中途採用で、富士フイルムに転職したい、と考えている方は多いかと思います。写真フィルム事業で有名な企業ですが、他にも様々な分野で事業を展開しています。
このページでは、富士フイルムへの転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、富士フイルムへの転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(富士フイルム。うおォンうおォン。)

富士フイルムの転職難易度は高いと言えます。写真フィルムで国内トップシェアを誇る知名度の高い企業ですが、医療機器や創薬支援、高機能材料など事業領域は広く、関心を持っている求職者は多いです。技術職の求人が多くありますが、理系の知識や専門的な業務経験などが必要であり、未経験者には難しいと言えるでしょう。研究開発は大学院卒以上が応募資格となっている求人もあります。
ただ、事業ポートフォリオの変化や事業成長の加速を受けて、中途採用には前向きであり、近年の中途採用比率は25~35%となっています。職種によっては経験が浅くても挑戦できる求人があるので、転職エージェントに相談しながら転職活動を行うことをおすすめします。

2.富士フイルムへの転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、富士フイルムへの転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべき富士フイルムの特徴

  • ヘルスケア(医療機器、バイオCDMO)、高機能材料、写真ビジネス事業などを幅広く展開。
  • 法令遵守意識が高く真面目な社風で、福利厚生も揃っている。
  • 機器・ソフトウェア開発技術者、事業企画、マーケティング等の求人がある。
  • 変化を成長のチャンスと捉えられるような積極性を持つ人材を求めている。
  • 残業時間は部署により差が大きい。
  • 給与は同業他社に比べて高い水準で、基本給も高い。

富士フイルムへ転職するために、押さえておくべきポイント

  • リモートワークの利用しやすさは、部署により異なるようなので注意が必要。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.富士フイルムってどんな会社?

項目 内容
会社名 富士フイルム株式会社
代表者 代表取締役社長・CEO 後藤 禎一
本社所在地 東京都港区赤坂9-7-3
設立 2006年10月2日
資本金 40,000 百万円(2023年3月31日現在)
主な事業内容 ヘルスケア(メディカルシステム、コンシューマーヘルスケア、医薬品、バイオCDMO、再生医療)、マテリアルズ(高機能材料、グラフィックシステム・インクジェット、記録メディア)、イメージング(フォトイメージング、光学電子映像)に関わる製品・サービスの提供。
従業員数 単独:4,607名 連結:38,207名(2023年3月31日現在)

事業内容

富士フイルムは、写真フィルムなどで培ってきた技術を生かし、以下の3領域で幅広い事業を展開しています。
  1. ヘルスケア:「予防」「診断」「治療」の3領域で幅広い事業を展開。MRI・CT、X線画像診断、内視鏡などの提供や創薬支援・再生医療など。
  2. マテリアルズ:高機能材料、印刷向け製品・サービス、記録メディアなど。
  3. イメージング:カメラ、現像・プリント機器、カラーペーパーなど「撮影」から「出力」まで全ての領域で商品を展開。

今後の事業展開

中期経営計画「VISION2030」の中で、成長領域であるバイオCDMO(医薬品製造開発受託)および半導体材料を中心に、2024年度から2026年度までの3年間で総額1.9兆円を投資し、事業成長を加速させるとしています。具体的には、バイオCDMOの大型新規設備を立ち上げて安定的かつ高い収益性を実現します。さらに、中小型設備は需要に応じた柔軟な生産が行えるような体制にするとしています。

海外展開

富士フイルムは1960年代後半から世界規模で輸出を拡大しており、1990年代には、日本・米国・欧州・中国のグローバル4極生産体制を築き上げました。現在、成長戦略として重視しているのは、世界経済を牽引する新興国市場や、富士フイルムのシェアが低い地域での拡販・シェアアップです。海外ビジネスにおいてローカライゼーションを基本とする富士フイルムは、世界各地で現地に根差した、生産・販売・サービスの強力なネットワークづくりに取り組んでいます。

