中途採用で、三菱商事に転職したい、と考えている方は多いかと思います。日本を代表する総合商社として、かなり有名ですね。
このページでは、三菱商事への転職について、どうしたら正確な情報を得られるか、そのうえで転職したいと思ったらどう対処すべきか、現役エージェントの知見から、三菱商事への転職について触れたいと思います。
ちゅう
新卒向けの内容は省き、完全に転職者・中途入社社員に特化した内容です。読んで損はないはずです。
リアル
三菱商事の転職難易度は非常に高いと言えます。商社は転職者に大変人気のある業界で、その中でも三菱商事はさらに人気が高いです。その上、三菱商事は新卒中心で採用を行っており、中途採用の枠はかなり少ないです。
2020年度の中途採用人数は21名、2021年度は16名となっています。2022年度は43名と大幅に増えていますが、2回の選考で(中途採用は春選考と秋選考の2回行われる)この人数と考えると、かなり狭き門と言えます。
また、求められるスキルも非常に高く、海外パートナーと商談等ができるレベルの英語力や英語以外の語学力、海外駐在経験などが必要となる職種もあります。
2.三菱商事への転職についての所見まとめ
次章以降で詳細について触れますが、三菱商事への転職についての所見をまとめます。
転職を考える際、押さえるべき三菱商事の特徴
- 三菱グループの大手総合商社であり、5大商社の一つ。売上高トップ。
- 「組織の三菱」と言われるように、チームワークを重視する社風。
- 住宅手当が充実しており、独身寮も人気。
- 総合職、バックオフィス職の募集がある。
- 常にグローバル目線で、社会全体の利益を考えられるような人材を求めている。
- 部署によってはハードワーク。
- 総合職の場合、30歳で年収1,000万円を超える。
三菱商事へ転職するために、押さえておくべきポイント
- 中途採用は春選考と秋選考の2回で、選考スケジュールが決まっているので注意が必要。
- 一般に公開されていない求人を知るためにも、転職エージェントを使うのがおすすめ。
3.三菱商事ってどんな会社?
項目 |
内容 |
会社名 |
三菱商事株式会社 |
代表者 |
代表取締役 社長 中西 勝也 |
本社所在地 |
東京都千代田区丸の内二丁目3番1号 |
設立 |
1950年4月1日 |
資本金 |
204,446,667,326円(2023年9月30日現在) |
主な事業内容 |
エネルギー、金属、生活産業関連等の商品の売買や製造、新エネルギー・環境分野等における新しいビジネスモデルや新技術の事業化など。 |
従業員数 |
単体:5,448名 連結:79,706名(2023年9月30日現在) |
事業内容
三菱商事は幅広い産業を事業領域としており、天然ガス、総合素材、化学ソリューション、金属資源、産業インフラ、自動車・モビリティ、食品産業、コンシューマー産業、電力ソリューション、複合都市開発の10グループに産業DX部門、次世代エネルギー部門を加えた体制で事業活動を行っています。貿易だけでなく、世界中の現場で開発や生産・製造などの役割も担っています。
今後の事業展開
中期経営計画2024で目指すこととして、以下のことが挙げられています。
- 2022年度から始まる3ヵ年の間に3兆円規模の投資を計画し、EX関連分野への投資を加速する。
- 収益基盤の維持・拡大とDX・成長分野への投資を促進する。
- 再エネ等の地域エネルギー資源の積極的な開発を通じて自給率を少しでも高め、カーボンニュートラル新産業の創出、地域課題の解決を通じた魅力ある街づくりを行う。
海外展開
三菱商事は世界110カ所に現地法人や事務所を持ち、常に連携しながら更なる成長を生み出すためのネットワークを構築しています。このグローバルネットワークを活用しながら事業に直結する情報を収集・発信し、グループ全体の成長やリスク管理、新たな事業機会や成長の芽の発掘につなげるとしています。また、長年世界中の顧客・パートナーと築いた関係は、かけがえのない資産として引き継がれています。
4.三菱商事の現役社員・元社員からの評判は?(口コミ)
項目 |
コメント |
給与・福利厚生 |
- 同業他社と比べても高い給与水準。
- 35歳で年収1,300万円~1,500万円。
- 年収に占めるボーナスの割合が極めて大きい。
- 独身寮や社宅手当が充実している。
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ワークライフバランス |
- 残業時間は減少傾向にある。
- 仕事の延長戦でもある会食が多い。
- 有休は比較的取りやすい。
- 海外駐在中は週末も仕事をすることが多く、プライベートの時間が少ない。
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社風 |
- 体育会系で、向上心の強い人が多い。
- 保守的で年功序列。
- チームワークを重視。
- 社内での仲間意識がとても強い。
