中途採用で、NECに転職したい、と考えている方は多いかと思います。国内ITでは大手で、富士通ともども昔から人気企業ですよね。
このページでは、NECへの転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、NECへの転職について触れたいと思います。
ちゅう
新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。
リアル
NECの転職難易度はそこまで高くないと言えるでしょう。求職者に大変人気のある企業ですが、かなり積極的に中途採用を行っています。IT人材を中心に事業開発、営業、コーポレート職など常時約300のポジションで採用を行っており、現時点で400件以上の求人があります。
2017年度の中途採用人数は55人でしたが、2022年は約600名の採用があり、2023年度は新卒採用と1:1の比率にまで増加しています。NECは本気で企業変革をしようという思いがあり、積極的に外部から人材を取り入れています。
応募要件は職種により様々ですが、第二新卒歓迎などポテンシャル採用の求人も多くあるようなので挑戦しやすいと言えるでしょう。実際、法人営業の方で、「割と入りやすい気がした、全くの異業種から入ってくるケースも多々ある」という口コミがありました。
2.NECへの転職についての所見まとめ
次章以降で詳細について触れますが、NECへの転職についての所見をまとめます。
転職を考える際、押さえるべきNECの特徴
- 官公庁向けITサービス、国内向けネットワークサービスの提供などを行っており、社会のインフラ・ネットワークの基盤を支えている。
- 穏やかな社員が多く、福利厚生も充実している。
- 様々な職種で多数の求人がある。
- SE、サービスエンジニアの募集が多い。
- チャレンジ精神があり、NECの企業理念を体現できるような人材を求めている。
- ワークライフバランスは職種により異なる。
- 2024年度からジョブ型人事制度を導入。
NECへ転職するために、押さえておくべきポイント
- 募集ポジションが多いので、どの求人に応募するのが最適か見極める必要がある。
- 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。
3.NECってどんな会社?
項目 |
内容 |
会社名 |
日本電気株式会社(NEC Corporation) |
代表者 |
取締役 代表執行役社長 兼 CEO 森田 隆之 |
本社所在地 |
東京都港区芝五丁目7番1号 |
創立 |
1899年(明治32年)7月17日 |
資本金 |
4,278億円(2023年3月31日現在) |
主な事業内容 |
ITサービス事業、社会インフラ事業など。 |
従業員数 |
単独:22,036名 連結:118,527名(2023年3月末現在) |
事業内容
NECは「ITサービス事業」と「社会インフラ事業」の2つの事業領域に加えて、将来の成長の柱となるヘルスケア・ライフサイエンス事業を含む「その他」の3区分により事業を推進しています。特に「ITサービス事業」は売上収益の半数を占めており、中央省庁・地方自治体向けなどに、システム構築やコンサルティング、アウトソーシング・クラウドサービスなどを幅広く提供しています。
今後の事業展開
NECの強みは、効率の良いR&Dと、日本で長年にわたり社会のインフラ・ネットワークの基盤を支えてきたクオリティの高い実装力です。これらの強みを活かし、以下のような事業成長を考えています。
- 日本を含むグローバルにおいて、「デジタルガバメント/デジタルファイナンス」と「グローバル5G」の事業領域を伸ばす。
- コンサル領域から実装力までを一体化した強み、優位性のある技術の共通基盤化をキーとして、国内IT事業の高い収益性を実現する。
海外展開
NECは海外通信事業では50年近くの歴史があり、100か国以上にリーチしてきた実績があります。この強みを活かして、2030年にOpen RAN市場でグローバルシェア20%を獲得し海外市場を開拓していく予定でしたが、Open RAN市場の立ち上がりが大幅に遅れていることから見直しを図っています。すでにパイプラインを持っているところにフォーカスし、OSS/BSSやvRAN、通信事業者向けのDXソリューションといったソフトウェアを提供することで収益の増加を見込んでいます。
4.NECの現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)
項目 |
コメント |
給与・福利厚生 |
- 給与は大手メーカーの平均額くらい貰える。
- 主任までは年功序列感がある。
- 主任に昇格すると年収700万円を超える。
- 住宅補助、カフェテリアプランなどがある。
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ワークライフバランス |
- 部署や職種により異なる。
- 会社としてワークライフバランスに力を入れている。
- 長期休暇は取りやすい。
- 育児中でも働きやすい。
