中途採用で、三菱重工に転職したい、と考えている方は多いかと思います。言うまでもなく重工業界の最大手であり、もはや知らない人はいませんね。
転職するために、「本当に大丈夫なのか?」と情報を探してみても、転職サイトやその企業のサイトには表向きの情報しか無いのは間違いありません。また、最近口コミ系のサイトが流行っていますが、それを見てみたとしても、そのサイト自体に登録するためのハードルもあり、登録したとしても情報量が膨大で見るのも大変です。結果、本当に転職して大丈夫なのか?と思ってしまうでしょう。
その一方で、この方法なら失敗しないという唯一無二のやり方が、単純ですがあります。
このページでは、三菱重工への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、三菱重工への転職について触れたいと思います。
このページを読んでいただければ、三菱重工への転職についての情報は一通り揃っているかと思います。あなたが三菱重工に転職すべきかの判断材料になり、さらに転職したいと思った場合、三菱重工に理想の転職が実現できる可能性が高まるはずです。
ちゅうちゅう

三菱重工に転職したい方向けの記事です。ちょっと長いですが、読んで損はないはずです。

リアルリアル

(三菱重工。うおォンうおォン。)

1.三菱重工業への転職についての所見まとめ

次章以降で詳細について触れますが、三菱重工業への転職についての所見をまとめます。

転職を考える際、押さえるべき三菱重工業の特徴

  • 重工業界の最大手で、原子力、エナジー、防衛などの事業を展開。
  • 歴史を重んじる堅実な社風で、福利厚生は各種揃っている。
  • 各種開発・SEなど技術職の募集が多い。
  • 即戦力となり得る開発設計要員や海外対応要員を求めている。
  • 労働時間は部署ごとの差が大きい。
  • 年功序列の給与体系で、海外駐在すると給料が大きく上がる。

三菱重工業へ転職するために、押さえておくべきポイント

  • 個々の開発は下請けメーカーに委託することが多く、とりまとめやマネジメント業務がメインとなるようなので注意が必要。
  • 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。

2.三菱重工業ってどんな会社?

項目 内容
会社名 三菱重工業株式会社
代表者 取締役社長 CEO 泉澤 清次
本社所在地 東京都千代田区丸の内三丁目2番3号
設立 1884年(明治17年)7月7日
資本金 2,656億円(2021年3月31日現在)
主な事業内容 エナジー、プラント・インフラ、物流・冷熱・ドライブシステム、航空・防衛・宇宙など。
従業員数 単独:14,553人名 連結:79,974名(2021年3月31日現在)

事業内容

三菱重工の事業内容は、エンジン、造船、インフラ、物流、原子力、機械、防衛・宇宙と非常に多岐にわたっています。長崎での造船業から始まった三菱重工は次々と事業を拡大させ、重厚長大産業のリーディングカンパニーとして現在に至ります。
また、国内ではトップの軍需企業として護衛艦・潜水艦・戦車・ミサイルなどを製造しており、日本の国防を担っている重要な存在と言えます。日本を根底から支える重工業界の最大手であり、国の為に役立ちたいと考える方にとってふさわしい企業かもしれません。

今後の事業展開

三菱重工業は2050年カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする)の実現に向けて、「エナジートランジション」というプロジェクトにグループ全社で取り組んでいます。「エナジートランジション」は火力発電の脱炭素化と原子力によるCO2削減を第一ステップとしており、海外企業と協力して水素利用にも積極的に取り組んでいます。
カーボンニュートラルの達成に向け将来にわたって原子力の活用は必須であり、多様化する社会ニーズに応じた原子力事業を展開していくとしています。

防衛事業の強化

2021年、三井E&S造船株式会社の艦艇・官公庁船事業を譲り受けることで、株式会社三井E&Sホールディングスと最終合意しました。
三井E&S造船は、補給艦や海洋観測艦の建造・修理に強みを持っており、三菱重工は護衛艦を得意としています。互いの強みとする技術・技能を融合することで艦艇・特殊機械事業をさらに強化し、日本の海洋安全保障へ一層貢献するとしています。

特に、両社とも従来から水上・水中・海底・深海の全領域においてデュアルユースの省人化・自動化技術や無人機開発に取り組み中であり、2社の技術融合によって市場への投入を加速できると期待しています。

3.三菱重工業は、転職者に対してどんな人材を求めている?

