中途採用で、富士通に転職したい、と考えている方は多いかと思います。ICT分野の名だたる企業であり、もはや知らない人はいませんね。
このページでは、富士通への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、富士通への転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(富士通。うおォンうおォン。)

富士通の転職難易度はそこまで高くないと言えます。大変人気のある企業ですが、現在、富士通は中途採用を非常に積極的に行っています。2022年には3,000人超えの大規模リストラを行い、2023年度採用見込みは1,000人と、人材の入れ替えを加速させています。さらに2024年度は、2,000人以上と大量の中途採用を計画しています。
現時点で求人は約600件とかなり多く、スキルがマッチすれば転職のチャンスは大いにあると言えます。エンジニアを中心として第二新卒歓迎の求人も多くあり、経験が浅い方も挑戦してみる価値はあります。転職が初めての方は、公式サイトからの自己応募だと戸惑うかもしれませんね。転職エージェントにも富士通の求人は多くあるので、転職エージェントに登録して相談しながら応募することをおすすめします。

2.富士通への転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、富士通への転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべき富士通の特徴

  • ICT分野における各種サービスの提供を行っており、ITサービスのシェアは国内首位。
  • 企業文化は変革途中にある。
  • エンジニアを中心として非常に多くの求人がある。
  • 変化に対して柔軟に適応でき、他者の考え方や価値観を受け入れられる謙虚さを持つ人材を求めている。
  • テレワーク、フルフレックス制度などがあり柔軟に働ける。
  • 全等級の給与ベース引き上げがあり、給与がアップした。

富士通へ転職するために、押さえておくべきポイント

  • プロジェクトにより残業時間に大きな差があるようなので、注意が必要。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.富士通ってどんな会社?

項目 内容
会社名 富士通株式会社
代表者 代表取締役社長兼CEO 時田 隆仁
本社所在地 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター
設立 1935年6月20日
資本金 3,246億円(2023年3月31日現在)
主な事業内容 DX関連分野にけるテクノロジー・サービス、ソリューション、製品の提供、およびエコシステムの形成など。
従業員数 124,000名(2023年3月31日現在)

事業内容

デジタル時代のビジネスを支えるパートナーとして、様々なサービスや製品を提供する富士通には、主に4つの事業があります。
  1. サービスソリューション(コンサルティング、システムインテグレーション等)
  2. ハードウェアソリューション(システムプロダクト、ハードウェアサポートサービス等)
  3. ユビキタスソリューション(パソコン)
  4. デバイスソリューション(半導体パッケージ等の電子部品)
このうち、サービスソリューションとハードウェアソリューションが収益の8割以上を占めています。特に今後はサービスソリューションを中心に、成長と収益性拡大を加速するとしています。

今後の事業展開

富士通は2023年度から2025年度までの中期経営計画の中で、4つの重点戦略を策定しています。
  1. 事業モデル・ポートフォリオ戦略:Fujitsu Uvance事業の成長を軸にサービス領域を拡大。
  2. カスタマサクセス戦略/地域戦略:コンサルティング人材の拡充、モダナイゼーションのサポート体制の構築など。
  3. テクノロジー戦略:AIを核に5つのコアテクノロジーを強化しビジネスに活用する。
  4. リソース戦略:グローバル統一のRole定義や成長領域のリソースの拡充など。
2023年度より、従前の「テクノロジーソリューション」を「サービスソリューション」と「ハードウェアソリューション」に分割し、事業ポートフォリオのマネジメントを強化しています。

海外展開

これまで海外事業は、マネージドインフラストラクチャーサービス(MIS)と言われる、サーバやネットワークなどのITシステムの監視・運用・保守に関わる事業を収益基盤としていました。富士通グループはFujitsu Uvanceを核とするデジタルサービスの拡大を経営戦略として打ち出しており、今後はMISに代わってビジネスアプリケーションサービス(BAS)と言われるサービス事業への集中を加速するとしています。

