われるので、朝の7時から会議ということも日常的にあり、大変だという意見がありました。
ちゅう
実力主義で成長スピードが速い会社のようです。ワークライフバランスを気にせず仕事に打ち込み、早くステップアップしたいと考える方に向いているかもしれません。
リアル
5.ファーストリテイリングは、転職者に対してどんな人材を求めている?
募集職種
中途採用で募集中の職種は、マーケティング、EC企画・推進、物流、SE、アパレルデザイナー、人事、経理、店舗スタッフなどがありました。現時点では幅広い職種で募集があるようです。ファーストリテイリンググループとして、オープンポジションでの募集もあります。
様々な職種で満遍なく募集がありますが、特にマーケティング、SE、アパレルデザイナーの求人が多めにあります。
求める人材
- ビジネスレベルの英語力(TOEIC700点以上目安)を必要とする募集が多いが、入社時に語学力が満たなくても向上させる意思がある場合は応募可能。
- オープンポジションの場合、TOEIC800点以上もしくはビジネス上で問題なく英語でのコミュニケーションができることが歓迎される。
「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」― これが、私たちファーストリテイリングの企業理念です。世界中のあらゆる人を快適にする究極の普段着(LifeWear)を生み出し、よりよい社会をつくっていきます。
~中略~
自らを常にアップデートし、世の中に役立つ仕事がしたい。そんな想いを持つ方に、ぜひ仲間になってほしいと考えています。
引用元: ファーストリテイリング企業理念ページ
ファーストリテイリングの採用情報ページは、様々な職種の方のインタビューやブランド紹介などが載っています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。
給料(年収)
平均年間給与:1,148万円(2023年8月31日現在)
平均年齢:38.8歳(2023年8月31日現在)
平均勤続年数:4.9年(2023年8月31日現在)
労働時間
平均残業時間:23~30時間/月
店舗勤務の場合、時期や店舗によって残業時間は大きく異なるようです。社員はアルバイトの穴埋めに入る必要があり、勤務時間の融通が利かないという意見もありました。本社勤務の場合、労働時間が長い傾向にあるという声がありました。会社としては厳しく残業管理をしており、20時には強制退去となるようですが、部署によっては業務量が多く残業時間が長めとなるようです。
ちゅう
中途採用に積極的で、多くの職種で募集があるようです。グローバル人材を求めているので、英語力に自信のある方、海外志向の方に向いているかもしれません。
リアル
6.ファーストリテイリングの求人情報にはどんな傾向がある?
転職サイトを各種調べたところ、マーケティング、経理、事業企画、SE、販売スタッフなどの求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
- 幅広い職種で多くの求人がある。
- 特にマーケティング、SEの求人が多くある。
- ビジネスレベルの英語力が歓迎される求人が多い。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、dodaの非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅう
現時点で多くの求人が公開されていますが、隠れ求人の存在も気になるところです。
リアル
7.ファーストリテイリングの選考対策
ファーストリテイリングの面接では、即戦力として使える人材かどうかスキルを細かく見ているようです。求められるレベルが高く、表面的な成果やごまかしでは選考に通らないという声もありました。面接時間が30分程度と短かったという口コミもあったので、短時間で論理的に自己PRし、入社後にどう貢献できるのか語れるようにしておく必要がありそうです。
また、ファーストリテイリングはグローバル人材を積極的に採用したいと考えているため、英語力があることは大きなアピール材料となります。TOEICのスコアや英語を使用した業務経験、海外での業務経験は評価されやすいと思われるので、詳細を話せるようにしっかりまとめておくと良いと思います。
選考ステップ
ファーストリテイリングの選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
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応募・書類選考
ファーストリテイリングの応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか二通りの方法があります。
口コミサイトを見ると、
転職エージェント経由で選考を受けた方が多いようです。例えば
dodaには2024年9月時点で約90件の公開求人があります。非公開求人があることも考えると、相当数の求人が転職エージェントにあると考えられます。
また、ファーストリテイリングには英語力を必要とする求人が多く、CareerCrossなどのグローバル人材特化型の求人サイトにもいくつか求人がありました。転職エージェントによって取り扱う求人が異なるので、複数の転職エージェントに登録するのがおすすめです。
適性検査
職種によっては適性検査があるようで、SPIが行われたという口コミがありました。新卒採用のほうでもSPIが行われているようです。SPIは受検者によって大きく3種類あり、社会人向けのSPIでは、新卒向けSPIで出題されない問題が出ることもあります。書籍等で一通り確認し、苦手な分野などを練習しておくと安心かもしれませんね。
面接(複数回)
面接が複数回行われるようです。口コミを見ると3回程度のことが多いようです。質問は基本的なものが多く、あまり突飛なことは聞かれないようです。
実際に以下のような質問がされたようです。
- ファーストリテイリングの印象。
- ファーストリテイリングの経営理念で共感している項目とその理由。
- 1次面接、2次面接で仕事の説明をしたが、どのような仕事と理解しているか。
- 海外赴任が多くなるが大丈夫か。
- 英語で仕事することに問題はないか。
- ファーストリテイリングをより強い組織にし、今後も継続的に成長させるためには何が必要か。
- 過去のプロジェクトで発揮した技術的な強み。
- 自分で問題意識を持ち、企画立案し遂行した業務はあるか。
- 前職ではどのような成果を上げてきたか、最も誇れる実績は何か。
- 今までの仕事で難しかったこと、最も失敗してしまったこと。
- リーダーとサポート役どちらが適していたか。
論理的に話すことを重視していると感じたという口コミが複数ありました。結論から話し、具体的な数値を盛り込んだ実績をもとに、何ができるかについて示すと良いというアドバイスもありました。海外志向であること、リーダーシップがあることなども好印象のようです。
また、スキルチェックは細かく行われるようです。プロジェクトでどんな技術を使ったか深掘りされたので、これまでに使用した技術やライブラリをしっかりと整理しておいた方がよいという口コミがありました。
そのほか、会社への提案や職種理解などが求められるため、企業理念や経営方針などファーストリテイリングについて調べ上げ、自分なりの回答を持っていないと面接に受かるのは難しいという声がありました。企業研究は徹底的に行った方がいいかもしれませんね。
選考の口コミ
マーケティング
細かくスキルチェックが行われた。一つ一つの答えに対して鋭く深く切り返された。
マーチャンダイザー
