転職するために、「本当に大丈夫なのか?」と情報を探してみても、転職サイトやその企業のサイトには表向きの情報しか無いのは間違いありません。また、最近口コミ系のサイトが流行っていますが、それを見てみたとしても、そのサイト自体に登録するためのハードルもあり、登録したとしても情報量が膨大で見るのも大変です。結果、本当に転職して大丈夫なのか?と思ってしまうでしょう。
このページでは、富士通への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、富士通への転職について触れたいと思います。
1.富士通への転職についての所見まとめ
次章以降で詳細について触れますが、富士通への転職についての所見をまとめます。
転職を考える際、押さえるべき富士通の特徴
- ICT分野における各種サービスの提供を行っており、ITサービスのシェアは国内首位。
- 誠実な社風で、住宅補助や社員寮など福利厚生が充実。
- 様々な職種の募集があるが特にエンジニアが多く、求人の半分以上を占める。
- 変化に対して柔軟に適応でき、他者の考え方や価値観を受け入れられる謙虚さを持つ人材を求めている。
- テレワークを基本としており、ワークライフバランスを取りやすい。
- ジョブ型雇用へ転換中のため、スキルによっては高収入を狙える。
富士通へ転職するために、押さえておくべきポイント
- 大規模プロジェクトの一端を担うことが多いため、様々な工程を一通り経験してみたい場合は注意が必要。
- 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。
2.富士通ってどんな会社?
項目 |
内容 |
会社名 |
富士通株式会社 |
代表者 |
代表取締役社長 時田 隆仁 |
本社所在地 |
東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター |
設立 |
1935年6月20日 |
資本金 |
3,246億円(2020年3月31日現在) |
主な事業内容 |
ICT分野における各種サービスの提供、それらを支えるプロダクトおよび電子デバイスの開発・製造・販売・保守運用など。 |
従業員数 |
129,071名(2020年3月31日現在) |
事業内容

富士通には、大きく分けて3つの事業があります。
- テクノロジーソリューション
- ユビキタスソリューション
- デバイスソリューション
このうち、テクノロジーソリューションが収益の8割を占めています。サービスビジネスはグローバルに展開しており、国内でNo.1、グローバルでNo.7のシェアを持ち、特にアウトソーシング分野では世界100拠点以上のデータセンターにより様々なニーズに応えています。
また、世界最高水準のスーパーコンピュータ「富岳」を理化学研究所と共同開発しており、2021年度の共用開始を目指しています。
今後の事業展開

富士通では2017年度より、フレキシブルな働き方を可能とするテレワーク制度を導入しました。2020年度には全社員がテレワークを実施できる環境を準備し、さらなる働き方改革として「FUJITSU Work Life Shift」を推し進めています。
このように、グローバル拠点を含む富士通の全社員13万人の働き方改革によって得られた知見とテクノロジーを融合させたソリューションを体系化し、59種のサービス・製品として国内外に展開していくとしています。
海外展開

富士通はこれまで、ハードウェアを中心としたプロダクトに比重を置くというスタイルのグローバルビジネスを展開してきました。これらの領域はコスト競争が激しく苦戦しているため、今後は業種それぞれのビジネスモデルをデジタルによって変革するノウハウを提供するスタイルへシフトしていく考えを示しています。
国内では既にビジネスモデル変革のノウハウに基づくサービスを提供しているため、これらをグローバル展開できる仕組みをつくっていくとしています。
3.富士通は、転職者に対してどんな人材を求めている?
募集職種