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成長機会・キャリア開発 |
- 海外経験を積むことが出来、成長の可能性が大きい。
- 大型案件が多く、成長の機会が多々ある。
- 留学制度がある。
- 優秀な社員が多く、常に刺激を受けられる。
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入社後のギャップ |
- 若手の頃は意思決定にほとんど関わることができない。
- 体育会系の文化が思ったより強かった。
- 意外と泥臭い仕事も多い。
- 配属先によっては海外業務とは一切かかわりのない場合もある。
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退職検討理由 |
- 「若手」扱いの期間が長く、裁量権が少ない。
- プライベートを充実させようと考えたため。
- 社外で通用する専門知識やスキルを身につけたかった。
- 社内の変革スピードが遅いと感じたため。
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ワークスタイル |
- 部署によって在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)の自由度は異なる。
- フレックスタイム制度がある。
- 時短勤務制度がある。
- 半日単位で有休の取得が可能。
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給与・福利厚生
給与に関しては多くの人が満足しているようです。30歳で年収は1,000万円を超え、40歳位で年収2,000万円位になるようです。年に1度の業績連動ボーナスの割合が非常に大きく、年収の半分以上を超えるという口コミがありました。海外勤務の場合は海外勤務手当が付き、赴任地が新興国などの場合はハードシップ手当てが付くため、年収は更に跳ね上がるようです。
福利厚生は、住宅手当が充実しており、独身寮も人気のようです。また、各種同好会の他にレクリエーションイベントを企画するクラブがあり、全社員向けに映画試写会や歌舞伎・相撲鑑賞、屋内屋外イベントなどが開催されているようです。
ワークライフバランス
ワークライフバランスは比較的取りやすいという意見がいくつかありました。商社独特の「激務」という雰囲気はもう存在せず、残業時間抑制、有給休暇の取得にはかなり気を使っているようですが、部署によってはまだまだ激務であるようです。海外出張の際は週末も含めて業務を行うこともあり、家庭への負担は大きいという意見も見られました。
社風
真面目で誠実、信頼を大事にする社風であり、世間一般に比べれば体育会系の雰囲気の人が多いかもしれないが、昔の商社のイメージにあるような、酒の強要やパワハラの類はほとんどないようです。「組織の三菱」と言われていることもあり、個人として何かを成し遂げるというよりは、組織として動くことが重要視されるという意見もありました。
成長機会・キャリア開発
海外出張の機会や駐在のチャンスが多く、グローバルな仕事をしたい人に向いているという意見が複数ありました。とにかく広い人脈が築けるという意見は多数見られ、これを活かして独立する方もいるようです。また、三菱商事の事業領域がかなり広い為、多様な新規ビジネス開発について対応できるキャリアを積めるという意見もありました。その他、各種研修制度や留学制度、海外トレーニー制度などが整っているようです。
入社後のギャップ
入社後のギャップはあまりないという意見がいくつか見られました。また、入社前に認識しておくべき事の一つとして、どのグループに配属されるかでキャリア開発は大きく異なるという口コミがありました。人員が多く業務が細分化されている為、想像していたより若手には裁量権がなく、会社への貢献度が低いと感じることもあるようです。
退職検討理由
ワークライフバランスが悪い為、退職検討したという意見がいくつかありました。バリバリ働いて高収入を得たい人には向いているようですが、仕事と同じくらいプライベートを充実させたい人は、三菱商事で働き続けるのが難しいようです。また、この会社に限らず商社全体に言えることですが、女性の活躍に関して世間一般よりやや遅れがあるという意見も見られました。
ワークスタイル
在宅勤務(テレワーク/リモートワーク)は部署単位で運用が異なり、フルリモートOKの部署もあれば、原則出社の部署もあるようです。コロナ禍前はフレキシブルな働き方はしにくかったようですが、現在は変わりつつあるようです。その他、業務量は多いがメリハリをつけて働けているという意見もありました。
ちゅう
給与は日本でもトップクラスであり、働き甲斐のある会社のようです。海外出張や駐在の機会が多いようなので、海外で経験を積みたい方に向いている会社かもしれません。
リアル
5.三菱商事は、転職者に対してどんな人材を求めている?