4.富士通の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

富士通の口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • 日系企業の中では高水準の給与。
  • 給与制度に変更があり、給与がアップした。
  • ジョブ型人事制度に移行し、実力重視になりつつある。
  • 家族手当、カフェテリアプラン、住宅支援などがある。
ワークライフバランス
  • テレワーク推奨で働きやすい。
  • 年休推奨日がある。
  • 部署により大きく異なる。
  • 基本的に転勤はなくなった。
社風
  • 企業文化や制度を変革中。
  • サイロ化が顕著で、部門により社風が異なる。
  • 自由に活動できる組織風土。
  • 大企業特有の縦割り文化。
成長機会・キャリア開発
  • 大規模案件に携われる。
  • 教育制度は非常に整っている。
  • 社内制度を活用してキャリアアップできる。
  • ポスティング制度がある。
入社後のギャップ
  • 変革の真っただ中でロールモデルがない。
  • 部署によって働き方が大きく異なる。
  • 直接自分の手を動かす仕事は少ない。
  • 思ったよりドメスティックで体育会系気質。
退職検討理由
  • 会社の今後の方向性が見えない。
  • 社内システムが使いづらく、改善する気配もない。
  • 遠地でのプロジェクトが多く、ワークライフバランスが悪かった。
  • 研究開発なのにコンサル的な仕事が多い。
ワークスタイル
  • 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)を強く推奨。
  • 中抜けが可能で柔軟に働ける。
  • フルフレックス勤務制度がある。
  • シェアオフィスの利用が可能。

給与・福利厚生

中途採用や新卒採用強化のため、年収を大きく上げようとしているようです。2023年度より全等級の給与ベースの引き上げがあり、上級テーブルに行くほど大きなアップがあったという情報がありました。業績連動の賞与も数年前と比較すると改善していることから、年収が増えたと実感できるという意見も見られました。
福利厚生は、各種手当やカフェテリアプランなどがあり充実しているようです。給与改定により廃止となった手当もあるようですが、手当以上の給与アップがあった為、不満を感じる方は少ないようです。

ワークライフバランス

ワークライフバランスは良いという意見が多くありましたが、職種によってはトラブル対応で帰宅できないこともあるようです。SEは忙しさの波が激しく、残業が全くない時もあれば、休日出勤や深夜作業が立て続けに発生する時もあるという口コミがありました。その他、産休育休が取りやすい、病気になった時のフォローもある、個人裁量に任せられている部分が大きく働きやすい等の声がありました。

社風

企業文化は大きな転換点にあるようで、ベテランと若手では企業文化のイメージが異なると思うという意見がありました。2019年の社長交代以来、旧態依然とした体制が大きく変わろうとしていると感じる、DXの名のもとで社風や制度をドラスティックに変えようとしている等の声もありました。ただ、一企業としてあまりに大きすぎるため、変革についてこられない部署もあるようです。

成長機会・キャリア開発

大規模案件に関わることができ、様々な経験を積めるようです。また、富士通グループ内の空きポジションは常時公開されており、自ら手を挙げて挑戦することが可能です(ポスティング制度)。その他、期間限定で他部署に異動し、社内インターンとして新しい業務にチャレンジできるプログラムもあり、社内に居ながら多様なキャリアを経験できます。

入社後のギャップ

技術的な業務ができると期待して入社するとギャップがあるという意見がありました。一部の部署では技術力も身に付くようですが、多くの部署では直接自分の手を動かすことは少なく、プロジェクトマネジメントに徹することが多いようです。足りない技術力は下請けの会社で補うことが出来る為、技術力よりもコミュニケーション能力の方が評価されるという声もありました。

退職検討理由

部署によってはプロジェクト管理に特化してしまい、技術力を養うことが出来ないと感じる方が多いようです。SEやデザイナーの方で、コンサル的な能力は向上したが、スキルは現状維持さえ難しい環境だという意見もありました。その他、社内改革があちこちで起きているので、どこの誰に相談したらよいか分からないという声もありました。

ワークスタイル

在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が強く推奨されており、フルリモートの方多いようです。地方からのプロジェクト参加が可能だったり、シェアオフィスも多数利用できたりと、勤務地に縛りがなく働きやすいという声が多くありました。国内であればワーケーションも可能なようです。副業も自由で、社内SNSで副業に関する交流もあり、刺激になってよいという声がありました。
ちゅうちゅう

