中途採用で、日産自動車に転職したい、と考えている方は多いかと思います。日本を代表する自動車メーカーとして、知らない人はいませんね。
このページでは、日産自動車への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、日産自動車への転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(日産自動車。うおォンうおォン。)

日産自動車の転職難易度は全般的に高く、職種によってはかなり高いと言えます。高度な専門性を備えたグローバル人材を求めており、最低でもTOEIC600点は必要となっています。かつては機械工学系のスキルが求められていましたが、現在は電気系・IT系にシフトしてきています。
転職難易度は高いですが、日産自動車は新卒・中途ともに積極採用を行っています。自動車産業は今、「100年に一度の変革期」と言われており、日産自動車はR&D部門における先進技術領域で2030年までに3,000人以上の従業員採用を掲げています。現時点で公式サイトには数百件の求人があり、2020年度は35%だった中途採用比率が、2022年度には59%まで増加しています。第二新卒可の求人もあるので、所定の実務経験があれば職歴が浅い方にもチャンスはあります。

2.日産自動車への転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、日産自動車への転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべき日産自動車の特徴

  • 日本を代表する自動車メーカーの一つであり、仏ルノー・日産・三菱の三社でアライアンスを締結している。
  • ダイバーシティを重んじており、外資色と日系色が混在している社風。
  • 福利厚生は各種手当が充実しており、社割で自動車の購入が可能。
  • 幅広い職種で募集があり求人数も多く、特に技術系の求人が多い。
  • 英語力が問われる求人が多く、応募の際にTOEICのスコアが必要。
  • ワークライフバランスの取りやすさは部署による。
  • 業界内では、トヨタに次いで高い給与水準を保っている。

日産自動車へ転職するために、押さえておくべきポイント

  • 応募時の必須要件としてTOEICのスコアが必要なので、TOEIC を受けたことがない方は注意が必要。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.日産自動車ってどんな会社?

項目 内容
会社名 日産自動車株式会社
代表者 代表執行役 社長兼最高経営責任者 内田 誠
本社所在地 神奈川県横浜市西区高島一丁目1番1号
設立 1933(昭和8)年12月26日
資本金 6,058億13百万円 (2023年9月30日現在)
主な事業内容 自動車の製造、販売および関連事業
従業員数 単体:23,525名 連結:131,719名(2023年9月30日現在)

事業内容

日産自動車は日本を代表する自動車メーカーの一つであり、様々な車を製造・販売しています。常に先端の商品開発や技術革新に取り組んでおり、国内外において革新的な自動車やサービスを提供しています。2023年には、長年の悲願であったルノーと資本関係の対等化が実現しており、ルノーが欧州に設立するEV&ソフトウエアの新会社「アンペア」に最大6億ユーロ(約930億円)を出資し、取締役を派遣することが決定しています。

今後の事業展開

日産自動車は長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」の中で、以下の3つを重点分野として挙げています。
  1. 今後5年間で2兆円の投資を行い、車両の電動化と技術革新をさらに加速させる。
  2. 運転支援技術や全固体電池の進化により電気自動車を鍵として、モビリティを革新的なものにする。
  3. 交通ソリューションを支えるグローバルなエコシステム(EV充電ステーション、スマートグリッドシステム、再生可能エネルギー源から成る包括的ネットワーク)を構築する。
日産は今後10年で数多くの電動車とイノベーションを提供し、2050年までに製品のライフサイクル全体でカーボンニュートラルを実現するとしています。

海外展開

日産・ルノー・三菱自動車の3社連合が今後の成長戦略の柱としているのがEV化であり、ルノーが設立する新会社「アンペア」に最大限15%出資する意向です。これにより、欧州市場でのビジネスチャンスと新規事業が期待できるとしています。また、今後成長が期待されるインドや中南米などの新興国や、EV化が急速に進む欧州市場での次世代型EVや新型車プロジェクトなどを推進しています。2023年2月には、インドで初のEV生産計画を開始すると発表しました。

