中途採用で、キーエンスに転職したい、と考えている方はいらっしゃるのではないでしょうか。高利益率のビジネスモデルで、知る人ぞ知るFA総合メーカーです。
このページでは、キーエンスへの転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、キーエンスへの転職について触れたいと思います。
ちゅう
新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。
リアル
キーエンスの転職難易度はかなり高いと言えます。キーエンスは高額な給与が得られることで有名であり、平均年収は2,000万円を超えます。人気が高いだけでなく、キーエンスは限られた人数で高い収益を上げる会社の為、時間も経営資源であることを意識して常に密度濃く働けるような人材を求めています。
職種ごとに必要な高いスキルを持っていることは大前提で、さらにキーエンスが求める人物像に強く当てはまることが望まれます。既に最適化された営業スタイルや人物像が社内にデータとしてあるため、多様性よりは既存のデータに沿った人物かどうかを重視していると言えます。
中途採用の募集職種はB職、S職、カスタマーサポートがありますが、S職とカスタマーサポートは応募資格が緩めです。ただ、現時点でS職の募集はフィールドエンジニアのみとなっています
2.キーエンスへの転職についての所見まとめ
次章以降で詳細について触れますが、キーエンスへの転職についての所見をまとめます。
転職を考える際、押さえるべきキーエンスの特徴
- 各種センサ、測定器などを扱うFA総合メーカー。
- 無駄を嫌い、徹底した合理主義を貫く社風。
- 会社の利益を一定の割合で社員に還元するシステム。
- 中途採用で募集中の職種は、ソフトウェア関連や生産関連などがある。
- 応募資格は大卒以上で、高いスキルが求められる。
- プライベートと仕事はきっちり分けられるが、平日はかなり忙しい。
- 平均年収が2,000万円以上と、かなり高額。
キーエンスへ転職するために、押さえておくべきポイント
- 労働時間が長く徹底した管理体制が敷かれているようなので、自由なスタイルで働きたい場合は注意が必要。
- 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。
3.キーエンスってどんな会社?
項目 |
内容 |
会社名 |
株式会社キーエンス |
代表者 |
代表取締役社長 中田 有 |
本社所在地 |
大阪市東淀川区東中島1-3-14 |
設立 |
1974年5月27日 |
資本金 |
306億3,754万円 |
主な事業内容 |
FA用センサ、測定器、画像処理機器、制御・計測機器などを扱うFA(ファクトリー・オートメーション)総合メーカー。 |
従業員数 |
連結:10,580名(2023年3月現在) |
事業内容
キーエンスはセンサを中心としたFA(ファクトリー・オートメーション)システムの研究、開発、設計、製造を行っています。キーエンスの新商品の約7割は「世界初」もしくは「業界初」であり、自動車・半導体・電子・電気機器・薬品・食品などあらゆる業界に採用され、世界46ヵ国240拠点から30万社のものづくりに貢献しています。平均年収が2,000万円以上と極めて高いことでも有名であり、年収ランキングのトップクラスを常にキープしています。
商品展開
キーエンスは、センサ、測定器、安全機器、画像処理システム、コードリーダー、3Dプリンタなど様々な商品を取り扱っています。キーエンスのコア技術はセンサを使った測定技術であり、出願した特許の半数以上を占めています。また、近年ではデータビジネスを強化しており、測定データを分析するAIの開発にも注力しています。2023年の「日本ものづくりワールド 第35回 製造業DX展」では、しわや破れ、汚れなどで認識が難しいコードに対する読み取り性能を高めたコードリーダー「HR-X」シリーズを出展しました。10万枚以上のコード画像を学習したAIによって、コードの欠陥部分などを補正して読み取ります。
海外展開
キーエンスは全世界に拠点を置き、代理店を介さない直販体制を整備しています(グローバルダイレクトセールス)。北米・南米においては、シカゴにあるアメリカ本社をはじめ、エリア全域に30カ所以上の拠点を開設しており、現地物流センターから日本と同様の「当日出荷」を行っています。また、経済成長が著しいEU各国に加えて、東欧諸国の工業化も顕著であり、ヨーロッパへ日本企業が相次いで進出しています。こうした背景を踏まえ、EU各国、東欧諸国にも拠点を置き、きめ細やかなサービスを提供しています。他にも中国を中心にアジア、中東、オセアニアなど世界各国に拠点を置き製造業を支えています。
4.キーエンスの現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)
項目 |
コメント |
給与・福利厚生 |
- 日系では圧倒的に高い給与水準。
- 月ごとの賞与と年4回の賞与がある。
- 20代で年収1,000万円は軽く超える。
- 住宅補助、財形貯蓄などがある。
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ワークライフバランス |
- プライベートと仕事はきっちり分けられる。
- 平日は忙しく、プライベートの時間はない。
- 事前申請以外の有休は取りづらい。
- 21時まで働くのが基本。