中途採用で募集中の職種は、営業、マーケティング、コンサルタント、エンジニア、デザイナー、研究・開発など多岐にわたっています。現時点では幅広い職種で募集しているようです。
特にシステムエンジニア、インフラエンジニアの求人数は多くなっています。エンジニアは学歴不問の求人が結構ありますが、営業の応募資格は大卒以上が多い印象を受けました。プロジェクト単位での募集となっており、応募資格もそれぞれの求人について、必須となる業務経験から英語力まで詳細な設定があります。
求める人材
- 変化に対して柔軟に適応でき、プロジェクトを成功に導くことが出来る情熱と突破力を持つ人材を求めている。
- 他者の考え方や価値観を受け入れられる謙虚さ、素直さがあり、「共創」のマインドを持っていることを重要視している。
『では、私たちが求めるのはどのような人材でしょうか。先ほども述べたように、ビジネスのスピードは年々加速し、提供すべきサービスも多様化しています。そうした流れの中で求められる能力は大きく3つあると考えています。
- 変化に対して柔軟に適応していくことができる力
- 周囲のあらゆる人たちを巻き込みながら、プロジェクトを成功に導くことができる情熱と突破力
- 他者の考え方や価値観を受け入れられる謙虚さ、素直さ
このような力と考え方を持った人が組織に新たなムーブメントをおこすことができると考えています。』
引用元: 富士通採用情報ページ
富士通の採用情報ページには、社員の方のインタビューや職種紹介が載っています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。
給料(年収)
平均年間給与:803万円(2020年現在) 平均年齢:43.6歳(2020年現在) 平均勤続年数:19.5年(2020年現在)
労働時間
平均残業時間:31~35時間/月
ここ数年で急激に残業時間が減っているという口コミがありました。サービス残業の撲滅にも取り組んでおり、タイムカードとビルの入退室記録やパソコンの起動時間との整合性をチェックしているとのことです。
忙しい部署もありますが、基本的にはテレワークとフレックスで働きやすく、労働時間に問題を感じている方は少ないようです。
ちゅう
エンジニアを中心に様々な職種の求人が多くあり、変化に対して柔軟な対応ができる人材を求めているようです。部署によってはまだ忙しいところもあるようですが、ここ数年で残業時間はかなり減っており、ワークライフバランスは取りやすい会社のようですね。
リアル
4.富士通の求人情報にはどんな傾向がある?
転職サイトを各種調べたところ、営業、マーケティング、コンサルタント、エンジニア、デザイナー、研究・開発など様々な求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
- 様々な職種の求人があるが、特にエンジニアが多く求人の半分以上を占める。
- エンジニアはプロジェクト単位での募集となっている。
- 必要とされる英語力は初級からビジネスレベルまで様々。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントの
dodaの場合、
非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、
dodaの
非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅう
幅広い職種で募集があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。
リアル
5.富士通の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)
口コミや内部情報を以下にまとめました。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
※参照元:OpenWork、enライトハウス、転職会議、キャリコネ他
※参照元:OpenWork、enライトハウス、転職会議、キャリコネ他
項目 |
コメント |
給与・福利厚生 |
- 一般社員はグレードによって基本給・職能給が設定されている。
- ボーナスは、基本部分は業績に連動。
- ジョブ型の人事制度を導入中。
- 住宅補助、社員寮、財形貯蓄などがある。
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ワークライフバランス |
- 完全フレックスタイム制度がある。
- テレワークが推奨されている。
- サテライトオフィスに出勤可能。
- 介護やボランティア用に別枠で休みが取れる。
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社風 |
- 典型的な日本企業。
- とにかくやってみようという文化がある。
- 真面目な従業員が多く、誠実な社風。
- 社長交代により、社風が変わろうとしている。
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成長機会・キャリア開発 |
- 教育制度は非常に整っている。
- 若手のうちからチャレンジできる風土。
- 社内の勉強会が多い。
- 人を育てようという想いが根付いている。
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入社後のギャップ |
- 思ったより体育会系だった。
- 社内調整が多い。
- 開発を経験していない社員もいる。
- 残業時間が思ったより多めだった。
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退職検討理由 |
- 新しい環境でチャレンジしたいから。
- 人の管理よりもっと技術的な仕事をしたいから。
- 他にやりたいことが見つかった。
- ビジネスに携わっているという感覚が得られなかった。
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ワークスタイル |
- 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)を基本とする。
- コアタイムなしのフレックス勤務制度を適用。
- スマートワーキング手当を月5,000円支給。
- サテライトオフィスのスペースを拡張。
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給与・福利厚生
一般社員はコンピテンシーグレード制度により給与が決まります。グレードは年数が経つと上がっていくようです。ただ、今後は変わっていくかもしれません。富士通は「ジョブ型」の人事制度へ転換中であり、2020年4月には国内の管理職にジョブ型人事制度を導入しました。21年度中には、一般社員への展開に向けた労働組合との議論がスタートする予定です。
福利厚生については、住宅補助、社員寮、財形貯蓄などがあるようです。健康診断や人間ドッグも推奨しており、富士通工場前には会社が設立したクリニックがあるとのことです。
ワークライフバランス
基本的にテレワークが推奨され完全フレックスタイム制度もあるなど、かなり柔軟な働き方が可能なようです。自宅近くのサテライトオフィスに出勤することも可能であり、働き方改革が非常にうまくいっているという口コミもありました。通勤時間や残業を短縮できており、ワークライフバランスは良いと感じている方が多い印象です。
社風
全体的に真面目で温厚な社員が多く、社内でトラブルが起きるようなことはないという口コミがありました。優秀な方も多く、各自の持つポテンシャルが非常に高いという意見もありました。社長の交代により、カルチャーが大きく変わろうとしていると感じている方もいらっしゃるようです。
成長機会・キャリア開発
若手のうちから裁量権を与えられ、様々な仕事にチャレンジできる風土があるようです。仕事は個人で行うよりチームで取り組むことが多く、周りをサポートする環境も整っているという意見がありました。また、研修制度はかなり恵まれているようです。
