中途採用で、ファーストリテイリングに転職したい、と考えている方は多いかと思います。ユニクロやジーユーなどのブランドがあり、愛用している方もいるかもしれませんね。
転職するために、「本当に大丈夫なのか?」と情報を探してみても、転職サイトやその企業のサイトには表向きの情報しか無いのは間違いありません。また、最近口コミ系のサイトが流行っていますが、それを見てみたとしても、そのサイト自体に登録するためのハードルもあり、登録したとしても情報量が膨大で見るのも大変です。結果、本当に転職して大丈夫なのか?と思ってしまうでしょう。
その一方で、この方法なら失敗しないという唯一無二のやり方が、単純ですがあります。
このページでは、ファーストリテイリングへの転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、ファーストリテイリングへの転職について触れたいと思います。
このページを読んでいただければ、ファーストリテイリングへの転職についての情報は一通り揃っているかと思います。あなたがファーストリテイリングに転職すべきかの判断材料になり、さらに転職したいと思った場合、ファーストリテイリングに理想の転職が実現できる可能性が高まるはずです。
ちゅうちゅう

ファーストリテイリングに転職したい方向けの記事です。ちょっと長いですが、読んで損はないはずです。

リアルリアル

(ファーストリテイリング。うおォンうおォン。)

1.ファーストリテイリングへの転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、ファーストリテイリングへの転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべきファーストリテイリングの特徴

  • ユニクロ、ジーユーなど複数のブランドを持ち、世界のアパレル製造小売業の中で第3位。
  • グローバルな仕事環境で、成長スピードの速い会社。
  • 幅広い職種で募集があり、グループ各社で積極的に中途採用を行っている。
  • 職種によってはビジネスレベルの英語力(TOEIC700点以上目安)が必要。
  • 本社は始業時間が7時、終業時間が16時。
  • 実力主義で、頑張った分だけ評価されて昇給に繋がる。

ファーストリテイリングへ転職するために、押さえておくべきポイント

  • 全国転勤があるようなので、事前にライフプランを描いておくことが重要。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

2.ファーストリテイリングってどんな会社?

項目 内容
会社名 株式会社 ファーストリテイリング  FAST RETAILING CO., LTD.
代表者 代表取締役会長兼社長 柳井 正
本社所在地 山口県山口市佐山 10717‐1
設立 1963年5月1日
資本金 102億7,395万円
主な事業内容 素材調達から生産、販売まで一貫して行うアパレルメーカー。ユニクロ、ジーユーなど複数のブランドを世界中で展開。
従業員数 連結:57,727名(2020年8月31日現在)

事業内容

ファーストリテイリングは、ユニクロ、ジーユー、セオリーなど複数のブランドを世界中で展開する企業で、売上規模は世界のアパレル製造小売業の中で第3位です。グループの中核事業であるユニクロは、22の国と地域に約2,200店舗を出店しており、約19,000 億円の売上があります。
ユニクロのビジネスモデルは、企画・計画・生産・物流・販売までのプロセスを一貫して行うものであり、他社に真似できない独自商品を次々と開発しています。合繊メーカーと開発した画期的な素材や、高品質な天然素材を使用したベーシックデザインのブランドとして、世界中でシェアを拡大しています。

今後の事業展開

ファーストリテイリングはEコマースを成長させて、将来的にはグループでEコマースの売上比率を30%まで引き上げるという目標を掲げています。目標達成の為にはまず、グローバルで活用できるEコマースのプラットフォームを構築し、業務プロセスを変革して、さらに現在のデジタル社会に合う仕組みに変えていくことが必要だとしています。
2017年から始動させた「有明プロジェクト」では、Eコマースと店舗の相乗効果を高める変革を進めています。ファーストリテイリングは、Eコマースと店舗を融合させた先進的な小売業を目指すとしています。

海外展開

海外ユニクロ事業の躍進は目覚ましく、グレーターチャイナ(中国大陸・香港・台湾)と東南アジア・オセアニア地区が成長を牽引しています。中国大陸に進出を始めた頃からブランドビルディングに力を入れた結果、中国大陸の消費者が選ぶアパレルブランドのランキングで1位を獲得し続けるなど高い評価を得ています。
ファーストリテイリングは、中国、東南アジアからインドまでの地域を「世界経済の成長センター」と位置づけており、大量出店を継続していく予定です。