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社風 |
- 行動管理が厳しい。
- 徹底的に営業活動を合理化するという風土。
- 業績第一で合理主義、成果主義。
- 営業部門が強い存在となっている。
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成長機会・キャリア開発 |
- 他社と比べ物にならないくらい高い営業力が身につく。
- 徹底的な仕事のやり方が身につく。
- 世にないものを作るという意識を持てるようになった。
- 高負荷業務に耐えることのできる忍耐力が得られた。
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入社後のギャップ |
- 体力が想像以上に削られる。
- 世間で噂されるような理不尽さはない。
- 拘束時間以上に精神面で疲労する。
- 想像以上に徹底した合理主義だった。
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退職検討理由 |
- 産休、育休を取得しにくいから。
- 得られるビジネススキルが限定的であるから。
- 残業が多く、営業所により就業環境が違いすぎるため。
- 自分にとってハードルが高すぎた。
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ワークスタイル |
- 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)には消極的。
- 時短勤務している人もいる。
- フレックス勤務はない。
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給与・福利厚生
総合商社、大手金融、テレビ局など高給取りとして知られる各企業と比較しても、圧倒的に高い年収であるようです。会社の利益率が高く、その利益を一定の割合で社員に還元する仕組みがある為、会社の業績に合わせて年収が高くなるようです。とにかく給与が高く、他の会社では味わえない満足感があるという声もありました。
福利厚生は住宅補助などがあるようですが、それほど充実していないという口コミがいくつかありました。ただ、それが気にならないほどの給与を貰っているため不満は出ないようです。
ワークライフバランス
平日は、朝8時から夜9時頃まで働くスタイルのようで、仕事の後に予定を入れるのは難しいという声が多数ありました。有休は年に4回、3カ月前に申請が必要で、突発的に休む人は少ないようです。特に営業職は厳しく、ワークライフバランスは取りにくいという声がありました。働こうと思えばいくらでも働ける環境の為、本人次第でバランスは変わってくるという意見もありましたが、全体的にワーク重視の社員が多いようです。ライフを重視したい方は注意が必要かもしれません。
社風
社内に「出来る営業マン」像のデータが蓄積されており、それに合わせて行動する事を求められるようです。どちらかというと多様性を受け入れるような風土ではなく、社員を徹底的に画一化し無駄のない会社運営を行っていく社風のようです。社員全体の基礎能力が高く、付加価値を高め、合理的に働こうという意識の高い人が多いようです。常に挑戦し続けることを要求されるので、地道にコツコツ仕事をしたい人には辛いかもしれないという声もありました。
成長機会・キャリア開発
どの業界でも通用する営業技術が習得でき、特に新規開拓の方法はキーエンス独自のノウハウがあり、商材を問わず適用可能で付加価値が高いという意見がありました。他には、単なる技術者であっても「高い利益を生み出す」という意識を徹底して刷り込まれ、必然的に経営者目線やビジネス目線でものごとを考える力がついたという意見もありました。全員が前向きに仕事に取組み常に工夫をしているため、自然と負けまいとして頑張れる雰囲気があるようです。
入社後のギャップ
思った以上に精神的にも身体的にも厳しいが、それに見合うような給与が得られるため頑張れるという意見がありました。仕事の密度は非常に高いが、世間で噂されているような理不尽なブラックさはないという声もありました。その他、予想通りバリバリ働く会社だったという口コミも見られました。事務職でも、一般的な仕事量を想定しているとギャップに驚くことになるようです。
退職検討理由
業務負荷が高く、また徹底した管理体制で動かなければいけないため、精神的にも肉体的にも疲れてしまったという意見がいくつかありました。社風や会社の厳格なルールに馴染めず、退職したという声もありました。また、産休育休の制度はあるようですが、取得実績は少ないようです。業務量が多く家庭との両立が困難なため、結婚や出産を機に退職を考える女性もいるようです。
ワークスタイル
一部の職種では在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が導入されているようですが、全般的に消極的なようです。時短勤務制度も、あまり利用している人は居ないようです。キーエンスは就業時間に最大限働いて高い利益を出す会社であり、利益は給与として還元されています。その為、あまり柔軟なワークスタイルではなくても納得して働いている人が多いようです。
ちゅう
給与は、サラリーマンとして他に類を見ないほど高いようです。体力に自信があり、バリバリと働いて成長し続けたいという方にはぴったりの会社かもしれません。
リアル
5.キーエンスは、転職者に対してどんな人材を求めている?
