中途採用で、清水建設に転職したい、と考えている方は多いかと思います。スーパーゼネコンの一つとして、もはや知らない人はいませんね。
このページでは、清水建設への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、清水建設への転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(清水建設。うおォンうおォン。)

清水建設の転職難易度は比較的高めと言えます。ゼネコン経験者で即戦力を持つ人が対象となる求人が多く、公的な資格が必要な場合もあります。また、知名度も抜群で応募者がかなり多いと考えられます。日経クロステックの独自調査によると、主要建設会社20社のうちCMの認知度が最も高かったのは清水建設でした。「子どもたちに誇れるしごとを。」のキャッチコピーでお馴染みですね。
転職難易度は低くありませんが、職種によってはポテンシャル採用の第二新卒枠があり、全くの職種未経験でなければチャンスはあります。また、中途採用にも前向きで、2023年度の中途採用は164人となっており、中途採用比率は3割を超えています。

2.清水建設への転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、清水建設への転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべき清水建設の特徴

  • スーパーゼネコンの一つであり、国内外に多くの施工実績がある。
  • 真面目で誠実な社風で、寮や社宅などの福利厚生も充実。
  • 土木施工管理やプラントプロジェクトマネジメントなどの求人が多い。
  • ゼネコンでの実務経験があり、即戦力となる人材を求めている。
  • 内勤と外勤で労働時間に大きく差がある。
  • 給与は同業他社に比べて高い水準で、賞与の変動が少なく安定している。

清水建設へ転職するために、押さえておくべきポイント

  • 内勤はワークライフバランスを取りやすいが、外勤は現場によっては残業時間が多いようなので注意が必要。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.清水建設ってどんな会社?

項目 内容
会社名 清水建設株式会社
代表者 取締役社長 井上 和幸
本社所在地 東京都中央区京橋二丁目16番1号
創業 1804(文化元)年
資本金 743.65億円(2023年3月31日現在)
主な事業内容 建設事業(建築事業、土木事業、海外建設事業)、非建設事業(不動産開発、エンジニアリング、LCV、フロンティア)を展開。
従業員数 単独:10,845名 連結:19,869名( 2023年3月31日現在)

事業内容

清水建設の創業は1804(文化元)年と古く、大変歴史のある会社です。いわゆるスーパーゼネコン(単独で売上高が1兆円を超えている建設会社)の一つであり、国内に留まらず海外でも多くの施工実績を残しています。建設事業(建築、土木、海外建設)を柱として、非建設事業である「不動産開発」「エンジニアリング」「LCV(ライフサイクル・バリュエーション)」「フロンティア」の4分野でも事業を展開しています。

今後の事業展開

建設業界において、現在はオフィス建設が事業の柱となっていますが、コロナ禍により在宅ワークが進み、将来的にはオフィスの需要が減少すると考えられます。それを見越して清水建設では、洋上風力発電や宇宙といった非建設事業を強化するとしています。2030年度には建設事業65%、非建設事業35%となるような連結売上利益の構成を目指しています。

海外展開

清水建設は1970年代から海外に進出しており、約60カ国で施工実績があります。シンガポールに拠点を構えて以降、東南アジアを中心として世界各国で生産施設や超高層ビル、病院、橋、地下鉄などの建設を行っています。2024年にはアフリカ事業の新たな管轄拠点をナイロビに置き、地域に根差した事業活動の推進、グローバル事業の量的・質的拡大につなげていくとしています。また、2018年度は5%であった海外売上利益を、2030年度までに25%に伸長することを目指しています。