募集職種

中途採用で募集中の職種は、ソフトウェア開発、研究開発、ドックマスター(操船技師)などがありました。現時点では技術系の職種で募集があるようです。
どの職種も、TOEIC600点以上、英語によるコミュニケーション・文書作成能力がある、英検2級など既定の英語力が求められています。職種ごとに求める人物像が明記されていますので、興味のある職種については確認するとよいでしょう。

求める人材

  • これまで新卒を採用してじっくり育てる方針であったが、現在は即戦力となり得る経験者採用を重要視している。特に開発期間が比較的短い中量産品分野、海外事業を拡大しようとしている分野で開発設計要員や海外対応要員を求めている。
  • 長いこと新卒採用中心でやってきた為、中途採用者に外の世界で身に付けたものの見方・価値観を持ち込んでもらい、新風を吹き込んでくれることを期待している。これからは様々なキャリアを持つ人材を積極的に採用していく予定。

『これまでは新卒者を採用し、社内でじっくり育てることが人材採用・人材育成の基本でした。しかし近年、グローバル化されたマーケットで激化する競争を勝ち抜いていくためには、海外での事業展開や新製品・新技術の開発を加速する必要があり、「即戦力となりうる経験者」を活用することが重要となってきました。特に開発期間が比較的短く、専業メーカーも多い中量産品分野や、海外事業を急速に拡大しようとしている分野では、開発設計要員や海外対応要員として優れた経験者を多く必要としています。』

三菱重工業の採用情報ページには、社員の方のインタビューや教育体制などが載っています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。

給料(年収)

平均年間給与:867万円(2021年現在)
平均年齢:40.7歳(2021年現在)
平均勤続年数:17.6年(2021年現在)

労働時間

平均残業時間:26~30時間/月
以前は残業が多い部署もあったようですが、現在は働き方改革やコスト削減の意味でも残業を規制しているようです。また、フレックスタイム制度がある為、自分の働くペースをコントロール可能であるという口コミもありました。
ただ、会社の規模が大きいので部署も数多くあり、部署ごとの格差が大きいという意見もありました。慢性的に忙しい部署もあるようです。
ちゅうちゅう

労働時間は部署による差が大きいようです。三菱重工はこれまで新卒採用中心でしたが、今後は中途採用も積極的に行っていくようです。海外対応できるような技術者を求めているようです。

リアルリアル

(いいじゃないか。)

4.三菱重工業の求人情報にはどんな傾向がある?

転職サイトを各種調べたところ、技術開発、社内SE、研究開発等の求人がありました。その求人を調べると、以下の傾向があります。

  • 各種開発・SEなど技術職の募集が多く、管理部門の募集はない。
  • 神戸、名古屋、東京などで募集がある。
  • ほとんどの求人において、大学院、大学卒以上が対象。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントのdodaの場合、非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、doda非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅうちゅう

幅広い職種で募集があるようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。

リアルリアル

(いわゆる裏メニューってやつか。悪くない。)

5.三菱重工業の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)

口コミや内部情報を以下にまとめました。新卒入社と中途入社では当然差があることを踏まえ、中途入社した人のみの内部情報です。
※参照元:OpenWork、enライトハウス、転職会議、キャリコネ他

項目 コメント
給与・福利厚生
  • 年功序列の給与体系。
  • 上席主任で年収1,000万円。
  • 残業代で給与に差が付く。
  • 社員寮や社宅がある。
ワークライフバランス
  • 休暇は取りやすい。
  • テレワーク可能。
  • 大組織なので部署間の差が大きい。
  • フレックスタイム制度がある。
社風
  • 過去の事績を重んじる社風。
  • 良くも悪くも歴史のある会社。
  • 堅実かつ慎重に事業を進める。
  • 所属意識、プライドが高く愛社精神が強い。
成長機会・キャリア開発
  • 調整力が身に付く。
  • この会社でないと関われない製品がある。
  • 教育制度がしっかりしている。
  • 大規模プロジェクト、社会インフラ等の開発に携わることが出来る。
入社後のギャップ
  • 縦割りのカルチャーが根強い。
  • 想像以上に社員のプライドが非常に高い。
  • ジョブローテーションがあまりない。
  • 変化に対して弱く、新技術にかなり慎重。
退職検討理由
  • 出張が多くて嫌になった。
  • トップダウン型の社風が合わなかった。
  • ルーティンワークに飽きた。
  • もっとアグレッシブな環境に身を置きたかったから。
ワークスタイル
  • 在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)が進んだ。
  • 部署によっては在宅勤務推奨。
  • コアタイムなしのフレックス制度がある。

給与・福利厚生

給与は年功序列であるという口コミが多数ありました。学歴(高卒、高専卒大卒、院卒によりスタートの金額が違う)と年齢で主任までは自動昇進するようです。残業代がきっちりと出るため、残業時間で給与に差が付くという声もありました。また、海外駐在すると二階級特進で給料が大きく上がるという情報がありました。
福利厚生は大企業らしく、充実しているようです。独身寮や社宅があり、退職金、財形貯蓄、社員持株会制度など必要なものは一通り揃っているという声がありました。

ワークライフバランス

配属先の部署によって大きく異なるようです。バランスはとても取りやすいという声も、激務だったという声も両方ありました。ただ、働き方改革は着実に進んでいるようです。コアタイムなしのフレックス制度がある為、在宅勤務と組み合わせるとかなり自由度の高い働き方が出来るという意見もありました。

