中途採用で、JR東海に転職したい、と考えている方は多いかと思います。新幹線やリニアモーターカーなどで有名な鉄道会社として、知らない人はいませんね。
このページでは、JR東海への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、JR東海への転職について触れたいと思います。
ちゅう
新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。
リアル
JR東海の中途採用の難易度は非常に高いと言えます。新卒採用の社員を終身雇用する考えを基本としている為、中途の採用はかなり少ないです。中途採用者の割合は2019年度で2.5%、2020年度で1.3%となっており、求人がいつ出るのかも分かりません。
また、中途採用者に求めるレベルが非常に高いです。現在募集がある職種の全てにおいて、国家資格や15年以上の十分な経験を有していることが必要とされています。中堅クラスというよりは、ベテランが対象と言えます。逆に大学、大学院、高等専門学校専攻科を卒業して3年以内なら、新卒枠で応募できます。
中途でJR東海に入ることだけを考えるのはあまり現実的とは言えないかもしれませんね。JR東海を志望しつつ他の企業を考える必要があります。転職エージェントに登録すれば、自分の希望に合う求人を複数紹介してくれるので、効率よく転職活動を進めることができます。
2.JR東海への転職についての所見まとめ
次章以降で詳細について触れますが、JR東海への転職についての所見をまとめます。
転職を考える際、押さえるべきJR東海の特徴
- 東海道新幹線を中心に中部地方に鉄道路線を有する鉄道会社であり、他にも流通事業、不動産事業などを展開。
- 鉄道の安全安定輸送を最優先事項とし、規律を重んじる企業文化。
- 新幹線を社割で利用でき、新幹線通勤も可能。
- 中途採用で募集中の職種は「建設土木」、「用地」、「建築」。
- 十分な経験と技術力を持ち、規律を守り一致団結して行動できる人材を求めている。
- 非現業部門では残業は少なめ、現業部門は部署によって緊急対応などもある。
- 基本給は平均的だが手当てが多く、総合的に見ると給与水準は高い。
JR東海へ転職するために、押さえておくべきポイント
- 現業部門と非現業部門とで勤務体系や残業時間が異なることと、部署によっては2~3年サイクルで転勤の可能性があることに注意。
- 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。
3.JR東海ってどんな会社?
項目 |
内容 |
会社名 |
東海旅客鉄道株式会社 |
代表者 |
代表取締役社長 丹羽 俊介 |
本社所在地 |
愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 JRセントラルタワーズ |
設立 |
1987年4月1日 |
資本金 |
1,120億円 |
主な事業内容 |
鉄道事業、流通事業、不動産事業などを展開。 |
従業員数 |
18,723人(2022年3月末現在) |
事業内容
1987年4月に日本国有鉄道から鉄道事業を引き継いだ旅客鉄道会社の一つであり、東海地方を中心とした中部地方に鉄道路線を有するのが東海旅客鉄道(通称JR東海)です。東京、名古屋、大阪間を結ぶ日本の交通の大動脈である東海道新幹線、及び名古屋・静岡地区の都市圏輸送を中心とした12線区の在来線を運営しています。収益の7割以上が運輸業によるもので、さらに運輸業の9割が東海道新幹線によるものです。
今後の事業展開
JR東海は、センシング、画像認識、ビッグデータの伝送・解析、AIなどの技術を積極的に取り入れ、輸送サービスの在り方を抜本的に変革するとしています。具体的には以下の通りです。
- 新幹線に半自動運転機能を導入し、運転士の業務を支援。
- 在来線では車両側面にカメラを設置し、画像で安全を確認する。また、3両以上の編成にもワンマン運転を導入。
- 状態監視、画像認識等の活用により、検査・修繕の質を向上させる。
- TOICA利用エリアを全線に拡大する。
- 新幹線やその他交通手段、観光プランなど旅行全体をシームレスに予約・決済できる「EX-MaaS」を提供。
中央新幹線計画
JR東海の収益の柱である東海道新幹線は開業から60年近くが経過しました。今後は経年劣化や大規模災害等のリスクに備える必要があるとし、中央新幹線計画を強力に推進するとしています。中央新幹線計画とは、東京から大阪までをリニアモーターカーによる新幹線で結ぶ計画で、最高速度は505km/hとすることが定められています。中央新幹線に超電導リニアを導入することで三大都市圏が1つの巨大都市圏となり、経済の活性化に多大な影響を与えると予想されています。まずは名古屋までの開業を目指すとしています。
4.JR東海の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)
項目 |
コメント |
給与・福利厚生 |
- 年功序列型の給与体系。
- 2年に1回程度、昇進試験がある。
- 乗務員になると乗務手当等がある。
- 新幹線を社割で利用できる。
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ワークライフバランス |
- 会社として、ワークライフバランスの充実を推奨している。
- 長期の休みが取れ、比較的調整しやすい。
- 残業が少なく、プライベートとの両立がしやすい。
- 現業機関ではバランスが取りにくいこともある。
