中途採用で、東芝に転職したい、と考えている方は多いかと思います。事業領域が広く知名度もあり、もはや知らない人はいませんね。
このページでは、東芝への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、東芝への転職について触れたいと思います。
ちゅうちゅう

新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。

リアルリアル

(東芝。うおォンうおォン。)

東芝の転職難易度は高いと言えます。求人数が少なく、2022年度の中途採用比率は13%となっており、そこまで中途採用に力を入れているわけではないようです。知名度も高く人気企業ですので、応募倍率はそれなりに高いです。現在、事業再編により大きく変わろうとしている最中であり、今後、中途採用の状況も変化していくと考えられます。
上記のことから、東芝だけに絞った転職活動は少し難しいかもしれません。ただ、現職をこなしながら、個人で複数企業の選考スケジュールを管理するのはかなり面倒だと思います。転職エージェントに登録すれば、あなたの希望やスキルにマッチした求人を複数紹介してくれ、選考スケジュールの管理もしてくれます。気軽に登録してみましょう。

2.東芝への転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、東芝への転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべき東芝の特徴

  • インフラ事業、電子デバイス事業、データサービス事業などを展開。
  • 福利厚生は充実しており、保守的で穏やかな社風。
  • 転職サイトでは、研究開発、ソフトウェア開発、データエンジニア、営業などの公開求人がある。
  • 3~5年以上の実務経験やビジネスレベルの英語力など、即戦力のある人材を求めている。
  • 出社とリモートワークを組み合わせたハイブリッド勤務を推奨している。
  • 給与は同業他社と比較して高い水準であり、40代で年収1,000万円プレイヤーも多くいる。

東芝へ転職するために、押さえておくべきポイント

  • 事業再編の予定なので、配属が流動的になる可能性がある。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

3.東芝ってどんな会社?

項目 内容
会社名 株式会社 東芝 (TOSHIBA CORPORATION)
代表者 代表執行役社長 CEO 島田 太郎
本社所在地 東京都港区芝浦1-1-1
創業 1875年(明治8年)7月
資本金 2,008億6,900万円(2022年度末時点)
主な事業内容 発電システムなどのインフラ事業、電子デバイス事業、データサービス事業などを展開。
従業員数 連結:106,648名(2022年度末時点)

事業内容

東芝には以下のように、7つの事業領域があります。
  1. エネルギーシステムソリューション
  2. インフラシステムソリューション
  3. ビルソリューション
  4. リテール&プリンティングソリューション
  5. デバイス&ストレージソリューション
  6. デジタルソリューション
  7. 電池事業
2017年に各社内カンパニーを分社化しており、各事業は分社化した会社によって行われています。2023年度下期を目標に、各事業を再統合してデバイス&ストレージソリューション事業とそれ以外の事業で二分割する予定でしたが、いったん中断しています。2023年には上場廃止となっており、事業戦略は流動的です。

今後の事業展開

東芝は、短期的には電気自動車などの需要で売れ行きが好調なパワー半導体に注力するとしています。ロームとの協業により、できるだけ早く供給力を拡大するとしています。また、中期的な注力領域としては再生エネルギーやインフラ事業を挙げています。「二酸化炭素分離回収・利用・貯留(CCU/S)」や「再生可能エネルギー」、「量子暗号通信」といった新たな事業領域に経営資源を集中投資し、新たな成長を目指すとしています。

海外展開

東芝はデバイス事業を2025年度までに売上高1兆100億円、営業利益800億円に成長させるとしており、その中で、2020年度には70%だった海外売上高比率を、2025年度までに81%まで引き上げる方針を打ち出しています。今後大きな需要が見込まれるニアラインHDDに関しては、フィリピンの生産拠点への継続的な経営資源投入に加えて、中国にも生産拠点を新設することで、ニアラインHDDの生産能力を2025年度までに、2020年度比で約2倍にまで引き上げる予定です。