4.清水建設の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

清水建設の口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • 同業他社に比べて給与の水準が高い。
  • 賞与の業績連動比率が低い。
  • 主任までは評価に差がつかない。
  • 独身寮、社宅が充実。
ワークライフバランス
  • 非建設事業はワークライフバランスを取りやすい。
  • 現場によってはワークに傾いている。
  • バックオフィスは有休を取りやすい。
  • 営業は得意先との会食、ゴルフが多い。
社風
  • 真面目で誠実な社風。
  • ピラミッド型の組織で上意下達。
  • 学閥がある程度残っている。
  • 昭和の体質が残っている。
成長機会・キャリア開発
  • 社会貢献度の高い大規模案件に携われる。
  • 研修や技術資料が充実している。
  • 資格取得のサポートや、資格取得による手当がある。
  • 挑戦する機会が与えられる。
入社後のギャップ
  • 想像以上に体育会系だった。
  • グローバル職とエリア職で給与の差が大きい。
  • 土曜出勤は当たり前で、現場がとても忙しい。
  • スマートなイメージがあったが、建設業の泥臭さもしっかり持っていた。
退職検討理由
  • ワークライフバランスが崩れてきたから。
  • 新規事業部門がうまく育っていない。
  • 人事評価が不平等だと感じた。
  • 企業文化が合わなかった。
ワークスタイル
  • 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)の環境はある。
  • フレックスタイム制度がある。
  • 8:00に朝礼があるので出勤時間が早い。
  • パタニティ休業制度(=男性向けの育児休暇制度)を導入している。

給与・福利厚生

給与面に関して満足している方が多いようです。賞与は業績連動が少なく、上下のブレが抑えられていて安定しているという口コミがありました。グローバル職は主任まで自動昇格で、最短で37~38歳で課長となり、年収1,000万は確実のようです。課長以上になると急に年収が増えるという声もありました。
福利厚生は、寮や社宅がかなり充実しているという声がありました。最近社宅制度が変わり、自分で場所を選べるようになったという口コミがありました。

ワークライフバランス

非建設事業や事務の場合はワークライフバランスを取りやすいという声が複数ありました。施工管理や設計は忙しく、現場によっては基本的に残業あり、土曜日も仕事という口コミがありました。ただ、休日出勤の場合は代休取得をすすめられるようです。その他、東京の大きな現場では人手不足で有休が取りにくい、遠方の現場だと単身赴任になり育児に参加できない等の意見もありました。

社風

古き良き日系大企業の風土であるという声がいくつかありました。保守的な部分があり、部署によっては上意下達な部分も見られるようです。慎重で物事が進みにくい、裁量権のある世代が新しい働き方に適応できていないので変革スピードが遅い等の意見もありました。また、優秀な社員を引き上げるというよりは、不出来の社員でもやっていけるようにする文化があり、社員に優しいという声もありました。

成長機会・キャリア開発

スーパーゼネコンならではの大規模案件に関われるので、やりがいがあるという声が多くありました。また、資格保有者がとにかく多いので自分も取得しようという気持ちになり、自然と勉強をするようになるという意見もありました。会社としても推奨しているようで、資格を取るための様々な研修などがあり、資格によっては試験の前に1週間の休みがとれるようです。

入社後のギャップ

トップは非建設事業に注力すると言っているが、実際にはまだ建設事業が本筋であるという意見がありました。現場で感じられるほどには改革が進んでいないのかもしれません。また認識しておくべきこととして、現場や上司によって職場の雰囲気がかなり違うので、相性の悪い上司の下に配属された場合は忍耐が必要になるという意見がありました。

退職検討理由

働き方改革が進んでいない、残業時間が長い等の理由が多くありました。利益率を上げるために人手不足でもなかなか人員増員されず、現場の社員の負担が重くなっているようです。逆に内勤だと部署によっては余裕があり暇すぎて、危機感を覚えたという声もありました。その他、非建設事業がまだ成長軌道にのっていない為、思うように活躍できなかった等の理由がありました。

ワークスタイル

内勤の場合は在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)やフレックスタイム制度の利用ができ、柔軟な働き方ができるようです。現場勤務は業務の特性上、自由な働き方は難しいという声が多くありました。内勤であっても、部署によってはリモートワークしにくいという意見もありました。会社としては、スライド勤務制度やノー残業デーなどを設け、働きやすい環境を積極的に整えているようです。
ちゅうちゅう