リモートワーク基本で、柔軟な働き方が可能なようです。また、大規模案件に携わってみたい方に向いている会社かもしれません。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

5.富士通は、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

中途採用で募集中の職種は、ビジネスプロデューサー、マーケティング、コンサルタント、エンジニア、デザイナー、研究・開発など多岐にわたっています。現時点では幅広い職種で募集しているようです。特にシステムエンジニア、ソフトウェアエンジニア、ITスペシャリストなどエンジニアの求人が多くあります。

求める人材

  • 変化に対して柔軟に適応でき、プロジェクトを成功に導くことが出来る情熱と突破力を持つ人材を求めている。
  • 他者の考え方や価値観を受け入れられる謙虚さ、素直さがあり、「共創」のマインドを持っていることを重要視している。
  • 富士通のパーパスに共感し、自らのパーパスと重ね合わせて未来を描き、「挑戦」していくことを望んでいる。

求めるのは「変わる力」「束ねる力」「受け入れる力」

では、私たちが求めるのはどのような人材でしょうか。先ほども述べたように、ビジネスのスピードは年々加速し、提供すべきサービスも多様化しています。そうした流れの中で求められる能力は大きく3つあると考えています。

  • 変化に対して柔軟に適応していくことができる力
  • 周囲のあらゆる人たちを巻き込みながら、プロジェクトを成功に導くことができる情熱と突破力
  • 他者の考え方や価値観を受け入れられる謙虚さ、素直さ

このような力と考え方を持った人が組織に新たなムーブメントをおこすことができると考えています。

富士通の採用情報ページには、社員の方のインタビューや職種紹介が載っています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。

給料(年収)

平均年間給与:879万円(2023年3月31日現在)
平均年齢:43.7歳(2023年3月31日現在)
平均勤続年数:19.1年(2023年3月31日現在)

労働時間

平均残業時間:30~34時間/月
プロジェクトによっては残業が多い時もあるようですが、業務時間は徹底的に管理されている為、サービス残業は発生しないようです。また、忙しい時とそうでない時の差が激しく、残業時間は一定しないようです。その他、大規模プロジェクトが始まると現地対応することが多くなり、激務になりがちという口コミがありました。
ちゅうちゅう

エンジニアを中心に、非常に多くの求人があるようです。残業時間はプロジェクトによって大きく上下するようなので、注意が必要です。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

6.富士通の求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところ、営業、マーケティング、コンサルタント、エンジニア、デザイナーなど様々な求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
  • 様々な職種で非常に多数の求人がある。
  • 過半数がエンジニアの求人で、特にITコンサルタント、システムエンジニア、インフラエンジニアの求人が多い。
  • 全国に求人がある(グループ会社の各拠点が勤務地となっている)。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅうちゅう

幅広い職種で募集があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

7.富士通の選考対策

富士通の選考ステップや経験者の口コミについて、転職口コミサイトのワンキャリアプラスOpenWorkを参考に紹介します。
富士通の面接では、入社してから何をやりたいか、なぜ富士通なのかを中心に質問がされるようです。職種によっては、回答の内容よりも、受け答えの仕方やコミュニケーション能力を見られているようです。粗探しして落とそうという面接ではないので、聞かれたことに対して素直に答えた方が良いという口コミもありました。
未経験や第二新卒採用で選考を受ける場合、なぜその職種に興味を持ったのか深掘りされるようなので、自己分析をしっかり行いましょう。
また、中途採用の場合、面接が1回しか行われないこともあります。面接回数が少ないと負担が軽くて済みますが、言いたいことを伝えきれなかった、聞きたいことを聞きそびれた等のデメリットがあります。質問には端的に答え、自分の希望と企業側が求めていることに齟齬がないかしっかり確認しましょう。

選考ステップ

富士通の選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
  1. 応募・書類選考

  2. 1次面接、Web適性検査

  3. 2次面接

応募・書類選考

富士通の応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか二通りの方法があります。口コミサイトを確認する限り、転職エージェント経由で応募している方が多いようです。
公式サイトからの応募も良いですが、現時点で約600件の求人があり、自分のスキルや希望に合う求人を探すのにかなり手間がかかると思います。転職エージェントに登録すれば、こちらの経歴や希望に沿った求人を紹介してもらえるので効率よく転職活動が行えます。富士通のように求人件数が多い企業は、転職エージェント経由での応募がおすすめです。
また、第二新卒採用やリファラル採用、カムバック制度などもあります。第二新卒採用は新卒と同様の研修を一緒に受講する必要がある為、入社日が決まっているようです。通年採用ではないようなので、注意が必要です。