募集職種
中途採用で募集中の職種は、ソフトウェア関連(開発・技術・設計など)、生産関連、人事、営業など多岐にわたっています。現時点では幅広い職種で募集しているようです。特にソフトウェア開発の求人が多く、管理部門の求人は少なめです。
応募資格は大卒以上で、キーエンス役員・社員と三親等以内(子女、兄弟姉妹、甥姪等)の方は応募できない決まりになっています。
求める人材
新卒サイトにはキーエンスの考え方が載っています。
- 最小の資本と人で最大の付加価値を上げる
- 本質的に考えて、判断する
- 任せることで、人は育つ
引用元: キーエンス採用情報ページ
- 顕在化されたニーズではなく潜在的な課題を発掘し、その解決策を提案できるような人材を求めている。
- 時間も経営資源であることを意識し、限られた時間の中で密度の濃い働き方が求められる。
- 「市場原理・経済原則」に基づいて合理的に検討し、「当たり前のことを当たり前に実践する」という考えを大切にしている。
キーエンスの採用情報ページは転職者インタビューや職種紹介などのコンテンツが充実しています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。
給料(年収)
平均年間給与:2,279万円(2017年現在)
平均年齢:35.8歳(2023年3月20日現在)
平均勤続年数:12.1年(2023年3月20日現在)
労働時間
平均残業時間:56~71時間/月
大体8時前から21時頃まで働き、平日は仕事一色となる人が多いようです。勤務時間は長いですが仕事の持ち帰りは出来ないため、休日はしっかりと休むことができ、オンオフがはっきりしていて良いという意見もありました。また、年に2回決められた土曜出勤があり、役職者は土日祝日に会議が入ることもあるようです。
ちゅう
限られた時間の中で、効率よく最大限働けるような人材を求めているようですね。現在のところ、ソフトウェア開発の求人が多いようです。
リアル
6.キーエンスの求人情報にはどんな傾向がある?
転職サイトを各種調べたところ、社内SE、ソフトウェア開発、人事などの求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
- 社内SEの募集が比較的多い。
- 中国語が出来ることが応募条件となっている求人もいくつかある。
- 応募資格は大卒以上で、高いスキルが求められる。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントの
dodaの場合、
非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、
dodaの
非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅう
現在、いくつかの求人があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。
リアル
7.キーエンスの選考対策
キーエンスの面接では、論理的思考が出来るか、思考スピードが速いか、高い負荷に耐えられるかなどを見られているようです。特に相手を論理的に説得できるかは重視しているようで、説得面接やロールプレイ面接により、実際にどのように説得できるかを見ています。
また志望動機よりは、キーエンスが求めている人物像に当てはまるかを大切にしているようです。新卒採用では「キャリパープロファイル」の検査があり、キーエンスの社員とモチベーションや潜在的な能力が近いかを見ているという情報がありました。このことから中途採用においても、仕事に対する姿勢や能力がキーエンスが理想とするレベルに達しているかどうかを重視していると考えられます。
選考ステップ
キーエンスの選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
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応募・書類選考
キーエンスの応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか二通りの方法があります。直接応募も良いですが、キーエンスは新卒メインで採用活動を行う会社で、転職難易度もかなり高いです。企業研究や過去の面接の情報を得るためにも、転職エージェントの利用をおすすめします。転職エージェントによって企業コネクションも異なるので、複数の転職エージェントを利用すると良いでしょう。
特にキーエンスにこだわりなくハイクラス案件を探しているという方は、
ビズリーチや
doda Xのようなヘッドハンターが在籍する
ハイクラス向けの転職サービスに登録してオファーを待つという方法もおすすめです。
適性検査
適性検査はSPI(言語、非言語)が行われるようです。市販のテキストなどを一通りやっておきましょう。また、職種によって更にオリジナルのテストがあるようです。社内SEの方で、実務的な記述問題が多数出題されたという口コミがありました。詳細は分かりませんが、2つのテストを合わせて3時間かかったということなので、オリジナルテストのボリュームはかなり大きいと思われます。同日に1次面接が行われたようなので、精神的・肉体的に負荷がかかっても集中力が落ちないかを見られているのかもしれません。
面接複数回
キーエンスの新卒採用でよく行われている「説得面接」というものがあります。説得面接とは、面接官からお題(例:私は洋菓子派です。そんな私に和菓子をすすめてください。)を出され、制限時間内に面接官を説得するものです。中途採用の面接では、一般的な質問が多く説得面接はなかったという口コミもありましたが、営業系の面接では説得面接が行われることもあるようです。説得面接で出されたお題として、以下のようなものが口コミにありました。
- 食器乾燥機を使っている人に手洗いをすすめる。
- エスカレータをよく使う私に、エレベータを使うように説得してください。
- パン嫌いな人を好きにさせるように説得してください。
- 野菜嫌いな私に野菜をすすめてください。
- 車の移動が嫌いで専ら電車移動なのですが、車が好きになるように私を3分で説得してみて下さい。
また、中途採用ではロールプレイ面接が行われるようです。義足メーカーに営業するという想定で、実際のキーエンスのサービスを売り込むというロールプレイングを行ったという口コミがありました。説得面接やロールプレイ面接は、一度も経験したことがないと戸惑うかもしれません。不安な方は転職エージェントに相談して、模擬面接で体験してみると感じがつかめると思います。
選考の口コミ
法人営業
性格検査では忍耐力を試されているようだった。入社後に周りを見てみると、どちらかというと体育会系が多い気がした。
セールスエンジニア
論理的な思考能力と頭の回転の速さを求められていると感じた。
人事
会話形式で、幼少期の思い出や頑張ってきたこと等、人物面を重視したヒアリングが行われた。
法人営業
他者を説得させられるかというテーマが与えられるので、普段から身の回りの物を他人に薦めるにはどうすればよいか考えておくと良い。