賞与の変動が少なく給与は安定しているようです。寮や社宅も充実しており、福利厚生もしっかりしているようです。規模の大きい現場を経験してみたい方に向いています。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

5.清水建設は、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

清水建設は、グローバル職とエリア職に分けて募集を行っています(グローバル職:勤務地は国内外問わず、職務も特定しない。 エリア職:職務および勤務地を特定する。)。
グローバル職で募集中の職種は施工管理、設計、エンジニア、海外管理スタッフ、営業など多岐にわたっています。現時点では幅広い職種で募集しているようで、第二新卒枠もあります。グローバル職より少ないですが、エリア職も建築施工、土木施工、作業所事務などの募集があります。

求める人材

  • 「ものづくり」に興味があり、チームプレーができる即戦力を持った人材を求めている。
  • 一級土木施工管理技士や一級電気工事施工管理技士などの資格保有者は歓迎される。
  • 第二新卒枠は新卒同様に幹部候補としての採用になる為、ゼネコンへの強い気持ちがあり、長期的に活躍することが望まれる。

私たちの仕事「ものづくり」、それはチームで成し遂げるものです。

当社では、専攻分野・国籍・性別・障がいの有無等に関わらず、多様な人財が各々の力を発揮して働いており、そして、皆が力を合わせてチーム一丸となって、「ものづくり」を通して広く社会に貢献しています。

「ものづくり」の先にある達成感と感動を共に分かち合える、新しい仲間をお待ちしています。一緒に未来を創っていきましょう。

清水建設の採用情報ページには、社員の方のインタビューや事業紹介が載っています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。

給料(年収)

平均年間給与:972万円(2023年3月31日現在)
平均年齢:43.4歳(2023年3月31日現在)
平均勤続年数:15.9年(2023年3月31日現在)

労働時間

平均残業時間:47~59時間/月
以前と比べると長時間労働は少なくなっており、企業側も努力しているようです。これまで建設業界は「残業上限規制」の実施が猶予されてきましたが、2024年4月からは上限規制が適用されています。実際、残業は減ってきているという声も一部ありました。ただ、施工管理などの現場職ではまだまだ残業が多く、上層部が思っているほど働き方が改善されていないという意見もありました。
ちゅうちゅう

チームプレーができる即戦力人材や、資格保有者が求められているようです。労働時間は改善されてきているようですが、内勤と外勤で差が大きいようなので注意が必要です。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

6.清水建設の求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところ、建築施工管理、プラント関連、営業、事業企画等の求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。

  • 土木施工管理やプラントプロジェクトマネジメント、プラント設計の求人が多い。
  • ゼネコン、サブコン等での実務経験が必須な求人もある。
  • 転勤なしのエリア職(建築施工管理、土木施工管理など)の求人がある。

ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。

例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。

ちゅうちゅう

幅広い職種で募集があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

7.清水建設の選考対策

清水建設の選考ステップや経験者の口コミについて、転職口コミサイトのワンキャリアプラスOpenWorkを参考に紹介します。
清水建設の面接では、ゼネコンの中でも清水建設を選んだ理由や会社のカラーに合うかなどを重視しているようです。スーパーゼネコンは特に差がないので、その中でも清水建設を選んだ理由をしっかり話せるように企業研究を行った方が良いという意見もありました。清水建設が手掛けた物件に関する質問もされるようなので、調べておきましょう。
また、会社の経営理念についても聞かれるようです。入社後どのように貢献できるのかアピールする際に、会社のビジョンに矛盾しないよう意識しておくことで、受け入れられやすくなるという口コミがありました。その他、志望度の高さや体力、やる気を見られているという声もありました。

選考ステップ

清水建設の選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
  1. 応募・書類選考

  2. 面談

  3. 適性検査

  4. 面接選考(1~2回)