入社後のギャップ
実際の開発は子会社に任せてマネジメントに徹するため、開発の経験がない人がいて驚いたという口コミがありました。大企業だと上流工程の担当が多く、そういうこともよくあります。思っていたより体育会系だったという意見もいくつか見られました。
退職検討理由
居心地は良かったけれど、もっと早く成長したいから転職したという意見がありました。また、ビジネスをしているというよりタスクをこなしているという感覚があるという意見もいくつかありました。手掛ける案件が大きすぎて、自分がその一部にしか関われないことを不満に思う方は退職を検討したようです。
ワークスタイル
新型コロナの感染拡大後、富士通は在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)を基本とする新しい働き方にシフトしており、2022年度末までにオフィスの規模を現状の50%程度に最適化すると発表しています。また、在宅勤務の環境整備の補助として月額5,000円が支給されます。
他にもリモートワークに対応できる業務プロセスの見直しやデジタル化の推進など、長期的に取り組んでいく方針です。
ちゅう
新しい働き方にシフトしており、リモートワークが基本となっているようです。大企業で大きなプロジェクトに関わってみたいと考える方に向いている会社かもしれません。
リアル
6.富士通への転職を成功させるには?
ここまで読んで、富士通への転職意欲は高まりましたか?
富士通に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。
※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、富士通に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
- 一般には公開されていない、富士通の求人情報について入手できる可能性がある。
- 書類選考・面接について、富士通に特化した対策を行ってもらえる。
- 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
- 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
一般には公開されていない、富士通の求人情報について入手できる可能性がある。
例えば
dodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。
※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、富士通の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、富士通に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、富士通のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。
書類選考・面接について、富士通に特化した対策を行ってもらえる。
転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。
どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、富士通の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます。
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします。
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう。
年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。
「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。
転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。
一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅう
そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。
リアル
7.富士通への転職で、おすすめの転職エージェントは?
転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
富士通に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
- 富士通の求人について、取り扱い実績がある。
- 富士通への転職をサポートできるノウハウを持っている。
- 富士通以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
|
登録すべきか |
特徴 |
リクルートエージェント |
◎ |
業界最大手。富士通への転職サポート実績多数。 |
doda |
◎ |
業界2番手。富士通への転職サポート実績多数。提案力に強み。 |
ビズリーチ |
〇 |
ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。 |
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『
ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。
リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、富士通への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
- 富士通への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
- 富士通側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
富士通への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

『
doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み
『
ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
リアル
8.転職エージェントを上手に使いこなすには?
ここからは、実際に『
リクルートエージェント
』『
doda』『
ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。
仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。
転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、
「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう。「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅう
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。
リアル
ここまで読んでいただいた、あなたに
富士通への転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
富士通への転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅう
リアル