4.日産自動車の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

日産自動車の口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • 給与額は、トヨタ以外の同業他社より高い水準。
  • 課長代理まで上がると年収1,000万円前後。
  • 所属等級により給与が決まる。
  • 財形貯蓄、持株会などが揃っている。
ワークライフバランス
  • 有休取得促進日が設けられており、消化率は高い。
  • 工場が非稼働になるタイミングで長期休暇が取れる。
  • 開発部門はワークライフバランスを取りにくい。
  • 上司によりワークライフバランスは左右される。
社風
  • ダイバーシティを重んじており、性別、国籍の垣根はない。
  • 部署にもよるが、フラットで上下関係がない。
  • 組織が大きく、部門間の壁が厚い。
  • 縦割りの文化。
成長機会・キャリア開発
  • 中途社員でも大きな仕事を任せられ、成長の機会はある。
  • グローバル規模で仕事ができる。
  • 昇格の基準のひとつにTOEICの点数が設定されている。
  • 見込みのある若手は手厚く教育される。
入社後のギャップ
  • 意思決定が遅い。
  • 人の出入りが激しい。
  • 思ったより中途入社の人が多い。
  • 日本に居ても、思ったより英語が必要だった。
退職検討理由
  • 企業文化に馴染めなかった。
  • ワークライフバランスを取りにくい。
  • 団結力が弱く、個人主義。
  • 社内向けの仕事が多い。
ワークスタイル
  • 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)は部署による。
  • スーパーフレックス制度がある。
  • 時短勤務を行っている社員も多い。
  • 部署によっては夜勤あり、三交代制の勤務。

給与・福利厚生

給与は同業他社より高い水準であり、満足している方が多いようです。昇格試験に合格すると昇給幅が大きく、課長で年収1,100万円、部次長で1,500万円ほどになるようです。夜勤手当や変則勤務手当があるため、管理職でなくても800万円程度になるという声もありました。
福利厚生は一般的なものが一通り揃っているようです。住宅補助は、新卒・中途、勤務地で条件が変わるので入社前に確認した方が良いという口コミがありました。また共働きの場合、基本的に結婚によって住宅補助がなくなり、子供が生まれると扶養手当が支給されるようです。

ワークライフバランス

ワークライフバランスの取りやすさは部署によるバラつきが大きいようです。ワークに重きを置く従業員には沢山仕事が振られ出世のチャンスが与えられ、一方でライフを重視する従業員には適度な仕事が分配されるという意見もありましたが、部署によっては業務量が多くきついという声もありました。
産休、育児休暇の制度は相当整っており、取ることが当たり前になってきているようです。男性でも3カ月の育児休暇が取れ、女性の場合は産休・育休で2年取れるようです。

社風

イメージ通り、外国人の社員が多く在籍しているようです。社内資料は基本的に全て英語で外国人が上司になることもあり、その場合はすべての会議が英語になるという口コミがありました。また、大企業によくある傾向ですが、部署が変わると別会社のような雰囲気があるという声が複数見られました。縦割りの意識が強く、どこの部署の責任なのかはっきりさせる文化があるという口コミもありました。

成長機会・キャリア開発

国内外問わず多くの関係者と関わる事が必須となるため、コミュニケーション力やプレゼン力が付くという声がありました。社内に多様な分野の専門家が存在しており、明確なキャリアビジョンがあれば吸収出来る事は多いという意見もありました。また、若手のキャリア開発に力を入れているようです。若ければ若いほどチャンスに恵まれ、海外派遣プログラムがあったり、様々な部署を経験したりすることが可能だという口コミがありました。

入社後のギャップ

想像以上に毎日英語を使うので、英語が苦手だと厳しいかもしれないという声がありました。思ったより海外出張がない部署だったが、日本に居ても英語が必要だったという意見もあったので、仕事で英語を使うことに抵抗がある方は注意が必要です。また、全社的にはダイバーシティのある会社だが、部署によっては古い日本企業体質があり、中途入社した人は戸惑うかもしれないという声がありました。

退職検討理由

自動車業界自体の先行きに不安を感じて退職を検討した方は多いようです。その他、業務が細分化されているので身に付くことが少なく、自分の市場価値が上がらないと判断したという意見もありました。大企業ゆえビジネス全体が非常に見えにくく、社内向けの仕事が多いことに不満があったという理由も見られました。また、部署によっては業務量が多く、ワークライフバランスを保つのが難しいようです。