4.富士フイルムの現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

富士フイルムの口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • 給与は同業他社に比べて高い。
  • 一定の年齢を超えると裁量労働になる。
  • 管理職で年収1,000万円超える。
  • 確定拠出年金、住宅補助、家族手当などの福利厚生がある。
ワークライフバランス
  • 部門差が大きい。
  • 時間休制度がある。
  • 有休は取りやすい。
  • 水曜と金曜に定時退社日がある。
社風
  • 真面目でパワフル、仕事優先。
  • トップから現場まで法令遵守意識が高い。
  • 議論好きな人が多い。
  • 研究開発や技術開発を重視する社風。
成長機会・キャリア開発
  • 世界初や世界一、を実現できる。
  • 手を挙げれば若手でも大きな仕事を任せられる。
  • 上司とキャリアについて話す機会が多い。
  • 事業範囲が広く、様々なことにチャレンジできる。
入社後のギャップ
  • ドラスティックな変化が頻繁に起こる。
  • 思ったより典型的な日本企業感がある。
  • 海外駐在手当が減ってきている。
  • 建屋が古い。
退職検討理由
  • 実力主義を謳っていながら年功序列だった為。
  • 会社の体質が古く疲れてしまった。
  • 研究が打ち切りになった為。
  • 月によって残業時間がかなり変わり、体力がもたなかった。
ワークスタイル
  • フレックスタイム制度が浸透している。
  • 部署によって在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が可能。
  • 就業時間が月単位で設定されている。
  • 時間単位有休制度がある。

給与・福利厚生

給与に関して満足しているという意見が多く見られました。同業他社に比べて給与水準は高いようです。ジョブ制度ということになっているが、実際は年功序列の色が濃い、実力というより学歴が要求されるなどの声もありました。
福利厚生は、財形貯蓄、持株会、家族手当など各種揃っているようです。社宅や独身寮などもあり、自分で借りる場合は住宅補助が出るとのことです。

ワークライフバランス

部門や部署による差が大きいという意見が複数ありました。開発系や設計はそれなりに忙しく、基礎研究は定時で帰れることが多いという口コミがありました。マネージャー以上はバランスを取りにくいという声もありました。また、月に一度の有休取得を奨励しており、休暇は取りやすい雰囲気のようです。

社風

法令遵守意識が高く、真面目な会社であるという意見が複数ありました。また、縦割りの古い体質が残る部署もあるが、やりたい事を自由にやらせてくれる部署もあり、部門長のキャラクターによる部分が大きいようです。フィルムが売れなくなった危機を経験しているだけあって、他の大手メーカーより新しいことに挑戦する意欲があるという意見もありました。

成長機会・キャリア開発

事業ごとに売り上げ・利益がシビアに求められ、採算性がない事業は人員整理や配置転換が行われる為、キャリア開発はある程度の運に左右されるという意見がありました。その他、上司のコーチングを受けながらいっしょにキャリア形成を考えていく環境がある、研修制度が充実しているなどの声がありました。

入社後のギャップ

外からは革新的な雰囲気の会社であるように捉えられているが、実際は典型的な日本企業であった、古臭い体質がある等の意見がありました。また、写真フィルム事業への依存から脱却した点を踏まえて先進的なイメージを抱いていたが、実際は違ったという声もありました。その他、特にギャップはないという意見も複数見られました。

退職検討理由

会社の構造改革や事業方針転換で、入社当時に想定していたキャリア形成ができなくなった、やりたい研究ができなくなったという意見が複数ありました。富士フイルムは変化を恐れず、採算性のない事業は整理されるようなので、入社後に状況が変わることはあると思っておいた方が良いかもしれません。新しいことに挑戦したい人にとっては非常に良い環境という意見もありました。

ワークスタイル

在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)は制度としてあるものの、部署によって利用しやすさに差があるようです。どちらかというと現場主義、対面主義の文化が強いという声もありました。また、就業時間は月単位で設定されている為、自分の都合で労働時間を配分することができ働きやすいという意見がありました。
ちゅうちゅう

