メルカリに転職して失敗しないコツ(内部口コミあり)【激務注意】
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中途採用で、メルカリに転職したい、と考えている方は多いかと思います。グローバル展開も成功している、最近の日本を代表する企業ですからね。
このページでは、メルカリへの転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、メルカリへの転職について触れたいと思います。
ちゅう
新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。
リアル
メルカリの転職難易度は高いと言えます。基本的に未経験可の求人はなく、3~5年以上の経験を積んだ即戦力人材を望んでいます。エンジニアの募集が多くありますが、求められるスキルは高く、語学力が必要とされる場合もあります。選考の際、職種によっては1,000字程度の課題作文や英語面接があります。
また、採用にあたってメルカリのカルチャーへのフィット感が重視されるので、メルカリのカルチャーやミッションを十分に理解している必要があります。
転職難易度は高いですが、メルカリは中途採用を非常に積極的に行っている企業でもあります。2021年度の中途採用比率は96%とかなり高く、2023年度も88%が中途採用者となっています。
2.メルカリへの転職についての所見まとめ
次章以降で詳細について触れますが、メルカリへの転職についての所見をまとめます。
転職を考える際、押さえるべきメルカリの特徴
- フリマアプリ「メルカリ」のサービスを運営。
- 働きやすい環境で、福利厚生も手厚い。
- エンジニアを中心に幅広い職種で募集がある。
- ハイスキルであることを前提とし、メルカリのカルチャーに共感できるかを重視。
- 残業時間は長くはないが、部署によっては激務。
- 求人の多くは年収600万円以上で、エンジニアではMAX1,800万円の求人もある。
メルカリへ転職するために、押さえておくべきポイント
- 配属先の部署により、激務かそうでないかにかなり違いがあるため注意が必要。
- 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。
3.メルカリってどんな会社?
項目 |
内容 |
会社名 |
株式会社メルカリ |
代表者 |
取締役 兼 代表執行役 CEO 山田 進太郎 |
本社所在地 |
東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー |
創立 |
2013年2月1日 |
資本金 |
46,052 百万円(2023年6月末時点) |
主な事業内容 |
フリマアプリ「メルカリ」の企画・開発・運用。 |
従業員数 |
連結:1,232名(2022年6月時点) |
事業内容
東京都港区に本社を置く日本の企業で、フリマアプリ「メルカリ」のサービスを運営しています。2013年に山田進太郎が株式会社コウゾウ(現・株式会社メルカリ)を設立、2016年に初めて黒字化しました。
2019年にはスマホ決済サービス「メルペイ」の提供を開始し、2022年10月からBtoCマーケットプレイス「メルカリShops」の本格提供をスタートさせています。
今後の事業展開
メルカリは、会社設立から10年となる節目の2023年に、次の10年に向けた新たなグループミッションを公開しています。具体的には以下のような事業展開を予定しています。
- スマホ1つでネットショップを開設できるEコマースプラットフォーム「メルカリShops」の拡大。
- 株式会社メルコインを通じて、ブロックチェーン・暗号資産を活用した新規事業を展開。
- メルカリが持つデータとテクノロジーを活用して、物流の効率化を図る「メルロジ」に注力する。
海外展開
「メルカリ」を”日本発”の世界的アプリに成長させるため、2014年4月にアメリカ子会社を、2016年1月にヨーロッパに子会社を設立しています。2018年、英国子会社を解散して欧州事業から一時撤退しましたが、2022年には子ども用品専用フリマアプリを展開する仏Beebsに出資し、ヨーロッパ市場でのCtoCマーケットプレイスの拡大を目指すとしています。
アメリカ版「メルカリ」は順調に立ち上がり、環境意識が高いとされるZ世代を意識した取り組みも打ち出しています。また、インドに開発拠点を設立し国際的な躍進を支える組織づくりを行うことで、「グローバルテックカンパニー」の実現を目指しています。
4.メルカリの現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)
項目 |
コメント |
給与・福利厚生 |
- 他のIT企業と比べても遜色なし。
- 給与に45時間分のみなし残業代がついている。
- ストック・オプション、キャッシュ賞与のインセンティブ制度がある。