プレスリリース等で直近のニュースを確認し、会社の動きを理解しておくべき。
販売
企業理念や方針、現在取り組んでいることなど企業研究は必須。
営業
ファーストリテイリングの面接は和やかな雰囲気の中で進められた、こちらの話をきちんと聞いてくれたなどの口コミがありました。一方で、緊張感が強い、初めは気さくだったが途中からガラッと雰囲気が変わった、面談の総評のようなものをその場でストレートに言われたなどの口コミもありました。募集している職種が非常に多いため、面接官も様々なようです。
8.ファーストリテイリングへの転職を成功させるには?
ここまで読んで、ファーストリテイリングへの転職意欲は高まりましたか?
ファーストリテイリングに転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。
※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、ファーストリテイリングに転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
- 一般には公開されていない、ファーストリテイリングの求人情報について入手できる可能性がある。
- 書類選考・面接について、ファーストリテイリングに特化した対策を行ってもらえる。
- 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
- 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
一般には公開されていない、ファーストリテイリングの求人情報について入手できる可能性がある。
例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。
※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、ファーストリテイリングの非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、ファーストリテイリングに対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、ファーストリテイリングのサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。
書類選考・面接について、ファーストリテイリングに特化した対策を行ってもらえる。
転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。
どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、ファーストリテイリングの書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます。
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします。
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう。
年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。
「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。
転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。
一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅう
そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。
リアル
9.ファーストリテイリングへの転職で、おすすめの転職エージェントは?
転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
ファーストリテイリングに転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
- ファーストリテイリングの求人について、取り扱い実績がある。
- ファーストリテイリングへの転職をサポートできるノウハウを持っている。
- ファーストリテイリング以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
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登録すべきか |
特徴 |
リクルートエージェント |
◎ |
業界最大手。ファーストリテイリングへの転職サポート実績多数。 |
doda |
◎ |
業界2番手。ファーストリテイリングへの転職サポート実績多数。提案力に強み。 |
ビズリーチ |
〇 |
ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。 |
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『
ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。
リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、ファーストリテイリングへの転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
- ファーストリテイリングへの転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
- ファーストリテイリング側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
ファーストリテイリングへの転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力
『
doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み
『
ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
リアル
10.転職エージェントを上手に使いこなすには?
ここからは、実際に『
リクルートエージェント』『
doda』『
ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。
仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。
転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、
「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう。「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅう
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。
リアル
ここまで読んでいただいた、あなたに
ファーストリテイリングへの転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
ファーストリテイリングへの転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅう
リアル