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社風 |
- いい意味でも、悪い意味でも昔ながらの会社。
- 法令遵守意識が高く、規律を重んじる企業文化。
- 縦割りの組織。
- 先人達の教えを大切にする文化。
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成長機会・キャリア開発 |
- 接客技術が向上した。
- 協調性の重要性を知り、人間的に成長出来た。
- 鉄道業という限られた中での成長となる。
- 英語力が向上した。
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入社後のギャップ |
- 安全安定輸送を提供するための厳しさは想像以上だった。
- 思った以上に大企業であり、全国への転勤がありうる。
- コミュニケーション能力がかなり必要だった。
- 社内独自ルールがある。
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退職検討理由 |
- カレンダー通りの休みが取れる仕事に就きたいと思ったから。
- 体育会系の文化がきつく、社風に馴染めなかった。
- ジョブローテーションが多く、一つのことに集中できない。
- 転勤が多く、単身赴任前提の人事となっている。
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ワークスタイル |
- 非現業部門ではフレックス勤務が導入されている。
- 制限付きで在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が可能。
- 子供が3歳になるまで時短勤務ができる。
- 車掌や運転士は泊まり勤務がある。
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給与・福利厚生
基本給は平均的であるが、手当(乗車手当や夜勤手当など)が多く貰えているため、総合的に見ると同年代では高い水準であるという意見がいくつかありました。また、総合職とそれ以外の職種では年収に開きが出るようです。総合職の方が昇進機会に恵まれており、給与が上がりやすいという口コミがありました。
福利厚生に関しては不満がないという意見が複数ありました。基本的なものは揃っており、管轄内の在来線は無料で乗ることができるようです。新幹線も割引があり、通勤に新幹線を利用する場合は定期代が全額支給されるようです。
ワークライフバランス
本社などの非現業部門はカレンダー通りの休日であり、年休なども比較的取りやすくワークライフバランスが良いという意見が多くありました。鉄道現場などの現業部門は、土日や夜間の勤務に加え、年末年始などの繁忙期は長期休暇を取りにくいこともあり、ワークライフバランスはやや調整しづらいようです。また、異常時の対応を行う可能性が常にあり、予定が立てにくいという声もありました。
社風
鉄道会社という特性上、時間厳守の文化が行き渡っていて、組織としての法令遵守意識が高く規律を重んじる企業文化のようです。体育会系で上下関係がはっきりしているという声もありました。また、明るくコミュニケーション能力の高い社員が多いようですが、新卒採用の方が多く同期で固まっているので、中途採用で入ると馴染むまで肩身が狭いかもしれないという意見がありました。
成長機会・キャリア開発
総合職で入社するとジョブローテーションがあり、専門性は身に付きにくいという声がありました。幅広い経験を積みたい方には向いているかもしれません。また、インバウンド需要で海外からの旅行客が増加し、英語力が向上したという意見もありました。日本のインフラを支えているという誇りや、国民の役に立っているという充実感が得られるという声もあり、一般企業では得られない満足感があるようです。
入社後のギャップ
とても大きな企業であり、全国への転勤があり得るという声がありました。転勤を望まない場合は注意が必要です。また、鉄道会社の特性上、時間厳守や自己管理の徹底などが高いレベルで求められるという意見がありました。また、中途採用で入ってくるのはかなり珍しい存在であることを認識しておいた方が良いという声もありました。
退職検討理由
規律を重んじる体育会系の社風に馴染めない方は、退職を検討するようです。また、ジョブローテーションがあるため、必ずしも自分の能力や興味のある分野とは関係ない部署に配属される可能性があり、やりがいを持てなくなってしまうこともあるようです。その他、コロナ禍で賞与がかなりの減額になり、鉄道業界の先行きが不安になったという声もありました。
ワークスタイル
非現業部門では在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)制度が導入されているようですが、制度を利用できるのは育児・介護をする必要がある社員が中心で、フルリモートは出来ないようです。現業部門はその特性上、リモートワークやフレックスなどの制度は使えず、夜勤もある為、体力勝負な所があるという声がありました。現場勤務だと柔軟な働き方は難しいですが、平日の空いている時に休めるので良いという意見もありました。
ちゅう
福利厚生は色々と充実しており、中でも新幹線を社割で利用できることが一番の魅力となっているようです。安定志向で、規律を守ることに抵抗がなく、一つの会社に長く勤めたい方に向いている会社かもしれません。
リアル
5.JR東海は、転職者に対してどんな人材を求めている?