募集職種
中途採用の応募形式は「フォーカス型」「オープン型」の2種類があり、自分の経験やスキルを活かしたい具体的な募集案件があれば「フォーカス型」で応募し、選考を進める過程で自分に合った案件を決めていきたい場合は「オープン型」で応募します。
天然ガス、金属資源、自動車・モビリティグループなどグループごとに募集案件があり、通年採用ではなくエントリー期間が決まっている(春選考・秋選考)ので注意が必要です。
2023年度キャリア採用秋選考ではバックオフィス職の募集もありました。こちらもエントリー期間が決まっています。
求める人材
旧三菱商事には「三綱領」という行動指針があり、現在は三菱商事の企業理念として息づいています。
所期奉公
事業を通じ、物心共に豊かな社会の実現に努力すると同時に、かけがえのない地球環境の維持にも貢献する。
処事光明
公明正大で品格のある行動を旨とし、活動の公開性、透明性を堅持する。
立業貿易
全世界的、宇宙的視野に立脚した事業展開を図る。
引用元: 三菱商事採用情報ページ
- チームワークを大切にし、常にグローバル目線で(時には宇宙も視野に入れて)、社会全体の利益を考えられるような人材を求めている。
- 「倫理観」「構想力」「実行力」を持つ、経営人材となり得る人を求めている。
- 様々な特性を持ち、多方面に強みを持つ人材を求めている。ビジネスレベルの英会話力は必須。
三菱商事の公式サイトは、キャリア関連動画や企業理念などのコンテンツが充実しています。どこの部署の社員が、日頃何を考え、どのように仕事に取り組んでいるのか、人間性も含め感じることができるでしょう。あなたが興味のある事業に取り組む社員の方の意見は、書類・面接対策においても必ず目を通しておきましょう。
給料(年収)
平均年間給与:1,939万円(2023年3月現在)
平均年齢:42.9歳(2023年3月現在)
平均勤続年数:18.5年(2023年3月現在)
労働時間
平均残業時間:33~37時間/月
かつては休日出勤も多く、かなりのハードワークだったようですが、現在は残業時間、休日出勤ともチェックされており、働き方が変わってきているようです。しかし部署によっては、海外との時差やプロジェクトの全体スケジュールに間に合わせる為、残業が多くなることもあるようです。そもそも仕事に対する熱量が高く、もっと仕事をしたい若手には物足りないのでは、という意見もありました。
ちゅう
常にグローバル目線を持ち、チームワークを大切にする人材を求めているようですね。中途採用の応募は、エントリー期間が決まっているようなので注意が必要です。
リアル
6.三菱商事の求人情報にはどんな傾向がある?
転職サイトを各種調べたところ、三菱商事グループの求人は多くありましたが、三菱商事本体の求人は見つかりませんでした。
ただ、これはあくまで一般に公開されている求人であり、非公開の求人というものがある可能性があります。
例えば、転職エージェントの
dodaの場合、
非公開求人が公開求人の3倍以上の規模に上るため、
dodaの
非公開求人の方には他の技術系・事務系職種も含まれている可能性があります。
ちゅう
現時点で公開求人はないようですが、隠れ求人の存在は気になるところです。
リアル
7.三菱商事の選考対策
三菱商事の面接では、一般的な質問をされることが多いようです。商社を目指す理由や三菱商事を選んだ理由、これまでの職務経験などが聞かれるようなので、自己分析や業界・企業研究をしっかりと行いましょう。素直で誠実な人柄、協調性のあるタイプが好まれるようなので、意識すると良いかもしれません。
また、三菱商事の選考において鍵を握るのは、Web試験とも言えます。そもそも総合商社は学歴重視と言われているように、学力を気にすることが多いです。中途採用でもWeb試験で候補者が大量に落とされる為、Web試験対策は必ずやっておいた方が良いと思います。
選考ステップ
三菱商事の選考ステップは、以下のように進みます。詳細に見ていきましょう。
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応募・書類選考
三菱商事の応募方法は大まかに言って、公式サイトから直接自分で応募するか、転職サイト・転職エージェント経由で応募するか二通りの方法があります。