4.東芝の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

東芝の口コミや内部情報について、転職口コミサイトのOpenWorkenライトハウス転職会議キャリコネを参考に紹介します。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
項目 コメント
給与・福利厚生
  • 同業他社の中ではトップクラス。
  • 基本的に年功序列。
  • 賞与は業績連動で変動が大きい。
  • 企業年金、住宅補助、カフェテリアプランなど福利厚生は充実している。
ワークライフバランス
  • 部署により異なる。
  • オン・オフ分けて働いている人が多い。
  • 休暇は取りやすい。
  • 定時退社日が設定されている。
社風
  • 保守的でおっとりとした社風。
  • 助け合いの文化がある。
  • 真面目で落ち着いた人が多い。
  • 部門どうしの交流はない。
成長機会・キャリア開発
  • 人材育成の制度は充実している。
  • OJTで学ぶことが多く、教えてもらえる環境がある。
  • 企業規模が大きく、バリエーションに富んだトラブル対応が身に付く。
  • 他社との関わる機会が多く、成長できる環境。
入社後のギャップ
  • 意外と専門職が少なく、総合職が多かった。
  • 思ったほど想定外の異動はない。
  • IT化が遅れている。
  • 前職の経験が活かせる部署に配属されるとは限らない。
退職検討理由
  • 原子力事業を取り巻く環境が難しくなったから。
  • 早期退職優遇制度があったため。
  • 経営に不安がある。
  • 保守的な風土が合わなかった。
ワークスタイル
  • 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)可の部署もある。
  • フレックスタイム制度がある。
  • 時短勤務制度がある。
  • ハイブリッド勤務を推奨。

給与・福利厚生

給与に関しては満足している方が多いようです。年功序列で、年次が同じだと給与にあまり差が出ないという声も複数ありましたが、一方で実力による差が出てきているという声も見られました。また、賞与は業績連動なので、所属している事業部が好調かどうかに左右されてしまうという意見がありました。
福利厚生は、各種手当、財形貯蓄、持株会、カフェテリアプランなど充実しているようです。ポイントで自社製品を大幅に安く買えるという口コミもありました。

ワークライフバランス

ワークライフバランスは、所属部署や個人の考え方に大きく依存するようです。慢性的に残業をしている部署もあれば、そうでない部署もあり、同じ会社でも大きく異なるようです。定時退社日の制度も、形骸化している部署があるという口コミがありました。休暇は比較的取りやすい雰囲気で、会社指定の一斉年休が年に数回あるようです。

社風

全体的に穏和で真面目な人が多く、協力し合う空気があるようです。業務が多岐に渡るため他部門との交流はなく、他部門が何をやっているのか分からないという声は多くありました。また、典型的な日本の大企業であり、保守的で仕事の進み方が遅い、組織の階層が多すぎるなどの意見もありました。

成長機会・キャリア開発

上司に知られることなく、事業部間の異動ができる制度があるようです。東芝は多岐にわたって事業展開しているので、様々なことに挑戦できる環境があるという口コミがありました。教育制度がしっかりしているという声も多かったです。定期的に教育を受ける機会があり、スキルアップできるという意見がありました。

入社後のギャップ

入社後のギャップはあまりないという声が複数ありました。入社前の説明と実際の業務内容にギャップはない、期待通りの会社だった等の意見がありました。その他、ジェネラリストが多い環境の為、専門職としてキャリアを積もうと考えているとギャップを感じるかもしれないという意見も見られました。

退職検討理由

過去の不祥事なども含めて、この先の経営に不安を感じて退職を検討した方が多いようです。事業の整理により稼ぎ頭が無くなった、エネルギー分野では原発の撤退に端を発して利益を出せていないなどの意見がありました。その他、昔ながらの日系企業感があり、古い体質が合わなかったという声もありました。