募集職種
中途採用の募集は、「建設土木」、「用地」、「建築」に分かれています。応募資格は全職種共通で高卒以上となっています。「建設土木」は10名程度、「用地」、「建築」は若干名の募集となっており、どの職種も概ね15年以上の十分な経験を有していることが求められています。
求める人材
JR東海の企業情報ページには、以下のような行動指針が載っています。
行動指針
「安全」最優先の行動
「信頼されるサービス」の実践
「進化と飛躍」への挑戦
「能力と技術」の更なる研鑽
「規律ある一体感」の醸成
引用元: JR東海企業情報ページ
- 安全安定輸送の重要性を理解し、何よりも安全確保を優先して行動できる人材を求めている。
- 規律を守り、一致団結して物事に取り組める人材を求めている。
- 高い技術力を持ち、15年以上の十分な経験を積んでいることが望ましい。
JR東海の採用情報ページでは「職種・系統紹介」として、鉄道業界ならではの様々な職種が紹介されており、戦略・事業紹介やプロフェッショナル・ストーリーなどからも色々な情報が得られると思います。他にも社員の方のインタビューなどが詳しく載っており、転職へのヒントを与えてくれると思います。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。
給料(年収)
平均年間給与:710万円 (2023年3月31日現在)
平均年齢:36.4歳(2023年3月31日現在)
平均勤続年数:15.5年(2023年3月31日現在)
労働時間
平均残業時間:21~30時間/月
非現業部門である本社の場合、基本的に勤務時間は9時~17時半であり、残業は月に20~30時間程度とのことです。社内の残業管理は厳しく、上司からも月に30時間を超えないようにと指導があり、ソフト、ハードの両面でサービス残業はできないシステムになっているとの情報もありました。乗務員や駅員はシフト制であり、輸送障害等で業務終了後に急遽対応することもあるが、サービス残業はないとのことです。現業部門のメンテナンスを行う部署などでは、仕事の性質上、緊急対応などもあって業務量が多いという意見もありました。
ちゅう
募集職種における十分な経験を積んだ人材を求めているようですね。また、規律を守り一致団結して動けることを重視しているようです。
リアル
6.JR東海の求人情報にはどんな傾向がある?