社風

深い歴史があり、先人たちの遺した多くの財産や技術力があるようです。これらが偉大である為か、新しい発想を取り入れたりゼロベースで業務を進めたりするのは難しいという意見がありました。新しいことに挑戦する機会は少ない、時代の変化についていけてないという声もありました。組織的な強さがあり、新卒の同期同士の結束も固いようです。

成長機会・キャリア開発

扱う製品が重厚長大で、契約から納品サポートまで長期間に及び日々の仕事の成果が見えにくいという声がありました。数年から数十年単位のプロジェクトもあり、IT産業のような最先端を短期間で追いたい方には不向きで、じっくり向きあうタイプに向いているという意見もありました。
その他、実際に手を動かす部分は協力会社に依頼して自分はまとめ役をやることが多いので、調整力が身に付くという口コミがありました。

入社後のギャップ

個々の開発は機器メーカーに委託することが多く、開発というよりは機体メーカーとしてのとりまとめやマネジメントを行っているという口コミがありました。開発が出来ると思って入社すると、少しギャップを感じるかもしれないとのことです。
また認識すべきこととして、独特の三菱文化があり協調性に長けた平和主義者が好まれるという声がありました。

退職検討理由

設計の方で、設計というより書類の作成がメインであり、情報を下請けに投げて管理することが仕事となっていたという声がありました。実際の開発等は下請けに任せて自分が行うのは管理業務や上流工程のみであり、やりたい事とのずれが生じるケースです。大企業で非常に多い退職理由です。三菱重工のような大企業に興味のある方は、このことを再度認識しておいた方がいいかもしれません。

ワークスタイル

新型コロナウイルス対策の一つとして、在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)環境の整備が進んだという口コミがありました。また、コアタイムなしのフレックス制度を使うことで、混雑した時間を避けて通勤することが可能なようです。
ちゅうちゅう

福利厚生は大企業らしく大変充実しており、必要なものは一通り揃っているようです。歴史を重んじる社風で、短いサイクルで最先端を追いたい方よりもじっくりと大きなプロジェクトに関わりたいという方に向いているかもしれません。

リアルリアル

(考えるな。感じるんだ。)

6.三菱重工業への転職を成功させるには?

ここまで読んで、三菱重工への転職意欲は高まりましたか?

三菱重工に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。

※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、三菱重工に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
  • 一般には公開されていない、三菱重工の求人情報について入手できる可能性がある。
  • 書類選考・面接について、三菱重工に特化した対策を行ってもらえる。
  • 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
  • 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

一般には公開されていない、三菱重工の求人情報について入手できる可能性がある。

例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。

※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、三菱重工の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、三菱重工に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、三菱重工のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。

書類選考・面接について、三菱重工に特化した対策を行ってもらえる。

転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。

どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、三菱重工の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう

年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。

転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。

「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。

転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。

これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。

一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅうちゅう

そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。

リアルリアル

(う~ん、そうきたか。)

7.三菱重工業への転職で、おすすめの転職エージェントは?

転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
三菱重工に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
  • 三菱重工の求人について、取り扱い実績がある。
  • 三菱重工への転職をサポートできるノウハウを持っている。
  • 三菱重工以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
登録すべきか 特徴
リクルートエージェント 業界最大手。三菱重工への転職サポート実績多数。
doda 業界2番手。三菱重工への転職サポート実績多数。提案力に強み。
ビズリーチ ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。
特に『リクルートエージェント』『doda』の2社は登録を強くお勧めします。
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。

リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度

リクルートエージェント』は、リクルートが運営する業界No.1の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、三菱重工への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
  • 三菱重工への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
  • 三菱重工側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
三菱重工への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
リクルートエージェント公式サイトhttps://www.r-agent.com/

doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力

doda

doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
doda公式サイトhttp://doda.jp/

ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み

ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
ビズリーチ公式サイト https://www.bizreach.jp/
ちゅうちゅう

リクルートエージェント』『doda』は大手だからまずオススメってことですね。転職エージェントは何社登録してもタダですしね。そのうえで、いろんな担当者と意見交換できるわけですし。

リアルリアル

どーだ、どーなんだ。)

8.転職エージェントを上手に使いこなすには?

ここからは、実際に『リクルートエージェント』『doda』『ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。

仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。

転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。

転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
  • 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
  • その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう
  • 理由を伝えることなく断りを入れる。
  • 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。

転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。

転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
  • なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
  • いつ頃から募集しているのか。
  • 現時点で決まっていない理由は何なのか。
  • 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。

転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。

転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
  • うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
  • 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
  • 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
  • メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
  • (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
  • 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。

主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。

これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅうちゅう

転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。

リアルリアル

(お頼み申します!)

ここまで読んでいただいた、あなたに
三菱重工への転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
三菱重工への転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅうちゅう

三菱重工の攻略がんばりましょう!

リアルリアル

(ごちそうさまでした!)