商社は新卒・中途問わず大変人気のある業界で、特に5大商社のトップに君臨する三菱商事に転職するのは非常に難しいと言えます。まず書類選考で大量に落とされるため、面接に辿り着ける確率も低いです。そこでおすすめしたいのが、商社求人を多く持つ転職エージェントに登録することです。
商社と一口に言っても、総合商社、専門商社があり、総合商社の中にも財閥系商社(三菱商事・三井物産・住友商事)と呼ばれるものがあり、それぞれの企業に合ったアプローチが必要です。転職エージェントは、過去に商社に内定した転職者の情報なども持っているので的確なアドバイスができます。
商社を狙いたい方向けの転職サービスは色々ありますが、特に
ビズリーチや
doda Xのような
スカウト型サービスを持つハイクラス向け転職サービスがおすすめです。
Web試験(計数・言語・英語・適性アセスメント)
三菱商事の新卒採用では、適性検査として会場受験型(テストセンターや専用会場にて受験する形式)の玉手箱「C-GAB」が実施されます。総合商社の多くで実施されている適性検査のようです。中途採用の場合、口コミが少なく確かなことは言えませんが、「玉手箱」が実施されているようです。
英語の試験は2001年からCASEC(キャセック)を導入しているようです。CASECはJIEM(株式会社教育測定研究所)が開発・運営を行う英語の検定試験で、受験者それぞれの能力に合わせて問題が変わる適応型テストとなっています。
CASECは公式から問題集・参考書が出版されていないので対策しにくいかもしれませんが、TOEICや英検の対策などと同様に総合的な英語学習をすることが推奨されています。事前に個人でCASECを申し込んで試してみることも可能なので、本番の前に一度受けてみたいという方は、CASECの公式サイトから申し込んでみるのも良いかもしれません。
口コミによると、このWeb試験の段階で相当絞られるようで、1次面接まで行ける人はごくわずかのようです。Web試験対策は入念に行いましょう。
1次面接~3次面接
総合職の場合は1~3次面接まで、バックオフィス職の場合は1~2次面接まであります。面接では以下のようなことが聞かれるようです。
- なぜ商社なのか、なぜ三菱商事を選んだのか。
- なぜ今の会社を辞めるのか。
- 今の会社で、周りからどう思われているか。
- これまでの経歴、募集職種への応募理由、募集職種に活かせる能力。
- 自分の強みと弱み(職種によっては英語で答える)。
- 困難にぶつかったときの対処法。
- 新卒で入った業界、会社を選んだ理由。
- コロナ禍で変わった価値観・人生観はあるか。
質問内容はオーソドックスなものが多いようです。答えに困るような質問はなかったという口コミがいくつかありました。商社の中で三菱商事を選んだ理由は特によく聞かれるようなので、「5大商社だから」以外の理由を考えておくと良いかもしれません。
また、最近では新卒採用でも中途採用でも「コロナ禍において変わったことは何か」という質問をする企業が結構あるようです。三菱商事の面接でも聞かれたという口コミがあったので、一度考えておくと良いでしょう。
選考の口コミ
法人営業
多くの優秀な人が選考を受けていると感じる。しっかり対策し、英語力などもアピールできないと内定は難しい。
法人営業
個人営業
自己分析と企業研究は必須。抜かりなく事前準備をすることが大事。
経営企画
他の商社よりも、コミュニケーション能力と協調性を大事にしているような気がした。
三菱商事の面接の雰囲気は、穏やかである、和やかだった、面接官が紳士的、少し圧迫感があったなど様々でした。最終面接に近づくにつれ、緊張感があったという口コミもありました。とりわけカジュアルでも厳しい雰囲気でもなく、一般的な面接の雰囲気と考えて良さそうですね。素直な人が好まれるようなので、誠意をもって、ありのままの自分を伝えられるといいかもしれません。
8.三菱商事への転職を成功させるには?
ここまで読んで、三菱商事への転職意欲は高まりましたか?
三菱商事に転職する方法で一番おすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。
※転職エージェントとは?
