中途採用で、丸紅に転職したい、と考えている方は多いかと思います。丸紅は5大総合商社の一つであり、もはや知らない人はいませんね。
このページでは、丸紅への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、丸紅への転職について触れたいと思います。
ちゅう
新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。
リアル
丸紅の転職難易度は非常に高いと言えます。総合商社は新卒・中途問わず人気がある上、中途採用の応募要件はかなり高くプロフェッショナルな人材を求めています。英語はもちろんのこと、第二外国語や5~15年程度の業務経験、海外駐在経験などが必要な場合もあります。
転職難易度はかなり高いですが、丸紅は様々なバックグラウンドを持つ人材を求めている為、近年中途採用を強化しています。2023年3月期の中途採用者数は34名で、中途採用比率は約20%となっています。
それでも多くのポジションで十分な求人があるとは言えないので、丸紅だけに絞った転職は難しいかもしれません。転職エージェントに登録して、同業他社や丸紅と同等のハイクラス案件を複数紹介してもらいながら転職活動を行うのがおすすめです。
2.丸紅への転職についての所見まとめ
次章以降で詳細について触れますが、丸紅への転職についての所見をまとめます。
転職を考える際、押さえるべき丸紅の特徴
- 食料、電力領域に強みを持つ総合商社。
- 風通しの良い社風で、海外赴任時の各種手当が充実。
- 経理、人事、法務、トレード業務、IT戦略などの求人がある。
- グローバルの中で勝ち抜いていける強い「個」を持つ、プロフェッショナルな人材を求めている。
- リモートワーク、フレックスの運用は部署によって異なる。
- 課長手前で年収1,500~1,900万円。
丸紅へ転職するために、押さえておくべきポイント
- 働き方改革により残業が制限されているが、職種によっては労働時間が長いようなので注意が必要。
- 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。
3.丸紅ってどんな会社?
項目 |
内容 |
会社名 |
丸紅株式会社 |
代表者 |
柿木 真澄 |
本社所在地 |
東京都千代田区大手町一丁目4番2号 |
創業 |
1858年5月 |
資本金 |
263,324百万円(2023年3月31日現在) |
主な事業内容 |
アグリ事業、化学品、エネルギー、金属、電力、インフラプロジェクト、航空・船舶、次世代事業開発、輸出入、内外事業投資、資源開発等。 |
従業員数 |
4,340名(2023年3月31日現在) |
事業内容
丸紅は5大総合商社の一つであり、幅広い産業分野であらゆる商材を取り扱ったトレーディング、事業投資、資源開発などを行っています。各事業は、以下のグループに分けられています。
- 生活産業グループ
- 食料・アグリグループ
- 素材産業グループ
- エナジー・インフラソリューショングループ
- 社会産業・金融グループ
- CDIO(次世代事業の開発)
このように多角的に事業を展開していますが、特に食料、電力領域に強みを持っています。食料の中でも穀物取扱量は国内No. 1で、派生ビジネスである飼料・肥料分野でも大きな収益を上げています。
今後の事業展開
丸紅は、既存事業の強化などで着実な収益の柱を確立しつつ、「グリーン事業の強化」や「全事業のグリーン化推進」により企業価値を向上させるとしています。例えばフィリピン、アンゴラ、マレーシアのほか、国内では秋田県で環境植林を行っており、森林資源の環境価値と経済価値の双方を高め、持続可能な新しい林業のモデルを創り上げることを目指しています。また全事業領域において、ICT活用等による環境負荷の低減、循環経済への移行を追求しています。
海外展開
丸紅は世界各国で事業を展開していますが、特に米国では70年以上のビジネス実績があり、純利益の約3割は米国で得たものとなっています。丸紅の強みでもあるアグリ事業においては、全米に約500カ所の販売拠点を有する米国第2位の農薬・肥料リテーラーとしての地位を確立しており、今後さらに拠点を拡大させるとしています。また、デジタル技術を活用した中古車販売金融事業では、全米シェア第3位、独立系ノンバンクでは第1位の規模を誇っています。
4.丸紅の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)
項目 |
コメント |
給与・福利厚生 |
- 課長手前で年収1,500~1,900万円。
- ボーナスの比率が高い。
- 実力主義に移行中だが、それほど差はつかない。
- 持株会、カフェテリアプランなどがある。
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ワークライフバランス |
- 以前のような激務は減った。
- 管理部門はバランスが良好。