ワークスタイル

会社としては出社とリモートワークを組み合わせたハイブリッド勤務を推奨しているようですが、部署によってはフルリモートだったり全員出社だったりと、バラつきがあるようです。その他、裁量労働制や時間休、時短勤務など、フレキシブルに働ける環境が整っているようです。
ちゅうちゅう

福利厚生はしっかりと整っており、給与も高めの水準で社員の方の不満は少ないようです。社風やワークライフバランスは部門により異なるようなので注意が必要です。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

5.東芝は、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

中途採用で募集中の職種は、研究開発、ソフトウェア技術者、財務などがありました。現時点ではいくつかの職種で募集があるようです。分社化している各事業会社では、各種エンジニア、原子力発電関連の開発・設計などの募集があります。
東芝は採用活動にビズリーチの「HRMOS」という転職サービスを利用しています。HRMOSにてWeb登録し書類選考に合格すると、次回選考の案内が届くという形式になっています。

求める人材

  • 職種によっては3~5年以上の実務経験やビジネスレベルの英語力があり、提案型で顧客と折衝できることが歓迎条件。
  • 自ら主体的に考え、柔軟にフットワークよく行動できる人材を求めている。
  • 多様性を受け入れ、チームで協力して仕事を進めることができる人材を望んでいる。

ー私たちの価値観ー

誠実であり続ける
日々の活動において、人や地球に対する責任を自覚し、つねに誠実な心で行動する。

変革への情熱を抱く
世界をよりよく変えていく熱い情熱を持ち、そのために必要な変化を自ら起こす。

未来を思い描く
社会に与える価値や意義を考え、次の、さらにその先の世代のことまで見据える。

ともに生み出す
互いに協力し合い、信頼されるパートナーとしてともに成長し、新しい未来を創る。

東芝の採用情報ページには、社員の方のインタビューや職種紹介などが載っています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。

給料(年収)

平均年間給与:ー(非上場) 平均年齢:ー(非上場) 平均勤続年数:ー(非上場)
東芝の平均年収は、非上場につき公開されていません。

 

労働時間

平均残業時間:29~34時間/月
組合員の勤務時間は適正できちんと守られている、属人性の業務は少なくワークシェアできる環境などの口コミがありました。PCのログ管理などもされており、長時間残業にならないような工夫がされているようです。一方、部署やプロジェクトによっては業務量が多いこともあるようです。管理職になると規制がなくなる為、人によっては相当残業しているという口コミもありました。
ちゅうちゅう

自主的に行動でき、チームで協力して仕事を進められるような人材を求めているようです。いくつかの職種で募集がありますが、東芝本体の求人は少なめです。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

6.東芝の求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところ、研究開発、ソフトウェア開発、データエンジニア、営業などの求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
  • 東芝本体の求人は少なく、関連会社出向が決まっている求人もある。
  • 各事業会社では、半導体エンジニア、製品開発エンジニア、デバイス設計、システム設計などの求人がある。
  • 事業会社の中でも特に、東芝デバイス&ストレージ、東芝エネルギーシステムズの求人が多い。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅうちゅう

東芝本体の求人は少ないようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

7.東芝の選考対策

東芝の選考ステップや経験者の口コミについて、転職口コミサイトのワンキャリアプラスOpenWorkを参考に紹介します。
東芝の面接では、入社意欲や東芝に入りたい理由を重視しているようです。現在、東芝は事業再編を行っている途中であり、大きく変わっていこうとしています。そのような中で、なぜ東芝を選んだのか、どれ位の熱量で入りたいと思っているのかを見ているようです。事業再編が非常に流動的なので、経営計画書などを読み込んで、自分がやりたいことが東芝で実現できるかよく確認しておいた方が良いと思います。
入社後に何ができるか、今のスキルをどのように活かせるかという質問も多くされるようですが、東芝の公式サイト上には「あくまでも人物本位で選考を行う」と記載がありました。職務経歴だけでなく、東芝が求める人物像にいかにマッチしているかをアピールしましょう。