3.ファーストリテイリングは、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

中途採用で募集中の職種は、サプライチェーン改革人材、デザイナー、管理部門、ITエンジニアなどがありました。現時点では幅広い職種で募集があるようです。店舗運営スタッフ(地域正社員)の募集もありました。
ファーストリテイリングはサプライチェーン改革(無駄なものを作らない、売らない)に取り組んでおり、そのための人材を募集しています。例えば、倉庫自動化システム開発スペシャリストやデータサイエンティストなどの求人があります。
また職種ごとの募集だけでなく、キャリアを簡易登録しておいて合致ポジションがある場合に連絡が来るタイプの募集もあります。

求める人材

  • ビジネスレベルの英語力(TOEIC700点以上目安)を必要とする募集が多いが、入社時に語学力が満たなくても向上させる意思がある場合は応募可能。
  • ファーストリテイリングの企業理念に共感し、スピーディーな課題解決能力を持つ人材を求めている。また、日本語、英語でコミュニケーションが取れることが望ましい。

『ファーストリテイリンググループは─

本当に良い服、今までにない新しい価値を持つ服を創造し、世界中のあらゆる人々に、良い服を着る喜び、幸せ、満足を提供します

独自の企業活動を通じて人々の暮らしの充実に貢献し、社会との調和ある発展を目指します』

ファーストリテイリングの採用情報ページは、様々な職種の方のインタビューや採用イベントの情報などが載っています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。

給料(年収)

平均年間給与:901万円(2020年現在)
平均年齢:37.9歳(2020年現在)
平均勤続年数:4.3年(2020年現在)

労働時間

平均残業時間:25~33時間/月
店舗勤務の場合はシフト制で、繁忙期はかなり忙しいとのことです。土日やGW、年末年始は残業が多く発生するようです。ただ、毎月残業できる時間が決まっていて、きちんと管理されているという情報がありました。
本社は始業時間が7時、終業時間が16時となっており、朝方の人は効率よく時間を使えるという意見がありました。早出は通勤ラッシュを避けられるというメリットもあります。
ちゅうちゅう

ファーストリテイリングはグループ各法人(ファーストリテイリング、ユニクロ、ジーユー等)で積極的に中途採用を行っています。ビジネスレベルの英語力が必要とされる職種も多いので、英語力に自信のある方、学習意欲のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

4.ファーストリテイリングの求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところ、人事、税務、経営企画、事業企画、ECサイト管理、撮影コーディネーターなどの求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。

  • 様々な職種の求人がある。
  • 社内SE、Webディレクター、UI/UXデザイナーなどIT関連の募集が多い。
  • ビジネス英語力(TOEIC(R)テスト700点以上目安)が必要。

ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。

例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。

ちゅうちゅう

現時点で公開されている求人は多くありますが、隠れ求人の存在も気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

5.ファーストリテイリングの現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

口コミや内部情報を以下にまとめました。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
※参照元:OpenWork、enライトハウス、転職会議、キャリコネ他

項目 コメント
給与・福利厚生
  • 給与は等級別で、完全実力主義。
  • 昇格試験に合格すると昇給。
  • 入社時は、前職の給与に合わせたグレードとなる。
  • 住宅補助がある。
ワークライフバランス
  • フレックスタイム制度がある。
  • 繁忙期と閑散期で大きく異なる。
  • 有休取得率を高めようという流れがある。
  • 土日の仕事対応がある。
社風
  • 外国籍の社員が多く、グローバルな仕事環境。
  • 企業理念が浸透している。
  • 常に変わり続けようとする文化がある。
  • トップダウン型。
成長機会・キャリア開発
  • 一般的な大企業と比較すると、昇給昇格のスピードが速い。
  • 若手が力を試し、経験を積むのに適した環境。
  • 外国籍の社員が多い為、英語を使う機会が多い。
  • グローバルな仕事が出来る。
入社後のギャップ
  • 想像以上にITの重要性が高い。
  • 全体的に若い。
  • 仕事のスピード感が想像以上。
  • 思ったより異動が多い。
退職検討理由
  • 社風が合わなかった。
  • 会社の成長スピードについていけなかった。
  • 長期的なキャリアを思い描けなかった。
  • 引っ越しを伴う異動があったから。
ワークスタイル
  • 本部では在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が推奨されている。
  • マスク着用、手指の消毒の徹底。
  • 勤務前に検温を実施し、体調を確認。
  • 消毒液を使用したこまめな清掃。