「エージェント」というのは、いわゆる「代理人」です。転職エージェントは、転職希望者と中途採用の求人を出している企業とをつなげるのが役割です。転職エージェントは、採用が成功した場合に企業から手数料がもらえるので、転職希望者からはお金をもらいません。そのため無料で利用できるサービスです。これらのサービスは、サイト上で登録をすると転職エージェントの方から面談の誘いがメールで来ます。そのうえで日程を調整してその転職エージェントの企業に訪問し、面談を行います。面談では、「具体的に転職を考えているのか」「なぜ今の会社を辞めようと思っているのか」「どういった会社に移りたいと思っているのか」というような質問があり、それに答えていくかたちになります。転職エージェントに登録する転職希望者は、「一刻も早く転職したい」という人もいれば、「特にまだ転職は考えていないが、良い求人があれば転職したい」など様々な思いを抱いています。そのため、面談で「具体的に転職を考えているのか」という質問に対して、「今は情報収集している段階です。」と答えても、まずイヤな顔はされないと思って大丈夫です。
では、三菱商事に転職する場合に転職エージェントを活用すべき理由ですが、以下4点です。
- 一般には公開されていない、三菱商事の求人情報について入手できる可能性がある。
- 書類選考・面接について、三菱商事に特化した対策を行ってもらえる。
- 年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
- 転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
一般には公開されていない、三菱商事の求人情報について入手できる可能性がある。
例えばdodaの場合、サイト上で公開されている求人の3倍以上もの非公開求人を取り扱っています。
※転職エージェントはなぜ全ての求人を公開しないのか?
転職エージェントは全ての求人を公開しない、というよりは公開できないのです。これはなぜかと言うと、企業は人ありきとよく言われますが、あくまでビジネスあってこその人と言うこともできます。要するに、既存ビジネスの強化・新規ビジネスの創出を行うために人が必要なのです。そのため、特に新規ビジネスについては、開始する前、もしくは開始して間もなくは他社にそのことを知られたくありません。中途採用の募集を行ううえでも、自社のサイトはもちろん、転職サイトにもその情報を載せたくないのです。そうすると、転職エージェントにそのような中途採用求人が集まることになります。なぜ転職エージェントなのかと言うと、転職希望者個人と対面する必要があり、情報をオープンにする必要が無いからです。ちなみに、公開されている求人と比べて、戦略的な採用という色が濃いため年収やポジションも好条件のものが多いのが一般的です。
転職エージェントの大手であればあるほど、三菱商事の非公開求人も取り扱っています。
あなたのような転職希望者の適性に応じて提示してくれますし、適性に合う求人が無い場合でも、三菱商事に対して適性に合う求人が無いか、あなたを売り込みに行ってくれることもあります。
そのため、三菱商事のサイトや転職サイト・転職エージェントのサイト上の求人を見て、自分に合う求人が無い場合には、非公開で取り扱いが無いか、転職エージェントに尋ねてみることをおすすめします。
書類選考・面接について、三菱商事に特化した対策を行ってもらえる。
転職エージェントは、過去に多くの転職希望者の転職を実現させているため、転職人気企業であればあるほど、その機会に多く携わっています。そのため、選考スタイルや選考プロセスについて熟知しており、ノウハウが豊富です。
どんな人なら受かって、どんな人なら落ちてしまうのか。面接でどういう質問がされ、それにどう答えれば受かり、落ちる場合は答え方がまずかったのか、答える内容自体が間違っていたのか。そのような過去実績に基づく膨大なデータを保有しています。
その根拠データやノウハウを用いて、三菱商事の書類選考を突破するために、職務経歴書上でどんな内容をどんな風にアピールした方が良いのか、面接の段階では想定される複数の質問に対して、どう答えた方が良いのか、サポートしてもらえます。
さらに、面接担当者にはどんな傾向があるのか(結論から論理立てて話すようにしないと、60分の面接でも30分で終わってしまうなど。。)、求人情報ではまず触れられるはずのない情報も持っているため、転職サイトや企業サイトから応募するよりも圧倒的に有利に進められます。
なお、これは意外だと思いますが、このように転職エージェントは転職人気企業ほどパイプが太いため、仮に採用企業側が面接であなたを落とすと判断した場合でも、掛け合ってくれて通過させてくれることもあったりします。