ワークスタイル

フレックス勤務が以前から浸透しており勤務開始時間はかなりフレキシブルなようですが、部署によっては基本9時出社という声もありました。在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)も差があり、新型コロナウイルス感染症の5類移行後、出社メインとなった部署もあるようです。残業が多いこともあるようですが、年末年始、夏季休暇など長期休暇が取りやすいため、メリハリ付けて働くことが出来るという意見もありました。
ちゅうちゅう

同業他社より高い給与水準で、福利厚生も充実しているようです。部署によりカルチャーが異なり、グローバル化が進んでいるところと日系企業文化が強いところと様々なようです。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

5.日産自動車は、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

現在のところ、技術系、事務系共に多数の募集があるようです。生産技能職の募集もあります。技術系の求人が200件以上、事務系が約100件あり、IT系エンジニアや品質保証、デザイン、商品企画など幅広い職種で募集があります。特にコネクテッドカー関連やパワートレイン生産技術の求人が多くあります。

求める人材

日産自動車の採用情報ページには、以下のメッセージが寄せられています。

仕事に挑むこと、未来に挑むこと

あなたの将来を託せる場が、ここにあります。それぞれの分野のプロフェッショナルを目指して、経験を積み重ねたいという方。あるいは、新しい環境の中で自分の能力を存分に発揮したいという方。そうした方々の熱い思いに、日産はお応えします。日産は、活力あふれる新卒者・キャリアの方々を広く募集しています。

  • 外国人従業員が多く、グローバルな職場環境で働くことをポジティブに受け止められることが必要。
  • 電気系、IT系の高度な専門性を備えた人材を求めている。
  • 職歴3年以上で、職種ごとに決められたTOEICの基準点に達していることが求められる。
また、日産自動車の採用ページには社員の方のインタビューや事業戦略などのコンテンツが充実しており、転職へのヒントを与えてくれると思います。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。

給料(年収)

平均年間給与:851万円(2023年3月31日現在)
平均年齢:41.7歳(2023年3月31日現在)
平均勤続年数:16.4年(2023年3月31日現在)

労働時間

平均残業時間:24~33時間/月
自動車メーカーの中では平均的な残業時間であり、サービス残業は禁止のようです。PCのログが管理されており、残業時間は厳しくチェックされているという口コミがありました。また、部門、部署ごとに差が大きく、例えば商品開発や設計といった技術花形部隊では比較的多くの残業時間が許されているといった意見もありました。
ちゅうちゅう

英語力があり、グローバルビジネスに興味のある人材を求めているようですね。現時点では、幅広く中途採用の募集を行っているようなのでチャンスかもしれません。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

6.日産自動車の求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところ、企画・管理、各種エンジニア、研究開発、機械設計などの求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
  • 数百件の求人があり、幅広い職種で募集がある。
  • 生産技術、社内SE、技術開発などの募集が多く、管理部門では経理、会計などの募集が多い。
  • 第二新卒歓迎や複数人採用予定の求人がある。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅうちゅう

既に多くの求人が公開されていますが、隠れ求人の存在も気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

7.日産自動車の選考対策

日産自動車の選考ステップや経験者の口コミについて、転職口コミサイトのワンキャリアプラスOpenWorkを参考に紹介します。
日産自動車の面接では、日産を選んだ理由や自動車業界を選んだ理由、論理的思考ができるか、英語力があるかなどを重視しているようです。特に英語力は必須となっているようで、グローバル関連のポジションだとTOEIC800点以上が望まれています。英語に自信があってもTOEICを受験したことがない方は、面接前に受けてスコアを出しておいた方が選考がスムーズに進むと思います。
また、オンラインや会場でキャリアセミナーを行っています。現時点では技術系のキャリアセミナーが行われているようです。応募意志不問のセミナーもあるので、まずは参加してみて会社の雰囲気を見てみるのも良いかもしれません。

選考ステップ

日産自動車の選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
  1. エントリー・書類選考

  2. 適性検査

  3. 面接(2~3回)