給与・福利厚生

年に二回昇格試験のチャンスがあり、頑張った分だけ評価されて昇給に繋がるので、やりがいがあるようです。また、中途採用で、コンサルティングファームなどから経営に近いポジションで入社すると、最初から高い給与が準備されているという口コミがありました。前職で高いスキルや経験を持っている場合、交渉次第では高額な年収を得ることが出来るようです。
福利厚生は、住宅手当に関する口コミが多くありました。全国転勤を伴う職種には社宅制度があり、グローバル社員は家賃補助が出るようです。その他、確定拠出年金や持株会があるという情報がありました。

ワークライフバランス

ワークライフバランスの取りやすさは、店舗勤務か本部勤務かによって異なるようです。人員不足の店舗勤務だと急な出勤や残業が発生しやすく、穴を埋めるために正社員が出勤する必要があります。そのため勤務時間が不規則になり、プライベートとのバランスを取るのが難しいという意見がありました。

社風

社長の影響力が圧倒的に大きく、トップダウン経営と感じている方が多いようです。ただ悪い意味ではなく、会社の規模の割には意思決定のスピードが速く推進力がある、社長のビジョンが明確に伝わってくるなどの意見がありました。組織の階層が少なく、役員との距離が近いという口コミもありました。

成長機会・キャリア開発

前向きな姿勢で仕事が出来る、まだまだ世界を相手に発展できるなど、やりがいを感じている方は多いようです。海外を含めて成長できる環境は大いにあるという意見もありました。若手でも自ら成長したいと考えどんどん意見を言っていくタイプの人が上に上がっていき、自主性が鍛えられるようです。

入社後のギャップ

想像以上にスピード重視で業務が行われているという意見が多くありました。従来の大企業のように、話が上に行くまでにいくつもの階層を通って時間が掛かるということはないようです。また思ったよりITは重視されていて、IT部には外部から優秀な人材が多く来ているという情報もありました。

退職検討理由

社風が合わなかったという意見がいくつかありました。独自の文化があり、これに合わない方は転職を考えるようです。会社の成長スピードについていけなかったという意見も多くありました。企業規模が大きくなり、ベンチャー精神が失われつつあるという声も見られました。

ワークスタイル

ファーストリテイリングは感染拡大状況に応じて、本社社員の在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)の割合を調整しています。またサーキュレーターを置いて社内の換気に努めるなど、感染防止対策をとっています。その他、店舗勤務などで在宅勤務が難しい場合は、マスクや消毒液の提供を行っています。
ちゅうちゅう

カリスマ的存在である社長の下、速いスピードで成長している会社のようです。海外を含め成長できる環境があるということなので、ライフよりワークに重きを置いて早くステップアップしたい方に向いているかもしれません。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

6.ファーストリテイリングへの転職を成功させるには?

ここまで読んで、ファーストリテイリングへの転職意欲は高まりましたか?

ファーストリテイリングに転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、ファーストリテイリングに転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、ファーストリテイリングの求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、ファーストリテイリングに特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、ファーストリテイリングの求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、ファーストリテイリングの非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、ファーストリテイリングに対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、ファーストリテイリングのサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、ファーストリテイリングに特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、ファーストリテイリングの書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

7.ファーストリテイリングへの転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
ファーストリテイリングに転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • ファーストリテイリングの求人について、取り扱い実績がある。
  • ファーストリテイリングへの転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • ファーストリテイリング以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。ファーストリテイリングへの転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。ファーストリテイリングへの転職サポート実績多数。提案力に強み。
ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、ファーストリテイリングへの転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • ファーストリテイリングへの転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • ファーストリテイリング側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
ファーストリテイリングへの転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

8.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

(お頼み申します!)

ここまで読んでいただいた、あなたに
ファーストリテイリングへの転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
ファーストリテイリングへの転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅうちゅう

ファーストリテイリングの攻略がんばりましょう!

リアルリアル

(ごちそうさまでした!)