基本的に、面接については終了後に転職エージェントに「面接終了しました。」と電話連絡を入れるステップがあります。その際、「おつかれさまでした。面接はいかがでした?」と面接の苦労を労ってもらえるとともに、「うまく答えられなかった質問はありましたか?」など丁寧にフォローを入れてくれます。その内容をもって、転職エージェントはあなたの代理となり、その後採用企業側にフォローを入れてくれるのです。
ただ、全ての転職エージェントがそういった対応を行ってくれるわけではありません。転職エージェントは良いところだけを選ぶようにしましょう。
年収など、求人企業との待遇面の交渉について代行してもらえる。
転職するうえで、重要なものの1つは年収でないでしょうか。 年収については、残業の有無と同様に面接で質問することは難しいと思います。
「年収〇万円以上」「年収〇万円~〇万円」という求人情報がほとんどですが、転職エージェントは、転職希望者の適性と過去の転職成功者の適正をマッチングして、「この人なら年収〇万円だろう」などとあたりをつけます。そのうえで、最終面接、もしくはその後に企業から実際の金額について転職エージェントに連絡が入ります。
その段階で、前もってあなたが事前に伝えていた金額よりも低ければ企業側と交渉してくれます。さらに、もしあなたが事前に伝えていた額と同等であった場合でも、それより高くならないか、掛け合ってくれるのです。
これは直接応募ではまず不可能なことだと思うので、転職エージェントに頼りましょう。
転職後に実際に配属される部署の実態について、詳しい情報を教えてもらえる。
これまで見ていただいたとおり、会社自体の情報は事前に仕入れることができても、実際に配属される部署についての情報を仕入れることは不可能に近い、というか不可能でしょう。
一緒に働くうえで、その部署の上司・同僚のタイプや新卒中途・男女の比率、他の関連部署との力関係、会社の中での位置づけなど、事前に知っておくことに越したことはありません。転職エージェントはそういった情報も保有していますので、気になることはどんどん聞いてみましょう。
併せて、気になった会社については、いろいろ悪い口コミ情報などもネットなどで見かけることがあるでしょう。そういった口コミ情報が正しいのか、間違っているのかについても、聞いてみるのが良いでしょう。
ちゅう
そもそも自分に合った会社なのか、合う場合、受かるためにどうしたら良いか、転職エージェントを味方につけるのが効率的ですね。
リアル
9.三菱商事への転職で、おすすめの転職エージェントは?
転職エージェントは有名な会社だけでも10社近くあります。
実際相手にする担当者との相性含め、当たり外れが多いのが実際のところです。登録や面談の手間、日ごろの電話・メール対応も考えると、どの転職エージェントと付き合うかについては、失敗は許されないと言っても過言ではありません。
三菱商事に転職するために登録すべき転職エージェントを、以下の観点で選びました。
- 三菱商事の求人について、取り扱い実績がある。
- 三菱商事への転職をサポートできるノウハウを持っている。
- 三菱商事以外の求人情報についても豊富に保有しており、そのような求人についても成功までサポートするノウハウを保有している。
これらの要素が全て当てはまる、具体的におすすめしたい転職エージェントは以下4社です。 登録自体は2~3分で済みます。無料なので費用面のリスクもありません。
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登録すべきか |
特徴 |
リクルートエージェント |
◎ |
業界最大手。三菱商事への転職サポート実績多数。 |
doda |
◎ |
業界2番手。三菱商事への転職サポート実績多数。提案力に強み。 |
ビズリーチ |
〇 |
ダイレクトリクルーティングが活発で、職務経歴書が目につけば人事担当者が連絡してくる可能性あり。 |
ただ、この2社については最大手でもあり、他の転職希望者も多数抱えるため、対応スピードなどサポートに満足が行かない場合もあるかもしれません。それも踏まえ、『
ビズリーチ』も登録しておく方が良いでしょう。
ちなみに、登録完了後、転職エージェントから連絡が来るタイミングはマチマチです。早いところもあれば遅いところもあります。一方で、登録する内容については転職エージェントによる違いはほとんど無く、同じ作業の繰り返しです。
そのため、登録するエージェントが決まったら、一気にまとめて登録してしまう方が効率的です。
各社の特徴は、以下のとおりです。
リクルートエージェント|業界最大手・求人企業からの圧倒的な信頼度
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。
業界最大手のため、三菱商事への転職実績は多数あり、以下のメリットがあります。