- 社内飲みが多い。
- グローバル案件では、深夜でも対応が必要になる。
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社風 |
- 若手のチャレンジを推奨する環境。
- 個々の能力が高い。
- 財閥系にはない自由闊達さがある。
- 縦割りの組織。
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成長機会・キャリア開発 |
- 多種多様なビジネスに関わる機会がある。
- 事業会社出向や海外勤務の機会が多い。
- 優秀な社員が多く、刺激を受ける。
- 一般職が廃止となる。
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入社後のギャップ |
- 仕事がかなり細分化されている。
- 事業部ごとに文化、人柄が異なる。
- 社内の意思決定に時間がかかる。
- 思ったより伝統的な日本企業感がある。
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退職検討理由 |
- 業務がルーティン化されており、飽きが出てきた。
- 将来のキャリアを考え、スキルを身に付けたいと思ったから。
- 残業が多く、自分のキャパシティを超えてしまった。
- 5大商社の中では序列が低いから。
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ワークスタイル |
- コロナ禍を機に在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が定着。
- フレックスタイム制度がある。
- 時短勤務可能。
- 産休・育休は取りやすい。
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給与・福利厚生
給与は極めて高水準のようです。賞与の占める割合が高く、月収の10カ月程出るという情報もありました。会社業績に大幅に連動するシステムで、業績の良い時はかなりボーナスが出るが、年収が安定しないという声もありました。また、海外赴任時の各種手当が充実している為、駐在年数が長いと生涯年収も跳ね上がるようです。
福利厚生は基本的なものは揃っているようです。財閥系商社と比べると見劣りするが、不満を持つほどではないようです。
ワークライフバランス
管理部門は残業が少なくバランスを取りやすいという意見が多くありました。営業は忙しいという声もありましたが、部署次第という意見もあったのでバラつきがあるようです。また、取引先との付き合い以外でも社内の飲み会やゴルフなどがあり、業務外でのウェットなコミュニケーションに抵抗がある人は向いていないという意見がありました。
社風
上下関係は良い意味で薄く、風通しの良い社風のようです。社員が匿名で、社長に直接意見や質問できる仕組みがあり、社長は全てに真摯に回答しており好感が持てるという口コミもありました。また、体育会出身者が多く昔ながらの商社だという意見がある一方で、のんびりしていて内向きの社風という意見もあり、部門ごとに文化が異なるようです。
成長機会・キャリア開発
非常に大きな金額を動かすことが出来る為、ダイナミズムを味わえるという口コミがありました。総合商社ならではの利点ですね。また、海外赴任で多くの経験を積み、成長できるという意見が複数ありました。国外に出ることで、自分自身や会社、日本を客観視できるようです。
入社後のギャップ
多様な事業部があり、事業部ごとに文化や人柄が異なるようです。ある一面だけを見て全てだと思い込むのは危険だという意見がありました。また、思っていたよりも伝統的な日本企業であり、グローバル企業というよりも、グローバルな取引を行っている日本企業ということを認識しておく必要があるという声もありました。
退職検討理由
もっと成長できる環境に身を置きたいという理由が多くありました。居心地が良く待遇もいいが成長スピードが鈍化した、自己の成長に限界を感じた、業務が細分化されているので出来ることが限られるなどの意見が見られました。その他、社内調整に時間がかかる、内向きの仕事が多い、社内接待が多い等の理由もありました。
ワークスタイル
コロナ禍を経て、在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が浸透してきたようですが、部署ごとに使いやすさは異なるようです。ほぼフルリモートOKの部署がある一方で、リモートワーク禁止の部署もあるという口コミがありました。フレックスについても、運用は各部署に任されている部分が大きいという情報があったので、フレキシブルな働き方が出来るかどうかは部署・上司次第と言えそうです。
ちゅう
給与は申し分なく高い水準で、海外赴任時は十分な手当てがつくようです。総合商社ならではの、スケールが大きい仕事に興味がある方におすすめです。
リアル
5.丸紅は、転職者に対してどんな人材を求めている?