エントリー・書類選考

日産自動車に応募するには、大まかに3つの方法があります。
  1. 公式サイトから直接自分で応募する。
  2. 転職サイトや転職エージェント経由で応募する。
  3. 既に日産自動車で働いている友人・知人に紹介してもらう。
口コミサイトを確認する限り、転職エージェント経由で応募している方が多いようです。dodaリクルートエージェントなどのサイトにも多数の公開求人があるので、転職エージェントに登録して自分のキャリアに合う求人を紹介してもらうと効率が良いでしょう。
公式サイトには応募資格として、国内外問わず勤務可能であることや、原則として職歴3年以上であることなどが挙げられています。職歴が極端に短い方や既卒の方は、まずは応募資格が緩い会社でキャリアを積んでから挑戦すると良いかもしれませんね。
また職種ごとに、業務を遂行する上で必要なスキルの目安としてTOEICの基準点が設けられています。応募時点で点数が基準に達していない、または未受験の場合でも応募可能ですが、選考段階で基準相応の語学力があるか確認するとしています。

適性検査

Webで玉手箱III(パーソナリティ、言語、計数、英語)が行われているようです。2022年に選考を受けた方によると、パーソナリティ20分、言語15分36問、計数20分20問、英語10分24問という配分だったようです。職種によっては適性検査がない可能性もあります。また、転職エージェントから、日産自動車の選考ではパーソナリティのストレス耐性を重視しているというアドバイスを受け、そこを意識して受けたという口コミがありました。

面接(2~3回)

日産自動車の面接では、転職理由や志望動機、長所・短所、職務経歴など一般的な質問が多くされるようです。中には、転職理由などの一般的な質問はあまりされず、職務経歴書の内容をもとにこれまでやってきた仕事について詳しく聞かれたという口コミもありました。職務経歴については結果だけでなく、なぜ達成できたのか、自分だからこそできたことは何かまで深掘りされるようなので、これまでの経歴を詳細に振り返る必要がありそうです。
やはり英語力は重視しているようで、日本語・英語でのコミュニケーション能力を見られていた、職種によっては流暢に話せる必要はないが、TOEICのスコアを上げておく努力は必要だという意見がありました。また、最終面接の前にプレゼン資料を作成するよう言われ、事前に提出したという口コミがありました。資料は箇条書きの簡単なもので、経歴・趣味・強み・将来の展望について作成するようです。
複数回の面接の中で、大体同じような質問がされるようです。なぜ自動車業界に入りたいのか、日産にどんなイメージを持っているかなども聞かれるようなので、業界研究と企業研究は入念に行いましょう。日産自動車の公式サイトはかなり充実しているので、企業研究の助けになると思います。

選考の口コミ

購買・調達

論理的な回答が出来ているか見られていたと思う。同業界の人材を積極的に採用しているようだった。

電気・電子制御設計

英語力は他社よりも重視していると感じた。TOEICのスコアは分かりやすく評価されるので、高い得点が取れるよう対策するべき。

研究・開発

英語で自己紹介してくださいと言われた。どんなに優秀でも英語が出来ないと採用は難しい。TOEIC700点以上取っておくのがおすすめ。

購買・調達

前職での実務経験、特に海外での購買実務を重視していた。

日産自動車の面接の雰囲気は、割と淡々としているといった声がありました。過度にカジュアルでも重い雰囲気でもないようです。質問に対して、論理的に端的に回答することが望まれるようなので、事前準備の際にはこれらを意識してやっておくと良いかもしれません。準備が終わったら、第三者のチェックを受けるとより理想的です。転職エージェントでは模擬面接なども受けられるので、遠慮せず活用しましょう。

8.日産自動車への転職を成功させるには?

ここまで読んで、日産自動車への転職意欲は高まりましたか?

日産自動車に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、日産自動車に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、日産自動車の求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、日産自動車に特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、日産自動車の求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、日産自動車の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、日産自動車に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、日産自動車のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、日産自動車に特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、日産自動車の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

9.日産自動車への転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
日産自動車に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • 日産自動車の求人について、取り扱い実績がある。
  • 日産自動車への転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • 日産自動車以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。日産自動車への転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。日産自動車への転職サポート実績多数。提案力に強み。
ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、日産自動車への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • 日産自動車への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • 日産自動車側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
日産自動車への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

10.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

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リアルリアル

(ごちそうさまでした!)