- 三菱商事への転職実績が多数あり、転職希望者へのサポートノウハウが豊富
- 三菱商事側からの信頼も厚く、非公開求人の充実につながっている。
三菱商事への転職に一番直結する転職エージェントと言えるでしょう。
doda|業界No.2・転職希望者に対する高い提案力
『
doda』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する業界No.2の転職エージェントです。
若手からベテランまで、幅広いユーザーの転職サポート実績があります。 非公開求人は8万件、登録者数は370万人の規模に上ります。 拠点は全国に10カ所(※)あります。 ※東京、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、兵庫、広島、福岡
おすすめの求人を紹介してくれる段階になると、結構絞って紹介してくれます。 また、求人企業とのやりとりは担当が別なので、求人について細かい質問をした時など、その場で回答をもらえないこともあります。当然後からきちんと回答はもらえますので、聞きたいことは遠慮せずに聞いておくべきです。
転職希望者のニーズを掘り下げてくれるため、面談時間も2時間ぐらい見ておいた方が良いでしょう。
ビズリーチ|企業の採用担当者からダイレクトリクルーティングに強み
『
ビズリーチ』は、人材系ベンチャーのビズリーチが運営する転職支援サービスです。
特徴的なのは、ダイレクトリクルーティングという概念を日本にもたらした第一人者的な存在というところです。数多くの転職希望者のデータを求人企業に公開、転職エージェントなどを通さずに企業側が直接転職希望者にアプローチできる、画期的な取り組みです。この方法を取り入れる企業は拡大する一方のようです。なお、ダイレクトリクルーティングだけではなく、多数のヘッドハンターも利用するサービスのため、転職エージェントとは違う角度で求人を入手できる機会も望めるサービスです。
リアル
10.転職エージェントを上手に使いこなすには?
ここからは、実際に『
リクルートエージェント』『
doda』『
ビズリーチ』のいずれか、もしくは全て登録完了した後の話になります。
転職エージェントの担当者から、面談の誘いについての連絡が入ります。その後面談を行うわけですが、そこからの注意点をお伝えします。
仕事観や人生設計含め、転職エージェントに対しては、本音トークを心がけましょう。
転職希望者にとって、転職は人生を賭けた勝負です。そのため、転職エージェントとは最初から本音トークを行いましょう。隠し事はもちろん遠慮して本音を伝えないと、後から「お互い時間の無駄」になってしまいます。
求人企業との面接とは違い、転職エージェントは橋渡し役の立場になるため、「どんな会社を受けたいのか、どんな会社は受けたくないのか」「どんな仕事がしたいのか、どんな仕事はやりたくないのか」この辺は遠慮なく伝えてください。
言ってしまえば、転職エージェントにとって、転職希望者は「商品」という位置付けです。そのため、転職希望者がどんな人間なのか?もちろん初対面ですから知らないわけで、それを知ることによって、提示される求人の精度が高まります。あなたにとっても、求める求人情報以外は提示されたくないと思いますので、遠慮なく最初に本音を伝えておきましょう。
また、複数の転職エージェントを利用する場合、その旨も先に伝えておきましょう。そうすることで、他の転職エージェントに勝つために、あなたへの対応優先度が上がる可能性があります。
転職エージェントから紹介された求人情報に断りを入れる際は、次につながる断り方をしましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「うーん、この会社か、あんまりいい話聞かないな。。」とか「うーん、この会社にはすごく入りたいんだけど、この仕事はちょっとな。。」と思う時が必ず訪れるでしょう。その際は、転職エージェント側の気持ちを踏まえ、以下のように次につながる断り方をしましょう。
- 断りを入れる前に、その求人情報が自分に合うと、どの点で判断したのか聞いてみる。そのうえで、自分の希望に合わない点を伝えたうえで断りを入れる。
- その会社で働いている(働いていた)知人や友人がいて、内情を聞いている限りどうしても興味が湧かない、と伝えたうえで断りを入れる。
※「ネット上での口コミを見て興味が持てない」というのは、現実性に乏しく、あまりおすすめできません。ただ、その際はその口コミ内容を伝えたうえで、実際はどうなのか聞いてみると良いでしょう。また、転職エージェントの担当者によっては、「口コミサイトは当てにならないし、見ない方がいいですよ。」とあなたに言ってくる場合もあります。そういった担当者に当たった場合は、担当者を変更してもらうことも視野に入れたうえで興味が湧かず断りたい、と意思を表示しましょう。