同業他社に比べて給与水準が高く、福利厚生も一通り揃っているようです。写真フィルム事業に取って代わる主力事業を成長させている最中なので、新しいことにチャレンジしたい方に向いているかもしれません。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

5.富士フイルムは、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

中途採用で募集中の職種は、機器・ソフトウェア開発技術者、事業企画、マーケティング、IT戦略、材料開発技術者など多岐にわたっています。現時点では幅広い職種で募集しているようです。医療機器開発や半導体関連の求人が若干多めにあります。開発・研究単位の募集となっており、専門的な知識や業務経験が必要とされる求人が多いです。

求める人材

  • 謙虚に学んで成長し続ける姿勢を持ち、自ら考え、情熱をもってやり遂げる人材を求めている。
  • 富士フイルムの行動規範「オープン・フェア・クリア」の精神で活動できる人を望んでいる。
  • 周囲を巻き込みながら挑戦し続け、変化を成長のチャンスと捉えられるような積極性を望んでいる。

社会をもっと良くしていきたいという強い情熱をもち、変化することを恐れずに挑戦していきたいという意欲あるメンバーと働けることを期待しています。自分にしかできない+STORYを描き続けることが、富士フイルムグループが何百年先までも地球上の笑顔の回数を増やしていくことに繋がっていきます。一緒に挑戦していきましょう。

富士フイルムの採用情報ページには、社員の方のインタビューや事業紹介が載っています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。

給料(年収)

平均年間給与:1,033万円(2023年3月31日現在)
平均年齢:46.8歳(2023年3月31日現在)
平均勤続年数:20.2年(2023年3月31日現在)
富士フイルムの平均年収は、富士フイルムホールディングス株式会社の情報です。

 

労働時間

平均残業時間:29~35時間/月
労働時間は部署により差が大きいようですが、法令遵守意識が高く、忙しい部署でも36協定に反するような過度な残業はないようです。残業を削減していくという昨今の社会の流れに、ちゃんと乗っているという口コミもありました。また、PCのログが勤怠システムと連動しており、労働時間が厳しく管理されているようです。
ちゅうちゅう

医療機器開発や半導体関連の求人が多いようです。変化を恐れない、積極的な人材を求めているようですね。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

6.富士フイルムの求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところ、事業企画、経理、法務、製品開発、品質保証、研究開発等の求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
  • 機器の製品開発や品質保証、生産技術など、技術職の求人が多い。
  • 職種によっては化学、バイオ、電気、物理分野など理系の知識が必要とされる。
  • ビジネスレベルの英語力が歓迎条件となっている求人が多い。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅうちゅう

幅広い職種で募集があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

7.富士フイルムの選考対策

富士フイルムの選考ステップや経験者の口コミについて、転職口コミサイトのワンキャリアプラスOpenWorkを参考に紹介します。
富士フイルムの面接では、中途採用でよく聞かれるような一般的な質問を多くされるようです。職歴については詳しく聞かれるようなので、これまでで一番大変だった仕事や成果を出した時のエピソードを準備しておくと良いと思います。
また、将来についての質問も多いようです。入社してからどんな製品を作りたいのか、どのようなキャリアプランを思い描いているかなど聞かれたという口コミがありました。応募したポジションで、自分のスキルを活かして具体的にどんな活躍ができるか言語化しておきましょう。

選考ステップ

富士フイルムの選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
  1. 応募・書類選考

  2. 適性検査1回目

  3. 1次面接(Web)

  4. 適性検査2回目

  5. 最終面接(対面)