募集職種
中途採用で募集中の職種は、経理、人事、法務、投資マネジメントなど多岐にわたっています。現時点では幅広い職種で募集しているようです。応募要件はいずれも高く、TOEIC730点以上の英語力や海外勤務経験が必要とされる職種もあります。
求める人材
- 自ら考え行動し、高いレベルでミッションを達成するプロフェッショナルな人材を求めている。
- 多様なバックグラウンドを持ち、グローバルな環境で勝ち抜いていけるような強い「個」を求めている。
- 新たな事業を創出できるような、チャレンジ精神溢れる人材を望んでいる。
私たちは、「商社の枠組みを超える価値創造企業グループ」を目指し、“Global crossvalue platform”をその在り姿としています。丸紅グループを一つの大きなプラットフォームと捉え、グループの強み、社内外の知、一人ひとりの夢や志をクロスさせ、時代が求める社会課題を先取りし、社会・顧客に向けてソリューションを創り続ける挑戦を世界中で続けています。
しかし、その挑戦は決して簡単なものではありません。
多様なバックグラウンドを持つマーケットバリューの高い人財が集い、活き、繋がることで新たな価値を創造する。-丸紅は、「多様性」を原動力に、この難題に挑み続けます。
引用元: 丸紅採用情報ページ
丸紅の採用情報ページには、社員の方のインタビューや事業紹介が載っています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。
給料(年収)
平均年間給与:1,594万円(2023年3月31日現在)
平均年齢:42.3歳(2023年3月31日現在)
平均勤続年数:17.6年(2023年3月31日現在)
労働時間
平均残業時間:26~40時間/月
残業の管理が厳しくなり、原則20時以降の残業は出来ず上司への届けが必要だということです。ただ、営業部門はまだまだ残業が多いところもあるという情報もあり、部署による差が大きいようです。その他、働き方改革の影響もあって早朝出勤を奨励しており、長時間残業にならないよう制約を設けているという口コミがありました。
ちゅう
グローバル競争の時代を勝ち抜いていける強い「個」を持つ人材を求めているようです。労働時間は以前と比べてかなり改善されてきているようですが、部署による差が大きいようなので要注意ですね。
リアル
6.丸紅の求人情報にはどんな傾向がある?
転職サイトを各種調べたところ、経理、トレード業務、IT戦略、投資業務など様々な求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
- 事業部による求人の偏りはなく、各事業に小数の求人がある。
- 英語だけでなく第二外国語(中国語、スペイン語など)のスキルが歓迎される求人もある。
- 職種によっては10~15年の業務経験が必須になっており、ベテランが対象。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントの
dodaの場合、
非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、
dodaの
非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅう
様々な職種で募集があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。
リアル
7.丸紅の選考対策
丸紅の面接では、志望理由やコミュニケーション能力を重視しているようです。中途採用における応募要件が元々高いので、面接まで漕ぎつけた時点で、かなり実力のある候補者が揃っていると言えます。応募要件に沿った経験をしっかりとアピールし、プラスして丸紅を志望する理由を明確に伝えましょう。志望理由は競合他社と比較して、なぜ丸紅なのかを言えるようにしておきましょう。
また、離職しないかどうかも気にしているようです。長く働いてくれるか、丸紅に入社後に転職の予定はないか等を質問されたという口コミがありました。外資のようにステップアップとしての転職ではなく、腰を据えて勤め上げることを望んでいるようです。カルチャーに合わないことは離職の原因になり得るので、カルチャーに合うかどうかも見ているようです。
選考ステップ
丸紅の選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
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応募・書類選考
丸紅の応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか二通りの方法があります。公式サイトからの場合、経験が浅くても応募できる若手キャリア採用(部署別に募集)がありますが、選考スケジュールが決まっています。参考までに2023年は、10月からエントリー開始となっていました。
また、口コミサイトを見ると企業からのスカウトで選考を受けた方もいるようなので、
ビズリーチや
doda Xのような
ヘッドハンターが在籍するハイクラス向けの転職サービスに登録してオファーを待つという方法もおすすめです。併せて、総合商社への転職に強い転職エージェント「エリートネットワーク」などに登録しておくと安心です。
適性検査
Webで適性検査が行われます。SPIのような適性検査だったという口コミがわずかにありましたが、正確なことは分かりません。参考までに、新卒ではGAB形式の検査が行われているようです。書籍等で一通り、SPIやGABの問題を確認しておきましょう。総合商社は適性検査のボーダーが高い傾向にあるので、高得点を取っておいた方が良いと思います。
面接複数回
適性検査に合格すると、面接が複数回行われます。口コミによると、面接3回の方が多いようです。質問の内容は、志望理由を中心にオーソドックスなものが多く、きちんと対策していけば答えに詰まることはないという意見がありました。
実際に以下のような質問がされたようです。
- なぜ丸紅に興味を持ったのか。
- 入社後に転職する可能性はあるか。
- 今の知識と経験は入社後にどのような利益をもたらすか。
- なぜ現職の業界から離れようと思ったのか。
- なぜこの時期に転職するのか。
- 現職で最も困難であったできごと。
- 今後のキャリアパスについて。
- 大学の頃の研究が今も生きている部分はあるか。
- 激務だが大丈夫か。
- 海外勤務についてどう考えているか。
- トップラインを上げるDXに取り組んだことがあるか。
- 顧客を満足させるために意識していたことは何か。
- 自分を商品だとして1分でPRしてみて。
転職理由や志望理由についてはかなり深掘りされるようです。スキル・経験が十分であっても、確固たる志望理由がないと落ちると思うという口コミもありました。突飛な質問は来ないようなので、基本的な事柄に対して深く突っ込まれても回答できるように準備しておきましょう。
選考の口コミ
法人営業
なぜ丸紅に入りたいのかという熱意が大変重要視されているように感じた。
事業開発