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社風 |
- 穏やかでいい人、常識的な人が多い。
- 統括部単位で社風が異なる
- いわゆる大企業の文化。
- 組織体制がよく変わる。
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成長機会・キャリア開発 |
- 社内異動制度がある。
- 高額な研修も受けられる。
- 部署によっては成長を感じにくい。
- 昇格試験に合格しないと上に上がれない。
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入社後のギャップ |
- ダイバーシティ&インクルージョンが当たり前。
- 思ったより先進的なものはない。
- 規則や決まり事が多く、業務の柔軟性があまりない。
- カルチャーについて、面接時の説明とギャップがあった。
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退職検討理由 |
- 大企業特有の、のんびりムードがある。
- 外資と比較すると給与が低い。
- 将来性に不安を感じたから。
- 上司に気に入られないと出世しにくいから。
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ワークスタイル |
- 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が浸透。
- スーパーフレックスタイム制がある。
- サテライトオフィスの利用が可能。
- 中抜けして買い物や通院も可能。
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給与・福利厚生
主任までは年功序列感があるようですが、2024年度からジョブ型人事制度となるので、実力主義の側面が強くなるかもしれないという意見がありました。年収は、業界では平均的な額を貰えているようです。特別に多くもないけれど、不満が出るほど低いわけでもないようです。
福利厚生は、住宅補助、カフェテリアプラン、独自の年金制度など充実しているようです。育児や介護の為のカフェテリアポイントは別途つくようで、使い勝手も良いという口コミがありました。
ワークライフバランス
ワークライフバランスは取りやすいという意見が多くありましたが、職種によりかなりバラつきがあるようです。SE職は忙しいようですが、フルフレックスで働けるのでプライベートが犠牲になるほどではないという口コミがありました。全社的に有休の取得率を上げようと取り組んでおり、有休以外にファミリーフレンドリー休暇などもあるようです。
社風
統括部単位で異なる企業文化があるようです。例えば、NECの基幹組織である金融系や官公庁系の統括部はお役所のような固い雰囲気があり、最近できたコンサルティング系の部署は中途入社の社員が多くベンチャーのような雰囲気を感じるという意見がありました。その他、落ち着いた雰囲気で人柄の良い人が多い、優しい人が多くミスに寛容な文化がある等の声も見られました。
成長機会・キャリア開発
定期的に人材公募が行われており、転職しなくても様々なキャリアパスが描けるようです。また、社会貢献につながる事業や社会に大きな影響を与える仕事に携われるので、働き甲斐があるという意見もありました。昇格に関しては各部門によってローカルルールがあるようですが、一定の難易度のあるプロセスを経て昇格試験に合格しないと上に上がらない仕組みとなっているようです。合格してもポジションが空くまで待つ必要があり、年功序列感が残っているという意見がありました。
入社後のギャップ
規模の大きいプロジェクトにアサインされるとメンバーも大人数なので、個人に割り当てられるタスクが非常に地味という意見がありました。また、思った以上に社員の人柄が良いという声も多くありました。落ち着いた人格者が多く、人付き合いのストレスを感じることは少ないようです。面接時から人柄の良さを感じたという声もありました。
退職検討理由
会社の将来性に不安を感じた方や、もっと速いスピードで業務をこなしていきたいという方が退職を検討したようです。また、NECは大きく変革しようとしている最中ですが、響いていない社員が多く、本当に変われるのか疑問に思うという意見がありました。その他、独特のカルチャーに馴染めなかった等の理由も見られました。
ワークスタイル
コロナ禍を機に在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)などのフレキシブルな働き方が一気に進み、部署によってはリモートワークメインの人が多いようです。会社の方針としてもリモートワークを推進しているようです。また、「遠隔地居住勤務制度」を導入しており、部署異動があっても引っ越しせず、フルリモートで働くことが可能です。
ちゅう
統括部によって社風が異なるようですが、穏やかで人柄の良い社員が多いようです。ワークライフバランスは、職種やプロジェクトによる部分が大きいようです。
リアル
5.NECは、転職者に対してどんな人材を求めている?