応募・書類選考

富士フイルムの応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか二通りの方法があります。志望順位を明確にして、複数の職種に同時に応募することも可能です。
富士フイルムのような人気企業の場合、書類選考でかなりの人数が落とされると考えられます。一般的な書類選考の通過率は約3割と言われていますが、大企業の場合は応募人数が多いこともあり、1割以下になることもあります。
書類選考を通過するためには、ポイントを押さえて完成度の高い書類を作成する必要があります。個人での書類作成に不安がある方は、転職エージェントを利用してみましょう。転職エージェントはこれまで数多くの求職者を支援してきている為、書類作成のノウハウを持っています。

適性検査

富士フイルムの公式サイトに、基本的な選考プロセスとして適性検査が2回行われるという記載がありました。中途採用の適性検査に関する口コミがなく、何が行われているのか確かなことは分かりません。
参考までに新卒採用では、SPI(言語、非言語、構造的把握力、性格)とeF-1G(能力、性格)が実施されているようです。eF-1Gはイー・ファルコン社が提供する適性検査で、単語の連想や列挙など独特な問題が出されます。
適性検査を2回行うのは珍しいケースであり、それだけ結果を重視しているのかもしれません。書籍やWebなどで事前知識を入れ、基本問題は落とさないように対策しておきましょう。

面接

1次面接はWebで、最終面接は基本的に対面で、東京ミッドタウン本社もしくは採用部門がある事業所にて行われます。自己紹介、転職理由、志望理由といったようなオーソドックスな質問がほとんどのようです。
実際に以下のような質問がされたようです。
  • 今までで一番大変だった仕事は何か。
  • 現職の中でのベストジョブに関して説明。
  • キャリアプランについて。
  • 逆境を乗り越えた経験。
  • 社会人になる前に、人生の転機となる出来事があったか。
  • どんな製品に携わりたいか、将来どんな製品があるとよいか。
  • どのような会社を選んで応募しているのか。
  • フレームワークは何を使っているか。
  • 富士フイルムにどのような新規事業を提案するか。
  • 休みの日の過ごし方。
面接では職務経歴の掘り下げが多いようです。現職を選んだ理由や業務内容についての質問が中心だったという口コミがありました。また、1次面接はポジションサーチの為の面接で、その結果を受けて適したポジションがあれば最終面接に進むことができるものだったという情報がありました。職種によってはオープンポジションの求人があるので、チャンスの幅は広いと言えます。

選考の口コミ

営業

特に変わった質問はなく、一般的な質問ばかりだった。

研究・開発

企業よりもアカデミックでの研究経験がある人の方が、高い評価を得やすいようだった。

マーケティング

面接前に会社の事業概要をかなり詳しく説明してくれ、こちらからも質問できた。

営業

事業分野が広いので、入社後に何をやりたいのか明確にしておくべき。

富士フイルムの面接は、終始和やかな雰囲気だったという口コミが多かったです。しっかりとコミュニケーションを取りながら進められるので非常にやりやすかったという口コミがありました。自分の経験を引き出してくれるような質問ばかりでいい会社だと思った、面接官が素早く意図を理解して会話を返してくれたので、かなりリラックスして話すことができたなどの声もありました。

8.富士フイルムへの転職を成功させるには?

ここまで読んで、富士フイルムへの転職意欲は高まりましたか?

富士フイルムに転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、富士フイルムに転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、富士フイルムの求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、富士フイルムに特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、富士フイルムの求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、富士フイルムの非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、富士フイルムに対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、富士フイルムのサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、富士フイルムに特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、富士フイルムの書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

9.富士フイルムへの転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
富士フイルムに転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • 富士フイルムの求人について、取り扱い実績がある。
  • 富士フイルムへの転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • 富士フイルム以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。富士フイルムへの転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。富士フイルムへの転職サポート実績多数。提案力に強み。
ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、富士フイルムへの転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • 富士フイルムへの転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • 富士フイルム側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
富士フイルムへの転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

10.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

(お頼み申します!)

ここまで読んでいただいた、あなたに
富士フイルムへの転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
富士フイルムへの転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅうちゅう

富士フイルムの攻略がんばりましょう!

リアルリアル

(ごちそうさまでした!)