転職理由をかなり深掘りされ、面接官全員から、違う角度で同じ内容の質問をされた。
海外営業
コミュニケーション能力が高いこと、語学力があることは評価される。
財務コンサルタント
仕事は出来て当然、プラスアルファで何ができるのか、社風に合うのかを見ていると感じた。
丸紅の面接は、応募者が話しやすい雰囲気があるようです。面接官の感じも良く穏やかなので、過度に緊張する必要はないという口コミがありました。取り繕っても見抜かれるので、素のままの誠実な態度で臨むのが一番というアドバイスもありました。
8.丸紅への転職を成功させるには?
ここまで読んで、丸紅への転職意欲は高まりましたか?
丸紅に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。
※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、丸紅に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
- 一般には公開されていない、丸紅の求人情報について入手できる可能性がある。
- 書類選考・面接について、丸紅に特化した対策を行ってもらえる。
- 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
- 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
一般には公開されていない、丸紅の求人情報について入手できる可能性がある。
例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。
※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、丸紅の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、丸紅に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、丸紅のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。
書類選考・面接について、丸紅に特化した対策を行ってもらえる。
転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。
どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、丸紅の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます。
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします。
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう。
年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。
「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。
転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。
一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅう
そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。
リアル
9.丸紅への転職で、おすすめの転職エージェントは?
転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
丸紅に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
- 丸紅の求人について、取り扱い実績がある。
- 丸紅への転職をサポートできるノウハウを持っている。
- 丸紅以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
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登録すべきか |
特徴 |
リクルートエージェント |
◎ |
業界最大手。丸紅への転職サポート実績多数。 |
doda |
◎ |
業界2番手。丸紅への転職サポート実績多数。提案力に強み。 |
ビズリーチ |
〇 |
ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。 |
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『
ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。
リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、丸紅への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
- 丸紅への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
- 丸紅側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
丸紅への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力
『
doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み
『
ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
リアル
10.転職エージェントを上手に使いこなすには?
ここからは、実際に『
リクルートエージェント』『
doda』『
ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。
仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。
転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、
「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう。「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅう
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。
リアル
ここまで読んでいただいた、あなたに
丸紅への転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
丸紅への転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅう
リアル