募集職種
中途採用で募集中の職種は、SE、ソリューション営業、法務、コンサルティング、開発など多岐にわたっています。現時点では幅広い職種で募集しているようです。特にシステムエンジニア、サービスエンジニアの募集が多く100件以上の求人があり、人事やマーケティングの募集は少なめです。プロジェクト単位の募集となっており、応募資格は様々です。
求める人材
- IT業界の経験がなくても、「別業界における業種経験のプロフェッショナル」というようにIT分野以外の経験やスキルを期待している。
- 常識や前例にとらわれず、新しい事にチャレンジしていきたい人材を求めている。
- 自ら考えて行動を起こし、各関係者と積極的なコミュニケーションを取り協働出来ることを求めている。
HR方針として「挑戦する人の、NEC。」というメッセージを掲げています。基本理念は「適時・適所・適材」。多様な挑戦の機会が提示され、それを掴むことで 自分らしいキャリアを柔軟に構築できる環境を用意しています。求める人材像としてはNECのCode of Valuesに掲げているように、常識や前例にとらわれず、新しい事にチャレンジしていきたい方、オープンなマインドでスピード感をもって行動できる方、自発的にキャリアを作っていただける方、などが挙げられます。
引用元: NEC採用情報ページ
NECの採用情報ページには、様々な職種の方のインタビューやプロジェクト紹介、イベント情報などが載っています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。
給料(年収)
平均年間給与:843万円 (2023年3月31日現在)
平均年齢:43.5歳(2023年3月31日現在)
平均勤続年数:18.1年(2023年3月31日現在)
労働時間
平均残業時間:25~32時間/月
配属される部署や担当案件によって残業時間にバラつきがあるようです。特にSE職、開発職などは一人当たりの業務量が多く、長時間残業や休日出勤が常態化しているという声がありました。ただ、勤務時間が管理されているので過度な残業はできないようです。また、主任以上は裁量労働制で40時間のみなし残業代が含まれているとのことです。
ちゅう
幅広い職種で多数の求人があるようです。新しいことにチャレンジしていきたい人や、NECの企業理念を体現できるような人材を求めているようですね。
リアル
6.NECの求人情報にはどんな傾向がある?
転職サイトを各種調べたところ、事務開発、コンサルタント、営業、研究・開発など様々な求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
- 幅広い職種で多数の求人があり、特にSE、インフラエンジニアなどの求人が多い。
- 第二新卒歓迎などポテンシャル採用もある。
- 管理職やプロジェクトマネージャーの求人もある。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントの
dodaの場合、
非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、
dodaの
非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅう
幅広い職種で多数の募集があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。
リアル
7.NECの選考対策
NECの面接は履歴書に沿った基本的な質問が多く、一般的なキャリア採用面接で聞かれるような質問がほとんどのようです。回答内容はもちろんですが、受け答えの仕方、前向きな考え方かどうか、素直さや真面目さがあるかなども見ているようです。書類選考では職種ごとに設定された「MUST要件」にマッチするか確認しているので、応募時に抜けがないかチェックしましょう。
また、NECの「Code of Values」に共感し、体現できるかどうかを重視しているようです。「NEC Way」を大事にしているように感じた、カルチャーへのフィット感を見ているという口コミもあったので、公式サイトにて企業理念を確認しておきましょう。
選考ステップ
NECの選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
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応募・書類選考
NECに応募するには、大まかに3つの方法があります。
- 公式サイトから直接自分で応募する。
- 転職サイトや転職エージェント経由で応募する。
- 既にNECで働いている友人・知人に紹介してもらう。
口コミサイトを確認する限り、転職エージェント経由での応募や、企業からのスカウトで選考を受けた方が多いようです。NECの求人は大変多い為、自分の経歴を活かせるポジションを的確に探すことが重要です。似たようなポジションが多いので、自己応募だと迷うかもしれません。転職エージェントに登録すれば、キャリアアドバイザーと相談してどの求人に応募するか決められるので、ミスマッチを防ぐことができます。
同時に3職種まで応募することが可能なので(実際に選考に進む場合は、原則1つのポジション)、よく考えて応募しましょう。また、NECはアルムナイ採用にも積極的です。該当する方はNECの公式サイトを確認しておくと良いです。
1次面接
部門との1次面接となりますが、人事の方が同席する場合もあるようです。NECは全選考プロセスを原則オンラインで実施している為、1次面接もWebで行われます。基本的には、履歴書・職務経歴書に沿って、これまでの業務経験を中心にキャリア観や価値観を聞かれます。
実際に、以下のような質問がされたようです。
- 現職の業務内容。
- 転職理由、NECを志望した理由。
- 強みは何か。
- これまでの業務経験の中で重視したプロセス。
- 入社してからやりたいこと。
- 成功体験、失敗体験。
- コンサル/ベンチャーから大企業に移る際の懸念点。
大半がオーソドックスな質問のようなので、職務経歴書に書いた内容をしっかりと伝えられるようにしておきましょう。
Web適性検査・バックグラウンドチェック
職種によってはSPIが行われているようです。適性検査の結果は、選考の合否にそこまで関係していないと感じたという口コミがありました。適性検査自体を実施していない職種もあるようなので、参考程度なのかもしれません。一通り復習しておけば良いと思います。
また、バックグラウンドチェック(採用調査・身辺調査)が行われるようです。バックグラウンドチェックは外資系企業に多く導入されており、採用面接では見抜けない経歴詐称などを防止することが可能です。海外では一般的ですが、日本でも転職回数が増えたことで取り入れる企業が増えています。
最終面接
最終面接は部門幹部との面接になります。1次面接同様に、自己紹介や志望動機など履歴書に沿った質問がされるようです。逆質問の時間も十分とっているようなので、聞きたいことをまとめておきましょう。職種によっては事前にプレゼン資料を用意し、最終面接で発表するようです。研究職の方で、事前に用意したパワーポイントを使って研究内容の説明を行ったという口コミもありました。かなり突っ込まれ、深い技術的な話をするようです。
また、面接回数が基本的に2回と少ないので、最終面接もしっかりと見られていると感じたという意見がありましたが、1次面接でほぼ決まるので最終面接は確認程度と言われた、という口コミもありました。職種により様々なようですが、最後まで気を抜かず面接に臨みましょう。