- 産休・育休期間中の給与を会社が100%保障してくれる。
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ワークライフバランス |
- 成果が全てで、労働時間は評価に関係ない。
- 20時にはほとんどの社員が帰社している。
- 海外とのやりとりで早朝出勤あり。
- バランスは良い。
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社風 |
- 落ち着いた雰囲気。
- 優秀な社員が多い。
- 自由闊達な雰囲気。
- 働く環境として、ほぼ不満は無い。
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成長機会・キャリア開発 |
- 1on1レッスン、オンライン英会話等、語学学習の環境は充実。
- 旅費や参加費などの補助があるセミナー参加制度あり。
- 個人がブログで発信する情報も評価される文化がある。
- 仕事を通じて成長できる環境。
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入社後のギャップ |
- 仕事は大変だが、周囲が助けてくれる環境がある。
- 大企業感が出始めている。
- 社内のシステムやプロセスが整備されていない。
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退職検討理由 |
- 給料アップを望む。
- 大企業になったから。スタートアップ環境の方が良かった。
- 組織変化が激しくついていくのが大変。
- 人材の流動性が高く、ロールモデルがいない。
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ワークスタイル |
- 出社か在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)を選択できる。
- 出社時間、頻度を自由に選択できる。
- 社内外の会議をオンラインで実施。
- コアタイムなしのフレックスタイム制度がある。
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給与・福利厚生
給与は他のIT企業と比べて遜色は無いようです。その賞与は、部門や個人に連動する要素が強いようです。特にエンジニアの給与が高いという口コミがありました。
福利厚生については、産休・育休期間中の給与を会社が100%保障、ライフイベントのサポートなど充実しており、働くうえで不安を払拭してくれる、という意見が多いです。
ワークライフバランス
残業はほとんど無いようです。特にフレックスを活用できるチームでは、非常にライフワークバランスが良好という意見がありました。ただ、海外とのやりとりで早朝出勤もあるとのことで、時差の問題による時間外労働もあるようです。今後海外展開を行っていくうえで、該当する社員は増えていくのではないでしょうか。
社風
自由闊達ながら落ち着いた雰囲気のようです。いわゆる若い人が多いベンチャーな感じではないようですね。風通しはとてもよく、役職など立場に関係なく自由に発言できる環境だという意見もありました。優秀な社員も多いようです。
成長機会・キャリア開発
社員のキャリア開発に、積極的に関与してくれる環境のようです。特に語学関係は充実しており、さらに外部セミナーに対して、遠隔地でも認めてくれるとのことで、これはありがたいですね。
個人がブログで発信する情報に対して、寛容を通り越して評価してくれるという文化はなかなか無いのではないでしょうか。
入社後のギャップ
あまりギャップはないという意見が多かったです。組織や人事体制についてはメルカリが情報をオープンにしているので、入社前から会社の雰囲気を調べることができ、特に印象の違いはなかったという口コミがありました。
退職検討理由
上場を機に組織体制が大企業化したという意見が複数ありました。昔のようにチャレンジが難しくなり失敗を責められる文化になってしまった、よりクリエイティブな開発を実現するのが難しくなったという声もありました。ベンチャーのスタートアップが好きな方は、退職を検討したようです。
ワークスタイル
メルカリは2020年より原則在宅勤務を導入していましたが、時代の変化にいち早く対応した新しいワークスタイルを確立し、2021年より「メルカリ・ニューノーマル・ワークスタイル “YOUR CHOICE”」が開始しました。在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)や出社の有無を社員それぞれが選択できます。
ちゅう
働く環境についてはかなり整備されていて、残業も少なく働きやすい会社のようです。ただ、部署や時期によっては激務だったりしそうです。
リアル
5.メルカリは、転職者に対してどんな人材を求めている?
