中途採用で、本田技研工業に転職したい、と考えている方は多いかと思います。日本を代表する自動車メーカーとして、もはや知らない人はいませんね。
このページでは、本田技研工業への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、本田技研工業への転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(ホンダ。うおォンうおォン。)

本田技研工業の転職難易度は高いと言えます。キャリア採用は、実務経験のある即戦力となり得る人材を対象としている為、業界特有の知識や経験があることが求められます。世界的に有名な人気企業でもあるので、競争率は高いものとなるでしょう。
ただ、2023年11月時点で同社のサイトには300件以上の求人があり(有期雇用は除く)、かなり積極的に中途採用を行っていると言えます。必要とされるスキルがあるならば、第二新卒歓迎や自動車業界未経験者歓迎の求人もあるので、一昔前に比べると挑戦しやすいかもしれません。また、卒業後3年は新卒採用への応募が可能なので、該当する方は新卒枠で挑戦するのもよいでしょう。
限られた職種ではありますが、「一日完結型“1day選考会”」というものもあります。書類選考通過後に、Web上で一次選考と最終選考を一日のうちに行うものです。選考結果が早く出るので、希望する職種がある方は検討してみると良いかもしれません。

2.本田技研工業への転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、本田技研工業への転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべき本田技研工業の特徴

  • 二輪車、四輪車などの製造販売を行う日本を代表するメーカーであり、バイクは販売台数世界首位。
  • Hondaフィロソフィーが浸透している。
  • 社宅制度など福利厚生が充実している。
  • 募集中の職種は、研究開発、生産・製造技術、品質(管理・企画)、購買・調達など多岐にわたっている。
  • 学歴不問の募集が多く、第二新卒、業界未経験歓迎の求人もある。
  • 残業時間は限定されており、有休は100%取得が義務付けられている。
  • 業界内では給与水準が高く、ボーナスも良い。

本田技研工業へ転職するために、押さえておくべきポイント

  • Hondaフィロソフィーへの共感は重視されるので、面接前に必ず確認しておくこと。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.本田技研工業ってどんな会社?

項目 内容
会社名 本田技研工業株式会社
代表者 取締役代表執行役社長 三部敏宏
本社所在地 東京都港区南青山2-1-1
設立 1948年(昭和23年)9月
資本金 860億円(2023年3月31日現在)
主な事業内容 二輪車、四輪車、パワープロダクツ製品などの研究、開発、製造、販売
従業員数 単独:33,065 名 連結:197,039 名(2023年3月31日現在)

事業内容

1948年、本田宗一郎氏によって創立された本田技研工業は、日本を代表する自動車・バイクの大手メーカーであり、二輪車の世界市場において断トツ首位を維持しています。二輪・四輪だけでなく、ライフクリエーション(耕うん機、発電機、エネルギーなど)、航空機および航空機エンジン、ロボット技術の各分野で独創的なモノづくりを実践しています。
主力事業の四輪事業では現在、年間約500万台を販売しており、「環境負荷ゼロ社会」と「交通事故ゼロ社会」の実現に徹底してこだわっています。

今後の事業展開

本田技研工業は、電動化を含む企業変革に向けて以下のような取り組みを行っています。
  • 世界最大級の半導体メーカーTSMCとの戦略的協業などにより、半導体の安定調達に努める。
  • 2040年 EV・FCEV の販売比率100%という目標達成に向け、バッテリーの調達・開発に加えて、資源リサイクル業者との強固なパートナーシップを確立する。
  • 採用人数を倍増し、ソフトウェア領域を強化する。
  • 基礎研究に毎年1,000億円レベルの研究予算を確保する。
電動事業では、2030年に総販売台数の約15%にあたる年間350万台レベルの電動二輪車の販売を、グローバルで電気自動車の年間生産200万台超を計画しています。

海外展開

本田技研工業の海外展開は二輪車の輸出から始まり、自前でアメリカでの販売網を作った後、世界各地で二輪・四輪・汎用製品の現地生産へと広げていきました。これは「需要のある所で生産する」というホンダの経営思想の体現と言えます。
2015年からはグローバル6極体制(日本、中国、アジア/オセアニア、欧州、北米、南米)で生産を行っていましたが、2021年に英国とトルコでの四輪車生産を終了し、欧州地域での生産から撤退しています。
今後はEVの本格的な生産に向けて、米国オハイオ州内の3つの既存工場を北米におけるEV生産のハブ拠点として位置づけ、高効率でフレキシビリティーの高い生産ラインを構築していくとしています。