逆に、以下のような断り方はやめましょう。
- 理由を伝えることなく断りを入れる。
- 最初の対面時ではなく、後日メールでの紹介があった場合、そのメールを無視して返信しない。
このような対応を行うと、その後紹介される求人がガクっと減ってしまうなど、担当者にとってのあなたの対応優先度が低くなってしまい損につながります。
転職エージェントから紹介された求人情報に興味を持った場合、その求人情報の背景を把握しましょう。
転職エージェントとの面談時、もしくはその後日、転職エージェントからあなたの希望に合うと思われる求人情報の紹介を受けます。その際、「お!これはぜひ受けてみたい!」という瞬間が訪れることがあるでしょう。その際は、転職エージェントに対して、あなたがその求人に興味を持っていることを伝えるとともに、併せて以下のように質問してみましょう。
- なぜ中途社員が必要なのか(例、新しいポジションか、既存社員が辞めた埋め合わせか、業績向上による人員増強か、など)
- いつ頃から募集しているのか。
- 現時点で決まっていない理由は何なのか。
- 面接に受かる人にはどんな傾向があるのか。逆に落ちる場合はどんな傾向があるのか。
このような確認を行い、得られた情報を書類選考・面接対策に反映することで、あなたの転職成功確率が高まることでしょう。
転職エージェントの担当者と合わない場合は、担当者変更を要求しましょう。
転職エージェントから求人情報の紹介が始まった後が一般的ですが、次のような場合は担当者に直接、担当者変更を依頼しましょう。
- うまく付き合おうと努力を重ねたが、人間としての相性も含め自分とは合わない。
- 見当違いの企業ばかり紹介してくる。
- 求人情報について、担当者自身が詳細把握できていない。
- メール返信等、対応がとても遅い。
転職エージェントにとっても、避けたいのはあなたが他の転職エージェントに逃げてしまうことです。そのため、その担当者に対して、思い切って担当者変更を依頼しましょう。
その際、注意点は以下のとおりです。
- (これは必須です!)これまでサポートしてもらった感謝の気持ちを伝える。
- 転職活動に慣れていないため不安が大きく、「他の担当者の意見も聞きたい」と伝える。要するに、その担当者に外れて欲しいのではなく、別の担当者の意見も聞きたいと伝える。
このように依頼すれば、悪い印象を与えることなく、スムーズな担当者変更につながるはずです。
主導権は転職エージェントではなく、あなたにあることをしっかり肝に銘じましょう。
これが一番重要なのですが、転職エージェントと面談を行い、その後コミュニケーションを続けていく中で、あなた自身の気持ちや担当者との相性によって、
「何のために転職活動をしているのか」よく分からなくなってしまう場合があります。
転職エージェントは転職のプロとして、あなたと対等の立場で接してくることが多いです。ただ、中には「どんどん応募しないといつまでも決まりませんよ。多少希望と違ったとしても、まずは受けてみましょう」など、とにかく数をこなすよう促される場合もあります。
その際、転職エージェントに振り回されることなど決して無いよう「主導権は自分にある」ということを肝に銘じましょう。「転職エージェントと上手に付き合う」というのは、「転職エージェントを上手に使いこなす」ということです。
決して高慢な態度を出してはいけませんが、「この転職希望者にはぜひ成功して欲しい!しっかり協力しよう!」と、気持ち良く仕事をしてもらうようにしましょう。担当者もあなたと同じ人間です。「最低限のビジネスマナーを守る」「約束は守る、できない約束はしない」「なるべく早めの対応を心がける」など、普段の仕事と同様の感覚で接しておけば間違いないと言えるでしょう。
ちゅう
転職エージェントはあなたの味方なので、本音で接しつつ協力してもらうためにきちんとビジネスライクに付き合えば何の問題もないってことですね。
リアル
ここまで読んでいただいた、あなたに
三菱商事への転職について、必要な情報は全て提示しました。
転職人気企業ですが、部署によっては激務だったりと、部署単位で満足度が異なる企業という側面もあります。会社としてだけで判断するのではなく、実際どんな環境で働くのか、部署レベルまで落とし込んだ情報収集を行い、そのうえでチャレンジしてみることを強くおすすめします。
三菱商事への転職に成功するために抽出した転職エージェント
転職が実現した後、どんな人生を描けるかが本当の勝負です。
「この会社に転職してみて、確かに大変なところもあるけど、それはある程度事前に知っていたことだ。決めたのは自分なんだから頑張って続けよう。」
そういった転職が実現できるよう、少しでも力になれましたら光栄です。
ちゅう
リアル