選考の口コミ
新規事業企画
常に最新情報をキャッチアップして仕事に取り組む意思があるかを重視された。
システムコンサルタント
成功体験のプロセスをしっかりと論理的に説明できると良い。
法人営業
折衝能力とロジカルシンキング、自己研鑽するバイタリティの有無についての質問が多かった。
研究開発
学生時代にまじめに研究していたかどうかが重要視されていたと思う。
NECの面接は終始穏やかな雰囲気だった、面接官は温厚で優しそうだった等の口コミが多くありました。全体的にカジュアルな雰囲気と感じる方が多いようです。また、非常にオーソドックスな面接のようなので、事前準備がしやすいと言えるでしょう。転職エージェントに模擬面接を頼むこともできますので、基本をきっちり抑えた対策をすると良いと思います。
8.NECへの転職を成功させるには?
ここまで読んで、NECへの転職意欲は高まりましたか?
NECに転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。
※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、NECに転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
- 一般には公開されていない、NECの求人情報について入手できる可能性がある。
- 書類選考・面接について、NECに特化した対策を行ってもらえる。
- 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
- 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
一般には公開されていない、NECの求人情報について入手できる可能性がある。
例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。
※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、NECの非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、NECに対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、NECのサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。
書類選考・面接について、NECに特化した対策を行ってもらえる。
転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。
どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、NECの書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます。
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします。
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう。
年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。
「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。
転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。
一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅう
そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。
リアル
9.NECへの転職で、おすすめの転職エージェントは?
転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
NECに転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
- NECの求人について、取り扱い実績がある。
- NECへの転職をサポートできるノウハウを持っている。
- NEC以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
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登録すべきか |
特徴 |
リクルートエージェント |
◎ |
業界最大手。NECへの転職サポート実績多数。 |
doda |
◎ |
業界2番手。NECへの転職サポート実績多数。提案力に強み。 |
ビズリーチ |
〇 |
ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。 |
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『
ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。
リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、NECへの転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
- NECへの転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
- NEC側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
NECへの転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力
『
doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み
『
ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
リアル
10.転職エージェントを上手に使いこなすには?
ここからは、実際に『
リクルートエージェント』『
doda』『
ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。
仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。
転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、
「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう。「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅう
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。
リアル
ここまで読んでいただいた、あなたに
NECへの転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
NECへの転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅう
リアル