募集職種

中途採用で募集中の職種は、エンジニア、内部監査、経理、事業開発、セールスなどがあります。現時点では
幅広い職種で満遍なく募集しているようです。
特に技術系についてはかなり積極的に採用しようと考えているようです。代表自身が、「まちつく!」「フォト蔵」「映画生活」などを作った元ウノウ創業者で、且つ経営陣の多くがエンジニア経験者で、元ウノウのエンジニアをはじめトップエンジニアが多く在籍しています。そのため、優秀なエンジニアが集い、切磋琢磨しながら技術に夢中になれる環境を作り上げているようです。
求める人材
- メルカリグループのミッションとバリューに対して共感できるかどうかを重視。
- 多種多様なバックグラウンドを持つメンバーと連携しながらプロジェクトを推進できる人を求めている。
- 曖昧で不確実な状況を楽しみ、「できない理由」ではなく「できる方法」を考えられる人を求めている。
メルカリはまだまだスタートアップであり、未完成な企業です。メルカリを世界中のお客さまに使っていただけるサービスに発展させるためには、今以上に国や言語、カルチャーの異なるメンバー同士が学び合える、グローバルテックカンパニーへと成長する必要があります。~中略~
メルカリのミッションとバリューに共感し、世界へ挑戦したい方へ。日本発のグローバルテックカンパニーを私たちとともに創っていきましょう。
失敗を恐れず、大胆に。
引用元: メルカリ採用ページ
多種多様なスキルやバックグラウンドを持つ社員の様子が、オウンドメディアの「メルカン」や「mercari engineering」、LinkedInなどに載っています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。
給料(年収)
平均年間給与:1,035万円(2023年6月30日現在)
平均年齢:35.6歳(2023年6月30日現在)
平均勤続年数:3.4年(2023年6月30日現在)
労働時間
平均残業時間:20~22時間/月
メルカリの残業時間は月20~22時間程度で、労働時間管理はしっかり行われているようです。フルフレックスタイム制で、働く時間を自分で決められるのも社員に好評なようです。
ただし、残業時間については、所属部署や時期によって全く異なる可能性もありますので、注意が必要です。
ちゅう
エンジニアを中心に様々な職種で募集があるようです。給与はかなり高く、残業は少ないようです。ただ、時期や部署によって違うようなので、要注意ですね。
リアル
6.メルカリの求人情報にはどんな傾向がある?
転職サイトを各種調べたところ、各種エンジニア、パートナーセールス、労務、プロダクトマネージャーなどの求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。
- 転職サイトによって募集職種に偏りがある。
- 求人の多くは年収600万円以上で、エンジニアではMAX1,800万円の求人もある。
- 労務、財務、マネージャーなどは3~5年以上の経験が必要。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェント
dodaの場合、
非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、
dodaの
非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅう
各種エンジニアの募集が多いようですが、隠れ事務系求人の存在は気になるところです。
リアル
7.メルカリの選考対策
メルカリの面接は、「ミッションへの共感」「バリューの体現」「カルチャーフィット」の3点を判断するために行います。メルカリとメルペイのミッションに共感し、そのミッションを達成するためにバリューを体現できるかが重要だからです。特にカルチャーへの共感は重視されます。
また、メルカリのサービス「メルカリ」「メルペイ」などについては実際に使用してみて、良い所と改善したほうがよい点を言語化できるようにしておきましょう。面接中で聞かれることが多く、使用したことがないと面接で落とされる可能性が高いという口コミもありました。
選考ステップ
メルカリの選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
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応募・書類選考
メルカリに応募するには、大まかに3つの方法があります。
- 公式サイトから直接自分で応募する。
- 転職サイトや転職エージェント経由で応募する。
- 既にメルカリで働いている友人・知人に紹介してもらう。
応募の際、提出書類のフォーマットは特になく、履歴書と職務経歴書を分ける必要はありません。必須項目などはありませんが、どのようなビジネス・プロジェクトに、どのような役割で関わり、どのくらいの成果・実績を出したのか、メルカリで成し遂げたい目標やビジョンなどが明記されていることが望まれます。
職種によっては英語で書類を作成します。デザイナーなどの職種では、過去作品のポートフォリオを提出する場合があります。
また、メルカリはリファラル採用にかなり積極的で、採用者の半数以上はリファラル採用のようです。社員が自分の仕事を外部で話すことを推奨しており、社員全員が採用活動に参加しています。
コーディングテスト・技術課題
エンジニアの選考では、コーディングテストがあります。個人の適性により、実施しない場合や技術課題に代わる場合があります。コーディングテストはオンラインで受験可能、所要時間は約1時間、テストの案内から1週間以内に受けます。コンピューターサイエンスや数学的な問題で、入力値が与えられ、想定される値を出力するようなプログラムを書きます。
技術課題では、課題となる仕様を満たすコードを実装します。実装したコードは、入社後ともに働く想定のエンジニアが社内の評価基準に従って確認します。コーディングテスト等に不安がある方は、事前に練習しておくといいかもしれませんね。
1次面接~2次面接
全選考プロセスは原則オンラインで実施され、応募者の要望があった場合にオフィスでの面接が検討されます。この場合、面接会場は東京、仙台、福岡のいずれかになります。面接の所要時間は30分~60分で、服装は自由です。面接官もかなりカジュアルな普段着だったので緊張しなかったという口コミもありました。
面接では、職務経験、転職理由、成功体験、メルカリは使っているか、メルカリの改善点などが聞かれるようです。気さくな雰囲気で、面接官自身やメルカリのことをとてもオープンに話してくれるようです。
メルカリでは、過去の行動を掘り下げる面接手法として「STAR」を推奨しています。「STAR」とは、「Situation(状況)」、「Task(課題)」、「Action(行動)」、「Result(結果)」の頭文字をとった言葉で、どのような理由でどういった行動をとるか、行動に至るまでの思考パターンはどういったものかなどを把握できます。職務経験を話す際には、この「STAR」を意識して答えられるように準備しておきましょう。
最終面接
最終面接では以下のような質問がされるようです。
- これまでの開発経験で一番辛かったこと、またそれをどう乗り越えたか。
- 志望理由。
- 入社後に何をしたいか。
- メルカリで一番お気に入りのサービスとその理由。
メルカリで重視しているのは、いかにメルカリのカルチャーに共感できるかということです。最終面接でもカルチャーへの共感を確認されたという口コミがありました。選考の途中でメルカリのメンバーとカジュアルに話す場が設けられる可能性があります。ここで、メルカリのミッションやカルチャーに本当に共感できるかどうか確認すると良いと思います。
また、選考中にリファレンスチェックがあるかもしれないので心に留めておきましょう。
選考の口コミ
バックエンドエンジニア
コーディング試験があるので、苦手意識がある方は事前に何かしら練習したほうがいいかもしれない。メルカリのバリューに沿ったような行動が過去にあれば思い出しておくと良い。
広報・PR・広告宣伝
メルカリを実際に使っているか、またどのように使っているか、は聞かれるので使っておいたほうがいい。
プロダクトマネージャー