4.本田技研工業の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

本田技研工業の口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • 業界内では給与水準が高い。
  • 基本的に年功序列で、給与、ボーナスの計算テーブルはきっちり決まっている。
  • ボーナスの支給が非常に良い。
  • 各種手当が充実しており、子供・介護手当がある。
ワークライフバランス
  • 有休は100%取得することが義務付けられている。
  • 管理職以外は、ワークライフバランスがとても良い。
  • 定時退社日が設けられている。
  • 21:30以降の仕事は禁止。
社風
  • 社員のモラルが高く、いい人が多い。
  • 公務員的なのんびりした所がある。
  • 企業理念が浸透していて、真面目な企業文化。
  • 物事を進めるのに時間がかかる。
成長機会・キャリア開発
  • オンラインの学習環境が充実。
  • グローバルな働き方を経験できる。
  • 定期的なジョブローテーションにより、幅広く学べる。
  • やる気があればチャレンジできる環境が整っている。
入社後のギャップ
  • 地味でコツコツやる仕事が多い。
  • 想像以上に帰属意識の強い社員が多い。
  • 社内向けの仕事が多い。
  • 自分の専門性に関係ない業務を与えられることがある。
退職検討理由
  • 基本的に出社の方針になったから。
  • 自動車業界に魅力を感じなくなった。
  • もっと技術を磨きたかった。
  • 自分の専門性を活かせていないから。
ワークスタイル
  • フルフレックスタイム制度が浸透している。
  • 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)可能な部署もある。
  • 時短勤務制度がある。

給与・福利厚生

昇進・昇給は基本的に年功序列の色合いが強いようです。30代中盤までは年功序列で、それ以降は実力主義だという意見もありました。昇給チャンスはチーフ、主任、管理職の3段階で、主任になると年収1,000万円ほどになるようです。
福利厚生は一通り揃っており、満足しているという意見が多かったです。借り上げ社宅制度、扶養家族補助も好評のようです。その他、資格取得の支払い、書籍や在宅勤務に必要な備品の購入ができる福利厚生サービス「WELBOX」が年5万円まで利用できるという口コミがありました。

ワークライフバランス

組合が強く、サービス残業や仕事の持ち帰りが出来ないのでワークライフバランスは大変良いという意見が多数ありました。仕事をバリバリこなしたい人にとっては物足りないくらいのようです。有休は100%消化することが求められ、有休をため込むと業務管理が出来ていないと評価されることもあるようです。ただ管理職の有休取得率は大きく落ちるという声もありました。

社風

あまり競争心がなく、のんびりとした雰囲気があるようです。風通しは良く、中途入社でも馴染みやすかったという声もありました。現場主義なのでボトムアップの考え方があり、役職関係なく意見を言いやすい環境のようです。その他、大企業的な雰囲気がありスピード感がない、綺麗な資料を作成することに時間を割く文化がある、セクショナリズムがある等の意見も見られました。

成長機会・キャリア開発

グローバルに仕事を進めていくスキル、自分がやりたいことを実現するために自主的に動く力などが身に付いたという声がありました。また、入社年数等に関係なく、まずやらせてみる風土があるので何事にもチャレンジ出来る、失敗してもチーム内でフォローし合う協力体制が整っているという意見もありました。

入社後のギャップ

企業理念に共感して入ってくる社員が多く、入社後も啓蒙活動がしっかり行われるので、思ったより帰属意識の強い社員が多かったという意見がありました。また、大企業故に社内向けの仕事が多い、ものづくりというより管理業務が多い、若手は優等生タイプの社員が多いなどの意見もありました。

退職検討理由

個々の力で乗り切ることを求められる仕事の進め方が、現場のエンジニアとしては正直辛く、退職を検討したという声がありました。また、開発者として入社したにも関わらず、委託管理、予算管理、社内向けの書類作成に終始することになってしまったからという意見もありました。本田技研工業は独自の細かなルールやフォーマットがあり、エクセルやパワーポイントの作成に苦労しているという声は多数ありました。