選考ステップ

東芝の選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
  1. エントリー・書類選考

  2. 適性検査

  3. 面接複数回

エントリー・書類選考

東芝の応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか二通りの方法があります。公式サイトから応募する場合、ビズリーチのHRMOS採用ページ経由での応募となります。
公式サイトからの応募も良いですが、非公開求人の存在を考えると、転職エージェントからの応募がおすすめです。人気企業の場合、応募が殺到するのを防ぐために非公開求人とすることがあります。例えばdodaのような大手の転職エージェントだと、保有している非公開求人の数もかなりのものになります。これら非公開求人にアクセスするためにも、転職エージェント経由での応募をおすすめします。

適性検査

口コミが少なく確かなことは分かりませんが、職種によっては適性検査があるかもしれません。東芝の公式サイトには適性検査の有無は記載されていませんでしたが、事業会社の一つである東芝デジタルソリューションズには適性検査を実施すると記載されています。何が行われるか分かりませんが、参考までに、新卒採用ではSPIが実施されているようです。SPIを中心に、ざっくり復習しておくと良いかもしれません。

面接複数回

基本的に、面接は二回行われるようです。まず募集部門による面接があり、次に募集会社の人事担当による面接が行われます。質問はオーソドックスなものが多く、特別な準備は必要なかったという口コミがいくつかありました。 実際に以下のような質問がされたようです。
  • 転職理由、東芝を志望する理由。
  • 10年後のキャリアプラン。
  • 東芝にネガティブなイメージはあるか。
  • なにか自分でものづくりをしたことがあるか。
  • あなたの強み、弱み。
  • 入社後に活かせる人脈はあるか。
  • 入社後、専門知識をどのように活かせるか、何をやりたいのか。
  • 今までで苦労したこと。
  • 後輩や周囲のメンバーとどのように接しているか。
同じような質問を、視点を変えて深く聞いてくるという口コミがありました(多くの半導体メーカーの中からなぜ東芝を選んだのか、なぜ東芝で自分のスキルを活かせると思ったのか、半導体メーカーとして東芝の立ち位置をどう思うかなど)。東芝を志望する理由はかなり深掘りされると思っておいた方が良さそうです。
また、将来どのようになりたいかに関する質問も多いようです。入社後にやりたいことから10年後のキャリアプランまで、短期的・長期的両方の視点で考えておくと良いと思います。

選考の口コミ

研究開発

学生時代のエピソードや研究内容を聞かれた。研究内容を素人相手にも説明できるようにしておいた方が良いと思う。

コンサルティング営業

事業部の部長から、ビジネスに対する意識の持ち方や営業の美徳を聞かれた。

会計コンサルタント

あなたの強み・弱みを教えてくださいというオーソドックスな質問をされた。

その他

人柄重視だと思った。しっかりコミュニケーションをとることが大切。

東芝の面接は、一般的な中途採用面接の雰囲気のようです。口コミが少なく詳細な面接の雰囲気は分かりませんが、和やかだった、穏やかに進んでいった、面接官が優しかったなどの声がいくつかありました。基本的に面接はオンラインで進むようなので、心配な方はオンライン面接のコツなどを転職エージェントに相談しておきましょう。

8.東芝への転職を成功させるには?

ここまで読んで、東芝への転職意欲は高まりましたか?

東芝に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、東芝に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、東芝の求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、東芝に特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、東芝の求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、東芝の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、東芝に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、東芝のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、東芝に特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、東芝の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

9.東芝への転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
東芝に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • 東芝の求人について、取り扱い実績がある。
  • 東芝への転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • 東芝以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。東芝への転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。東芝への転職サポート実績多数。提案力に強み。
ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』 も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、東芝への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • 東芝への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • 東芝側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
東芝への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

10.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

(お頼み申します!)

ここまで読んでいただいた、あなたに
東芝への転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
東芝への転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅうちゅう

東芝の攻略がんばりましょう!

リアルリアル

(ごちそうさまでした!)