成果の再現性。いわゆるSTAR面接が行われたため、過去の自分の出した成果がどれほどの再現性があるのかというコンピテンシーを見られていたと感じた。
CRM
スキルを最重要視されているように感じた。面接中、真っ先にスキルに関する質問があり、比較的深掘りされた。メルカリ側の求めるスキルと違うと分かった瞬間から、面接終了のムードが漂った。
メルカリの面接の雰囲気は、服装も自由でとてもカジュアルなようです。あまり緊張しないで済みそうですね。全てオンラインで行われるのも、手軽で挑戦しやすいかもしれません。そして面接を成功させるには、その会社をよく知ることが大切です。メルカリはオウンドメディアの「メルカン」や「mercari engineering」でメンバーの様子を日々発信しているので、こちらはしっかりと確認しておきましょう。
8.メルカリへの転職を成功させるには?
ここまで読んで、メルカリへの転職意欲は高まりましたか?
メルカリに転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。
※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、メルカリに転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
- 一般には公開されていない、メルカリの求人情報について入手できる可能性がある。
- 書類選考・面接について、メルカリに特化した対策を行ってもらえる。
- 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
- 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
一般には公開されていない、メルカリの求人情報について入手できる可能性がある。
例えば
dodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。
※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、メルカリの非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、メルカリに対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、メルカリのサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。
書類選考・面接について、メルカリに特化した対策を行ってもらえる。
転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。
どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、メルカリの書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます。
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします。
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう。
年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。
「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。
転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。
一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅう
そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。
リアル
9.メルカリへの転職で、おすすめの転職エージェントは?
転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
メルカリに転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
- メルカリの求人について、取り扱い実績がある。
- メルカリへの転職をサポートできるノウハウを持っている。
- メルカリ以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下3社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
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登録すべきか |
特徴 |
リクルートエージェント |
◎ |
業界最大手。メルカリへの転職サポート実績多数。 |
doda |
◎ |
業界2番手。メルカリへの転職サポート実績多数。提案力に強み。 |
ビズリーチ |
〇 |
ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。 |
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『
ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。
リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、メルカリへの転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
- メルカリへの転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
- メルカリ側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
メルカリへの転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
doda|顧客満足度No.1(2022~2024年 オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント 20代 第1位)・転職希望者に対する高い提案力

『
doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する顧客満足度No.1(2022~2024年 オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント 20代 第1位)の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み
『
ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
リアル
10.転職エージェントを上手に使いこなすには?
ここからは、実際に『
リクルートエージェント
』『
doda』『
ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。
仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。
転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、
「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう。「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅう
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。
リアル
ここまで読んでいただいた、あなたに
メルカリへの転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
メルカリへの転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅう
リアル