応募・書類選考

清水建設の応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか二通りの方法があります。リファラル採用もあるようです。また、経験が浅い方は、第二新卒として新卒同様のポテンシャル採用枠に挑戦できます。
新卒と同じ扱いになる第二新卒枠は選考スケジュールが決まっていることも多いですが、清水建設は通年採用を行っています。新卒採用自体も、就職活動のスタイルが多様化していることなどを踏まえ、2022年より通年採用を実施しています。
清水建設の公式サイトから応募するのも良いですが、キャリアアドバイザーと相談しながら進めたい、他の会社も色々と見てみたいという方には転職エージェントをおすすめします。個人で転職活動をしていると視野が狭くなりがちですが、転職エージェントを利用することで選択の幅が広がります。

面談

会社からはカジュアルな面談としての案内があるようですが、実態は1次面接で選考要素が高いようです。カジュアル面談が数回あり、面接ではないが毎回しっかりと準備する必要があったという声もありました。通常は、カジュアル面談は企業との相互理解を深める場であり選考とは関係ないということも多いですが、口コミを見る限りでは、面接と同様の気持ちで臨んだ方が良さそうです。しっかりと準備しておきましょう。

適性検査

職種によっては適性検査があるようです。中途採用の適性検査に関する口コミがなく、何が実施されているのかは分かりません。参考までに新卒採用では、SPI(言語、非言語、性格)が行われているようです。大企業は応募者が多く適性検査で足切りされることも十分考えられるので、一通り復習しておくと安心かもしれません。

面接選考(1~2回)

グローバル職の場合は全ての面接が本社で、エリア職の場合は1次面接が募集エリアの支店、最終面接が本社で行われます。志望動機や転職理由など一般的な質問が多く、一つの話に対して深掘りしていくタイプの面接のようです。
実際に以下のような質問がされたようです。
  • 入社後にどんな物件をやりたいか。
  • 他社との違いは何か。
  • ゼネコンの中でも清水建設を志す理由。
  • 清水建設の社是、経営理念について。
  • 事故・災害で印象に残っていること。
  • どんな建物が好きか。
  • 清水建設の建物を知っているか。
  • 清水建設の中で一番好きな建物は何か。
  • 現在の職に就いた理由。
  • 趣味について。
業務内容を詳しく理解できているか確認するための質問が多く、清水建設を志望する理由や業務経験についての深掘りも多いようです。また、QCDSE(施工管理で特に重要とされる5要素)について詳しく聞かれたという口コミもありました。

選考の口コミ

法人営業

これまでのキャリアをどう活かせるか等、オーソドックスな質問が多かった。

営業関連

会社のカラーに合うかどうかを確認していると思う。

施工管理

海外勤務できるか聞かれた。

国際支店人事

日本の大企業ならではのジェネラリスト志向や、トップダウンの文化であることは踏まえて面接に臨むべき。

全体的に面接の雰囲気は非常に良かった、いたって穏やかな雰囲気の面接だったという口コミがありました。その一方で、圧迫気味だった、現場を理解していない人事の面接官と話が噛み合わなかった、面接官が実際の施工管理経験者なので発言に威圧感がある等の声もありました。面接官によるのかもしれませんが、厳しい雰囲気があるかもしれないと思っておいた方が良いかもしれません。

8.清水建設への転職を成功させるには?

ここまで読んで、清水建設への転職意欲は高まりましたか?

清水建設に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、清水建設に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、清水建設の求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、清水建設に特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、清水建設の求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、清水建設の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、清水建設に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、清水建設のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、清水建設に特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、清水建設の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

9.清水建設への転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
清水建設に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • 清水建設の求人について、取り扱い実績がある。
  • 清水建設への転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • 清水建設以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。清水建設への転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。清水建設への転職サポート実績多数。提案力に強み。
ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、清水建設への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • 清水建設への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • 清水建設側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
清水建設への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

10.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

(お頼み申します!)

ここまで読んでいただいた、あなたに
清水建設への転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
清水建設への転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅうちゅう

清水建設の攻略がんばりましょう!

リアルリアル

(ごちそうさまでした!)