1次面接

職種や経歴によって、面接1回で選考が終わることもあります。1回の場合は、現場や人事の部長クラス、役員と面接になるようです。基本的に、職務経歴書の内容に沿ってオーソドックスな質問が続くので、特別な対策はいらないという意見もありました。
実際に、以下のような質問がされたようです。
  • なぜ、応募した事業部に興味があるのか。
  • 現職の内容。
  • 転職理由、志望動機。
  • 自分の強み、弱み。
  • 前職の全社的な課題、所属業界全体の課題。
  • 入社後に取り組んでみたい分野。
  • ITとはどんな技術で、どんなことができるか。
第二新卒採用の場合は、適性検査の後に1次面接が行われます。また、職種についての提案(営業志望だったが、SEに興味はないかという内容)を受けた方もいるようです。

Web適性検査

WebでSPIを受検するようです。言語・非言語と性格検査だったという口コミと、構造的把握力と英語の検査もあったという口コミがありました。構造的把握力検査では、ものごとの背後にある共通性や関係性を構造的に把握する力を測定します。職種によりSPIの検査項目が異なるようですが、書籍等で一通り復習しておきましょう。

2次面接

2次面接も1次面接同様に、基本的な質問が多いようです。志望度の高さを見ているという口コミがあったので、企業研究をしっかり行って、面接官を納得させられるような志望理由を考えておきましょう。
実際に、以下のような質問がされたようです。
  • 入社したことにより、富士通にどんなメリットがあるか。
  • 富士通のことをどう思うか。
  • なぜ富士通なのか。
  • 仕事上のポリシーは何か。
  • 仕事は楽しいと思うか。
  • SIの今後のビジネス展開についてどう思うか。
  • 未経験でなぜ応募したのか。
  • 勤務地について。
また、逆質問の時間が多くあるようです。業務内容についてしっかりと質問して、理解しようとする姿勢が大切なのだと感じたという口コミもありました。面接1回の場合は、限られた時間の中で自己PRと逆質問をこなさなければいけません。効率よく質問できるよう、事前準備しておきましょう。
面接は基本的にオンラインで行われるようです。コミュニケーションが取りづらい等、対面とはまた違う難しさがあります。初めて転職する方は不安があるかもしれませんね。心配な方はキャリアアドバイザーにアドバイスを貰いましょう。

選考の口コミ

オープン系エンジニア

事業部で何がやりたいのか深掘りされたので、回答できるようにしておくと良い。

インフラエンジニア

なぜ富士通なのかをしっかり説明できているか、見られていると感じた。 

法人営業

すぐに辞めないか、社風にマッチしているかどうかを見られていた。 

戦略コンサルタント

コンサルタントへの応募だったため、論理的思考力を第一に見られていた。地頭の良さがなければ、どんなに前職で実績があったとしても内定は難しいと思う。

富士通の面接の雰囲気は、和やかである、穏やかでよかった、思ったよりカジュアルだったなどの口コミが多くありました。こちらの話を熱心に聞いてくれる印象だった、富士通について分からなことがあったら何でも聞いてという雰囲気だった、などの声もあったのでリラックスして受けられそうですね。

8.富士通への転職を成功させるには?

ここまで読んで、富士通への転職意欲は高まりましたか?

富士通に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、富士通に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、富士通の求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、富士通に特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、富士通の求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、富士通の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、富士通に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、富士通のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、富士通に特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、富士通の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

9.富士通への転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
富士通に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • 富士通の求人について、取り扱い実績がある。
  • 富士通への転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • 富士通以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。富士通への転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。富士通への転職サポート実績多数。提案力に強み。
ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、富士通への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • 富士通への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • 富士通側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
富士通への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

10.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

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リアルリアル

(ごちそうさまでした!)