転職サイトを各種調べたところ、施工管理に特化した「
施工管理求人ナビ」で鉄道工事/土木施工管理の求人がありました。2級以上の土木施工管理技士の資格が必要など、求められるレベルは高いです。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントの
dodaの場合、
非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、
dodaの
非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅう
現時点で公開されている求人は限られていますが、隠れ求人の存在は気になるところです。
リアル
7.JR東海の選考対策
JR東海の面接では、募集職種に見合う十分な経験や技術を持っているかを重視しているようです。どんな技術力があり、それをどのように仕事に活かせるのか具体的にアピールする必要があるという口コミもありました。また、土木であれば1級土木施工管理技士の資格、建築であれば1級建築士の資格を保有していることなどが求められます。
その他、周囲と協力しながら物事を推し進める力を持っているかも見ているようです。鉄道は規模が大きく大人数での協業が必要となる為、チームプレーで力を発揮できることが求められているようです。
選考ステップ
JR東海の選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
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応募・書類選考
JR東海の応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか二通りの方法があります。
現時点では、施工管理に特化した転職サイトで公開求人がありました。ただ、非公開求人の多さを考えると、
リクルートエージェントや
dodaなどの大手にも同時に登録しておいた方が安心と言えます。JR東海は中途採用を活発に行っていないので、
JR東海グループの会社や、他の企業を紹介してもらうことも視野に入れておいた方が良いでしょう。
また、人気企業は書類選考を通過するのがかなり難しいです。一般的に書類選考の通過率は平均で約3割と言われており、JR東海のような人気企業は更に低い数字となります。企業ごとに重視するポイントも異なりますので、転職のプロの手を借りて添削してもらうことをおすすめします。
筆記試験
中途採用の筆記試験に関する口コミはなく、筆記試験自体が行われているかどうかも定かではありません。参考までに新卒採用では、内田クレペリン検査、性格検査、SPI、建築や土木に関する専門試験などの筆記試験が行われたという口コミがありました。職種やインターンシップ選考か本選考かによっても異なるようです。
面接複数回
一般的な質問が多いようです。特に、転職理由を深掘りされたという口コミがありました。答えに困るような難しい質問はされないようなので、事前対策が重要です。
実際に、以下のような質問がされるようです。
- 仕事以外に力を入れていること。
- 周りから何といわれるか。
- チームで仕事をすることが苦痛ではないか。
- どんな上司が苦手か。
- 仕事を早く進めるために工夫していることは何か。
- これまでの仕事でどんな力を発揮したか。
- 自分から会社の何かを変えようとしたことはあるか。
- 勤務体系についてどう思うか。
新卒に関しては口コミを見る限り、体育会系でとにかく元気でハキハキと受け答えする人が好まれるようです。中途は、これまでの経験や技術力を重視しているようで、今までに経験した仕事の内容を具体的に問われるという口コミがありました。転勤が原則必須で、職種によっては夜勤できるかも問われたということなので、この辺りの条件を受け入れられない場合は注意が必要かもしれません。
選考の口コミ
総合職
雑談のようにスムーズに会話できるコミュニケーション能力が重視されていたと思う。
営業
その他職種
設計
JR東海の面接の雰囲気は、様々なものであるようです。新卒採用では圧迫気味だったという意見もいくつかありましたが、面接官の態度に関わらず自分をアピールできるよう準備しておくと安心ですね。
転職エージェントは様々なタイプの面接に詳しく、面接ごとにどう対応すればいいのか等についても教えてくれます。登録しておいて損はないので、ぜひ転職エージェントに登録して転職活動を優位に進めましょう。
8.JR東海への転職を成功させるには?
ここまで読んで、JR東海への転職意欲は高まりましたか?
JR東海に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。
※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、JR東海に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
- 一般には公開されていない、JR東海の求人情報について入手できる可能性がある。
- 書類選考・面接について、JR東海に特化した対策を行ってもらえる。
- 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
- 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
一般には公開されていない、JR東海の求人情報について入手できる可能性がある。
例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。
※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、JR東海の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、JR東海に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、JR東海のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。
書類選考・面接について、JR東海に特化した対策を行ってもらえる。
転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。
どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、JR東海の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます。
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします。
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう。
年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。
「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。
転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。
一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅう
そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。
リアル
9.JR東海への転職で、おすすめの転職エージェントは?
転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
JR東海に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
- JR東海の求人について、取り扱い実績がある。
- JR東海への転職をサポートできるノウハウを持っている。
- JR東海以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
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登録すべきか |
特徴 |
リクルートエージェント |
◎ |
業界最大手。JR東海への転職サポート実績多数。 |
doda |
◎ |
業界2番手。JR東海への転職サポート実績多数。提案力に強み。 |
ビズリーチ |
〇 |
ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。 |
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『
ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。
リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、JR東海への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
- JR東海への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
- JR東海側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
JR東海への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力
『
doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み
『
ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
リアル
10.転職エージェントを上手に使いこなすには?
ここからは、実際に『
リクルートエージェント』『
doda』『
ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。
仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。
転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、
「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう。「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅう
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。
リアル
ここまで読んでいただいた、あなたに
JR東海への転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
JR東海への転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅう
リアル