ワークスタイル

新型コロナの感染状況が落ち着いてから完全出社方針のニュースが発表されましたが、きちんとした理由があれば、部署次第で在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)可能なようです。もともとフレックス勤務の仕組みが比較的フレキシブルに運用できたので、個々の事情に応じて多様な働き方は可能だという声もありました。仕事の中抜けもできる為、子供の送り迎えや通院などに使えて便利なようです。
ちゅうちゅう

福利厚生は大変充実しており、特に社宅制度は人気のようです。残業が厳しく制限されているようなので、ワークライフバランスは取りやすそうですね。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

5.本田技研工業は、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

中途採用では3社一括募集(本田技研工業株式会社、株式会社本田技術研究所、株式会社ホンダアクセス)を行っており、職種によってはこの3社間で異動があるようです。
中途採用で募集中の職種は、研究開発、生産・製造技術、品質管理、購買・調達、社内SE、営業、経営企画など多岐にわたっています。現時点では幅広い職種で募集しているようです。2022年にソニーグループと設立した、ソニー・ホンダモビリティ株式会社の募集もあります。

求める人材

本田技研工業の採用情報ページには、Hondaフィロソフィーが記されています。

Hondaフィロソフィーは、「人間尊重」「三つの喜び」から成る“基本理念”と、“社是”“運営方針”で構成されています。Hondaフィロソフィーは、Hondaグループで働く従業員一人ひとりの価値観として共有されているだけでなく、行動や判断の基準となっており、まさに企業活動の基礎を成すものといえます。 Hondaは「夢」を原動力とし、この価値観をベースにすべての企業活動を通じて、世界中のお客様や社会と喜びと感動を分かちあうことで、「存在を期待される企業」をめざして、チャレンジを続けていきます。

このメッセージやHondaグループの行動要件から、
  • Hondaフィロソフィーに共感できる人材
  • 問題意識や行動力があり、主体性を持つ人材
  • 自分の考えを積極的に発信し、周囲を巻き込んで課題解決できる人材
を求めていると考えられます。
本田技研工業の採用情報ページにはHondaフィロソフィーの他にも「ホンダイズム」が紹介されており、創業者の哲学が大事にされています。また、社員の方のインタビューや待遇・福利厚生なども詳しく載っており、転職へのヒントを与えてくれると思います。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。

給料(年収)

平均年間給与:822万円(2023年3月31日現在)
平均年齢:44.7歳(2023年3月31日現在)
平均勤続年数:22.0年(2023年3月31日現在)

労働時間

平均残業時間:18~25時間/月
勤務時間外のPC作動状況をモニタリングされている為、サービス残業は出来ない仕組みのようです。残業時間は少なく、とても働きやすいという声が多数ありました。ただ、設計関係の部署は残業が多い、生産現場は負荷が高く土曜出勤がある、管理職はかなり忙しそうである等の口コミもありました。部署や職位による差が大きいようなので、注意が必要です。
ちゅうちゅう

幅広い職種で募集があり、四輪車分野での募集が多いようです。また、Hondaフィロソフィーに共感でき、リーダーシップを発揮できる人材を求めているようですね。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

6.本田技研工業の求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところ、商品企画、研究開発、社内SE、ソフトウェア開発、回路設計など様々な職種の求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
  • 全体の求人数が多く、特に企画・管理、研究開発、SEの募集が多い。
  • 大部分が学歴不問。
  • 第二新卒、業種未経験歓迎の求人もある。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅうちゅう

幅広い職種で募集があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

7.本田技研工業の選考対策

本田技研工業の選考ステップや経験者の口コミについて、転職口コミサイトのワンキャリアプラスOpenWorkを参考に紹介します。
本田技研工業の面接ではオーソドックスな質問をされることが多いようですが、とにかく深掘りされます。ホンダでやりたいことを、論理的に具体性を持って説明することが求められるようです。単に夢を語ると鋭く突っ込まれるようなので、自身の経験やスキルを夢の実現にどう活かせるかというところまで考えておく必要があります。
また、Hondaフィロソフィーに共感できるかどうかは重視されます。入社後も節目節目でフィロソフィー研修があるほどなので、面接前に必ずチェックしておきましょう。どれだけホンダ愛に溢れているかアピールすることが大事という口コミもありました。