キーエンスの面接の雰囲気は、比較的穏やかで圧迫感はないようです。穏やかではあるけれど、論理的な穴を的確に突かれる印象だったという口コミがありました。質問の回答に対しては厳しく深掘りされていくようなので、常に論理的に考える癖を普段からつけておくと良いかもしれません。また、最終選考も意思確認などではなくしっかりと面接のようです。気を抜かず頑張りましょう。
8.キーエンスへの転職を成功させるには?
ここまで読んで、キーエンスへの転職意欲は高まりましたか?
キーエンスに転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。
※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、キーエンスに転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
- 一般には公開されていない、キーエンスの求人情報について入手できる可能性がある。
- 書類選考・面接について、キーエンスに特化した対策を行ってもらえる。
- 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
- 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
一般には公開されていない、キーエンスの求人情報について入手できる可能性がある。
例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。
※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、キーエンスの非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、キーエンスに対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、キーエンスのサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。
書類選考・面接について、キーエンスに特化した対策を行ってもらえる。
転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。
どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、キーエンスの書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます。
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします。
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう。
年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。
「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。
転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。
一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅう
そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。
リアル
9.キーエンスへの転職で、おすすめの転職エージェントは?
転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
キーエンスに転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
- キーエンスの求人について、取り扱い実績がある。
- キーエンスへの転職をサポートできるノウハウを持っている。
- キーエンス以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
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登録すべきか |
特徴 |
リクルートエージェント |
◎ |
業界最大手。キーエンスへの転職サポート実績多数。 |
doda |
◎ |
業界2番手。キーエンスへの転職サポート実績多数。提案力に強み。 |
ビズリーチ |
〇 |
ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。 |
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『
ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。
リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、キーエンスへの転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
- キーエンスへの転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
- キーエンス側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
キーエンスへの転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力
『
doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み
『
ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
リアル
10.転職エージェントを上手に使いこなすには?
ここからは、実際に『
リクルートエージェント』『
doda』『
ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。
仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。
転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、
「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう。「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅう
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。
リアル
ここまで読んでいただいた、あなたに
キーエンスへの転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
キーエンスへの転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅう
リアル