選考ステップ

本田技研工業の選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
  1. 応募・書類選考

  2. 適性検査

  3. 一次選考

  4. 最終選考

応募・書類選考

本田技研工業の応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか二通りの方法があります。
転職人気企業ランキングでも上位に入るほどの本田技研工業は、書類選考も厳しい戦いとなることが予想されます。一人での書類作成に不安がある場合は、転職エージェントを利用しましょう。転職エージェントは本田技研工業の書類選考に通過した求職者の情報を持っているので、的確なアドバイスがもらえます。
選考前に会社のことを詳しく知りたい場合は、カジュアル面談を申し込むことができるようです。履歴書を提出することもなく選考に関係ないので、気になることがあれば積極的に質問しましょう。

適性検査

一般的なSPIのようです。基本的な内容ばかりなので、特に対策しなかったという声もありました。本田技研工業は適性検査より面接重視という口コミもあったので、就活の時をさらっと思い出しておく程度で大丈夫だと思います。
心配な方は、転職エージェントのSPI対策を活用しましょう。転職エージェントは各企業のSPI情報を持っているので、効果的な対策が立てられます。

一次選考

一次選考では以下のような質問がされるようです。
  • なぜ今の会社を辞めたいのか、どこに不満があるのか。
  • 短期的・長期的なキャリアプラン。
  • 保有スキルと現在の業務に関して。
  • ホンダで希望する仕事に対して今のスキルがどう役立つのか、不足スキルはどうキャッチアップするのか。
現在はオンラインで面接を行っており、志望動機や自己PR、転職理由、職種によっては英語力に関する質問など、オーソドックスな内容が多いようです。ただ、その回答に対してはかなり深掘りされるという口コミが複数ありました。キャリアビジョンを聞かれたときは、単にやりたいことを伝えるのではなく、それが出来ると考える経験に基づく根拠を示す必要があるという意見もありました。

最終選考

最終選考は、一次選考と同じような質問をより深くされるようです。話した内容の論理性を厳しく問われた、技術的な内容はかなり鋭い質問を受けたという口コミがありました。例えば、「どのような車を実現したいか」という質問には具体的な回答が求められ、その回答に少しでも曖昧な点や矛盾点があると厳しく追及されるようです。
一次選考で話したことをブラッシュアップし、厳しいことを言われても面食らわずに堂々と自分の考えを論理的に話すと良いという意見もありました。また、なぜホンダなのか、自分のやりたいことはホンダでないと出来ないのかは深く掘り下げられるようなので、しっかり準備しておく必要があります。

選考の口コミ

電気・電子制御設計

現職での業務内容とプロジェクトに対する貢献度を詳しく聞かれた。またホンダへ入社したい熱意を強く問われた。

経営企画

質問の回答だけでは終わらずに深掘りされる。なぜその回答になったのか、事前に深く考えておくと良いと思う。

ソフトウェア開発

自動車業界について聞かれたので、企業研究だけでなく自動車業界についても勉強しておく必要がある。

海外営業

想像以上に仕事が多岐にわたっており、企業研究が不十分だと感じた。可能であれば選考前に現役社員の話を聞く等、会社についてもっと知っておけばよかったと反省した。

本田技研工業の面接の雰囲気は、終始穏やかだったという声が多かったです。ただ、最終選考は少し圧迫気味だったという口コミもありました。数年前の口コミでは、緊張感がある、高圧的だったという意見もいくつかあったので、面接の雰囲気が変わってきているのかもしれません。転職エージェントから面接の事前情報を得ていたという口コミもあったので、面接の雰囲気等を聞いておくと安心できるかもしれません。

8.本田技研工業への転職を成功させるには?

ここまで読んで、本田技研工業への転職意欲は高まりましたか?

本田技研工業に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、本田技研工業に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、本田技研工業の求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、本田技研工業に特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、本田技研工業の求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、本田技研工業の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、本田技研工業に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、本田技研工業のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、本田技研工業に特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、本田技研工業の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

9.本田技研工業への転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
本田技研工業に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • 本田技研工業の求人について、取り扱い実績がある。
  • 本田技研工業への転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • 本田技研工業以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。本田技研工業への転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。本田技研工業への転職サポート実績多数。提案力に強み。
ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、本田技研工業への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • 本田技研工業への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • 本田技研工業側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
本田技研工業への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

10.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

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ここまで読んでいただいた、あなたに
本田技研工業への転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
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転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
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ちゅうちゅう

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リアルリアル

(ごちそうさまでした!)